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EGO - T.I. & The OMG Girlz 【和訳・解説】

Artist: T.I. & The OMG Girlz

Album: KILL THE KING

Song Title: EGO

概要

T.I.のキャリア最終作と目されるアルバム『KILL THE KING』に収録された本作は、アトランタの絶対的王者「King of the South」としての揺るぎないエゴとプライドを剥き出しにしたハードなバンガーだ。客演には、妻のTinyが手掛け、義娘であるZonniqueも所属していたR&BガールズグループThe OMG Girlzを迎え、ファミリーの強固な絆を強調している。トラップミュージックの礎を築いた自身の過去(フロリダからカロライナへの麻薬密輸や、アフリカ系移民と組んだクレジットカード詐欺など)を生々しく回顧しつつ、アトランタのストリートの掟を知らない「観光客(よそ者)」や口先だけのフェイクなラッパーたちを一蹴する。キャリアの集大成において「誰一人として俺には敵わない」と豪語する、トラップ・パイオニアの究極のボースティング・アンセムである。

和訳

[Intro: T.I.]

Know I roll with the king, so you know I gotta be down with the crown
俺が王とつるんでるって知ってるだろ、だから俺が王冠を支持しなきゃならないのもわかるはずだ
※T.I.自身が「King of the South」であるが、ここでは第三者的な視点を借りて「王の権力」の絶対性を語っている。

Yeah, uh

That's why they tryna say, kill the king, you know what I'm saying?
だから奴らは「王を殺せ」なんて言おうとするのさ、言ってることわかるか?
※アルバムタイトル『KILL THE KING』のコンセプトへの言及。頂点に君臨し続ける彼を引きずり下ろそうとするヘイターたちの心理を突いている。

King tryna kill us
王が俺たちを殺そうとしている
※王(T.I.)の存在自体が、他のラッパーたちのキャリアやエゴを完全に打ち砕いているという圧倒的なプレッシャーの表現。

How this shit go, nigga
これがどういうことか教えてやるよ

[Verse: T.I.]

A native, I hate all these tourists
俺は地元の人間だ、この観光客ども全員が気に食わないね
※「native」は生粋のアトランタ育ちである自身を指す。「tourists」はアトランタのヒップホップバブルに乗っかろうと外部からやってくるフェイクなラッパーや業界人を揶揄するストリートの隠語。

You try me, you better be sure of it
俺を試す気なら、覚悟を決めておくことだな

Couple hammers I keep in my toolkit
道具箱の中にはハンマーをいくつか常備している
※「hammer」は銃(特に拳銃)を指すストリート・スラング。

Expeditiously peepin' the bullshit
迅速にそのクソみたいな嘘を見抜いてやる
※「Expeditiously(迅速に)」はT.I.が好んで使う知的な語彙。彼のポッドキャスト番組のタイトル『ExpediTIously』にも使用されており、長年のファンをニヤリとさせる単語選び。

Exponentially better than you
お前らより指数関数的に優れているのさ

You can you tell it, can't you, boy?
見ればわかるだろ、なぁ坊うず?

Glock or somethin' nigga better hand you
誰かがお前にグロックか何かを手渡した方がいいぜ

Or a funeral they better plan you
さもなきゃ、奴らはお前の葬式の準備をした方がいい
※武装してこなければ確実に殺されるという、冷酷な警告。

Boy, you gettin' served, order off the menu
坊うず、お前は痛い目を見る、メニューから注文してみな
※「get served」はレストランで料理を出されることと、ストリートで制裁を受ける(または銃撃される)ことのダブルミーニング。

In second grade, labeled a head case
小学2年生の頃、頭のおかしい奴だというレッテルを貼られた
※「head case」は精神的に問題がある、または手に負えない問題児のこと。彼の破天荒な生い立ちを示している。

Said I'm hеaded for greatness, thеy said, "Wait"
偉大なる道へ向かっていると言ったら、奴らは「待て」と言った

'Til the weight broke the wagon, partner
その重みがワゴンを壊すまでな、相棒
※周囲の制止を振り切り、規格外の重圧(weight)や大量の麻薬(weight)を積み込んで限界まで走り続けたハスラーとしての過去。

While you laughin', I'ma get that shit from Florida to Carolina
お前らが笑っている間に、俺はフロリダからカロライナまでブツを運ぶ
※I-95などのハイウェイを使った、南部一帯の広域な麻薬密輸ネットワーク(トラフィッキング)のリアルな描写。

If you traffickin' until the rappin' hit
ラップで当たるまでお前が密輸をやっていたならな

Hustlin' credit cards with some Africans
アフリカ系の連中と組んでクレジットカード詐欺でハッスルしていた頃さ
※T.I.の初期のシノギの一つ。アトランタの移民コミュニティと結びついた非合法なハッスルを生々しく回顧している。

Loaded down tryna dodge traffic, trappin' big
大量のブツを積み込んで渋滞を避けながら、デカいトラップを回していた

Been broke and I ain't goin' back again
一文無しの経験はあるが、もう二度とあの場所には戻らない

Welcome niggas to Atlanta
アトランタへようこそ

Pull Phantoms 'round corner, draw it down on 'em
角を曲がってファントムを停め、奴らに銃口を向ける
※「Phantoms」はロールスロイス・ファントム。「draw it down」は銃を抜いて構えること。アトランタを訪れたよそ者に対する容赦ない洗礼。

Must be out his fuckin' mind, homie
奴は完全にイカれちまったに違いないな、相棒

Oh, he think you fuckin' 'round, don't he?
おお、奴はお前がふざけてると思ってるんだな?

You get down with an out-of-town nigga
お前はよそから来た連中とつるんでる
※「out-of-town nigga」はアトランタのストリートの掟を知らない外部の人間。

With a big mouth, come around niggas
デカい口を叩いて、俺たちの周りをうろつく

He a clown nigga, you a clown with him
奴はピエロだ、一緒に行動するお前もピエロさ

If they lay him down, lay you down with him, yeah
奴らが彼を地面に寝かせるなら、お前も一緒に寝かせてやるよ、yeah
※「lay down」は殺害する(死体を寝かせる)こと。よそ者とつるんで地元に無礼を働く裏切り者は、まとめて始末するというマフィア的な通告。

[Chorus: T.I. & The OMG Girlz]

I'm just riding around in the Corvette (Yeah)
俺はただコルベットに乗って街を流しているだけだ (Yeah)

Like the shit I just got out the toilet (Sheesh)
トイレから出たばかりのブツみたいにな (Sheesh)
※「the shit」は最高なモノ(自分自身や乗っている車)を指すが、直訳的な「糞」とトイレを掛けて「新鮮な出たばかりのヤバい代物」という下品で強烈なヒップホップ的パンチライン。

Difficult for these bitches to forget (What?)
このビッチどもが忘れるには難しすぎるぜ (What?)

Ask about me, they gon' tell you, "Oh yeah," tell you, "Oh yeah" (Yeah)
俺のことを聞いてみろ、奴らは「ああ、間違いない」って答えるはずさ、「ああ、間違いない」ってな (Yeah)

Ain't no one nowhere you know fuckin' with me
お前が知る限り、どこにも俺に敵う奴なんていない

(Go ask 'em, ain't nobody fuckin' with me on the real)
(奴らに聞いてこい、マジで俺に敵う奴なんて誰もいないんだ)

Ask about me, they gon' tell you, "Oh yeah" (Feel, yeah)
俺のことを聞いてみろ、奴らは「ああ、間違いない」って答えるはずさ (Feel, yeah)

Ain't no one nowhere you know fuckin' with me
お前が知る限り、どこにも俺に敵う奴なんていない

(Nigga can't fuck with a picture of me, you feel me?)
(俺の写真にすら敵わねえんだよ、わかるか?)
※俺の「実物」どころか、ただの「写真」が放つオーラにすら誰も勝てないという、究極のエゴイスティックなボースティング。

[Outro: T.I.]

I mean, I've gone on record saying can't nobody fuck with me, and I stand by that
つまり、俺に敵う奴はいないって公式に発言してきたし、俺はその言葉を支持し続けるってことさ
※「gone on record」は公言している、レコードに刻んできたということ。キャリアを通じて一貫して自らを「King」と定義し、誰の挑戦も退けてきたT.I.のブレないスタンスの最終宣言。