Artist: Nicki Minaj (feat. Gucci Mane)
Album: Beam Me Up Scotty
Song Title: Slumber Party
概要
2009年の歴史的ミックステープ『Beam Me Up Scotty』に収録された本作は、アトランタ・トラップの帝王であるGucci Maneを大々的にフィーチャーしたダーティでハードコアなバンガーである。楽曲の大部分をGucciが占めており、コカインの密輸、銃器、リーン(咳止めシロップ)、そして乱痴気騒ぎ(Slumber Party)といったトラップミュージックの王道トピックを、彼特有のレイドバックしたフロウと「Banana」などの執拗なワードプレイで展開する。一方、Nicki Minajはヴァース3で登場し、Gucciの代名詞である「Burr」というアドリブをサンプリング的に引用しながら、強気でセクシュアルなリリシズムを見せつける。当時メインストリーム進出前夜だったニッキーが、サウスのストリートシーンの最前線と深くリンクし、ハードなトラップビートでも完全に渡り合える実力を証明した重要な一曲である。
和訳
[Intro: Gucci Mane]
It's Gucci
俺だ、グッチだ
[Verse 1: Gucci Mane]
Banana boat full of blow, banana clip to cut your throat
コカインで満載のバナナボート、お前の喉を掻き切るバナナクリップ
※「Banana boat」は黄色い密輸船やコカイン(blow)の隠語。「banana clip」は湾曲した形状を持つ銃の拡張マガジンのこと。
Banana dro, come take a smoke, banana diamonds, yellow gold
バナナ・ドロ、吸いに来な、バナナ・ダイヤモンドにイエローゴールド
※「dro」は水耕栽培(Hydroponic)の上質なマリファナ。「banana」縛りで黄色のダイヤモンドやゴールドジュエリーの自慢に繋げている。
Heavy snow, that berry blow, that cherry coke got stupid dough
ヘビーな雪、ベリーのコカイン、チェリー・コークで馬鹿みたいに稼ぐ
※「snow」「blow」は共にコカイン。「cherry coke」はコカインをコーラで割った隠語、もしくはリーン(コデイン入りシロップ)を混ぜたドラッグカクテルを指す。
Plenty more, you think I booked a hundred shows, I'm selling dope
まだまだあるぜ、俺が100本のショーをブッキングしたと思ってるのか、俺はドープを売ってるんだ
※音楽の稼ぎ以上に、麻薬密売(selling dope)で莫大な利益を得ているというトラップスターのリアルなハッスル自慢。
I'm in the Russian rollin' kush and sippin' lean and burnin piff
ロシア製の車に乗ってクッシュを巻き、リーンをすすってピフを燃やす
※「Russian」は重装甲の高級車や防弾車。「kush」「piff」はどちらも最高品質のマリファナ。「lean」はコデイン入り咳止めシロップのカクテル。
You got a fifth, I got a pint, you took a shot, I took a sip
お前は5分の1ガロンのボトル、俺は1パイント、お前は一気飲みして、俺はチビチビすする
※酒(fifth)を飲む一般人と、高価なリーン(pint)を優雅にすする(sip)ストリートのボスの格の違い。
I plead the fifth, ain't sayin' shit, go get my lawyer, get him quick
黙秘権を行使する、何も喋らねぇ、弁護士を呼べ、早く連れてこい
※「plead the fifth」はアメリカ合衆国憲法修正第5条(自己負罪拒否特権)を行使して警察に口を割らないというストリートの鉄則。前の行の「fifth(酒のボトル)」からの巧みなワードプレイ。
Spent eighty grand to beat a case, I whipped it like my purple whip
裁判に勝つために8万ドル使った、紫の愛車みたいにそいつを乗りこなしてやったぜ
※「beat a case」は無罪を勝ち取ること。「whip」は車(愛車)という意味と、コカインを調理する(混ぜる)、あるいは困難をコントロールするという意味のダブルミーニング。
I call a hit like Sosa did, them killers blitz your house, you monkey
ソーサみたいにヒットを指示する、殺し屋どもがお前の家を急襲するぞ、このサルめ
※「Sosa」は映画『スカーフェイス』に登場する冷酷な麻薬王アレハンドロ・ソーサ。「call a hit」は暗殺の指示。「blitz」はアメフトの急襲プレイ。
I got so much jewelry on me, still, you can't take nothin' from me
俺は大量のジュエリーを身につけてるが、お前らは俺から何も奪えやしない
Hook it up, I cook it up and get some head while rollin' blunts
準備しな、俺がコカインを調理して、ブラントを巻きながらフェラしてもらう
※「cook it up」はクラック・コカインの精製。ドラッグの調理、マリファナ、オーラルセックスを同時にこなすボスの日常。
Water paint, water stain, I'm lookin' down, she lookin' up
ウォーターペイント、水滴のシミ、俺は見下ろして、女は見上げてる
※「Water paint」は高級車のカスタムペイント。「she lookin' up」はオーラルセックスをしている女性の視線。
Beamer truck, I rim it up, spent eighty thou' for her to stunt
ビーマーのトラック、リムをカスタムして、彼女が見栄を張れるように8万ドル使ってやった
※「Beamer」はBMWのこと。「thou'」はthousand(千)。
She suck a dick while rollin' blunts, she keep the boss man bustin' nuts
彼女はブラントを巻きながらしゃぶる、ボスに何度もイかせてくれるのさ
I get it off, she get it up, me and her both can't get enough
俺がブツをさばき、彼女が気分をアゲる、俺も彼女も全く物足りないんだ
※「get it off」は麻薬を売りさばくこと。ビジネスも性行為も底なしの欲望があるという表現。
We in the goat, I'm in the ghost, I'm tryna beat that pussy up
極上の空間、俺はゴーストに乗ってる、そのプッシーを激しく叩き潰してやる
※「ghost」は高級車ロールス・ロイス・ゴースト。「beat that pussy up」は激しいセックスのストリートスラング。
[Chorus: Gucci Mane]
Welcome to my private party, more hoes than a bachelor party
俺のプライベート・パーティーへようこそ、バチェラー・パーティーよりも女がたくさんいるぜ
Smokin', drinkin', freakin', shit done turned into a slumber party
吸って、飲んで、ヤリまくって、いつの間にかスランバー・パーティーになっちまった
※「slumber party」は本来「お泊まり会」のことだが、ここではドラッグや酒で一晩中続く乱交パーティーを指している。
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
※真剣な交際(親に紹介するような関係)はしないが、遊びの相手としては呼んでやるというプレイヤースタンス。
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
Ha, a slumber party, mama, have a slumber party
ハッ、スランバー・パーティーだ、スランバー・パーティーを開こうぜ
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
We can have a slumber party, we can have a, yeah
スランバー・パーティーを開こう、俺たちなら開けるぜ
[Verse 2: Gucci Mane]
Her negligees are Burberry, her lingerie game very straight
彼女のネグリジェはバーバリー、ランジェリーのセンスも完璧だ
Her oral sex is very wet, my sex so great, she gainin' weight
彼女のオーラルセックスはすごく濡れてる、俺のセックスが最高すぎて、彼女は体重が増えちまった
※「gainin' weight」は妊娠させたことを仄めかしている、もしくは裕福な生活を与えて「太らせた」のダブルミーニング。
I cook a cake, she cook a steak, we three estates, you Section 8
俺はケーキを調理し、彼女はステーキを焼く、俺たちは3つの豪邸持ち、お前らはセクション8だ
※「cake」は金やコカインのこと。「Section 8」はアメリカの低所得者向け住宅補助制度。金持ちと貧乏人の残酷なまでの対比。
Stay out her face, she hardly date, she fuckin' Gucci, shawty, damn
彼女に構うな、彼女はめったにデートしない、グッチとヤッてるんだからな、くそ
Everyday's a ballin' day, just yesterday, we bought a lake
毎日が豪遊の日々さ、つい昨日は湖を買ったんだ
Tomorrow, bought us two Camaros, '08 and a '68
明日は、俺たちのためにカマロを2台買う、08年モデルと68年モデルをな
We trappin' fast with stupid cash, so rap on with your stupid ass
俺たちは馬鹿みたいな大金で素早くトラップしてる、だからお前らはその馬鹿みたいなツラでラップし続けてな
※ストリートでの実入り(トラップ)が大きすぎるため、口先だけの貧乏なラッパーたちを見下している。
It's Gucci Mane, no stupid ass, I keep on makin' stupid cash
俺はグッチ・メインだ、馬鹿な奴じゃない、馬鹿みたいに大金を稼ぎ続けてるんだ
[Chorus: Gucci Mane]
Welcome to my private party, more hoes than a bachelor party
俺のプライベート・パーティーへようこそ、バチェラー・パーティーよりも女がたくさんいるぜ
Smokin', drinkin', freakin', shit done turned into a slumber party
吸って、飲んで、ヤリまくって、いつの間にかスランバー・パーティーになっちまった
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
Ha, a slumber party, mama, have a slumber party
ハッ、スランバー・パーティーだ、スランバー・パーティーを開こうぜ
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
We can have a slumber party, we can have a, yeah
スランバー・パーティーを開こう、俺たちなら開けるぜ
[Verse 3: Nicki Minaj]
Got that Super Soaker, pussy pop like Cola Coca
スーパーソーカーを持ってるの、コカ・コーラみたいに弾けるプッシーよ
※「Super Soaker」は有名な水鉄砲のおもちゃのブランド名。自身の股間がそれほど「激しく濡れている」というセクシュアルなメタファー。
Plus, it's tighter than a choker, got him smilin' like the Joker
しかもチョーカーよりもキツいから、彼をジョーカーみたいに笑顔にさせちゃう
Got that ne-ne-ne-ne-ne-ne-ne-ne, Little Mermaid on my linen
ネ・ネ・ネ・ネ・ネ・ネ・ネ・ネって感じ、私のシーツの上にはリトル・マーメイドがいるの
※スタッカートの効いたフロウ。「Little Mermaid」も海(濡れていること)の比喩。
When yo mama sleepin', you can call me and get all up in it
あんたのママが寝てる間に、私に電話して全部突っ込んでもいいわよ
Bank rolls get me all them pretty furs
札束が私にあの綺麗なファーを全部買ってくれる
'Cause my pussy game cold, when he hit it, he say "Burr"
だって私のプッシーのテクは冷酷(コールド)だから、彼がヤる時「ブルッ(Burr)」って言うの
※「Burr」は客演のGucci Maneの代名詞とも言えるアドリブ(寒さや、ダイヤモンドの冷たさを表す)。それを自分の下半身の「冷酷なまでの良さ(cold)」に掛けて見事に引用している。
He say, "B-b-b-b-burr,, I'ma, I'ma marry her"
彼は言うの、「ブ・ブ・ブ・ブ・ブルッ、俺は、俺は彼女と結婚する」って
And he play with that purr like he strummin' his guitar
そして彼はギターを弾くみたいに、その猫ちゃん(パー)で遊ぶの
※「purr」は猫が喉を鳴らす音で、女性器(pussy/kitty)のダブルミーニング。
That's me, I am Minaj, I am Ni-Nicki Minaj
それが私、私はミナージュ、私はニ・ニッキー・ミナージュ
And if you want a ménage, keep a couple pretty broads
もしメナージュ(3P)がしたいなら、可愛い女を何人かキープしておきなさい
※「ménage(メナージュ・ア・トロワ=3人での性行為)」と自分の名前「Minaj」で韻を踏む、彼女のキャリアを通じた定番のパンチライン。
Look, head game busy, busy, make a nigga dizzy, dizzy
見て、オーラルのテクは休む暇なし、男をフラフラにさせちゃう
Bitch, I'm at that slumber party sippin' on that frizzy Crissy
ビッチ、私はそのスランバー・パーティーで、シュワシュワのクリシーをすすってるの
※「Crissy」は超高級シャンパンのクリスタル(Cristal)のこと。
[Chorus: Gucci Mane]
Welcome to my private party, more hoes than a bachelor party
俺のプライベート・パーティーへようこそ、バチェラー・パーティーよりも女がたくさんいるぜ
Smokin', drinkin', freakin', shit done turned into a slumber party
吸って、飲んで、ヤリまくって、いつの間にかスランバー・パーティーになっちまった
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
Ha, a slumber party, mama, have a slumber party
ハッ、スランバー・パーティーだ、スランバー・パーティーを開こうぜ
You can't meet my mama, uh-uh, but here go my number, shawty
俺のママには会わせられないけど、俺の番号を教えてやるよ、お嬢さん
When you feelin' freaky, mama, we can have a slumber party
変態的な気分になったら、スランバー・パーティーを開こうぜ
We can have a slumber party, we can have a, yeah
スランバー・パーティーを開こう、俺たちなら開けるぜ
