Artist: Lil Uzi Vert
Album: Luv Is Rage
Song Title: Nuyork Nights at 21
概要
本作「Nuyork Nights at 21」は、Lil Uzi Vertが2015年に発表したミックステープ『Luv Is Rage』に収録された、極めてパーソナルでエモーショナルな楽曲である。プロデュースを手掛けたのは、アトランタを拠点とするFKi。アンビエントで浮遊感のあるビートに乗せ、Uziは当時のミューズであり恋人であったBrittany Byrdとの関係の悪化、すれ違い、そして失意を赤裸々に歌い上げている。タイトルが示す通り、彼が21歳の時のニューヨークでの夜の出来事や感情の揺れ動きがテーマとなっており、ストリートのハードなハスラー・ペルソナとは対極にある「Sad Boy(悲しみを抱えた少年)」としての素顔が強く表れている。Rick OwensやRaf Simonsといったハイファッションを共有する二人の関係性や、金(Cake/Dough)よりも愛を求める姿は、のちの「エモ・ラップ」ムーブメントの青写真となった重要なトラックだ。
和訳
[Intro]
Ayy, she just wanna leave me (Ayy), she just wanna be free (Uh, no)
あいつはただ俺から離れたがってる (Ayy)、あいつはただ自由になりたがってるんだ (Uh, no)
She don't wanna be with me (No), she don't wanna be with me (No)
あいつは俺と一緒にいたくないんだ (No)、俺と一緒にいたくないんだ (No)
She just wanna, uh, leave me (Woah)
あいつはただ、俺から離れたがってる (Woah)
She don't wanna be with me (Everybody do something for me, FKi)
あいつは俺と一緒にいたくないんだ (Everybody do something for me, FKi)
※プロデューサー・デュオFKiのプロデューサータグ。
I just wanna be me
俺はただ、俺のままでいたいだけなのに
[Verse 1]
And I know I made mistakes (Mistakes), I will never let you down (I won't)
俺が過ちを犯したことは分かってる (Mistakes)、でももう絶対に君を失望させない (I won't)
And you know I can't wait (Wait), tell me what we do now (Now)
俺が待てない性格だって知ってるだろ (Wait)、俺たちはこれからどうすればいいのか教えてくれよ (Now)
What about the times you looked at me like you loved me, gave me the face (No she don't)
君が俺を愛しているような目で見つめてくれた、あの表情をしてくれた時はどうだったんだ? (No she don't)
It was times putting nothing above you, not even the cake (Cake)
君より大切なものなんて何もなかった、あの金でさえもだ (Cake)
※「Cake」は金(札束)を意味するストリート・スラング。
I need you the most (Most), more important than dough (Dough)
君が一番必要なんだ (Most)、金なんかよりもずっと大切なんだよ (Dough)
※「Dough」も同じく現金を意味するスラング。
Never felt this before (Woah), have you felt this before? (Have you?, 'fore)
こんな感情は初めてだ (Woah)、君はこんな風に感じたことがあるか? (Have you?, 'fore)
I might even hold you close like you my antidote (My antidote)
君が俺の解毒剤であるかのように、強く抱きしめてしまうかもしれない (My antidote)
※名声やドラッグに塗れた生活の中での唯一の救い(解毒剤)としての彼女の存在。
Understand you let me go, but you still at my show (Why? why)
君が俺を手放したのは理解してる、なのに君はまだ俺のライブに来ているんだな (Why? why)
[Bridge]
Said she from L.A., but she stayin' uptown
彼女はLA出身だって言ってたけど、今はアップタウンに滞在してる
Stayin' uptown, stayin' uptown
アップタウンに滞在してる、アップタウンにいるんだ
※ニューヨークのアップタウン(マンハッタン北部)。タイトルの「Nuyork Nights」に繋がるロケーション。
Said she 'bout to go downtown, party up and down
ダウンタウンに繰り出して、一晩中パーティーするって言ってたぜ
Party up and down, yeah, party up and down
一晩中パーティーするんだ、ああ、一晩中な
[Verse 2]
I say, yeah, she with her friends, yeah, yeah, she getting wild
ああ、彼女は友達と一緒にいて、羽目を外してるんだ
Yeah, they getting wild, yeah, she getting wild
ああ、あいつらは羽目を外してる、彼女も羽目を外してる
Thought of something important baby, it is nothing now
大切だと思っていたことも、ベイビー、今となっては無意味だ
It is nothing now, I said it is nothing now
今となっては無意味だ、もう何の意味もないって言ったんだ
And I thought they just was hating, no, they wasn't hating
周りがただ俺たちを妬んでるだけだと思ってたが、いや、奴らは妬んでなんかいなかった
I was just on wait and you was contemplating
俺はただ待たされていて、君はずっと考え込んでいたんだ
We was in the same book, but we different pages
俺たちは同じ本の中にいたのに、開いているページが違ったんだ
※二人の関係性が完全にすれ違ってしまったことを表す、美しくも悲しい詩的なメタファー。
We was in the same book, but we different pages
俺たちは同じ本の中にいたのに、開いているページが違ったんだ
Better yet, we like the same, she my other half
いや、むしろ俺たちは似た者同士だ、彼女は俺の半身なんだ
I was rocking Rick Owens, you was rocking RAF
俺はリック・オウエンスを着こなして、君はラフ・シモンズを着こなしていた
※Rick OwensとRaf Simons。当時のヒップホップ界で絶大な人気を誇ったハイブランドであり、二人がファッションへの愛を共有していた幸せな記憶。
Never took it serious, we slept in on Bape clothes
深刻に捉えることなんてなかった、俺たちはベイプの服を着たまま眠りについたんだ
※A Bathing Ape(Bape)。高価なストリートウェアを着たまま寝転がるほど、二人の間には気取らない親密な空間があったことを示している。
We treat them like play clothes, all these bitches snake hoes
俺たちはそんな服を遊び着みたいに扱ってた、周りのビッチどもはみんな裏切り者ばかりだ
※「snake hoes」は、金や名声目当てで近づいてくる信用できない(蛇のような)女性たち。Brittanyだけが特別だったという対比。
[Outro]
Oh, and I, and I know
ああ、俺には、俺には分かってる
And I, and I know
俺には、俺には分かってるんだ
Oh, and I know
ああ、分かってる
And I, and I know
俺には、俺には分かってるんだ
Oh, yeah, I swear I know
ああ、誓って言うよ、俺は分かってる
Yeah, I swear I know
ああ、誓って言う、分かってるんだ
Oh, yeah, I know
ああ、そうさ、分かってる
Yeah, I, yeah, I know
ああ、俺は、ああ、分かってるんだ
I won't let, I won't let her
俺は手放さない、彼女を手放したりしない
I won't let, I won't let her leave
俺は手放さない、彼女を離れさせたりしない
I won't let her go, I won't let her go
彼女を手放しはしない、彼女を手放しはしない
I won't let her go, I won't let her go, I won't
彼女を手放しはしない、彼女を手放しはしない、絶対に
Oh, oh, oh, oh, oh-oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh-oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh-oh, oh
Oh, oh, oh, oh, oh-oh, oh
