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skin cells - Joji 【和訳・解説】

Artist: Joji

Album: Piss In The Wind (Deluxe)

Song Title: skin cells

概要

本作「skin cells」は、『Piss In The Wind (Deluxe)』に収録されている一曲である。SoundCloud時代のローファイ・ヒップホップから、現在のメランコリックなオルタナティブR&Bへと移行する過渡期の息遣いを残すこの楽曲は、Jojiのディスコグラフィの中でも極めて内省的で閉鎖的な情景描写が際立っている。タイトルの「skin cells(皮膚細胞)」が示す通り、ガラスに付着した手垢(死んだ細胞)をなぞるという微視的で孤独な行為から始まり、砕け散った過去の記憶(ガラスの破片)の上を歩いていくという痛切なメタファーへと展開していく。自分自身を変えることを拒絶し、ただ黙って過去から立ち去ろうとする彼の虚無的なペルソナが色濃く反映されており、熱心なファンの間では、インターネット上の狂騒から離れ、癒えない孤独と静かに向き合うJojiの核心的な精神世界を覗き見ることができる、短くも美しい隠れた名曲として深く愛されている。

和訳

[Chorus]

I was drawing pictures through the dead skin cells on the glass
ガラスについた死んだ皮膚細胞の跡をなぞって絵を描いていた
※「dead skin cells(死んだ皮膚細胞)」は、窓ガラスや鏡に付着した手垢や皮脂のこと。外の世界へ出ることなく部屋に引きこもり、誰か(あるいは自分自身)が残した過去の痕跡を無意味になぞり続けるという、極度の孤独感と停滞状態を描写している。

Walking through the broken fragments, all reflections of the past
壊れた破片の上を歩いていく、すべては過去の反射だ
※「broken fragments」は割れたガラスの破片であり、同時に砕け散った関係性や思い出のメタファーである。足に刺さる痛みを伴いながら破片の上を歩き、そこに映り込む過去の幻影を見つめている。

Things will never be the same, only memories can last
物事が元通りになることは決してない、記憶だけが残り続ける
※関係の崩壊が不可逆的であるという残酷な現実の受容と、実体は失われても美しい思い出だけは永遠に保存されるという哀愁の表明。

Girl, I'm never gonna change, I'm just never comin' back
なあ、俺は決して変わらないよ、ただ二度と戻らないだけだ
※相手に合わせて自分を改善することを静かに拒否し、自ら関係を終わらせて立ち去るというJojiの冷淡かつ傷ついたペルソナ。「変わらない」と宣言することで、崩壊寸前のアイデンティティを必死に保とうとする防衛機制とも解釈されている。

I was drawing pictures through the dead skin cells on the glass
ガラスについた死んだ皮膚細胞の跡をなぞって絵を描いていた

Walking through the broken fragments (Ooh), all reflections of the past (Ooh)
壊れた破片の上を歩いていく、すべては過去の反射だ

Things will never be the same (Ooh), only memories can last (Ooh)
物事が元通りになることは決してない、記憶だけが残り続ける

Girl, I'm never gonna change (Ooh), I'm just never comin' back (Ooh)
なあ、俺は決して変わらないよ、ただ二度と戻らないだけだ

[Outro]

Ooh-ooh

Ooh-ooh

Ooh-ooh
※言葉を失い、深いメランコリーの中へと沈み込んでいくような虚無的なハミング。

[Instrumental]