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Five-O - Nicki Minaj (feat. Jae Millz & Gudda Gudda) 【和訳・解説】

Artist: Nicki Minaj (feat. Jae Millz & Gudda Gudda)

Album: Beam Me Up Scotty

Song Title: Five-O

概要

2009年にリリースされた歴史的ミックステープ『Beam Me Up Scotty』に収録。当時の所属レーベル「Young Money Entertainment」からJae MillzとGudda Guddaをフィーチャーし、ストリートにおける最大のタブーである「警察への密告(Snitching)」をテーマにしたダークでアグレッシブなバンガーである。タイトルの「Five-O」はアメリカの警察を指す有名なスラング(ドラマ『ハワイ5-0』に由来)であり、サイレンの赤い光(lights)が迫っても絶対に口を割らないというハスラーたちの絶対的な掟(No Snitching)を歌い上げている。Nicki Minajは「狂人(Psycho)」というペルソナを纏いながら、トリッキーなフロウとネームドロップを駆使。三者三様のスタイルで、警察に寝返った裏切り者たちへの強烈な嫌悪感と、Young Moneyクルーの血の結束を証明するハードコアな一曲だ。

和訳

[Chorus: Nicki Minaj]

Where my straight jacket at? I’m a psycho
私の拘束衣はどこ? 私はサイコ(狂人)よ
※「straight jacket」は精神病棟の患者が暴れないように着せる拘束衣。自分のラップや行動が常軌を逸しているというアピール。

Where that white blow? Why they copy my flow?
あの白い粉(コカイン)はどこ? なんであいつらは私のフロウをパクるの?
※「white blow」はコカインの隠語。

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね
※ヒップホップシーンの正解は「Young Money」だけであり、他の名前が書かれているならそれは間違い(typo)だというレーベル・レペゼン。

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、でも私たちは警察(ファイブ・オー)とは口をきかないわ
※「lights」はパトカーの赤と青のサイレン。「Five-O」は警察。ストリートの鉄則である「No Snitching(密告禁止)」の宣言。

[Post-Chorus: Nicki Minaj (pitched down)]

We don’t t-t-talk, talk to Five-O
私たちはけ、警察(ファイブ・オー)とは口をきかない

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかない

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、パトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかないわ
※スクリュー(低音化)された声で、さらに不気味さとストリートの重圧感を演出している。

[Verse 1: Jae Millz]

Mister officer, mister officer
お巡りさん、お巡りさん

I’m sorry I don’t wanna take a walk with ya
悪いけど、あんたとは散歩(同行)したくないんだ

Matter of fact, I ain’t tryna talk to ya
実際のところ、あんたと話す気すらない

We ain’t got no business, so fuck we talking for?
俺たちに用はないはずだ、なら一体何のために話すってんだ?

There ain’t no need to bring me in for no interrogation
俺を尋問のために連行する必要なんてないぜ

Cause about that boy who just got shot, I got no information
だって、さっき撃たれたあのガキのことなんて、俺は何の情報も持ってないからな
※目の前で事件が起きても「何も見ていない、何も知らない」と突き通すストリートの掟。

These broke ass snitch niggas still gram shaving
この貧乏くさいチンコロ(密告者)野郎どもは、未だに数グラムのハッスルを削り取ってる

At the precinct writing statements on which trap house is the station (Damn)
警察署で、どのトラップハウス(麻薬密売所)がアジトなのかって供述書を書いてやがる(クソが)
※自分の刑期を軽くするために仲間や同業者を売る行為への軽蔑。

Not I, tattle-tellin' is for homos
俺は違う、チクリ(密告)なんてホモ野郎のやることだ
※当時のヒップホップ特有のホモフォビア的なスラングを用いた侮蔑表現。

Besides, thats the Number one Young Money no-no
それに、それが「ヤング・マネー」の絶対的な御法度(ナンバーワン・ノーノー)だからな

Police, we don’t chat with them
サツ、俺たちは奴らとはおしゃべりしない

We ain’t got no rap for them
奴らに聞かせるラップ(話)なんて何もないんだ

You in the cop car pointing niggas out from the back of them (There he go)
お前はパトカーの後部座席に隠れて、仲間を指差してるんだろ(「あいつがそうです」ってな)

Back seat informer, your papi shoulda warned ya
後部座席の情報屋め、お前の親父が警告しておくべきだったな
※ジャマイカのレゲエ/ダンスホールにおける「Informer(密告者)」への激しい憎悪の文化を反映している。

You even tell PoPo I'm black, then you's a fuckin' goner
もしお前が警察(ポーポー)に「あいつは黒人だ」って特徴を教えただけでも、お前は確実に消されるぜ

Yeah you get high, but I get higher
ああ、お前もハイになってるだろうが、俺はもっとハイだ

Manyana, I just might go to the halfway house and ask your supervisor
明日(マニャーナ)、俺はお前のいる更生施設(ハーフウェイハウス)に行って、お前の保護司に聞いてみるかもな
※密告して保護観察中の裏切り者を、地の果てまで追い詰めるという脅し。

[Chorus: Nicki Minaj]

Where my straight jacket at? I’m a psycho
私の拘束衣はどこ? 私はサイコ(狂人)よ

Where that white blow? Why they copy my flow?
あの白い粉(コカイン)はどこ? なんであいつらは私のフロウをパクるの?

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、でも私たちは警察(ファイブ・オー)とは口をきかないわ

[Post-Chorus: Nicki Minaj (pitched down)]

We don’t t-t-talk, talk to Five-O
私たちはけ、警察(ファイブ・オー)とは口をきかない

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかない

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、パトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかないわ

[Verse 2: Nicki Minaj]

You, four, three, two, cocka-doodle-doo
あんた、4、3、2、コケコッコー
※カウントダウンから朝を告げる鶏の鳴き声。自分がシーンの夜明け(目覚め)を告げる存在だというユーモア。

I was out in Africa, Shaka Zulu crew
私はアフリカにいたの、シャカ・ズールーのクルーよ
※19世紀のアフリカの強力な軍事指導者「シャカ・ズールー」。自分が率いるヤング・マネーが、彼の軍隊のように恐れ知らずで野蛮な戦闘集団であるというメタファー。

Ho-ho-ho, red stockings too
ホー・ホー・ホー、赤いストッキングも穿いてるわ
※「Ho(売春婦/ビッチ)」というスラングと、サンタクロースの笑い声(赤い靴下)を掛けたワードプレイ。

Coming down the chimney, you're chopped 'n' screwed
煙突から降りてきて、あんたをチョップド・アンド・スクリュード(切り刻んでやる)にしてやるの
※「chopped 'n' screwed」はヒューストン発祥の音楽のリミックス手法(遅回し)だが、ここでは文字通り「切り刻んで(chopped)、めちゃくちゃにする(screwed)」という暴力的なダブルミーニング。

It’s me, bitches, F you snitches
私よ、ビッチども。密告者(スニッチ)どもはクソくらえ

Gimmie the heebie jeebies, so excuse my twitches
あいつらを見ると虫唾が走る(ヒービー・ジービーズ)の、だから私が痙攣してても許してね
※密告者への生理的嫌悪感と、フックの「Psycho(狂人)」の設定を重ね合わせている。

Excuse me, lemme get that brewski
ちょっと失礼、そのビール(ブルースキー)をちょうだい

Niggas know them bitches can't do it like I dooski
あんなビッチどもには、私(アイ・ドゥースキー)みたいにはできないって、男たちはみんな分かってるわ

I just pull up, chuck the deuce in some blue denim
ブルーデニムを穿いて車で乗りつけて、ピースサイン(デュース)を掲げるの

And I just heard you runnin' with the lieutenant
そういえば、あんたが警部補(ルーテナント)と一緒に走ってる(つるんでる)って聞いたわよ
※警察とグルになっている(密告している)ライバルへの痛烈なサブリミナル・ディス。

I'm the mistress, I be in the District of Columbia
私は愛人(ミストレス)、コロンビア特別区(D.C.)にいるの

Yes, uh huh, Washington
そう、アーハ、ワシントンよ
※彼女のオルターエゴである「Nicki Lewinsky(ビル・クリントン大統領の愛人)」のギミック。首都ワシントンD.C.にいる大統領の愛人として、権力の中枢にいるというアピール。

Better ask around, cause I'm what's poppington
周りに聞いてみた方がいいわよ、だって私が一番イケてる(ポッピントン)んだから

I'm who they think about, playin' with they pee pee
あいつらは私のことを考えながら、自分のおちんちん(ピーピー)をいじってるのよ

Gotta count sheep, B, 'cause I'm never sleepy
羊を数えなきゃダメね、B、だって私は絶対に眠くならない(スリーピー)から
※「never sleepy」は、常にハッスルしていて油断しない、またはドラッグで覚醒している状態。

Yes, I'm the chief, you can find me in my teepee, bitches
そう、私が酋長(チーフ)よ、私に会いたければティピー(テント)まで来なさい、ビッチども
※ネイティブ・アメリカンの部族の長(Chief)とテント(Teepee)のモチーフ。自分がシーンの絶対的なリーダーであるという宣言。

[Chorus: Nicki Minaj]

Where my straight jacket at? I’m a psycho
私の拘束衣はどこ? 私はサイコ(狂人)よ

Where that white blow? Why they copy my flow?
あの白い粉(コカイン)はどこ? なんであいつらは私のフロウをパクるの?

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、でも私たちは警察(ファイブ・オー)とは口をきかないわ

[Post-Chorus: Nicki Minaj (pitched down)]

We don’t t-t-talk, talk to Five-O
私たちはけ、警察(ファイブ・オー)とは口をきかない

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかない

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、パトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかないわ

[Verse 3: Gudda Gudda]

Young Money psycho, straitjacket on me
ヤング・マネーのサイコ野郎、俺に拘束衣を着せろ

Break a nigga jaw if he turn to informant
もし仲間が情報屋(インフォーマント)に寝返ったら、あいつの顎を砕いてやる
※口を割る密告者の「顎(喋る器官)」を物理的に破壊するという暴力的な脅し。

I bring it to your door step, loose lips sink ships nigga
俺がお前の玄関先までケリをつけに行ってやる、「口は災いの元(緩い唇が船を沈める)」だぜ、ニガ
※「Loose lips sink ships」は第二次世界大戦中のアメリカの有名な防諜スローガン。不用意な発言(密告)が組織全体を破滅させるというストリートの鉄則。

So I’ma bring you to the bottom of the ocean
だから、俺がお前を海の底(ボトム・オブ・ジ・オーシャン)に沈めてやるよ
※前行の「船を沈める」からの連想で、密告者を暗殺して海に捨てるという冷酷なパンチライン。

Uh, church, I hear you preaching like a fucking reverend
アー、教会か、お前がクソ牧師みたいに説教(警察への供述)してるのが聞こえるぜ
※「preaching(説教する)」は、警察に対してペラペラと秘密を喋る(密告する)ことのメタファー。

Should've killed you in the first place, no second guessing
最初からお前を殺しておくべきだった、二度と迷ったりはしねぇ

Could've killed 'em with the first and the second weapon
一つ目と二つ目の武器を使って、奴らを殺せただろうな

DJ Unk 'em with the hand, I two-step and deck 'em
DJアンクみたいに手を使って、ツーステップを踏みながら奴らを殴り倒す(デック)ぜ
※DJ Unkの2006年の大ヒットダンス曲「Walk It Out」や「2 Step」のダンスの動きになぞらえて、敵をボコボコにする描写。

Then I grab the choppa, blue flame Houston wreck 'em
それからチョッパー(アサルトライフル)を掴んで、ブルー・フレイム・ヒューストンみたいに奴らを破壊する
※「choppa」はAK-47などの連射武器。「blue flame」は銃口の火花、またはストリップクラブ等の名前の可能性。

Kick a snitch head through a goal like David Beckham
デビッド・ベッカムみたいに、密告者の生首を蹴り飛ばしてゴールにブチ込んでやる

Make way, respect 'em, I could AK or tech 'em
道をあけろ、リスペクトしろ、俺はAK-47かTEC-9で奴らを蜂の巣にできるんだ

Ay, you looking at a gangster in his essence
エイ、お前らは今、本質(エッセンス)を極めたギャングスターを見ているんだぜ

Now, bitch, bow down when a gangster in your presence
さあビッチ、ギャングスターがお前の前にいる時はひれ伏すんだ

'Cause I’m God’s gift like a present
だって俺は、神からの贈り物(プレゼント)みたいなもんだからな

For one, don’t try me I could give you two lessons
一つ言っておく、俺を試すな。お前に二つの教訓(レッスン)を教えてやるからな

You peasants get murdered if you do test 'em
お前らみたいな農民(ペザント/下層階級)は、俺たちを試したら殺されるんだよ
※ギャングのボスである自分たちと、底辺の密告者たち(peasants)との絶対的な身分差の誇示。

Gudda Gudda, biatch!
グダ・グダだ、ビアーッチ!

[Chorus: Nicki Minaj]

Where my straight jacket at? I’m a psycho
私の拘束衣はどこ? 私はサイコ(狂人)よ

Where that white blow? Why they copy my flow?
あの白い粉(コカイン)はどこ? なんであいつらは私のフロウをパクるの?

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、でも私たちは警察(ファイブ・オー)とは口をきかないわ

[Post-Chorus: Nicki Minaj (pitched down)]

We don’t t-t-talk, talk to Five-O
私たちはけ、警察(ファイブ・オー)とは口をきかない

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、あそこにパトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかない

If it’s not Young Money, it’s a typo
もしそれが「ヤング・マネー」じゃないなら、それはタイプミスね

There them lights go, we don’t talk to Five-O
ほら、パトランプの光が見える、私たちは警察とは口をきかないわ