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Over - YoungBoy Never Broke Again 【和訳・解説】

Artist: YoungBoy Never Broke Again

Album: ML2

Song Title: Over

概要

ルイジアナ州バトンルージュが生んだ稀代のラッパー、YoungBoy Never Broke Againによる「Over」は、彼のキャリアを貫くストリートの過酷な現実と深いトラウマ、そしてメランコリックな内省が見事に交錯する一曲である。本作では、彼が若くして手にした莫大な富と、それに反比例するかのように失われていく命や平穏な日常のコントラストが描かれている。初期からの盟友であるKDやBen10といったネームドロップを交え、共にドラッグの売買や銃火器と共に生き抜いてきた過去を回想する姿は、ファンの間でも彼の「決して過去を忘れないボスの哀愁」を強く感じさせると高く評価されている。また、無慈悲なストリートライフと刹那的な女性との関係性を対比させることで、常に死と隣り合わせにあるハスラー特有の孤独と虚無感を浮き彫りにした、彼の真骨頂とも言えるディープなトラップ・チューンである。

和訳

[Intro]

(Yo, Richh, make that sauce)
(ヨー、Richh、あのソースを作ってくれ)
※プロデューサーのRichhへのシャウトアウト(プロデューサータグ)。

(Henry, you ate this one)
(Henry、お前はこれを食っちまったな)
※「ate this one(ビートを食う)」は、プロデューサーが良い仕事をした(素晴らしいビートを作った)ことを称賛するスラング。

(Ayy, Juppy, man, you pressure)
(エイ、Juppy、お前はヤバいぜ)
※「pressure」はプレッシャーをかけるほど強力であること、つまり最高品質であることを意味する。

Yeah, yeah

[Verse 1]

7 in the morning, in this bitch sippin' drank
朝の7時、この場所でドランクをすすってる
※「drank」はリーン(プロメタジンとコデインを含む咳止めシロップ)のこと。

Is this some time for me to get ya? I don't know what the bitch think
今がお前を捕まえる時間か?あのビッチが何を考えてるのか分からねえ

Thinkin' 'bout them times when it was okay to cry, them times me and KD totin' on fire
泣いても許されたあの頃のこと、俺とKDが銃を持ち歩いてたあの頃を思い出す
※「KD」はYoungBoyの長年の親友でありNBAクルーのメンバー。過去の銃撃事件で車椅子生活を余儀なくされている。「totin' on fire」は銃器(fire)を携帯していることを意味する。

'Member passenger side while he catchin' sales inside the ride
助手席にいたのを覚えてる、あいつが車の中でクスリを捌いてる間にな
※「catchin' sales」は路上や車内でドラッグの取引を行うこと。

He ain't makin' no sense, so many died and think right now, you don't even notice
あいつの言って周ることは辻褄が合わねえ、大勢が死んで、今考えてみれば、お前は気付きもしないんだ

Saturate on fairgrounds, got rollercoastеred, damn, 5
遊園地でずぶ濡れになって、ジェットコースターに乗ったような気分だ、クソ、5
※ストリートの浮き沈みの激しさや、トラウマによる感情の乱高下を遊園地のアトラクションに例えている。「5」は彼が所属するブラッズ系のギャングに関連する暗号、または特定の仲間への呼びかけ。

[Chorus]

In the streets, you look in those еyes
ストリートで、その目を覗き込めば

You'll see that ain't no lover
愛なんてどこにもないってことが分かるはずさ

She tryna come over now
今、彼女はこっちに来たがってる

She want me to stroke her
彼女は俺に抱かれたがってるんだ

I got your back like a soldier
ソルジャーのようにお前の背中を守ってやる

When I pound her, it's over
俺が激しく抱けば、それで終わりさ

[Post-Chorus]

In the streets, take a seat and fear no eye (Over)
ストリートじゃ、腰を下ろして誰の目も恐れるな (Over)

In the back and keep a strap like a soldier (Over)
裏側に潜んで、ソルジャーのように銃を手放すな (Over)
※「strap」は銃器を指すストリートスラング。常に武装し、警戒を怠らないギャングスタとしての姿勢。

Killed the baby in the streets, she don't know why (Over)
ストリートで赤ん坊が殺された、彼女はその理由を知らない (Over)
※ギャングの抗争や流れ弾によって無実の子供が犠牲になるという、ゲットーの悲惨な現実と不条理を示唆している。

She want me come inside and pound her 'til it's over (Hold on, blrrd, over)
彼女は俺に中に出して、終わるまで激しく抱いてほしいんだ (Hold on, blrrd, over)
※「blrrd」は銃の乱射音を模したアドリブ。性的な描写の中に暴力的なサウンドを混ぜ込むことで、彼の置かれている危険な環境が強調されている。

[Verse 2]

In that Cadillac, I'm slidin' with that beat inside, nigga
あのキャデラックに乗って、ビートを響かせながら滑るように走るんだ、ニガー

They just passed by with that playin', pop out, go inside, nigga
奴らは音楽を流しながら通り過ぎていった、飛び出して、中に入るんだ、ニガー
※敵対する勢力が車で偵察(ドライブバイの準備)に来た際の緊迫した状況をリアルに描写している。

I was floatin' with Ben10 with that big fire, nigga
俺はBen10と一緒にデカい銃を持ってうろついてたんだ、ニガー
※「Ben10(Ten)」はNever Broke Againクルーの中心メンバーであり、YoungBoyの最も信頼する右腕の一人。彼らの地元での武闘派としての歴史を誇示している。

Young nigga sixteen with a million dollars
100万ドルを手にした16歳の若造さ
※底辺のストリートから抜け出し、10代で瞬く間に莫大な富を築き上げた自身の並外れたサクセスストーリー。

I ain't finna cop no deuces, I ain't got no problem with ya
平和のサインなんて出すつもりはねえ、お前に恨みはないけどな
※「cop no deuces」はピースサイン(2本指)を出すこと、転じて「和解する」「平和を保つ」という意味。ビーフにおいて決して自分から妥協はしないというスタンスの表明。

I ain't finna cop no deuces, not at all, see about it
和解なんて絶対にありえねえ、どうなるか見てな

I think it's funny, I got more money than my school teachers
笑っちまうよな、俺は学校の教師たちよりも金を持ってるんだぜ

I ain't trippin', you ain't gotta like me, you gon' hear about me
気になんてしてねえよ、俺を好きになる必要はない、どうせ俺の噂を耳にすることになるんだからな

Nighttime, she want me come over, slowly pound, stroke her
夜になると、彼女は俺に来てほしいとねだる、ゆっくりと激しく抱くんだ

Louis brown loafers, baby girl, you're lookin' so good
ルイ・ヴィトンのブラウンのローファー、ベイビーガール、お前は最高にイケてるぜ

In my hood, where I'm from
俺のフッド、俺の生まれ育った場所では

Baby, all good, we tote guns
ベイビー、何も問題ないさ、俺たちは銃を持ち歩いてるからな

[Chorus]

In the streets, you look in those eyes
ストリートで、その目を覗き込めば

You'll see that ain't no lover
愛なんてどこにもないってことが分かるはずさ

She tryna come over now
今、彼女はこっちに来たがってる

She want me to stroke her
彼女は俺に抱かれたがってるんだ

I got your back like a soldier
ソルジャーのようにお前の背中を守ってやる

When I pound her, it's over
俺が激しく抱けば、それで終わりさ

[Post-Chorus]

In the streets, take a seat and fear no eye (Over)
ストリートじゃ、腰を下ろして誰の目も恐れるな (Over)

In the back and keep a strap like a soldier (Over)
裏側に潜んで、ソルジャーのように銃を手放すな (Over)

Killed the baby in the streets, she don't know why (Over)
ストリートで赤ん坊が殺された、彼女はその理由を知らない (Over)

She want me come inside and pound her 'til it's over (Hold on, blrrd, over)
彼女は俺に中に出して、終わるまで激しく抱いてほしいんだ (Hold on, blrrd, over)

In the streets, take a seat and fear no eye (Over)
ストリートじゃ、腰を下ろして誰の目も恐れるな (Over)

In the back and keep a strap like a soldier (Over)
裏側に潜んで、ソルジャーのように銃を手放すな (Over)

Killed the baby in the streets, she don't know why (Over)
ストリートで赤ん坊が殺された、彼女はその理由を知らない (Over)

She want me come inside and pound her 'til it's over (Hold on, blrrd, over)
彼女は俺に中に出して、終わるまで激しく抱いてほしいんだ (Hold on, blrrd, over)