Artist: YoungBoy Never Broke Again
Album: ML2
Song Title: With It
概要
ルイジアナ州バトンルージュ出身のラッパー、YoungBoy Never Broke Againによる本作「With It」は、富と名声を手にした後も変わらないストリートのサバイバル本能と、冷酷なギャングスタとしてのペルソナを色濃く反映したトラップ・チューンである。タイトルの「With It」は、「その気になればいつでもヤれる(暴力的な抗争に参加する覚悟がある)」というストリートのスラングに由来する。自身のクルーを「教会」に見立て、トレイ(献金箱)に銃を置くというショッキングなメタファーから始まり、敵対者への無慈悲な銃撃、刑務所での過酷な経験、そして莫大な現金(リキッド)への執着が彼特有の攻撃的なフロウで語られる。顔にペイントを施すロックスターのような自己演出と、顔面を狙う冷徹なヒットマンとしての顔が同居するこの楽曲は、ファンの間でも彼の混沌としたカリスマ性を象徴する一曲として高く評価されている。
和訳
[Chorus]
Pull up, I'm focused, I'm ready, huh
車を停めろ、俺は集中してる、準備はできてるぜ、ハァ
Don't even bother with me
俺の邪魔をするな
I don't even know what they want
奴らが何を望んでるのかなんて知らねえよ
They want some static, I just pull up and I murder me one
奴らが揉め事(スタティック)を望むなら、俺は乗り込んで一人を殺してやるだけさ
※「static」はストリートスラングで摩擦や抗争、ビーフを意味する。
Wake up and dressin' like rockstar
目を覚まして、ロックスターみたいな格好をする
I keep a mask like murderers
俺は人殺しみたいにマスクを持ち歩いてるぜ
Callin', I don't know what she want
電話がかかってくる、彼女が何を求めてるのか分からねえ
YoungBoy, I'm known for to shoot at these niggas
YoungBoy、俺はこのニガーどもを撃ちまくることで有名なんだ
Callin' and tell me she heard of it
電話してきて、その噂を聞いたって俺に言うのさ
[Verse]
Come in if you need a way (Ayy, baby, come here)
道が必要なら入ってきな(エイ、ベイビー、こっちにおいで)
Welcome to YoungBoy church service (Yeah)
YoungBoyの礼拝へようこそ (Yeah)
Dracos and the Glocks in the tray (Bics and Glocks in the tray)
トレイ(献金箱)の中にはDracoとグロックだ(トレイの中にビックのライターとグロック)
※教会で献金を集めるトレイに、金ではなく殺傷能力の高いアサルトピストル(Draco)や拳銃(Glock)が置かれているという、神聖さと暴力を掛け合わせた強烈なメタファー。
Time for us to get to that money
俺たちが金を手にする時間だ
I want a hundrеd mil' liquid
俺は1億ドルの流動資産(リキッド)が欲しいんだ
※「liquid」はすぐに現金化できる資産。不動産や宝石ではなく、手元で動かせる現生への強い執着。
I want a lemonade, huh (Lemon)
レモネードが欲しいぜ、ハァ (Lemon)
Mixеd with drank and it's Simply
ドランク(リーン)と混ぜるんだ、Simplyのレモネードとな
※「drank」はプロメタジンとコデインを含む咳止めシロップ。「Simply」はアメリカで人気のあるフルーツジュースのブランド。これらを混ぜて麻薬成分のあるカクテルを作っている。
Oh, I'm gon' lean today (Lemon)
オゥ、今日はリーンをキメるぜ (Lemon)
I want a thirty in my glizzy, I ain't got time to waste
俺のグロックには30発のマガジンが欲しい、無駄にしてる時間なんてないんだ
※「glizzy」はグロック拳銃のストリートスラング。
I ain't got time to play
遊んでる暇なんてねえ
Okay, I'm concentrated
オーケー、俺は集中してるぜ
Go on a drill with the shoe with no laces
靴紐のない靴を履いてドリル(襲撃)に行くんだ
※「shoe with no laces」は刑務所や留置所で支給される(自殺や首絞め防止のため靴紐が抜かれた)スリッポンなどを指す。刑務所帰りのメンタリティのまま、あるいは血に染まったり証拠が残ることを気にしない、失うものがない状態での冷酷な殺しを暗喩している。
I hop out, I walk him, you know that I faced him (Bah)
飛び出して、あいつに近づく、俺があいつの顔面を撃ち抜いたって知ってるだろ (Bah)
※「walk him」は標的に歩み寄って殺害すること。「faced him」は顔面を狙撃するという残忍な手口。
I'ma take that boy soul and I bet it'll place him
俺があの坊やの魂を奪う、それであいつの居場所が決まるだろうな
And I plan on not leavin' no evidence traces (Woo)
それに、証拠の痕跡なんて残すつもりはねえよ (Woo)
50K Jesus piece, I had to lay on the top of my baby (Top of my bae)
5万ドルのジーザス・ピース(ネックレス)、俺のベイビーの上に乗せなきゃならなかった (Top of my bae)
※キリストの顔を模した高価なジュエリー(ジーザス・ピース)を愛する女性に着せるフレックス。
Walkie-talkies and the earpiece, it's runnin' with me, so I have to wan' slay shit
トランシーバーとイヤホン、俺の周りじゃそれが飛び交ってる、だから俺は奴らを皆殺しにしたくなるのさ
※警察の無線や仲間の見張りの連絡など、常に警戒状態(パラノイア)にあるストリートの緊張感。
I wore that paint on my face like a rockstar
俺はロックスターみたいに顔にペイントを塗ったんだ
※KISSなどのロックバンドのようなメイク、あるいはストリートでの襲撃時のフェイスペイント(カモフラージュ)。YoungBoyが近年見せるゴスやエモを取り入れたファッションスタイルの象徴。
I'm steady poppin' that shit like a rockstar
俺はロックスターみたいに絶えずそのクスリをキメてるぜ
Mama, I did it, 'bout time that I thank God
ママ、俺はやったよ、そろそろ神に感謝する時間だ
I'm in that whip, it's AI and it's self-park
俺はあの車に乗ってる、AI搭載で自動駐車もできるんだぜ
※「whip」は高級車。テスラや最新のラグジュアリーカーの機能と、彼自身の初期のニックネーム「AI YoungBoy」を掛けている。
Started, created, they know that I finished the war (Finished it), woah
俺が始め、俺が創り出した、俺がこの戦争を終わらせたって奴らも分かってるはずだ(終わらせたのさ)、woah
I was in prison just sittin' behind the bars (Yeah, woah, damn, yeah)
俺は刑務所で鉄格子の後ろに座ってたんだ(Yeah, woah, クソ、yeah)
Tell them don't one-tone Patek me
奴らに伝えてくれ、俺のパテック(時計)をワントーン(単色)だなんて甘く見るなよと
※「Patek」は最高級時計パテック・フィリップ。カスタマイズされた多色・多面的なダイヤモンドが敷き詰められた時計を持っているという強烈なフレックス。
Shoot up a nigga so lavishly
ニガーを最高に豪華に(派手に)撃ち抜いてやるぜ
Go tell them people I'm playin' for keeps
あの連中に伝えてこい、俺は本気で(命懸けで)やってるってな
※「playin' for keeps」はビービー弾や遊びではなく、本物の銃弾で相手の命を完全に奪いに行くというストリートの覚悟。
They already know it, I know that they know it (Know that they)
奴らはもう知ってる、奴らが分かってるってことは俺も知ってるさ(奴らが知ってるって)
Green, red, baby, know the flag could see
緑、赤、ベイビー、俺のフラッグ(バンダナ)が見えるだろ
※「Green」は彼が率いるNever Broke Again(4KTrey)の象徴である緑のバンダナ。「Red」は彼が所属関係を持つBloodsギャングの赤いバンダナ。二つの強固なストリートの背景。
Stop all that flaggin', you foul to me
その嘘(フラッギン)はやめろ、お前は俺にとって汚らわしいぜ
※「flaggin'」は所属してもいないギャングのフリをしたり、嘘をついて虚勢を張ること。偽物への強烈な嫌悪。
Already know they ain't half of me
奴らが俺の半分にも満たない(敵じゃない)ことなんて、とうに分かってる
I'll go to galore, I'm runnin' up more
俺はさらなる豊かさ(ガロア)へ向かう、もっと金を稼ぎ続けるんだ
[Chorus]
Pull up, I'm focused, I'm ready, huh (Skrrt, I'm ready)
車を停めろ、俺は集中してる、準備はできてるぜ、ハァ (Skrrt, 準備はできてる)
Don't even bother with me (Don't even bother with me)
俺の邪魔をするな(俺の邪魔をするな)
I don't even know what they want (No)
奴らが何を望んでるのかなんて知らねえよ (No)
They want some static, I just pull up and I murder me one (Oh)
奴らが揉め事を望むなら、俺は乗り込んで一人を殺してやるだけさ (Oh)
Wake up and dressin' like rockstar
目を覚まして、ロックスターみたいな格好をする
I keep a mask like murderers (Oh)
俺は人殺しみたいにマスクを持ち歩いてるぜ (Oh)
Callin', I don't know what she want (No)
電話がかかってくる、彼女が何を求めてるのか分からねえ (No)
YoungBoy, I'm known for to shoot at these niggas (Shoot at these)
YoungBoy、俺はこのニガーどもを撃ちまくることで有名なんだ(撃ちまくるぜ)
Callin' and tell me she heard of it (Yeah)
電話してきて、その噂を聞いたって俺に言うのさ (Yeah)
