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Fresh - Lil Uzi Vert & Gucci Mane 【和訳・解説】

Artist: Lil Uzi Vert & Gucci Mane

Album: 1017 vs. The World

Song Title: Fresh

概要

2016年にリリースされたLil Uzi VertとGucci Maneによる電撃的なコラボレーションEP『1017 vs. The World』に収録された本作は、アトランタ・トラップのパイオニアと新世代の旗手による世代を超えたケミストリーを堪能できる一曲である。プロデュースはアトランタサウンドの要であるZaytovenが担当し、彼のシグネチャーである流麗なピアノの旋律と重厚な808ベースが、二人のフレックスを優雅に彩っている。「Fresh」というタイトルが示す通り、常に最新のファッションとスタイルを保ち続けるラッパーとしての矜持がテーマだ。Gucci Maneがストリートの過酷な経験と大御所としての余裕(メンターとしての立ち位置)を示す一方で、UziはRaf Simonsなどのハイブランドのネームドロップと軽快なフロウで若きトラップスターとしての現在地を誇示している。野球のメタファーを用いたGucciの巧みなワードプレイや、Uziの無邪気かつ過激な享楽主義が絶妙なバランスで交差する、トラップミュージックの継承と進化を象徴するバンガーである。

和訳

[Intro: Gucci Mane & Lil Uzi Vert]

Zaytoven
ゼイトーヴェン
※プロデューサーであるZaytovenのビートタグ。

Ha, its Wizop
ハッ、ウィゾップだ
※「Wizop」はGucci Maneの愛称の一つ。

6ers
シクサーズ
※Gucci Maneの拠点であるアトランタのZone 6(イースト・アトランタ)を指す。

1600, 1600, 1600
1600、1600、1600
※Lil Uzi Vertの地元であるフィラデルフィアの1600ブロックを指す。

Stand up
立ち上がれ

Huh

[Verse 1: Gucci Mane]

It's so hard to take the trap out a trap nigga
トラップの住人からトラップの気質を抜くのは至難の業だ
※「You can take the boy out of the hood, but you can't take the hood out of the boy(ゲットーから抜け出すことはできても、心の中のゲットーを消すことはできない)」というストリートの格言をもじった表現。

I'm a coke dealer dressed like a rap figure
俺はラップスターの格好をしたコカインの売人さ

A Guy Fisher type of nigga, I'mma die richer
ガイ・フィッシャーのような男さ、俺はもっと金持ちになって死ぬぜ
※「Guy Fisher」は、1970年代から80年代にかけてニューヨークのハーレムを牛耳った伝説的な黒人麻薬組織のボス。アポロシアターを買収したことでも知られる彼のように、裏社会から表の世界のビジネスマンへと成り上がる姿を重ねている。

Posing for pictures with the strippers and the pot flippers
ストリッパーやポット・フリッパーたちと一緒に写真に収まるのさ
※「pot flippers」は、鍋(pot)でコカインを調理してクラックにし、利益を倍増させる(flip)麻薬の売人たちのこと。

I'd rather lie to ya baby then I lie with ya
ベイビー、お前と添い寝するくらいなら、お前に嘘をつく方がマシだぜ
※「lie to(嘘をつく)」と「lie with(一緒に寝る)」をかけた言葉遊び。

I seen you with his shit, I ain't finna ride with ya
お前があいつのブツと一緒にいるのを見たからな、お前とは一緒には乗らないぜ
※裏切り者や敵対組織と関わっている人間とは関係を断ち切るという、ストリートの冷徹な掟。

Pitching underhand, I'm a knuckle ball pitcher
アンダースローで投げるぜ、俺はナックルボーラーさ
※野球の比喩。予測不能な変化をするナックルボールのように、ストリートでトリッキーかつ巧妙に立ち回るハスラーとしての自信。

You off base, I call you out, I'm the hind catcher
お前は塁を離れてる、俺がお前をアウトにしてやる、俺はキャッチャーだからな
※「off base」は「塁を離れる(牽制でアウトになる)」と「見当違い・調子に乗っている」のダブルミーニング。「call out」は非難すること。キャッチャーとして、敵の隙を見逃さずに仕留めるというメタファー。

You ran off, guess you thought it'd be a cakewalk
お前は逃げ出した、楽勝だとでも思ったんだろうな
※「cakewalk」は非常に簡単なこと。金や麻薬を持ち逃げした裏切り者への言葉。

Stealing base, got caught, let the K talk
盗塁して捕まったな、Kに喋らせてやるよ
※野球の「盗塁(stealing base)」と「盗み」をかけ、捕まった相手には「K(AK-47アサルトライフル)」を撃ち込んで制裁を下すという暴力的なパンチライン。

Got me digging in my safe at the safe house
セーフハウスの金庫を漁らなきゃならなくなったぜ

Like I won't pay a 100K to blow ya face off
お前の顔を吹き飛ばすのに10万ドルも払わないとでも思ってるのか?
※ヒットマンを雇って報復するためなら、隠れ家(セーフハウス)の金庫から躊躇なく10万ドル(100K)の大金を引き出すというボスの余裕と狂気。

[Chorus: Gucci Mane & Lil Uzi Vert]

The young nigga stay fresh
若い奴は常にフレッシュでいる

I can show him how to flex
俺があいつにフレックスの仕方を教えてやれるぜ
※トラップのゴッドファーザーであるGucci Maneが、新星Lil Uzi Vert(the young nigga)に対してメンターとしての立ち位置を示している。

Another nigga with a check
小切手を手にした別の男

And I can teach him how to dress
あいつに服の着こなしも教えてやれるぜ

The young nigga stay fresh
若い奴は常にフレッシュでいる

And I can show him how to flex
俺があいつにフレックスの仕方を教えてやれるぜ

Another nigga with a check
小切手を手にした別の男

And I can show him how to dress, what
あいつに服の着こなしも教えてやれるぜ、何だ?

[Verse 2: Lil Uzi Vert]

Okay you know I stay fly, yeah, you stay level
オーケー、俺が常にフライだって分かってるだろ、ああ、お前はずっと平凡なままだ
※「fly」はイケていることと「空高く飛んでいる状態」を指し、「level」は「平凡」と「地上(同じ高さ)」を指す対比。

Red Gucci leather, yeah, Raf Simons sweater
赤のグッチのレザーだ、ああ、ラフ・シモンズのセーターさ
※Uziの代名詞でもあるハイブランドのネームドロップ。Gucci Maneの曲で「Gucci」を着ていることをアピールしている。

Yeah, got rid of my girl, got a foreign with an accent that's better
ああ、彼女を追い払って、もっと訛りの良い外国の女を手に入れたのさ
※「foreign」は外国製の高級車を指すことが多いが、ここではアクセントのある外国人女性のこと。

Yeah, I just had both of them and they came together
ああ、俺はその両方を抱いて、あいつらは一緒に果てたぜ
※「came together」は一緒に来たことと、同時に絶頂を迎えたことのダブルミーニング。

Yeah, in the strip club with my nigga big Guwop, and Wop, we just changed the weather
ああ、ストリップクラブで俺のダチのビッグ・グワップと一緒にいる、ワップと俺で天気を変えてやったのさ
※「Guwop」はGucci Maneのこと。「change the weather」は、ストリップクラブで大量の札束を宙に投げる行為(make it rain = 雨を降らせる)によって、店内の気象(雰囲気)を変えてしまうこと。

Somebody grab my sweater, 'cause I just changed the weather
誰か俺のセーターを取ってくれ、俺が天気を変えちまったからな
※札束の雨を降らせたことで「寒くなった(Cool/Coldになった)」ため、セーターが必要だというユーモラスなフレックス。

Yeah, we make it rain together, we make it rain together
ああ、俺たちは一緒に雨を降らせる、一緒に雨を降らせるのさ

All of my diamonds VS's, so you know that mean it connected
俺のダイヤモンドは全部VSクラスだ、だから隙間なく繋がって見えるって分かるだろ
※「VS」はクラリティ(透明度)の高い高品質なダイヤモンド。あまりにも綺麗に敷き詰められているため、一つの巨大な石のように見えるという誇示。

I told that girl just to bust it
あの女に、とにかくそれを開けって言ったんだ
※「bust it」は女性が脚を開くこと、または激しく踊ること。

The first time she met me
あの子が初めて俺に会った時にな

I told that girl just to neck it
あの女に、とにかくしゃぶれって言ったんだ
※「neck it」はオーラルセックスを要求するストリート・スラング。

Yeah, young nigga hustle put diamonds in necklace
ああ、若いハスラーはハッスルしてネックレスにダイヤモンドをはめ込むのさ

Yeah, flexing, finessin', that's all in my vessels
ああ、フレックスとフィネス、それは全部俺の血管に流れてるんだ
※「finesse」は言葉巧みに立ち回って利益を得ること。自己誇示とハスラーとしての気質は、もはや生まれ持った血(血管)レベルで備わっているという宣言。

[Chorus: Gucci Mane & Lil Uzi Vert]

The young nigga stay fresh
若い奴は常にフレッシュでいる

I can show him how to flex
俺があいつにフレックスの仕方を教えてやれるぜ

Another nigga with a check
小切手を手にした別の男

And I can teach him how to dress
あいつに服の着こなしも教えてやれるぜ

The young nigga stay fresh
若い奴は常にフレッシュでいる

And I can show him how to flex
俺があいつにフレックスの仕方を教えてやれるぜ

Another nigga with a check
小切手を手にした別の男

And I can show him how to dress
あいつに服の着こなしも教えてやれるぜ