Artist: The Weeknd
Album: Beauty Behind the Madness
Song Title: Real Life
概要
本作「Real Life」は、The Weekndが2015年にリリースし、彼をアンダーグラウンドの寵児から世界的なポップスターへと押し上げたモンスターアルバム『Beauty Behind the Madness』のオープニングを飾る壮大なトラックである。プロデュースには、長年の盟友IllangeloとDaHealaに加え、映画音楽のような壮麗なストリングスを得意とするStephan Moccioが参加している。前作までの退廃的でダークなR&Bサウンドから、スタジアム級のスケール感を持つオルタナティヴ・ポップへと進化を遂げたサウンドスケープが特徴的だ。楽曲のテーマは、自身の破滅的なライフスタイルや愛の欠落に対する自己認識と、それを見抜いていた母親からの警告である。大衆向けのメインストリームへと進出してもなお、自分の中にある「狂気(Madness)」や有毒なペルソナは決して変わらないという宣言であり、アルバム全体のコンセプトを提示する完璧なプロローグとして機能している。
和訳
[Verse 1]
Tell 'em this boy wasn't meant for lovin', uh
あいつらに言ってやれ、この男は愛するために生まれたわけじゃないってな、uh
Tell 'em this heart doesn't stay to one
この心は一人の女には留まらないって言ってやれ
I'll be the same, never changed for nothin', uh
俺はずっとこのままだ、何があっても決して変わらない、uh
※メインストリームで大成功を収めようとも、インディーズ時代から続く「愛を拒絶する男」というダークなペルソナは不変であるという宣言。
It's all I know, never learned much more
それが俺の知るすべてだ、それ以上のことは学んでこなかった
[Pre-Chorus]
Mama called me destructive, oh, yeah
ママは俺のことを破滅的だと言った (oh, yeah)
※ファンの間では有名なエピソードだが、彼は17歳の時に高校を中退し、実家のマットレスを盗んで家出をしている。その際、母親を深く傷つけ泣かせてしまった過去があり、彼女からの警告が今も彼の心に重くのしかかっていることが示唆されている。
Said it'd ruin me one day, yeah
いつかそれが俺を滅ぼすだろうってな (yeah)
'Cause every woman that loved me, oh, yeah
なぜなら、俺を愛してくれたすべての女たちを (oh, yeah)
I seemed to push them away
俺は突き放してしまうみたいだから
[Chorus]
That's real life, oh, oh-oh
それが現実だ、oh, oh-oh
※名声やドラッグによる非日常(ファンタジー)の世界ではなく、自分自身の冷酷で孤独な本質こそが「現実(Real Life)」であるという皮肉めいた気付き。
Real life, ooh
現実さ、ooh
Mama talking that real life, oh, oh-oh
ママが語るその現実、oh, oh-oh
That real life, real life, real life, real life (Yeah)
それが現実、現実、現実、現実なんだ (Yeah)
[Verse 2]
I know you don't really understand it, uh
お前には本当のところ理解できないだろうな、uh
I'm not allowed to regret my choice, mm
俺は自分の選択を後悔することすら許されないんだ、mm
I heard that love is a risk worth taking, uh
愛はリスクを冒す価値があるって聞いたぜ、uh
I wouldn't know, never been that boy
俺には分からないな、そんなガラじゃないから
[Pre-Chorus]
Mama called me destructive, oh, yeah
ママは俺のことを破滅的だと言った (oh, yeah)
Said it'd ruin me one day, yeah
いつかそれが俺を滅ぼすだろうってな (yeah)
'Cause every woman that loved me, oh, yeah
なぜなら、俺を愛してくれたすべての女たちを (oh, yeah)
I seemed to push them away
俺は突き放してしまうみたいだから
[Chorus]
That's real life, (Real life) oh, oh-oh
それが現実だ、(現実)oh, oh-oh
Real life, ooh (Real life)
現実さ、ooh(現実)
Mama talking that real life, oh, oh-oh
ママが語るその現実、oh, oh-oh
That real life, (Real life) real life, real life, real life
それが現実、(現実)現実、現実、現実なんだ
[Bridge]
Heaven only lets a few in
天国に入れるのは、ほんの一握りの人間だけだ
(Heaven only lets a few in)
(天国に入れるのは、ほんの一握りの人間だけだ)
※The Weekndの楽曲群に頻出する宗教的モチーフ。「自分はすでに魂を売り渡しており、天国には行けない運命にある」という悪魔的な宿命論が表現されている。
It's too late for me to choose it
俺がそれを選ぶには、もう遅すぎる
(It's too late for me to choose it)
(俺がそれを選ぶには、もう遅すぎる)
Don't waste precious tears on me, I'm not worth the misery
俺なんかのために貴重な涙を無駄にするな、俺は悲しむほどの価値もない男だ
I'm better off when I'm alone
俺は一人でいる方がマシなんだ
※相手を突き放す冷たさの中に、相手を自分の破滅に巻き込まないための歪んだ優しさ(自己犠牲)が垣間見える、極めて彼らしいリリシズム。
[Chorus]
And that's real life, oh, oh-oh
そしてそれが現実だ、oh, oh-oh
Real life, ooh (Real life)
現実さ、ooh(現実)
Mama talking that real life, oh, oh-oh
ママが語るその現実、oh, oh-oh
That real life, real life, real life, real life
それが現実、現実、現実、現実なんだ
That's real life, oh, oh-oh (Ooh, real life)
それが現実だ、oh, oh-oh (Ooh、現実さ)
Real life, ooh (Real life)
現実さ、ooh(現実)
Mama talking that real life, (Real life) oh, oh-oh (Ooh, mama!)
ママが語るその現実、(現実)oh, oh-oh (Ooh, mama!)
Yeah, yeah, real life, (Real life) real life, real life, real life
Yeah, yeah、現実さ、(現実)現実、現実、現実なんだ
