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BIG DOG - T.I., Buddy Red, Fanatic & EJ Jones 【和訳・解説】

Artist: T.I., Buddy Red, Fanatic & EJ Jones

Album: KILL THE KING

Song Title: BIG DOG

概要

T.I.のキャリア最終章を飾るアルバム『KILL THE KING』に収録された本作は、「King of the South(南部の王)」としての圧倒的な威厳と、シーンの頂点に君臨し続ける絶対的な権力を誇示するバンガーだ。トラップミュージックの開拓者としてアトランタのストリートから成り上がり、グラミー賞やビルボードを席巻してきた25年間の軌跡を振り返りつつ、未だに自分に牙を剥こうとする無謀な挑戦者たち(ヘイターや若手ラッパー)を「ビッグドッグ(大物・ボス)」の風格で一蹴する。Buddy Red、Fanatic、EJ Jonesらによるソウルフルで重厚なコーラスが、南部の教会やストリートの集会を彷彿とさせる熱気を生み出しており、王の凱旋と最終宣告にふさわしいアンセムとして機能している。フォーブスの長者番付に載るような富を得てもなお、ストリートの掟と冷酷さを忘れないT.I.のブレないマインドセットが凝縮された一曲である。

和訳

[Intro: T.I.]

Ice-cold water runnin', uh-huh, through my veins
氷のように冷たい水が、uh-huh、俺の静脈を流れている
※「Ice in my veins(静脈に氷が流れている)」は、極限のプレッシャーや危険な状況下でも極めて冷静沈着であることを示す、スポーツやヒップホップにおける定番の表現。

They try and drag me back to work again
奴らは俺を再び仕事に引きずり戻そうとする
※引退(最終作)を宣言し、合法的なビジネスで成功を収めているT.I.を、ストリートの小競り合いやラップゲームの最前線に引き摺り下ろそうとする周囲の状況を指す。

Uh, uh, uh, uh

Uh, uh, uh, uh

Uh, uh, uh, uh

Uh, uh (I said now)

[Chorus: Buddy Red & EJ Jones]

Who the fuck want it with the big dog? (Oh)
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)
※「want it」は「トラブルを望む」「喧嘩を売る」の意味。「big dog」はシーンの大物、絶対的なボスを指す。

Who can see the king? (Oh)
誰が王と肩を並べられる? (Oh)
※「see」は視覚的な意味だけでなく、相手のレベルに達する、対等に渡り合うという意味合いを持つ。

Who want it with the big dog? (Oh)
誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Take it to the king
王のところへ持ってきな

Who the fuck want it with the big dog?
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ?

Who can see the king? (Oh)
誰が王と肩を並べられる? (Oh)

Who that say they want it with the big dog? (Ow)
ビッグドッグに喧嘩を売りたいと言ってるのは誰だ? (Ow)

Well, take it to the king (Go)
なら、王のところへ持ってきな (Go)

[Verse 1: T.I.]

Kicked down doors and we built this shit
ドアを蹴り破り、俺たちがこれを築き上げたんだ

Twenty-five years later and it still my shit
25年経っても、これはまだ俺のモノだ
※T.I.が1999年にメジャー契約を結んでから約四半世紀。トラップミュージックというジャンルを自ら切り拓き、構築した帝国が今なお彼のものであるという歴史的宣言。

Influenza in the winter couldn't spit this sick
冬のインフルエンザだって、ここまで病的なラップは吐けないぜ
※「sick」は病気と「最高にイケてる、ヤバい」のダブルミーニング。「spit」は唾を吐くこととラップすること。ウイルス以上に強烈なラップスキルを誇示している。

Anything A-Town my business, bitch
A-Townでのことはすべて俺のビジネスだ、ビッチ
※「A-Town」はアトランタの愛称。地元における絶対的な権力と影響力。

Okay, Audemars watches, solitaires up topic
オーケイ、オーデマの時計、ソリティアのダイヤが話題の中心だ

Wherever I'm attendin', I'm the trendin' topic (Huh)
俺がどこに出席しようと、俺自身がトレンドのトピックになるのさ (Huh)

Difference 'tween us, they watch it, I pop it (Uh)
俺たちの違いは、奴らはそれを見てるだけだが、俺はそれを弾けさせるってことだ (Uh)
※「pop it」は見せびらかす、大金を使う、あるいは銃を撃つこと。傍観者と実行者の決定的な差。

Hustle up profit, it don't hop in my pocket (Huh)
利益を稼ぎ出すんだ、それは勝手にポケットに飛び込んでくるわけじゃない (Huh)

Swordfish dinner, natural-born sinner
メカジキのディナー、生まれながらの罪人
※高級レストランでの食事(メカジキ)という成功の証と、ゲットーのハスラーとしての逃れられない原罪を対比させた表現。

Grammy, Billboard, BET Award winner (I said now)
グラミー、ビルボード、BETアワードの勝者だ (I said now)

175K say, "Do what I say"
17万5千ドルが「俺の言う通りにしろ」と言っている
※「175K」は腕に巻いた超高級時計やジュエリーの価格。その莫大な富が発するオーラが、言葉以上に周囲を服従させる力を持っている。

Eliminatin' anything tryna move in my way, yeah
俺の道を進もうとするものはすべて排除してやるぜ、yeah

[Chorus: Buddy Red & EJ Jones]

Who the fuck want it with the big dog? (Oh)
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Who can see the king? (Oh)
誰が王と肩を並べられる? (Oh)

Who want it with the big dog? (Oh)
誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Take it to the king (I said now)
王のところへ持ってきな (I said now)

Who the fuck want it with the big dog? (Oh)
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Who can see the king?
誰が王と肩を並べられる?

Who that say they want it with the big dog? (Ow)
ビッグドッグに喧嘩を売りたいと言ってるのは誰だ? (Ow)

Well, take it to the king (Go)
なら、王のところへ持ってきな (Go)

[Verse 2: T.I.]

Imagination racin', chillin' at Atlantic Station
想像力が駆け巡る、アトランティック・ステーションでくつろぎながらな
※「Atlantic Station」はアトランタ中心部にある巨大な屋外ショッピング&エンターテインメント施設。地元のランドマークを提示している。

Sick of these niggas, I'm losin' my patience
こいつらにはウンザリだ、俺は忍耐力を失いかけてる

No intimidation, know that type of conversation
脅しなんて通用しない、そういう類の会話はわかってる

It's as-salamu alaykum, buddy disrespect, I'ma bake him
アッサラーム・アライクムだ、相棒が無礼を働くなら、焼き払ってやる
※「as-salamu alaykum(あなたの上に平安がありますように)」というイスラム教の平和の挨拶の直後に、「bake him(銃撃する、容赦なく痛めつける)」という極端な暴力を配置し、礼儀を欠く者への無慈悲な制裁を宣言している。

Switchin' my bitches like I'm switchin' my cadence
俺はケイデンスを変えるように女たちを取っ替える
※「cadence」はラップのフローやリズムの乗り方。自在にラップのスタイルを変えるように、女性関係もコントロールしているというボースティング。

Fake niggas berate him, haters try to negate him
フェイクな奴らは彼を罵倒し、ヘイターたちは彼を否定しようとする

King, you can't mistake him for nothin' other than royalty
王だ、彼を王族以外の何者かと見間違えることはできない

Understand fuck niggas have no loyalty
クソ野郎どもには忠誠心なんてないってことを理解しろ

Justified poetry, I read this story
正当化された詩、俺はこの物語を読んだ

And however it go, you gon' have a horrible go of it
そしてどう転ぼうと、お前は悲惨な目に遭うことになる

Okay, I got a quartet and a Corvette
オーケイ、俺にはカルテットとコルベットがある
※「quartet」は4人組。4人の極上の女性を従えている、あるいはいつでも動ける4人のヒットマンを抱えているという意味。

With a vortex, that's a whore flex
渦を巻いてな、それは売春婦のフレックスだ

I give a damn where you is on the Forbes list
お前がフォーブスのリストのどこにいるかなんて知ったこっちゃない
※Forbes誌の長者番付。どれだけ合法的な資産を持っていようと、ストリートの序列においては自分が絶対的な上位であるという王者のプライド。

You can't avoid Tip runnin' this shit
ティップがこの場を仕切っていることから逃れることはできないぜ

Okay, my Audemars face say, "Do what I say"
オーケイ、俺のオーデマの文字盤が「俺の言う通りにしろ」と言っている

Eliminatin' anything tryna move in my way, yeah
俺の道を進もうとするものはすべて排除してやるぜ、yeah

[Chorus: Buddy Red & EJ Jones]

Who the fuck want it with the big dog? (Oh)
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Who can see the king? (Oh)
誰が王と肩を並べられる? (Oh)

Who want it with the big dog? (Oh)
誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Take it to the king (I said now)
王のところへ持ってきな (I said now)

Who the fuck want it with the big dog? (Oh)
一体誰がビッグドッグに喧嘩を売りたいってんだ? (Oh)

Who can see the king?
誰が王と肩を並べられる?

Who that say they want it with the big dog? (Ow)
ビッグドッグに喧嘩を売りたいと言ってるのは誰だ? (Ow)

Well, take it to the king (Go)
なら、王のところへ持ってきな (Go)