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infinity (888) - XXXTENTACION (feat. Joey Bada$$) 【和訳・解説】


 

Artist: XXXTENTACION (feat. Joey Bada$$)

Album: ?

Song Title: infinity (888)

概要

本作「infinity (888)」は、XXXTENTACION(エックスエックスエックステンタシオン)が2018年にリリースした2ndアルバム『?』の収録曲であり、ニューヨーク・ブルックリンの正統派リリシストであるJoey Bada$$(ジョーイ・バッドアズ)をフィーチャーした極めて重要なコラボレーション楽曲である。プロデューサーのP. Soulが手掛けた、ジャズのサンプリングを感じさせるオールドスクールなブーンバップ・ビートに乗せ、二つの異なる世代・地域の天才がマイクを交わす。Joey Bada$$がNY特有の硬派で技巧的なダブルミーニングやメタファーを連発する一方で、XXXTENTACIONは初期のトラップ・スタイルから一転し、見事なラップスキルと自身の狂気性(フロリダ特有の土着的な暴力やメサイア・コンプレックス)を織り交ぜて圧倒的な存在感を放つ。SoundCloudラップの枠を超え、Xが純粋なヒップホップの文脈においてもトップクラスの実力を持っていることをシーンに証明したクラシックな一曲だ。

和訳

[Intro: Joey Bada$$ & XXXTENTACION]

—ggas will be like "Yo, these niggas is wildin' right now
「おい、こいつら今マジでヤバいぞ」って感じになるよな

Like, these niggas is really wildin'", you know what I'm sayin'?
「こいつらマジで暴れまくってる」みたいにさ、分かるだろ?

Like, we ain't playin' with y'all niggas, man, ya heard?
俺らはお前らと遊んでるわけじゃねえんだよ、聞いてるか?

Sometimes you just gotta catch chlamydia on these niggas, G-shit
時にはこいつらにクラミジアをうつしてやらなきゃな、マジな話
※「catch chlamydia on these niggas」は直訳すると性病をうつすという意味だが、ヒップホップスラングとしての「俺たちのヤバい(病的な)エネルギーを感染させてやる」という比喩的な脅し。

You know what I'm sayin'? Gonorrhea, all that shit
分かるか?淋病とか、そういうのを全部さ

All of that shit
ありとあらゆるものをな

I catch all diseases in the world
俺が世界中のすべての病気を引き受けるんだ

So the world don't have no more diseases, you feel me?
そうすれば、この世界から病気がなくなるだろ、分かるか?
※ヒップホップファンの間では、この発言はXが抱えていた「メサイア・コンプレックス(救世主妄想)」の表れと解釈されている。彼自身が世界の苦痛や罪(病気)を一身に背負うことで、他者を救済しようとする自己犠牲的な精神性が狂気じみた表現で語られている。

G-shit
マジな話さ

Yeah, yeah

(P. Soul on the track)

[Verse 1: Joey Bada$$]

I'm as real as they come, they feel it, get numb
俺は最高にリアルだ、奴らはそれを感じて無感覚になる

You think you got a little buzz, so now you can't get stung?
少し話題になったからって、刺されないとでも思ってるのか?
※「buzz(話題になる / 蜂の羽音)」と「stung(痛い目を見る / 蜂に刺される)」をかけた巧妙なパンチライン。一発当てて調子に乗っている新参ラッパーたちへの警告。

I keep a razor blade tucked on me, under my tongue
俺は舌の下にカミソリの刃を隠し持っている
※言葉(舌)の鋭さを物理的な凶器(カミソリ)に例えたNY特有のハードコアな比喩。

Don't let me have to tell these niggas about the city I'm from
俺がどこの街の出身か、こいつらに言わせるなよ

It's Brooklyn, be the home of the hardest ever (Yeah)
ブルックリンだ、史上最高にハードな奴らの故郷さ (Yeah)

Where them niggas don't aim, they just palm Berettas (Bang)
そこじゃ奴らは狙いも定めず、ただベレッタを握りしめている (Bang)

And bomb whatever, say we don't move calmly, never (No)
手当たり次第にぶっ放す、俺たちが静かに動くなんてことは絶対にない (No)

This for my niggas trapped in cells like salmonella
これはサルモネラ菌のように独房に閉じ込められた俺の仲間たちへ捧げる
※「cells」が「細胞(細菌が感染する場所)」と「独房(刑務所)」のダブルミーニングになっている、リリシストたるJoey Bada$$の真骨頂。

Look, I could do this shit with no effort
見ろ、俺はこんなこと何の苦労もなくできる

No pressure, no gimmick shit, no radio records
プレッシャーもない、ギミックもない、ラジオ向けのレコードも作らない

Just textbook rhyme style with the raw texture
ただ生々しい質感を持った、教科書通りのライムスタイルさ

Punchlines, right hooks, now that's a trifecta
パンチライン、右フック、これで三拍子揃ったな
※ヒップホップにおける「パンチライン(決め台詞)」とボクシングの「パンチ」を掛け合わせ、完璧な攻撃が決まったことを表現している。

No more free lectures, I'm taxin' these niggas extra
無料の講義はもう終わりだ、こいつらから特別税をふんだくってやる

This the Pro of all Eras, he's back in your sector
こいつがあらゆる時代のプロだ、お前らの区画に戻ってきたぜ
※Joey Bada$$が率いるNYのヒップホップコレクティヴ「Pro Era」の名前を織り込んだネームドロップ。

So, might be best to protect your neck
だから、自分の首を守るのが最善だろうな
※NYの伝説的グループ、Wu-Tang Clanの代表曲「Protect Ya Neck」へのリファレンスと敬意。

Or profess your debt to the god, he might bless ya
あるいは神に借りを告白しろ、そうすりゃ祝福されるかもしれないぜ

[Verse 2: XXXTENTACION]

Murder these flows like I murder these ho ass niggas
このクソビッチ野郎どもを殺すように、このフロウを殺してやる

Where the fuck is your energy, bro?
お前のエネルギーはどこにあるんだ、兄弟?

Make your nigga deepthroat a Desert Eagle
お前の仲間にデザートイーグルを深くまで咥えさせてやる
※デザートイーグルは大型の自動拳銃。銃口を口の奥深く(ディープスロート)まで突っ込むという極めて暴力的で屈辱的なギャングスタの脅し。

If he try me like a ho, pussy boy, that's on my soul
もしあいつが俺をビッチ扱いするなら、腰抜け野郎、俺の魂にかけてな

Make my flow shapeshift, cold expression like a facelift
俺のフロウを変化させる、フェイスリフトみたいな冷たい表情で

At the publix with like eight grips if you talkin' all that ape shit
お前が猿みたいに騒ぐなら、パブリックスで8丁の銃を構えてやる
※「Publix」はフロリダ州を中心に展開するスーパーマーケット。Xのフッドであるフロリダの日常的な風景と銃犯罪を結びつけている。

I'm not talkin' YMBAPE shit, but I'm bangin' on my chest, bitch
YMBAPEの話をしてるわけじゃないが、俺は胸を叩いてるんだよ、ビッチ
※「YMBAPE」は全身BAPEを着てNYのストリートでゴリラのように胸を叩いて暴れまわることで有名になったYouTuber。前の行の「ape shit(類人猿のように暴れる)」からBAPE(A Bathing Ape)を連想させるストリートの文脈を突いたワードプレイ。

Ayy, ayy, ayy, ayy

Travelin' through the infinity, uh
無限の中を旅している、uh

You not that nigga, pretend to be, uh
お前はそんな大物じゃない、ただのフリだ、uh

All that bullshit do not get to me, uh
そんな戯言は俺には届かない、uh

I am a spirit, an entity, uh
俺は魂であり、一つの実体だ、uh

You just wan suck up my energy, uh
お前は俺のエネルギーを吸い取りたいだけだろ、uh

I am the realest since Kennedy, uh
俺はケネディ以来、最もリアルな存在だ、uh
※ジョン・F・ケネディ大統領は暗殺される直前に体制の真実を暴こうとしていたという陰謀論がストリートでは根強い。彼のように「真実を語る危険な存在」として自身を例えている。

You pussy ass niggas fuckin' suck, you sound the same
お前ら腰抜け野郎どもはクソだ、どいつもこいつも同じに聞こえる

I spit the pain, that's why these young niggas feel the same
俺は痛みを吐き出す、だからこの若い奴らも同じように共感するんだ

They know I bang, I'll pull a fuckin' pistol out the Range and act insane
俺が撃つってことを奴らは知ってる、レンジローバーからピストルを抜いて狂ったように暴れてやる

[Chorus: XXXTENTACION & Joey Bada$$]

I spent years at the crib, so I don't feel the pain no more
何年も家に引きこもっていたから、もう痛みを感じないんだ
※「crib」は家やアジトを指すが、Xの複雑な生い立ちを考慮すると、保護観察下での自宅軟禁や少年院(独房)に閉じ込められていた期間を暗喩しており、トラウマによって感情が完全に麻痺してしまったことを示唆している。

I don't feel the pain no more
もう痛みなんて感じない

I gotta get it how I live, I don't feel the pain no more
生きるためには手段を選ばない、もう痛みなんて感じない

I don't feel the pain no more
もう痛みなんて感じない

I spent years at the crib, so I don't feel the pain no more
何年も家に引きこもっていたから、もう痛みを感じないんだ

I don't feel the pain no more
もう痛みなんて感じない

I gotta get it how I live, so I don't feel the pain no more
生きるためには手段を選ばない、だからもう痛みなんて感じない

I don't feel the pain no
痛みなんて感じない

I spent years at the crib, so I don't feel the pain no more
何年も家に引きこもっていたから、もう痛みを感じないんだ

So I don't feel the pain no more
だからもう痛みなんて感じない

I gotta get it how I live, I don't feel the pain no more
生きるためには手段を選ばない、もう痛みなんて感じない

I don't feel the pain no more
もう痛みなんて感じない

I spent years at the crib, so I don't feel the pain no more
何年も家に引きこもっていたから、もう痛みを感じないんだ

I don't feel the pain no more
もう痛みなんて感じない

I gotta get it how I live, so I don't feel the pain no more (Yeah)
生きるためには手段を選ばない、だからもう痛みなんて感じない (Yeah)

I don't feel the pain (Ayy) no more (Ayy)
もう痛みなんて (Ayy) 感じない (Ayy)