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FTC - Joji 【和訳・解説】

Artist: Joji

Album: Piss In The Wind (Deluxe)

Song Title: FTC

概要

本作「FTC(Fuck The Clubの頭文字)」は、『Piss In The Wind (Deluxe)』に収録されている短いトラックである。元々は2020年のアルバム『Nectar』のプロモーション期に、YouTube上で公開されたティーザー映像の最後に断片的に使用され、ファンの間でフルバージョンの公開が熱望されていた幻の楽曲だ。テーマは極めて明白であり、クラブという華やかな社交場や、そこへ入るために行列を作るという虚飾のステータスゲームに対する完全な拒絶である。インターネットのベッドルームから世界的スターへと上り詰めたJojiだが、セレブリティ特有の享楽的なナイトライフには迎合せず、ただ愛する人の隣にいるという静かでパーソナルな時間を渇望している。短い尺の中に、彼特有の深い内向性と、嘘のない本質的な繋がりを求めるロマンティシズムが美しく凝縮された一曲である。

和訳

[Intro]

Oh, oh, oh

Ooh, ooh, ooh

Ooh, ooh, ooh, ooh

Ooh, ooh, ooh, ooh
※メランコリックで浮遊感のあるコーラスが、クラブの喧騒から遠く離れた静寂の空間を作り出している。

[Verse]

Fuck the club (Fuck the club)
クラブなんてクソくらえだ (クラブなんてクソくらえだ)
※タイトルの「FTC」を回収する強烈なフレーズ。華やかなパーティー文化や、見栄と虚飾に満ちたナイトライフに対する明確なアンチテーゼ。

I said, "Fuck the club" (Fuck the club)
言っただろ、「クラブなんてクソくらえだ」って (クラブなんてクソくらえだ)

I won't wait in line (Wait in line)
行列に並ぶ気なんてない (行列に並ぶ)
※クラブの入場列に並ぶ行為は、他者からの承認を求めたり、流行のステータスに群がったりすることの隠喩。Jojiはそうした無意味な競争から完全に降りることを宣言している。

I won't wait in line (Wait in line)
行列に並ぶ気なんてない (行列に並ぶ)

I said, "Fuck the club" (Said, "Fuck the club")
言っただろ、「クラブなんてクソくらえだ」って (「クラブなんてクソくらえだ」って)

I said, "Fuck the club" (Said, "Fuck the club")
言っただろ、「クラブなんてクソくらえだ」って (「クラブなんてクソくらえだ」って)

That you'll be fine (That you'll be fine)
君は大丈夫だって (君は大丈夫だ)
※クラブに行かずとも、あるいは群れから外れたとしても、自分と一緒なら何も心配することはないという相手への優しい語りかけ。

That you'll be fine (That you'll be fine)
君は大丈夫だって (君は大丈夫だ)

I'd rather be next to you
俺はむしろ君の隣にいたいんだ
※不特定多数との表面的な交流よりも、たった一人の大切な相手と過ごす親密な時間を優先する深い愛情の表れ。

Strangers in the lights
光の中にいる見知らぬ人たち

Dancing in the night
夜の闇の中で踊っている
※フロアで踊る人々を冷めた視線で客観視している。彼らは華やかに見えるが、Jojiにとっては名前も知らない「他者(Strangers)」でしかない。

I'd rather be next to you
俺はむしろ君の隣にいたいんだ

No more living lies
もう嘘をついて生きるのはやめだ
※無理をしてパーティーを楽しむふりをしたり、自分を偽って社交的に振る舞ったりすることへの決別。アーティストとしてのペルソナを脱ぎ捨てた、生身のJojiの叫びとも解釈できる。

You'll be here for life (You'll be here for, ah)
君は一生ここにいてくれる (君は一生ここに、ああ)
※虚飾をすべて捨て去った後に残る、唯一の真実の繋がりが永遠に続くことへの希求。メランコリックな曲調とは裏腹に、強い愛の確信に満ちたパンチラインである。