Artist: Juice WRLD
Album: Goodbye & Good Riddance
Song Title: All Girls Are the Same
概要
本作は、Juice WRLDを世界的スターダムへと押し上げた画期的なブレイクスルー・シングルであり、彼のキャリアとエモ・ラップというジャンルの歴史を語る上で欠かせないマスターピースである。プロデューサーのNick Miraが手掛けた、メランコリックなメロディと重厚なトラップビートの融合は、当時のSoundCloudラップ・シーンに革命をもたらした。失恋による深い絶望、トラウマ、そしてそれに伴う薬物やアルコールへの依存といった痛切なテーマを、キャッチーかつ感傷的なメロディに乗せて歌い上げる彼のスタイルは、Sad Boy(サッドボーイ)ムーブメントの頂点として若者たちの絶大な共感を集めた。前曲のスキットで示された「有害な関係性」に対する彼自身のアンサーでもあり、アルバム全体の鬱屈としたトーンを決定づける重要な楽曲である。
和訳
[Intro]
Mhm, they're rotting my brain, love
うーん、あいつらが俺の脳を腐らせてるんだよ、愛しい人
These hoes are the same
ビッチたちはどいつもこいつも同じだ
[Verse 1]
I admit it, another ho got me finished
認めるよ、また別のビッチに俺はボロボロにされた
Broke my heart, oh, no, you didn't
俺の心を打ち砕いた、ああ、お前はそんなことしてないって言うのか
Fuck sippin', I'ma down a whole bottle
少しずつ飲むなんてクソくらえだ、ボトルを丸ごと飲み干してやる
※「sippin'」は通常、リーン(咳止めシロップとスプライトを混ぜたドラッグ)をゆっくり味わって飲む行為を指すが、ここでは失恋の痛みを消すために強い酒を一気飲み(down a whole bottle)して現実逃避する自暴自棄なスタンスを強調している。
Hard liquor, hard truth, can't swallow
きつい酒、受け入れがたい真実、どっちも飲み込めやしない
※「hard liquor(強い酒)」と「hard truth(厳しい真実)」を掛けており、どちらも喉を通らない(can't swallow)というヒップホップ的な秀逸な言葉遊び(ダブルミーニング)が用いられている。
Need a bartender, put me out my sorrow
バーテンダーが必要だ、この悲しみから俺を解放してくれ
Wake up the next day in the Monte Carlo
翌朝、モンテカルロの中で目を覚ます
※「Monte Carlo」はシボレーのクラシックカーを指す。車中泊せざるを得ないほど泥酔し、荒れた生活を送っている様を描写している。
With a new woman, tell me she from Colorado
隣には新しい女がいて、コロラド出身だって教えてくれる
And she love women, she'll be gone by tomorrow
しかも彼女は女が好きで、明日には消えてるんだろうな
※せっかく新しい相手を見つけても、相手がバイセクシャルやレズビアンであり、自分とは長続きしないというJuice WRLDの空回りする恋愛模様と孤独感が表現されている。
Who am I kiddin'?
誰を誤魔化そうとしてるんだ?
All this jealousy and agony that I sit in
この嫉妬と苦痛の中にどっぷり浸かっているのに
I'm a jealous boy, really feel like John Lennon
俺は嫉妬深い男さ、マジでジョン・レノンの気分だ
※ジョン・レノンの名曲「Jealous Guy」へのリファレンス。偉大なアーティストの心情と自分を重ね合わせ、自身の持つ執着心や脆さを素直に認めている。
I just want real love, guess it's been a minute
ただ本物の愛が欲しいだけなのに、ずいぶん長いことご無沙汰だな
※「been a minute」はスラングで「長い時間が経った」という意味。
Pissed off from the way that I don't fit in (I don't fit in)
どこにも馴染めない自分自身に腹が立つ(俺はどこにも馴染めない)
Tell me, what's the secret to love? I don't get it
愛の秘訣ってやつを教えてくれよ、俺にはさっぱりわからない
Feel like I be runnin' a race I'm not winnin'
絶対に勝てないレースを走り続けてる気分だ
Ran into the devil today and she grinnin'
今日悪魔に出くわしたよ、彼女はニヤリと笑ってた
※「悪魔」を女性(she)として擬人化している。彼を破滅させる元恋人たちを「悪魔」と重ね合わせ、女性という存在そのものが彼に苦痛を与えるという曲のテーマを象徴している。
[Pre-Chorus]
Hey, these girls are insane, yeah, uh
なあ、あいつら正気じゃないよ (yeah, uh)
[Chorus]
All girls are the same, they're rotting my brain, love
女はどいつもこいつも同じだ、俺の脳を腐らせていくんだよ、愛しい人
Think I need a change before I go insane, love
俺自身がおかしくなる前に、何かを変えなきゃいけない気がするんだ
All girls are the same, they're rotting my brain, love
女はどいつもこいつも同じだ、俺の脳を腐らせていくんだよ、愛しい人
Think I need a change before I go insane, love
俺自身がおかしくなる前に、何かを変えなきゃいけない気がするんだ
[Verse 2]
Ten minutes, she told me it would take ten minutes
10分、彼女は10分かかるって言ったんだ
To break my heart, oh, no, she didn't
俺の心を打ち砕くのにさ、ああ、彼女はそんなことしてないって言うのか
※Verse 1の「Broke my heart, oh, no, you didn't」と呼応している。ごくわずかな時間(10分)で人の心を完全に破壊できるという恋愛の残酷さを強調している。
Fuck livin', I'ma drown in my sorrow
生きることなんてクソくらえだ、自分の悲しみの中で溺れてやる
Fuck givin', I'ma take, not borrow
与えることなんてクソくらえだ、借りるんじゃなく奪ってやる
※愛を与えても裏切られるばかりだった過去への反動から、利己的で破壊的なメンタリティへと変貌していく心情が描かれている。
And I'm still sinnin', I'm still losin' my mind
そして俺はまだ罪を犯し続けて、正気を失い続けてる
I know I been trippin', I'm still wastin' my time
自分がイカレてるのはわかってる、ずっと時間を無駄にしてるんだ
All the time given, am I dyin'? Am I livin'?
与えられたすべての時間、俺は死にかけてるのか?それとも生きているのか?
※過度な薬物摂取やアルコール、そして精神的な苦痛により、生と死の境界すら曖昧になってしまった状態を吐露している。ヒップホップファンの間では、のちの彼の悲劇的な結末を予見していたようなラインとして深く語り継がれている。
It's fuck feelings, my sorrow go up to the ceilin'
感情なんてクソくらえだ、俺の悲しみは天井まで届くほど膨れ上がってる
[Pre-Chorus]
Ah
[Chorus]
Now I am insane, demons in my brain, love
今や俺は正気を失ったよ、頭の中に悪魔がいるんだ、愛しい人
Peace I can't attain 'cause all these girls the same, love
安らぎなんて手に入らない、だって女はどいつもこいつも同じだからな、愛しい人
Now I am insane, demons in my brain, love
今や俺は正気を失ったよ、頭の中に悪魔がいるんだ、愛しい人
Peace I can't attain 'cause all these girls the same, love
安らぎなんて手に入らない、だって女はどいつもこいつも同じだからな、愛しい人
