Artist: Logic
Album: Under Pressure
Song Title: Under Pressure
概要
メリーランド出身のラッパーLogicのメジャーデビューアルバム(2014年)のタイトルトラックであり、彼のリリシズムとストーリーテリングの到達点を示す9分を超える大作である。楽曲は大きく2部に分かれており、前半は自身が手がけたアグレッシブなトラップビートに乗せ、ミックステープ時代からの成り上がりと成功に伴う重圧を高速フロウでスピットする。後半(Verse 3以降)は一転してEazy Macがプロデュースしたソウルフルなブーンバップへと変貌し、Logicの姉、父親、そして彼自身という3つの異なる視点からの「ボイスメール(留守番電話)」形式で、家族の崩壊と愛憎、そして名声を得たことによる孤独が痛切に語られる。クラックの精製、レイプ、親のドラッグ中毒といった過酷な家庭環境(Under Pressure)と、音楽業界での重圧という二つの「プレッシャー」を見事に描き出し、Kendrick Lamarの「Sing About Me, I'm Dying of Thirst」などと並び称される、2010年代を代表するコンシャス・ヒップホップの傑作である。
和訳
[Intro: Michel'le & Logic]
Thug 'round—from a—from a—thug 'round—once a
サグが周りに—一度—
Thug 'round—from a—from a—thug 'round—once a
サグが周りに—一度—
Thug 'round—from a—from a—thug 'round—once a
サグが周りに—一度—
Thug 'round—from a—from a—thug 'round— (Uh)
サグが周りに—一度— (Uh)
※Eazy-Eのクラシック「We Want Eazy」でフィーチャーされたMichel'leのボーカルを細かく切り刻んで(チョップして)サンプリングしている。
[Chorus: Logic]
Work so fuckin' much, my greatest fear is I'ma die alone
死ぬほど働きすぎている、俺の最大の恐怖は孤独に死ぬことだ
※彼の異常なまでのワークエシック(労働倫理)と、それ故に人間関係が希薄になる恐怖。
Every diamond in my chain, yeah, that's a milestone (I'm lovin' it!)
俺のチェーンのダイヤ一つ一つが、ああ、俺の努力の証(マイルストーン)なんだ(最高だぜ!)
People callin' me, askin' me for money, man (Uh)
みんなが俺に電話してきて、金を無心してくるんだ、なあ (Uh)
The only thing I'ma give you motherfuckers is the dial tone (Yeah)
俺がお前らクソ野郎どもにくれてやるのは、ツーツーっていう発信音だけさ (Yeah)
※「dial tone」は電話が切れた時の音。金の無心には電話を切って応じないというスタンス。
[Verse 1: Logic]
Flashbacks of a youngin' sippin' that purple Kool-Aid
ガキの頃、紫色のクールエイドをすすっていたフラッシュバック
※「Purple Kool-Aid」は黒人コミュニティの定番の安価な飲み物であると同時に、パープル・ドランク(リーン)のメタファー。
Skippin' school with my homies and chiefing reefer for two days
ダチと学校をサボり、2日間ずっとハッパを吸いまくってた
Running from the law, livin' how I'm livin', fuck 'em all
サツから逃げ回り、俺のやり方で生きてきた、全員クソくらえだ
Bumping Triple Six
トリプル・シックスを爆音で流す
※メンフィスの伝説的ヒップホップグループ「Three 6 Mafia」のこと。
Hennessy in my cup, drivin' through the sticks
カップにヘネシーを注ぎ、田舎道をドライブする
Who the bitch ridin' with me?
俺の隣に乗ってるビッチは誰だ?
Man, the devil tryna get me
なあ、悪魔が俺を捕まえようとしているんだ
Motivated, under-educated, and hated
モチベーションは高く、学歴は低く、そして嫌われてきた
But finally gettin' cake like a happy belated
だがついに、遅ればせながらの誕生日みたいにケーキ(大金)を手に入れたのさ
※「cake」は大金のスラングと、誕生日ケーキのダブルミーニング。「Happy belated (birthday)」は遅れて祝う誕生日のこと。
Bitch I made it, we on
ビッチ、俺はやり遂げた、俺たちの時代だ
Buy it, break it, roll it, light it, smoke it, inhale it
買って、砕いて、巻いて、火をつけて、吸って、肺に入れる
Write it, record it, mix it, master it, press it up, unveil it
歌詞を書き、録音し、ミックスし、マスタリングし、プレスして、世に放つ
※ドラッグを吸うプロセスと、音楽を制作してリリースするプロセスを対比させている。
Feel like I've been waitin' forever, forever to inherit
永遠に、この玉座を受け継ぐのを永遠に待ち続けていたような気がする
This is war, I declare it
これは戦争だ、俺が宣戦布告する
Time is money, I can't spare it
時は金なり、無駄にできる時間なんてない
Futuristic, so simplistic
未来的でありながら、極めてシンプル
Please decipher my linguistics
どうか俺の言語(リリック)を解読してみてくれ
Slow it down, Robitussin
少しペースを落とすぜ、ロビタシンのようにな
※Robitussin(咳止めシロップ)はリーンの主な成分で、飲むと動作や思考が遅くなる(Slow down)ことから、自身の高速フロウのテンポを落とすことのメタファー。
I'm the king, ain't no discussion
俺が王だ、議論の余地はない
And now we blowin' up like spontaneous human combustion
そして今、俺たちは人体自然発火現象のように爆発(大ブレイク)している
My consumption is the illest
俺の消費(肺結核)は最高にヤバいぜ
※「consumption」には「消費・摂取」という意味のほかに、古い英語で「肺結核」という意味がある。病気のように「ill(ヤバい/病んでいる)」なラップスキルという高度なワードプレイ。
Section eight, I know you feel this
セクション8、お前らならこの気持ちが分かるだろ
※Section 8(低所得者向け公営住宅)で育った過酷な過去。
On the come up, where they run up on you for nothin' at all
成り上がりの途中、奴らが何の理由もなく襲いかかってくる場所さ
Brighter than eleven suns, this the first, where my funds?
11の太陽よりも眩しく輝く、今は1日だ、俺の金はどこだ?
※「eleven suns(11の太陽)」と「first(1日)」、「funds(資金)」の組み合わせ。生活保護費やフードスタンプが支給される毎月「1日」の情景。
EBT, that's the card
EBT、それが俺のカードだ
※EBT(Electronic Benefit Transfer)は、生活保護やフードスタンプの電子決済カード。
I thank God, I thank God, but it's hard
神に感謝する、神に感謝するが、生きるのは過酷だ
Uh, but it's hard
ああ、だが過酷なんだ
[Chorus: Logic]
Uh, work so fuckin' much, my greatest fear is I'ma die alone
ああ、死ぬほど働きすぎている、俺の最大の恐怖は孤独に死ぬことだ
Every diamond in my chain, yeah, that's a milestone
俺のチェーンのダイヤ一つ一つが、ああ、俺の努力の証なんだ
People callin' me, askin' me for money, man
みんなが俺に電話してきて、金を無心してくるんだ、なあ
The only thing I'ma give you motherfuckers is the dial tone
俺がお前らクソ野郎どもにくれてやるのは、ツーツーっていう発信音だけさ
[Verse 2: Logic]
God damn, god damn, we at it again
クソッ、マジかよ、俺たちまたやってるぜ
Me and my homies that know me blowing up like the Taliban
俺と、俺を分かってるダチたちで、タリバンのように爆発してる
※「blowing up(成功する)」とタリバンの爆弾テロを掛けた過激なパンチライン。
Yeah, my stress up, but I'm blessed up
ああ、ストレスは溜まってるが、俺は祝福されている
Fuck around and get messed up
下手な真似をすれば、痛い目を見るぜ
When I murder the rhyme, I'm livin' divine
俺がライムを殺す(完璧にラップする)時、俺は神聖な領域を生きている
You know that I'm one of a kind
俺が唯一無二の存在だってことは分かってるだろ
Lemme get it right now, ho
今すぐ手に入れさせてくれよ、ビッチ
Draped up and I'm dripped out (And I'm dripped out)
高級な服を着飾って、ジュエリーで滴るようにキメてる(滴るようにキメてる)
※「Dripped out」はヒューストンの伝説的ラッパーUGKのリファレンスでもあり、ジュエリーやファッションが極まっている状態(Drip)。
Right now, ho
今すぐだ、ビッチ
Caked up 'til I cash out and I got 'em all wonderin', "How so?"
大金(ケーキ)を積み上げ、換金するまで、奴らはみんな「どうやって?」って不思議がってる
On the down low, haters drown slow
人知れず、ヘイターどもはゆっくりと溺れていく
On the down low, haters drown slow
人知れず、ヘイターどもはゆっくりと溺れていく
Oh God, my God, we got it all right
ああ神よ、俺の神よ、俺たちはすべてを手に入れたよな
Oh God, my God, we gotta get it, right?
ああ神よ、俺の神よ、絶対に手に入れなきゃならないだろ?
These fuckers facades, they just a mirage, right?
このクソ野郎どもの見せかけの顔、あんなのはただの蜃気楼だよな?
I said these fuckers facades, they just a mirage, right?
言っただろ、このクソ野郎どもの見せかけは、ただの蜃気楼だよな?
Uh, tell me that they love me
ああ、奴らは俺を愛してるって言うが
Know damn well that they don't give a fuck
本当は俺のことなんてどうでもいいってことは、嫌ってほど分かってる
I be on that finger-flippin' killin' shit up in the cut
俺は人目につかない場所で、中指を立てて、このヤバい音楽を殺すようにやってる
That's what's up
そういうことさ
All these bitches out here tryna gas it up
そこらのビッチどもはみんな、話を盛って俺をその気にさせようとする
※「gas it up」はおだてる、話を誇張すること。
This is everything I ever wanted, I can't pass it up
これは俺がずっと望んでいたすべてだ、見過ごすわけにはいかない
Life changed in a year, couldn't happen fast enough
人生は一年で変わった、もっと早く起きてほしかったくらいだ
"Can I do it like you do it?" That's what they be askin' us
「俺もあんたみたいにやれるかな?」それが奴らが俺たちに聞いてくることさ
White Benz, black card, bitch better get your plastic up
白いベンツ、ブラックカード、ビッチ、お前もクレジットカード(プラスチック)の限度額を上げた方がいいぜ
Man, this shit is hella hard, but we never actin' up
なあ、この人生はクソほど過酷だが、俺たちは決して暴走したりしない
Live it up, hold on to your dream, don't ever give it up
存分に生きろ、自分の夢にしがみつけ、決して諦めるな
Finally had my share of success, and shit, I can't get enough
ついに自分の分の成功を手に入れた、だがクソッ、それでもまだ足りないんだ
Now they know my name through the nation
今や全国で俺の名前が知れ渡っている
'Cause my single like that good shit, man, always in rotation
俺のシングルが極上のハッパみたいに、なあ、常にラジオでローテーションされてるからな
Now they know Logic for Logic, not through my affiliations
今や誰もが、誰かのコネクションを通してじゃなく、「Logic」として俺を認識している
Stackin' profit on profit, from this music I'm makin'
俺が作っているこの音楽から、利益の上にさらに利益を積み上げている
Even Jesus had haters, so when you feelin' forsaken
イエス・キリストにだってヘイターがいたんだ、だから見捨てられたと感じた時は
Tell 'em jealous Judases who this is, and man, that'll break 'em
その嫉妬深いユダどもに、自分が何者か教えてやれ、なあ、それで奴らは崩れ落ちるさ
※イエスを裏切ったイスカリオテのユダを引き合いに出し、ヘイターを「嫉妬する裏切り者」と一蹴している。
And bitch, I'm still the same
そしてビッチ、俺は今でも変わらないぜ
Dash of autotune so y'all can feel the pain
オートチューンを少し振りかける、お前らがこの痛みをより感じられるようにな
※自身のメロディックなフロウにオートチューンをかけ、悲痛な感情を強調する演出。
Broke as fuck, back in that basement, not a dollar to my name
クソみたいに文無しだった、あの地下室の頃、一ドルすら持ってなかった
Chasin' fame, chasin' glory, 'til the day we make a story
名声を追い求め、栄光を追い求め、俺たちが伝説を作り上げるその日まで
Positive that life ain't mine, bitch, you can take that shit to Maury
そんな(平凡な)人生は俺のものじゃないって確信してる、ビッチ、そんな戯言はモーリーの番組にでも持っていきな
※「Maury」はDNA鑑定で父親の真偽を暴くことで有名なアメリカの昼のトーク番組(Maury Povich Show)。「俺の人生じゃない(俺の子供じゃない)」というお決まりのセリフに掛けたジョーク。
[Chorus: Logic]
Work so fuckin' much, my greatest fear is I'ma die alone
死ぬほど働きすぎている、俺の最大の恐怖は孤独に死ぬことだ
Every diamond in my chain, yeah, that's a milestone
俺のチェーンのダイヤ一つ一つが、ああ、俺の努力の証なんだ
People callin' me, askin' me for money, man
みんなが俺に電話してきて、金を無心してくるんだ、なあ
The only thing I'ma give you motherfuckers is the dial tone
俺がお前らクソ野郎どもにくれてやるのは、ツーツーっていう発信音だけさ
[Interlude: Logic]
(Hello, no one is available to take your call)
(もしもし、ただいま電話に出られる者がおりません)
I been workin' hard, I been searchin' for God
俺は懸命に働いてきた、俺は神を探し求めてきた
I been workin' hard, I been searchin' for God
俺は懸命に働いてきた、俺は神を探し求めてきた
※ここからビートがソウルフルに切り替わり、アルバムの核心部である「家族からのボイスメール」セクションへ突入する。
(Please leave a message after the tone)
(発信音の後にメッセージを残してください)
[Verse 3: Logic]
Little brother, this is yo' sister, you're busy, I get you
弟へ、姉さんよ、あなたが忙しいのは分かってるわ
※Logicの姉の視点からのラップ。彼女の悲惨な現状と、有名になった弟が疎遠になっていくことへの寂しさが吐露される。
But I insist you call me back 'cause I miss you
でもお願いだから折り返し電話して、会えなくて寂しいの
I wish you well, well, I wish you would call
元気でいることを願ってる、ええ、電話してくれたらいいのに
'Cause lately it feel like I'm just not yo' sister at all—all
だって最近、自分があなたの姉じゃないみたいに感じるの—本当に
Uh, I'm sorry for callin' and bawlin', I'm all in
ああ、電話して泣き喚いてごめんね、もう限界なの
And I feel like I'm fallin' lately, it feel like my children hate me
最近、自分が落ちていくように感じる、自分の子供たちにまで憎まれてる気がする
You tell me I'm beautiful and yet no man wanna date me
あなたは私を綺麗だと言ってくれるけど、誰も私とデートしたがらない
Haunted by vivid memories of that man who raped me
私をレイプしたあの男の鮮明な記憶に、今でも取り憑かれているわ
※Logicの姉が過去に性的暴行を受けたという衝撃的な事実の告白。
And lately I, I feel more and more like mommy, I know I'm me, but still
それに最近、自分がどんどんママ(母親)に似てきている気がするの、私は私だと分かってるけど、それでも
※精神的・薬物的な問題を抱えていた母親と同じ道を辿ってしまうのではないかという恐怖。
You always seemed to pick up the phone and somehow I feel
昔はいつも電話に出てくれて、それでなんだか少しだけ
Better, but you been answerin' me lesser and lesser
気分が良くなっていたのに、最近はどんどん電話に出てくれなくなったわね
So I resorted to the pills in my dresser, I'm gone
だから、ドレッサーの中の錠剤(抗うつ薬・鎮痛剤)に頼ってしまったの、もうどうにでもなれって
And as for... oh no, he left and he ain't comin' back
それにあの男は... ああもう、彼は出て行って、二度と戻ってこないわ
I hate him and if I see him I swear I tell him that
彼が憎い、もし会ったら絶対にそう言ってやるわ
No longer cookin' crack in my kitchen, cuttin' an' sellin' that
もう私のキッチンでクラックを作ったり、切り分けたり、売ったりはしない
※「Soul Food」でも語られた、姉の元恋人がキッチンで麻薬を精製していた過酷な環境。
He broke my heart, that relationship been to hell and back
彼は私の心を壊した、あの関係は地獄を行って帰ってくるようなものだったわ
I been workin' hard, I been searchin' for God
私は懸命に働いてきた、私は神を探し求めてきた
I can feel the Devil around me as they all applaud
みんながあなたに拍手を送る中、私の周りには悪魔がいるのを感じるわ
Promise you won't forget me, that you'll always be wit' me
私を忘れないって約束して、いつも一緒にいるって
And even when you gone, I can call whenever he hit me
あなたが遠くにいても、あの男に殴られた時はいつでも電話していいって
※ドメスティックバイオレンス(DV)の被害に遭い、弟に助けを求める姉の悲痛な叫び。
Under pressure, I've been feeling under pressure
プレッシャーの下で、私はずっと重圧に押し潰されそうになっているの
[Verse 4: Logic]
Hey, son, this is your father, don't mean to bother
やあ、息子よ、父さんだ、邪魔するつもりはないんだ
※視点が変わり、Logicの実の父親からのボイスメールを模したラップ。重度のクラック中毒で家庭を崩壊させた父親が、息子の成功にすり寄ってくる複雑な関係性を描く。
How are you? Heard you were in town, but I never saw ya
元気か? 街に来てたらしいが、顔も見せなかったな
Tried to call ya, where are ya?
電話したんだが、どこにいるんだ?
In Paris? What a beautiful destination
パリか? ななんて美しい行き先だ
To perish right by the Eiffel, come now
エッフェル塔のすぐそばで死ねるなんてな、なあおい
Please don't be spiteful of all my small talk
父さんの他愛もない世間話に、そんな冷たい態度をとらないでくれ
I think we're overdue a long talk
俺たちには、腰を据えて長く話す時間が必要だと思うんだ
When I see kids around the way, I say how I'm your dad
近所の子供たちに会うと、お前の父親だって自慢してるんだぞ
It gets me thinkin' 'bout incredible moments we've had
すると、俺たちが過ごした素晴らしい瞬間のことを思い出すんだ
And on the real, I'm tryin' so hard not to bug you
正直なところ、お前の邪魔にならないよう必死に気をつけてる
But do you think you could stop rappin' about my drug use?
だが、父さんのドラッグ中毒についてラップするのは、そろそろやめてくれないか?
I'm two years clean, no longer a fiend
俺はもう2年間クリーン(シラフ)だ、もうヤク中じゃない
Yeah, I'm fifty-seven, but I feel nineteen
ああ、俺は57歳だが、気分は19歳さ
And I love you I swear, Bobby, I know you're there
誓って言う、愛してるよボビー、お前がそこにいるのは分かってる
And when the time is right I know that you gon' take care
そして時が来れば、お前が面倒を見てくれるって分かってるさ
Of anything I need, of yo' family
父さんに必要なものすべて、お前の家族の面倒をな
Can I have some tickets to your next show?
次のライブのチケットをもらえないか?
Would you stand wit' me?
父さんの味方になってくれないか?
Can I have some money for my new honey that's hella fine?
とびきりイイ女の新しい恋人のために、少しばかり金をくれないか?
※結局のところ、息子の成功を利用して金やチケットを無心する父親の身勝手さ。
I forgot to mention I got divorced from yo' step-mom
言い忘れていたが、お前の継母とは離婚したんだ
My mind goin' crazy, but I still look hella calm
頭がおかしくなりそうだが、俺はまだかなり落ち着いて見えるだろ
Maybe you could tell *beep*
お前が伝えてくれないか (ピー)
※留守番電話の録音時間が終了した電子音。
I've been feelin' under pressure
俺はずっとプレッシャーの下で苦しんでいるんだ
[Interlude: Ralph]
Hey, what's up, bro? This Ralph, I didn't want much, man, just calling to see what's going on.
よう、調子はどうだ兄弟? ラルフだ、大した用じゃないんだ、ただ様子を聞こうと思ってな。
※Logicの実際の兄弟であるRalphからの生のボイスメール音声。
I know you're busy. Uh, Dad hit me up, it's his birthday today, but I know you know that.
忙しいのは分かってる。あー、親父から連絡があってな、今日は親父の誕生日だ、お前も知ってるだろうけど。
Uh, yeah, he calling, he be tryna introduce me to his new chick and stuff, man, I don't know how to handle that.
あー、うん、親父が電話してきて、新しい女を俺に紹介しようとしてるんだ、なあ、どう対応していいか分からねえよ。
I don't wanna tell him like nah, I ain't trying to meet her off top, you know? So what you think I should do?
いきなり「いや、そんな女に会う気はねえよ」なんて言いたくないだろ? お前ならどうすべきだと思う?
Text me, I know you're busy, dawg. But he been callin' me saying he wanna come down, he wanna bring his new chick
メールくれよ、忙しいのは分かってるぜ、兄弟。でも親父が電話してきて、こっちに来たい、新しい女を連れてきたいって言うんだ。
and Brenda's like "Damn, he really tryna rock out with his new chick" 'cause you know we all fuck with Debbie.
ブレンダは「マジかよ、親父は本気で新しい女とやり直すつもりなのね」って感じさ、だって俺たちみんな、デビー(継母)のことは好きだったからな。
But I don't know, I don't know how to tell him this shit, so just hit me back whenever you got the time, man,
でも分からねえ、親父にどう伝えればいいのか分からねえんだ、だから時間がある時でいいから連絡してくれよ、なあ、
I know there's more shit on your plate. You ain't—you ain't gotta hit me, dawg, but if you do I'd appreciate it.
お前が抱えてる問題の方がずっと大きいのは分かってる。連絡—連絡しなくてもいいぜ、兄弟、でもしてくれたら嬉しいよ。
When you back, love you, do your thing. Swag RattPack all day, boy. Alright, nigga, hit me
戻ってきたら、愛してるぜ、お前の道を突き進め。一日中RattPackだぜ。それじゃあな、連絡くれよ。
[Verse 5: Logic]
Uh, yeah, dear family, I'm so sorry that I've been distant
ああ、親愛なる家族へ、ずっと距離を置いていて本当にごめん
※ここからはLogic自身の視点に戻り、家族の訴えに対する彼からの「手紙(返答)」としてラップされる。
Everything changed in an instant, my time has been inconsistent
すべてが一瞬で変わってしまって、俺の時間は不規則になりっぱなしなんだ
I know that you been insistin', I know that birthday I missed it
お前たちが何度も求めてきたのは分かってる、あの誕生日をすっぽかしたことも分かってる
I swore I told my assistant, but I guess my mind is in another place
アシスタントに伝えたと誓って言えるが、たぶん俺の心は別の場所にあったんだろう
Thoughts off in another world, I started seein' another girl
思考は別の世界に飛んでいて、俺は別の女性と付き合い始めた
It fell through, man, what a world
それもダメになったけどな、なあ、なんて世界だ
But I'm so focused on my craft, on employin' my staff
でも俺は自分の技術(音楽)を磨き、スタッフを雇うことに集中しすぎている
Such a perfectionist, I can't even finish this draft
完璧主義者すぎて、この下書きすら書き終えることができないんだ
This letter to the ones I love, the ones that I miss
俺の愛する人たち、俺が恋しく思う人たちへのこの手紙をな
Brothers and sisters that hit me up just to reminisce
ただ昔を懐かしむために連絡をくれる兄弟や姉妹たち
Meanwhile, people outside of my blood askin' for favors
その一方で、血の繋がっていない外部の人間たちが俺に恩恵を求めてくる
I don't owe you a fuckin' thing, you best switch yo' behavior
俺はお前らに借りなんて一つもねえんだ、態度は改めた方が身のためだぜ
Truly remarkable how I barely know you, but somehow owe you
本当に驚きだぜ、お前のことなんてほとんど知らないのに、なぜか俺がお前に借りがあることになってるなんてな
When you don't even know 'bout the shit I go through, uh
俺がどんな過酷な経験をしてきたかも、お前らは知りもしないのにな
We ain't spoken in a while, tell me sister, how yo' child?
しばらく話してなかったな、教えてくれ姉さん、子供たちはどうしてる?
Come now, girl, give me a smile, come on, girl, don't do me foul
さあ姉さん、笑ってくれよ、頼むから、俺を裏切るような真似はしないでくれ
Sorry I ain't call before, but I'm callin' you right now
今まで電話しなくてごめん、でも今こうして電話をかけてるんだ
I heard that you was poppin' E, stop resortin' to the vowel
エクスタシー(E)をやってるって聞いたぞ、あの母音(E)に頼るのはもうやめろよ
※「E(エクスタシー=MDMA)」を「vowel(母音)」に掛けたワードプレイ。薬物依存の姉に対する悲痛な忠告。
How my mama, how she doin'? Does she know what I'm pursuin'?
母さんはどうだ、元気にしてるか? 俺が何を追求しているか知ってるのか?
I ain't talk to her in years, that relationship she ruined
母さんとはもう何年も口を利いてない、あの関係は彼女がぶち壊したんだ
But sometimes I wake up and wonder just what the fuck I'm doin'
でも時々、目を覚まして、俺はいったい何をしてるんだと思うことがある
They say family is everything, I swear that shit the truth
人は家族がすべてだと言う、誓ってそれは真実だと思う
I should spend it all with y'all, but I spend it in the booth
俺の時間をすべてお前ら家族と過ごすべきなのに、俺はそれを録音ブースの中で費やしている
This is everything I love, this is everything I need
これが俺の愛するすべてだ、これが俺に必要なすべてなんだ
Never sacrifice this feelin' even though my heart it bleed
心が血を流そうとも、この感情を犠牲にすることは絶対にない
This is everything I love, everything I need
これが俺の愛するすべてだ、俺に必要なすべてなんだ
Never sacrifice this feelin' even though my heart bleed
心が血を流そうとも、この感情を犠牲にすることは絶対にない
※家族への愛情や罪悪感に苛まれながらも、自分の人生のすべてである「ヒップホップ」を最優先にするという究極の選択と覚悟。
Under pressure, I've been feelin' under pressure
プレッシャーの下で、俺はずっと重圧に押し潰されそうになっている
[Outro: Robert Bryson Hall]
Hey, son, I'm sorry I missed your call today, but I was in an AA meeting.
やあ息子よ、今日はお前の電話に出られなくてすまなかった、AA(アルコホーリクス・アノニマス=断酒会)のミーティングに出ていたんだ。
Um, a friend of mine was celebrating four years, so I couldn't get you right then.
ええと、友人が断酒4周年を祝っていたから、すぐには出られなくてな。
And then when I did call you, you weren't able to answer or whatever.
それで、後でかけ直した時には、今度はお前が出られなかったんだよな。
Just wonderin' how things are going. Deb and I aren't together anymore, um... Livin' on my own, you know, um...
ただ、どうしてるか気になってな。デブ(継母)と父さんはもう一緒にはいない、えーと... 一人で暮らしてるんだ、うん...
Anyway, the whole family, even the family that you don't know, my sisters and your aunts that you've never met are very proud of you.
とにかく、家族全員、お前が知らない家族でさえも、俺の姉妹や、お前が一度も会ったことのない叔母たちも、お前のことをとても誇りに思ってるんだ。
Your cousins just love you too. Anyway, son, I love you, I just want you to know that.
従兄弟たちもお前のことが大好きだぞ。とにかく息子よ、愛してる、それだけは知っておいてほしかったんだ。
And just keep grindin', you know? And um, I don't wanna hear you joinin' the Illuminati, 'cause then I gotta kill ya.
そのまま自分の道を突き進め、いいな? それと、お前がイルミナティに入ったなんて話は聞きたくないぞ、もしそうなら父さんがお前を殺さなきゃならなくなるからな。
※実の父親からの実際の留守番電話の音声。前半のVerse 4で描かれた「身勝手な父親」像とは裏腹に、不器用ながらも息子の成功を純粋に喜ぶ親の愛情が記録されており、Logicの家族関係の複雑さと、彼が抱える感情の矛盾(愛と憎しみ)を見事に総括している。
Hm-hm, I love you, son, bye
フフッ、愛してるよ息子、それじゃあな
