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Get Silly - Nicki Minaj 【和訳・解説】

Artist: Nicki Minaj

Album: Beam Me Up Scotty

Song Title: Get Silly

概要

2009年にリリースされた歴史的ミックステープ『Beam Me Up Scotty』に収録。V.I.C.による2008年のサウス・クラブヒット「Get Silly」(Soulja Boyプロデュース)のバウンシーなビートをジャックしたフリースタイル・トラックである。わずか1分半という短いランニングタイムの中で、Nicki Minajは自身の圧倒的なルックスへの自信、ゴーストライターに頼らず自らリリックを書くプライド、そしてライバルたちを文字通り「食い尽くす」という凶暴なアティチュードをノンストップで吐き出している。また、恩師Lil WayneをはじめとするYoung Moneyのクルーメンバー(Gudda Gudda、Mack Maine、Kidd Kidd)をネームドロップし、クルー内での確固たる立ち位置を示すと同時に、「ピンク」という彼女を象徴するカラー・ブランディングの原点を強烈に打ち出している。最後は「Nicki Lewinsky」というオルターエゴのパンチラインで締めくくる、初期ニッキーのスキルとキャラクター性が凝縮された痛快な一曲だ。

和訳

[Intro]

Uh huh, yeah, yeah, listen, ok
アーハ、イェー、イェー、聞いて、オーケー

[Verse]

I'm a dime, you a nickel-ette, light skinned-ed pigment
私は10点満点、あんたは5点以下の安っぽい女、明るい肌の色よ
※「dime」は10セント硬貨(10点満点のイイ女)、「nickel」は5セント硬貨。ニッキーの完璧なルックスと、他の安っぽい女たちとの格の違いを示している。

Write my own shit, y'all copyrighting infringement
自分のラップは自分で書くわ、あんたたちは著作権侵害のパクリ野郎よ
※女性ラッパーに向けられがちな「ゴーストライター疑惑」を跳ね除け、他人のフロウやスタイルをパクるライバルたちを痛烈にディスしている。

I eat these rap bitches, somebody get me a dinner mint
こんなラップビッチどもは食っちまうわ、誰か食後のディナーミントをちょうだい
※ライバルを平らげた後の口直しにミントを要求する、圧倒的強者のカニバリズム的メタファー。

Pussy make him tattoo my name upon his ligament
私のプッシーの虜にして、あいつの靭帯に私の名前のタトゥーを彫らせてやるの

Fuck wrong with them, my nerves they keep tweaking'
あいつら一体どうしちゃったの、私の神経を逆撫でし続けてるわ

Tell them I'm the chief, I'm runnin' with Mohikans
あいつらに伝えて、私がチーフ(酋長)だって、モヒカン族と一緒に走ってるってね
※自身が軍団のトップ(Chief)であり、野蛮で恐れを知らない戦士たち(Mohikans)を率いているというストリートの比喩。

Tell them this is church, and tell them I am the deacon
ここが教会だって伝えて、私が助祭だって伝えてよ
※ヒップホップ・シーンを神聖な教会に例え、自分がそこで説教を垂れる権威ある存在だというアピール。

Tell them that I'm Black, Chinese, and Butter Pecan
私が黒人で、中国人で、バター・ピーカンだって伝えて
※ニッキーのルーツ(トリニダード・トバゴ出身で、アフリカ系とインド系/アジア系のミックス)と、バター・ピーカン・アイスクリームのような滑らかで魅力的な肌色(Light-skinned)への言及。

Pull up in the Range, I'm givin' them more reasons
レンジローバーで乗り付けるわ、あいつらに嫉妬する理由をもっと与えてやるの
※「Range」は高級SUVのレンジローバー。

Hit up Lil Wayne, while I'm in the 4 Seasons
フォーシーズンズ・ホテルにいながら、リル・ウェインに連絡するの
※最高級ホテルに滞在しながら、シーンのトップであり恩師であるWayneと直通で繋がっているというVIPなハッスルの誇示。

Tell Gudda, Mack, and Kidd Kidd I'm here
グダ、マック、キッド・キッドに、私がここにいるって伝えて
※Gudda Gudda、Mack Maine、Kidd KiddはいずれもYoung Money Entertainmentの初期メンバー。クルーの絆と存在感のアピール。

I'm colder than a cough, I'm wetter than swimwear
私は風邪を引くよりも冷酷(クール)で、水着よりも濡れてるのよ
※「cold」は冷たい(風邪/cough)と「カッコいい/容赦ない」のダブルミーニング。「wet」は色気と豊潤な富のメタファー。

Got all these little bitches, g-gettin' p-pink hair
この小娘どもみんなに、ピンク色の髪にさせてやったわ
※デビュー初期からニッキーが打ち出していた「ピンク」のウィッグやファッション。彼女がトレンドセッターとして他の女たちに影響を与えているというフレックス。

I'm pretty and I'm fly, I'm up in the pink Lear
私は可愛くてイケてるの、ピンクのリアジェットに乗ってるわ
※「Lear」はリアジェット(プライベートジェット)。

I needed an assistant, I got me a pink queer
アシスタントが必要だったから、ピンクのゲイの男の子を雇ったの
※LGBTQ+コミュニティからの支持の厚さと、ファッション業界やエンタメ業界におけるステレオタイプを逆手に取ったユーモア。

Decorated his office, with flowers and pink chairs (C'yeah)
彼のオフィスを、花とピンクの椅子で飾ってあげたわ(イェー)

[Outro]

Listen...
聞いて...

Nicki Minaj, Nicki Lewinksy, The Mistress
ニッキー・ミナージュ、ニッキー・ルインスキー、愛人よ
※ビル・クリントン元大統領とのスキャンダルで知られるモニカ・ルインスキーと自身を掛け合わせた有名なオルターエゴ「Nicki Lewinsky」の宣言。

Where the fuck is the president?
大統領は一体どこにいるの?
※ルインスキーの文脈から、自分を抱くべき「大統領(シーンのトップ/あるいはリル・ウェイン)」を探す最高に生意気なパンチライン。

Young Money
ヤング・マネー