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Outro - Nicki Minaj 【和訳・解説】

Artist: Nicki Minaj

Album: Beam Me Up Scotty

Song Title: Outro

概要

2009年にリリースされ、Nicki Minajをスターダムへと押し上げた記念碑的ミックステープ『Beam Me Up Scotty』の最後を飾るアウトロ。楽曲ではなく彼女自身のスポークンワード(語り)で構成されており、プロジェクトを支えた関係者、フッド(地元クイーンズ)、世界中のファン、そして彼女の初期のバズを支えたネットメディアへの感謝が述べられている。最後には、あえて名前を出し渋るようなユーモアを交えつつ、彼女を見出し「Young Money Entertainment」へ引き入れた最大の恩師であり絶対的な存在、Lil Wayne(本名Dwayne Michael Carter)への最大限のリスペクトと愛が語られている。アンダーグラウンドの女王から、世界を席巻するポップアイコンへと羽ばたく直前の彼女の自信と野心が詰まった、完璧なエピローグである。

和訳

Shout out to SB, the hype man
ハイプマンのSBにシャウトアウト
※「SB」はSafaree Samuels。当時のニッキーの恋人であり、ステージ上のハイプマン(煽り役)や共同制作者として彼女の初期キャリアを支えた重要人物。

And Joe the Boss and Bimi, and, um
それからジョー・ザ・ボスとビミ、あと、ええと

My darling big sister, Monie Love
私の大好きなビッグ・シスター、モニー・ラブ
※Monie Loveは80年代後半から90年代にかけて活躍したイギリス出身のフィメール・ラッパー先駆者。先人への敬意を示している。

Um, shouts out to my entertainment lawyers and my accountants
ええと、私のエンターテインメント弁護士たちと会計士たちにもシャウトアウト

Um, shout-out to Southside, Jamaica, Queens
それから、クイーンズのサウスサイド、ジャマイカ地区にシャウトアウト
※トリニダード・トバゴから移住したニッキーが育ったニューヨークの地元(フッド)へのレペゼン。

New York City, everybody that shows me lots of love
ニューヨーク・シティ、私にたくさんの愛を示してくれるみんな

In Philly and Connecticut and Rhode Island and y'know
フィリー(フィラデルフィア)、コネチカット、ロードアイランド、それから、わかるでしょ

Ohio and yeah, everywhere I go, there's just so much love
オハイオ、そう、私が行く先々で、本当にたくさんの愛があるの

So I love you girls so much
だから、みんな(女の子たち)のこと本当に愛してるわ
※自身の熱狂的な女性ファン(後のBarbz)へのメッセージ。

And, y'know, shout out to all my Africans y'know
それに、アフリカのみんなにもシャウトアウト、わかるでしょ

Because they bootleg my mixtape out in Nigeria
だって彼ら、ナイジェリアで私のミックステープの海賊版(ブートレグ)を作ってくれてるんだもの

Hit up Amadou, he can make the criteria
アマドゥに連絡して、彼なら基準を満たしてくれるわ
※アフリカのストリートで自分の曲が非公式に流通していることすらも、バズの証明として喜んでいるハスラーとしてのスタンス。

And shout-out YouTube dot com forward slash Nicki Minaj TV
それから、YouTube.com/NickiMinajTV にシャウトアウト

Myspace dot com forward slash Nicki Minaj
Myspace.com/NickiMinaj にもね
※当時、SNS(特にMyspaceとYouTube)を駆使してファンベースを構築した彼女のデジタル・マーケティングの強さ。

A shout out to WorldStarHipHop, um
ワールドスターヒップホップにもシャウトアウト、ええと

For keeping me so relevant in a world of irrelevant bitches
無価値なビッチどもばかりの世界で、私をこんなに重要な存在(レレヴァント)にしてくれてるからね
※「WorldStarHipHop (WSHH)」は当時のヒップホップのストリート・カルチャー、ゴシップ、ミュージックビデオを独占していた巨大メディア。彼らのサポートが彼女の知名度爆発に大きく貢献した。

Just, y'know, be a bad bitch, never be a stupid bitch
ただ、わかるでしょ、バッド・ビッチ(極上の女)でありなさい、絶対に馬鹿なビッチにはならないで

Step your pussy up and all that
自分の女としての価値(プッシー)を上げなさい、そういうことよ
※女性たちに向けたエンパワーメントのメッセージ。自分の価値を安売りせず、ビジネスや自立心を高めろという彼女の哲学。

Am I forgetting somebody? I'm not forgetting anybody, am I?
誰か忘れてないかしら? 誰も忘れてないわよね?

Oh, you know what, you're right
ああ、そうだった、あんたの言う通りね

Somebody brought the name up
誰かがその名前を挙げてくれたわ

I don't know if they'll even understand
みんなが理解できるかどうかも分からないけど

Do they even know this guy out here in the United States?
このアメリカで、この男のこと知ってる人なんているのかしら?
※ヒップホップ界の絶対的トップに君臨していたLil Wayneのことを、わざと「無名な男」のように勿体ぶって紹介するジョーク。

Um, a little dude named Dwayne Carter
ええと、ドウェイン・カーターって名前の小柄な男よ

Dwayne Michael Carter, um, y'know
ドウェイン・マイケル・カーター、ええと、わかるでしょ

He runs a label called Young Money Entertainment
彼はヤング・マネー・エンターテインメントっていうレーベルをやってるの

And um, y'know, he's my sensei and I'm the ninja
それで、ええと、わかるでしょ、彼が私の「センセイ(師匠)」で、私が「ニンジャ」なのよ
※ミックステープ全体を通して使われた、彼との師弟関係を示すギミックの回収。

And um, I love him very, very fuckin' much
そして、私は彼を本当に、本当に心から愛してる

And um, y'know, just have to shout him out
だから、ええと、とにかく彼にシャウトアウトしなきゃいけなかったの

Say thank you for everything you've done
あなたがしてくれたすべてのことに、ありがとうって言うわ

Y'know, 'cause we're totally 'bout to take the globe by storm
だってね、私たちはこれから完全に、世界中を嵐みたいに席巻しようとしてるんだから
※この直後、Young Moneyのコンピレーションアルバム『We Are Young Money』のリリース、そしてニッキーのデビューアルバム『Pink Friday』の大成功へと繋がり、この予言は現実のものとなる。

So, um, I can't wait
だから、ええと、もう待ちきれないわ

Bye (Holiday season)
バイバイ(ホリデイ・シーズン)