Artist: Lil Uzi Vert & Gucci Mane
Album: 1017 vs. The World
Song Title: Changed My Phone
概要
「Changed My Phone」は、アトランタ・トラップシーンの絶対的ゴッドファーザーであるGucci Maneと、当時新世代の旗手として破竹の勢いでシーンを席巻していたLil Uzi Vertが2016年に電撃リリースしたコラボレーションEP『1017 vs. The World』に収録されたバンガー・トラックである。プロデュースはトラップ界の重鎮Honorable C.N.O.T.E.が担当し、不穏かつバウンシーなビートを提供している。本作のテーマは、名声と富を手にしたことで生じる周囲の嫉妬、フェイクな友人からの電話、そして自身のスタイルを盗む「クローン」ラッパーたちへの痛烈な批判だ。Uziが自身を模倣する若手たちを「俺のタイポ(打ち間違い)」と一蹴し、Gucciが当時の世界的なバイラル・トレンドであった「マネキン・チャレンジ」をギャング・バイオレンスの恐怖に結びつけるなど、新旧のトラップスターによる無慈悲なフレックスとストリートの生々しいユーモアが見事に融合した隠れた名曲である。
和訳
[Chorus: Lil Uzi Vert]
Yeah, I heard these niggas sneak dissin' on the low
ああ、あいつらが裏でこそこそスニーク・ディスしてるって聞いたぜ
※「sneak dissin' on the low」は、相手の名前を直接出さずに陰で批判すること。
These niggas don't like me all 'cause a ho, yeah
あいつらが俺を気に入らないのは、全部一人の女のせいさ、ああ
I been getting hundreds ever since I changed my flow, yeah
俺がフロウを変えてからというもの、100ドル札が舞い込み続けてるぜ、ああ
※「hundreds」は100ドル紙幣。自身のラップスタイル(フロウ)を確立・進化させたことで、大金を手にするようになったというフレックス。
These fuck niggas keep calling me
あのクソ野郎どもが俺に何度も電話してきやがる
Had to change my phone, yeah
だから電話番号を変えなきゃならなかったのさ、ああ
※成功すると急にすり寄ってくる昔の知り合いや金目当ての連中を断ち切るため、電話ごと変えるというヒップホップにおける定番の成功の証。
[Verse 1: Lil Uzi Vert]
Had to slam my door, hey, had to slam my door
ドアを叩き閉めなきゃならなかった、おい、ドアを叩き閉めるのさ
Mister Mix-the-Yellow-With-White-Gold
ミスター・イエローゴールドとホワイトゴールドのミックスだ
※イエローゴールドとホワイトゴールドの高価なジュエリーを重ね付けする贅沢なスタイルを誇示し、自らをそう名乗っている。
I'ma keep bagging this dough, yeah
俺はこの金を袋に詰め続けるぜ、ああ
You gon' keep stealing my flows, yeah
お前らは俺のフロウを盗み続けるんだろうな、ああ
You the Lil Uzi typo
お前はリル・ウージーのタイポさ
※「typo」はタイピングのミス(誤字)。自分のファッションやスタイルを模倣する量産型の若手ラッパーたちを、オリジナルには決してなれない「出来損ないのコピー」だと痛烈に見下しているパンチライン。
Yeah, your career, that shit on a tightrope
ああ、お前のキャリア、そんなもんは綱渡り状態だ
But I'm all for that
でも俺はそれに大賛成だけどな
Let me stop 'fore you get sad
お前が悲しむ前にやめておいてやるよ
'Cause I'm really your dad, yeah
だって実際のところ、俺はお前らの親父なんだからな、ああ
※ヒップホップシーンにおいて、自分のスタイルを真似る者たちを「俺の息子(俺が生み出した存在)」と呼んでマウントを取るフレックス。
If you wan' fight, I'm with that
もし喧嘩がしたいって言うなら、買って出るぜ
Invader Zim 'cause I'm not from this earth
インベーダー・ジムさ、だって俺はこの地球の出身じゃないからな
※『インベーダー・ジム』はアメリカのニコロデオンで放送されていたカルト的なSFコメディアニメ。Uziは自身の異端なスタイルを宇宙人(インベーダー)に例え、彼特有のナードなアニメカルチャーへの愛を覗かせている。
I'm blocking my haters like Shaq
シャックみたいにヘイターどもをブロックしてやる
※「Shaq」はNBAのレジェンド、シャキール・オニールのこと。彼の圧倒的なブロックショットに例えて、アンチからの批判や煩わしい電話をシャットアウトしている。
Look at them niggas, who that?
あいつらを見てみろよ、誰だあれ?
Diamonds, they white and blue, black
ダイヤモンド、白に青、そして黒だ
My chain a hunnid, yo shit cost two stacks
俺のチェーンは10万ドル、お前のはせいぜい2000ドルだな
※「a hunnid」は100k(10万ドル)、「two stacks」は2000ドルのこと。圧倒的な財力の差を見せつけている。
[Chorus: Lil Uzi Vert]
Yeah, I heard these niggas sneak dissin' on the low
ああ、あいつらが裏でこそこそスニーク・ディスしてるって聞いたぜ
These niggas don't like me all 'cause a ho, yeah
あいつらが俺を気に入らないのは、全部一人の女のせいさ、ああ
I been getting hundreds ever since I changed my flow, yeah
俺がフロウを変えてからというもの、100ドル札が舞い込み続けてるぜ、ああ
These fuck niggas keep calling me
あのクソ野郎どもが俺に何度も電話してきやがる
Had to change my phone, yeah
だから電話番号を変えなきゃならなかったのさ、ああ
Had to slam my door, hey, had to slam my door
ドアを叩き閉めなきゃならなかった、おい、ドアを叩き閉めるのさ
Mister Mix-the-Yellow-With-White-Gold
ミスター・イエローゴールドとホワイトゴールドのミックスだ
I'ma keep bagging this dough
俺はこの金を袋に詰め続けるぜ
I been getting hundreds ever since I changed my flow, yeah
俺がフロウを変えてからというもの、100ドル札が舞い込み続けてるぜ、ああ
These fuck niggas keep calling me
あのクソ野郎どもが俺に何度も電話してきやがる
Had to change my phone, yeah
だから電話番号を変えなきゃならなかったのさ、ああ
[Verse 2: Gucci Mane]
All these niggas dissing me, all these niggas dissing me
この連中がこぞって俺をディスしてきやがる、こぞって俺をディスしてきやがる
I'm signed to me, I'm managed by me
俺は俺自身と契約して、俺自身がマネジメントしてるんだ
※Gucci Maneがインディペンデントなマインドを持ち、自身のレーベル1017 Recordsのボスとして誰の指図も受けない完全なセルフメイドであることを誇示している。
Shit, I feel like I'm pimpin' me
クソ、まるで俺が俺自身をピンプしてる気分だぜ
※「pimpin'」はポン引きのことだが、ここでは自分自身を商品としてプロデュースし、莫大な利益を生み出している無敵の状況を比喩している。
Huh, these hoes simpin' me
Huh、このビッチどもは俺に媚びへつらってくる
※「simpin'」は相手に過剰に尽くす、または盲目的になっている状態。
Huh, take 'em to Tiffany's
Huh、あいつらをティファニーに連れて行くのさ
Just had an epiphany
たった今、ひらめいたんだ
That bitch ain't bad, she ain't meant for me
あのビッチはイケてない、俺にはふさわしくないってな
None of these niggas ain't feeling me
この連中は誰も俺のことを理解しちゃいない
'Cause none of these rappers ain't real as me
なぜなら、このラッパーたちの中に俺ほどリアルな奴はいないからな
Drop top Bimmer from Germany
ドイツから取り寄せたドロップトップのビーマーだ
※「Bimmer」はBMW、「drop top」は屋根の開くオープンカーのこと。
Me and Uzi skrrt in these Philly streets
俺とウージーでフィリーのストリートをかっ飛ばすぜ
※「Philly」はUziの地元であるフィラデルフィアの愛称。アトランタのボスであるGucciが、Uziのフッドに敬意を払っている。
Nigga said he my enemy
あいつは自分が俺の敵だと言いふらしてた
Wanna be friends when he bumped into me
なのに俺と出くわした途端、友達になりたがりやがる
These suckers ain't what they pretend to be
このマヌケどもは、演じてるようなタフガイじゃねえんだよ
Honestly, you don't wanna go to war with me
正直言って、俺とは戦争しない方が身のためだぜ
Draco turn you to an amputee
ドラコでお前を手足のない身体に変えてやるよ
※「Draco」はヒップホップシーンで頻繁に言及されるルーマニア製の小型AK-47(アサルトライフル)。「amputee」は切断手術を受けた人。銃撃の威力の凄まじさを表す極めてバイオレンスな描写。
Dump your body in the ocean with a manatee
マナティーと一緒に、お前の死体を海に沈めてやる
Make your whole clique do the Mannequin Challenge
お前のクルー全員にマネキン・チャレンジをやらせてやるよ
※「Mannequin Challenge」は2016年後半にSNSで世界中を席巻した、動画撮影中に全員がマネキンのように静止するバイラル・トレンド。Gucciはそれを「銃を突きつけて相手のクルー全員を恐怖で身動きできない状態にする(あるいは死体にして硬直させる)」という極めてダークで暴力的な意味に見事に反転させている。ストリートの巨匠ならではの最狂のパンチライン。
When I draw down with this AR-15
俺がこのAR-15を構えりゃな
Yeah, nigga, AR with me
ああ、俺にはARがある
Strip, nigga, porn star with me
服を脱ぎな、俺にはポルノスターがついてるぜ
Quick draw McGraw with me
クイック・ドロウ・マックグロウと一緒だ
※「Quick Draw McGraw」はハンナ・バーベラ・プロダクションのクラシックな西部劇コメディアニメ『早撃ちマック』の主人公。銃を抜くスピード(早撃ち)の速さを例えている。
Came over, flip cars with me
こっちに来て、俺と一緒に車をひっくり返そうぜ
※「flip cars」は車を転売して利益を出すというハスリングの意味と、物理的に車を横転させるほど激しく暴れ回るというダブルミーニング。
[Chorus: Lil Uzi Vert]
Yeah, heard these niggas sneak dissin' on the low
ああ、あいつらが裏でこそこそスニーク・ディスしてるって聞いたぜ
These niggas don't like me all 'cause a ho, yeah
あいつらが俺を気に入らないのは、全部一人の女のせいさ、ああ
I been getting hundreds ever since I changed my flow, yeah
俺がフロウを変えてからというもの、100ドル札が舞い込み続けてるぜ、ああ
These fuck niggas keep calling me, had to change my phone, yeah
あのクソ野郎どもが俺に何度も電話してきやがる、だから電話番号を変えなきゃならなかったのさ、ああ
Had to slam my door, hey, had to slam my door
ドアを叩き閉めなきゃならなかった、おい、ドアを叩き閉めるのさ
Mister Mix-the-Yellow-With-White-Gold
ミスター・イエローゴールドとホワイトゴールドのミックスだ
I'ma keep bagging this dough
俺はこの金を袋に詰め続けるぜ
I been getting hundreds ever since I changed my flow, yeah
俺がフロウを変えてからというもの、100ドル札が舞い込み続けてるぜ、ああ
These fuck niggas keep calling me
あのクソ野郎どもが俺に何度も電話してきやがる
Had to change my phone, yeah
だから電話番号を変えなきゃならなかったのさ、ああ
