UGMKM

Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

UGMKM ARCHIVE

Find Music By Artist, Genre.

和訳・解説記事を、アーティスト名・ジャンルから探せます。

Nicki Minaj Speaks #3 - Nicki Minaj 【和訳・解説】

Artist: Nicki Minaj

Album: Beam Me Up Scotty

Song Title: Nicki Minaj Speaks #3

概要

2009年にリリースされた歴史的ミックステープ『Beam Me Up Scotty』の終盤に収録された、Nicki Minajによるスポークンワード(語り)のトラックである。ヒップホップのミックステープ文化において定番となっている「シャウトアウト(関係者への感謝の辞)」を読み上げるインタールードだが、ニッキー特有のユーモアとキャラクター性が存分に発揮されている。ホストを務めたDJ Holidayへの色仕掛けめいたジョークから始まり、当時のミックステープシーンを牽引していた大物DJたちを次々とネームドロップ。さらに後半では、当時の彼女のマネージャーであり、アトランタのトラップシーンを裏で操っていた女帝Debra Antney(デブラ・アントニー)を愛のある毒舌でイジり倒している。ブレイク前夜のニッキーが、Gucci ManeやWaka Flocka Flameらサウスの重要人物たちといかに深く結びついていたかを示す、貴重な相関図的ドキュメントである。

和訳

Okay, so I'm gonna just, you know, briefly run down my shoutouts
オーケー、それじゃあ、ちょっと手短に私のシャウトアウトを言っていくわね

Um, shoutout to all of the DJs that's ever showed Nicki Minaj love
ええと、ニッキー・ミナージュにこれまで愛を示してくれたすべてのDJたちにシャウトアウト

I love you right back, um
私もあなたたちを愛し返してるわ、ええと

Shoutout to DJ Holiday, um, you know
DJホリデイにシャウトアウト、ええと、わかるでしょ

Just 'cause he has really nice eyes
だって彼、本当に素敵な目をしてるんだもの

And, you know, he's really sexy and all that
それに、わかるでしょ、すごくセクシーだしね
※本ミックステープのホストであるDJ Holidayに対するセクシュアルなジョーク。

Um, shout out to my baby Big Mike and Trapaholics
ええと、私のベイビーであるビッグ・マイクと、トラップ・ア・ホリクスにもシャウトアウト

And, um, Sticks Malone and DJ Infamous and DJ Drama
それから、スティックス・マローン、DJインファマス、それにDJドラマ
※いずれも2000年代後半のミックステープ・シーンを牽引した重要DJやホストたち。特にDJ Dramaは「Gangsta Grillz」シリーズでヒップホップの歴史を作ったレジェンド。

Um, I also have a very crazy manager
ええと、私にはすっごくクレイジーなマネージャーもいるの

Her name is Debra Antney
彼女の名前はデブラ・アントニー
※Debra Antney(デブラ・アントニー)。マネジメント会社Mizay Entertainmentの創設者であり、ラッパーWaka Flocka Flameの実母。Gucci ManeやOJ Da Juiceman、そして初期のNicki MinajやFrench Montanaらをマネジメントし、アトランタのトラップ・シーン隆盛の立役者となった伝説的な女性フィクサー。

And um, she's psychotic, she's bipolar, um
それでね、彼女はサイコパスで、バイポーラーなの、ええと
※親しみを込めた強烈なイジり。デブラの業界内での恐れ知らずで強烈なキャラクターを表現している。

But nevertheless she's mine, all mine
でも、それでも彼女は私のもの、全部私のものよ

Oh, I have to share her with Gucci Mane
ああ、彼女をグッチ・メインとシェアしなきゃいけないんだった

And I have to share her with, OJ Juice
それに、OJ・ジュースともシェアしなきゃ
※アトランタのラッパー、OJ Da Juicemanのこと。

And I have to share her with the So Icey boys
それから、ソー・アイシーのボーイズともシェアしなきゃ
※Gucci Maneが率いるレーベル「So Icey Entertainment」のメンバーたち。当時のニッキーが彼らと極めて近い位置(アトランタ圏のトラップ人脈)で活動していたことがわかる。

And, you know, Waka Flocka Flame and all that but
あとは、ワカ・フロッカ・フレイムとか、そういう連中ともね、でも
※Waka Flocka Flameは前述の通りデブラの実の息子。

You know she's all mine, anyway
どっちにしろ、彼女は全部私のものよ、とにかくね

(The Aphilliates, nigga, holla at your boy)
(ジ・アフィリエイツだニガ、俺に連絡しな)
※DJ Holidayが所属するDJクルー「The Aphilliates」のサウンドタグ。