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I’m So Hood - DJ Khaled (feat. T-Pain, Trick Daddy, Rick Ross & Plies) 【和訳・解説】

Artist: DJ Khaled (feat. T-Pain, Trick Daddy, Rick Ross & Plies)

Album: We The Best

Song Title: I’m So Hood

概要

本作「I'm So Hood」は、DJ Khaledが2007年にリリースした2ndアルバム『We The Best』のリードシングルであり、フロリダ(主にマイアミ周辺)のストリートカルチャーを全世界に轟かせた歴史的なサウス・ヒップホップのアンセムである。プロデュースを手掛けたThe Runnersによる、スタジアム・ロックを彷彿とさせる重厚なシンセサイザーとトラップ・ビートの融合が、T-Painの全盛期とも言えるオートチューン・フックを見事に引き立てている。客演には、マイアミの生きる伝説Trick Daddy、当時「Boss」としてのハスラー・ペルソナを確立しつつあったRick Ross、そしてゴリゴリのストリート・マインド(Goon)を体現するPliesという、フロリダを代表するハードコアな面々が集結した。極端な腰履き、特大サイズの白Tシャツ、ゴールドの金歯(グリルズ)、そして保護観察官への反抗やドンク(大口径ホイールのカスタムカー)文化など、2000年代後半のアメリカ南部のゲットー美学がこれでもかと詰め込まれた、ヒップホップ史に残る生々しくもエネルギーに満ちたクラシックである。

和訳

[Intro: DJ Khaled & T-Pain]

DJ Khaled, we the best
DJ・キャレド、俺たちが最高だ

Who we, nigga? We the best
俺たちは誰だ? 俺たちが最高なのさ

The Runners
ザ・ランナーズ
※この楽曲のプロデュースを手掛けたフロリダ発のプロデューサー・デュオのタグ。

I represent the ghetto across the world
俺は世界中のゲットーをレペゼンするぜ

If you represent the hood, two hands in the sky
もしお前もフッドをレペゼンするなら、両手を空に掲げな

I'm so (Hood)
俺は超(フッド)さ

Listen
聞けよ

[Chorus: T-Pain & Trick Daddy]

Yeah, I wear my pants below my waist
そうさ、俺はパンツを腰の下で穿く

And I never dance when I'm in this place
そしてこの場所にいる時、俺は絶対に踊ったりしない
※クラブなどで愛想を振りまいたり、ポップなダンスを踊ったりするのはフッドの男の流儀ではないというハードコアなスタンス。

'Cause you and your man is planning to hate (I'm so hood)
だってお前とお前のダチが、ヘイトしようと企んでるからな(俺は超フッドさ)

And I got these golds up in my mouth
そして俺の口には、このゴールドが輝いてる
※「golds」は南部の黒人層でポピュラーな金歯(グリルズ)のこと。

If you get closer to my house
もしお前が俺の家に近づけば

Then you'll know what I'm talking 'bout, I'm out the (Hood)
俺が何を言ってるか分かるはずさ、俺の出身は(フッド)

And if you feel me, put your hands up (Hood)
俺の言ってることが分かるなら、手を挙げな(フッド)

My hood niggas, can you stand up? (I'm so hood)
俺のフッドのダチども、立ち上がれるか?(俺は超フッドさ)

If you not from here, you can walk it out (Walk it out)
もしお前がここの出身じゃないなら、とっとと歩き去りな(ウォーク・イット・アウト)
※DJ Unkの2006年のメガヒット曲「Walk It Out」からの引用。「踊る」という意味と、「ここから出て行け(歩いて去れ)」という意味を掛けたフロリダからの他所者への威嚇。

And you not hood if you don't know what I'm talking 'bout (I'm-I'm-I'm-I'm-I'm)
俺の言ってる意味が分からないなら、お前はフッドじゃない(俺は、俺は、俺は、俺は、俺は)

[Verse 1: Trick Daddy]

Everybody wanna motherfuckin' know why
誰もがクソみたいにその理由を知りたがる

I dress so fly, sit so high
俺がこんなにイケてる服を着て、こんなに高く座ってる理由をな
※「sit so high」は、巨大なホイール(24インチ以上など)を履かせ、車高を異常に高く上げたサウス特有のカスタムカー「Donk(ドンク)」に乗っている状態を指す。

Bitch, I do it for the hood (For the hood)
ビッチ、俺はフッドのためにやってるんだ(フッドのためにな)

Bitch-ass niggas, I do it 'cause I could, ha ('Cause I could, ha)
女々しいクソ野郎ども、俺は俺にできるからやってるだけさ、ハ(俺にできるからさ、ハ)

Heavy starch in my jeans, please (In my jeans, please)
俺のジーンズには、たっぷりと糊を効かせてくれ(俺のジーンズには頼むぜ)
※2000年代のサウスのストリート・ファッションの象徴。ジーンズが板のように自立するほど大量のアイロンスプレー(糊)をかけてパリパリにする着こなし(Heavy starch)。

4X in my white tees (In my white tees)
俺の白Tシャツは4Xサイズさ(俺の白Tシャツはな)
※「4X」は4XL(XXXXL)サイズのこと。膝丈まである巨大な無地の白Tシャツを着るのが当時のフッドのユニフォームであった。

Living life like a G
Gのように人生を生きる

That's why these bitch-ass niggas wanna fight me
だからこの女々しいクソ野郎どもは、俺と喧嘩したがるのさ

But I ain't gon' play wit 'em
だが俺はあいつらと遊んでやるつもりはねえ

Uh-uh, rather let the AK hit 'em (Fa-fa-fa)
アー・アー、むしろAKを奴らにお見舞いしてやるよ(ファ・ファ・ファ)

Tough niggas get fucked up and put on ice
タフな野郎どももボコボコにされて、氷の上に置かれるのさ
※「put on ice」は死体安置所(遺体用冷蔵庫)に入れられること、あるいは刑務所に長期間ぶち込まれることのダブルミーニング。

For the rest of they life
奴らの残りの人生ずっとな

I'm straight out the hood, bruh (Straight out the hood, bruh)
俺はフッドからの生粋の出身だぜ、兄弟(フッドから直送さ、兄弟)

See, that's who I do it for
ほら、それが俺がこれ(ラップ)をやってる連中さ

And my low class ghetto ass
そして俺の低階級でゲットーなケツが

Just renewed my ghetto pass
たった今、俺のゲットー・パスを更新したところさ
※「ghetto pass」はストリートでリスペクトされ、安全に歩き回るための目に見えない資格や証明。大御所になっても未だにリアルなゲットーの作法を守っているという誇示。

[Chorus: T-Pain & Rick Ross]

(I'm so hood)
(俺は超フッドさ)

Yeah, I wear my pants below my waist
そうさ、俺はパンツを腰の下で穿く

And I never dance when I'm in this place
そしてこの場所にいる時、俺は絶対に踊ったりしない

'Cause you and your man is planning to hate (I'm so hood)
だってお前とお前のダチが、ヘイトしようと企んでるからな(俺は超フッドさ)

And I got these golds up in my mouth
そして俺の口には、このゴールドが輝いてる

If you get closer to my house
もしお前が俺の家に近づけば

Then you'll know what I'm talking 'bout, I'm out the (Hood)
俺が何を言ってるか分かるはずさ、俺の出身は(フッド)

And if you feel me, put your hands up (Hood)
俺の言ってることが分かるなら、手を挙げな(フッド)

My hood niggas, can you stand up? (I'm so hood)
俺のフッドのダチども、立ち上がれるか?(俺は超フッドさ)

If you not from here, you can walk it out
もしお前がここの出身じゃないなら、とっとと歩き去りな

And you not hood if you don't know what I'm talking 'bout (Rick Ross, I'm-I'm-I'm-I'm-I'm so hood, yeah)
俺の言ってる意味が分からないなら、お前はフッドじゃない(リック・ロス、俺は、俺は、俺は、俺は、俺は超フッドさ、イェー)

[Verse 2: Rick Ross & T-Pain]

Four-five off in the ride (Ride)
車の中にはフォー・ファイブを忍ばせてる(車にな)
※「Four-five」は.45口径の拳銃のこと。

Four blunts for me to get high (High)
ハイになるために、4本のブラントを用意してる(ハイにな)

You feel the bump when I ride by (I'm so hood)
俺が車で通り過ぎる時、お前はその振動を感じるはずさ(俺は超フッドさ)
※トランクに積んだ巨大なサブウーファーから鳴り響く重低音(bump)。サウスのカー・カルチャー。

I got 'em hatin', talkin' like Plies (Plies)
奴らを嫉妬させてる、プライズみたいに喋りながらな(プライズ)
※次の客演者であるPliesの名前を出し、彼の特徴的なフロリダ訛りの「Goon(ならず者)」的なストリート・トークを真似ていることへのリファレンス。

Niggas keep droppin like flies (Flies)
野郎どもはハエみたいに次々とバタバタ倒れていく(ハエみたいにな)

Snitchin' ain't gon' cut no time (I'm so hood)
密告(スニッチ)したって、刑期は短くなりはしないぜ(俺は超フッドさ)

I'll murder one of you fuck niggas
お前らクソ野郎の1人を殺してやるよ

Rob you for your last
お前の全財産を奪い取ってな

Then off come the mask (I'm so hood)
それからマスクを脱ぎ捨てるのさ(俺は超フッドさ)
※強盗を終えた後にマスクを外し、自分の顔(正体)をわざと相手に見せつけるという冷酷さと絶対的な自信。

More money, more mayhem
金が増えれば、騒乱も増える

The yayo and millions, I made 'em (What?)
イェヨと何百万ドル、俺がそれを作り出したのさ(何だって?)
※「yayo」はコカインを指すスラング。

My Maybach is mine, my city is mine, I made it (I'm so hood)
俺のマイバッハは俺のモノ、この街も俺のモノ、俺はやり遂げたんだ(俺は超フッドさ)

Boss
ボス

[Chorus: T-Pain & Plies]

Yeah, I wear my pants below my waist
そうさ、俺はパンツを腰の下で穿く

And I never dance when I'm in this place
そしてこの場所にいる時、俺は絶対に踊ったりしない

'Cause you and your man is planning to hate (I'm so hood)
だってお前とお前のダチが、ヘイトしようと企んでるからな(俺は超フッドさ)

And I got these golds up in my mouth
そして俺の口には、このゴールドが輝いてる

If you get closer to my house
もしお前が俺の家に近づけば

Then you'll know what I'm talking 'bout, I'm out the (Hood)
俺が何を言ってるか分かるはずさ、俺の出身は(フッド)

And if you feel me, put your hands up (Hood)
俺の言ってることが分かるなら、手を挙げな(フッド)

My hood niggas, can you stand up? (I'm so hood)
俺のフッドのダチども、立ち上がれるか?(俺は超フッドさ)

If you not from here, you can walk it out
もしお前がここの出身じゃないなら、とっとと歩き去りな

And you not hood if you don't know what I'm talking 'bout (I'm-I'm-I'm-I'm-I'm so hood, Plies)
俺の言ってる意味が分からないなら、お前はフッドじゃない(俺は、俺は、俺は、俺は、俺は超フッドさ、プライズ)

[Verse 3: Plies & T-Pain]

Damn my P.O., y'all can tell her I said it
俺の保護観察官なんてクソ食らえだ、俺がそう言ってたって彼女に伝えていいぜ
※「P.O.」はParole OfficerまたはProbation Officer(保護観察官)。仮釈放中の身でありながら、国家権力の監視を完全に舐め腐っているPliesの「Goon(ならず者)」ペルソナ全開のライン。

Violate me if she want, gon' have to come catch me
彼女が望むなら俺を違反扱いにすればいい、俺を捕まえに来なきゃならないだろうがな

Piss test me all you want, I'ma smoke when I'm ready
好きなだけ尿検査をしろよ、俺は自分が吸いたい時にハッパを吸うんだ

Pants hangin' off me now 'cause my pistol heavy (Hood)
今、俺のパンツがずり落ちてるのは、俺のピストルが重いからさ(フッド)
※サウスの腰履き(Sagging)の理由を「ポケットに隠し持っている銃が重いから」という実用的な理由(ストリートの現実)として説明する見事なパンチライン。

I ain't spoke to you yet, dog, 'cause I ain't friendly
俺はまだお前と話してないぜ、兄弟、だって俺はフレンドリーじゃないからな

I drink 'Gnac, homie, y'all drink Crist'
俺はコニャックを飲む、兄弟、お前らはクリスタルを飲んでな
※「'Gnac」はCognac(コニャック。ヘネシーなどのブランデーで黒人労働者階級・ストリートの象徴)、「Crist'」はCristal(高級シャンパンでメインストリームやセレブの象徴)。自分は売れてもストリートの酒しか飲まないというスタンス。

I like bust-it babies, I don't want that bougie bitch
俺はヤラせてくれるベイビーが好きなんだ、気取ったビッチはお断りだぜ
※「bust-it babies」はガードが緩いストリートの女性のことで、Plies自身の後のヒット曲「Bust It Baby」への伏線。「bougie」はブルジョワ(Bourgeois)の略で、高級志向で気取った女のこと。

I'd never buy a Phantom, twenty-eights can't fit
俺はファントムなんて絶対に買わない、28インチのホイールが履けないからな
※「Phantom」は超高級車ロールス・ロイス・ファントムのこと。メインストリームのラッパーが憧れる最高級車であっても、28インチという異常なサイズのカスタムホイール(サウスのDonkカルチャーの絶対条件)が入らないなら、フッドの人間にとっては無価値であるという極端な価値観の誇示。

They say I'm fed bound, they call me high risk
連中は俺が連邦刑務所行きだと言い、俺のことをハイリスクと呼ぶ

I'm a full-blooded goon, lames make me sick
俺は純血のグーン(ならず者)さ、ダサい奴らを見てると吐き気がするぜ

You gettin' three or four birds, where I'm from, we call you rich
お前が3、4羽の鳥を手に入れたなら、俺の地元じゃお前のことを金持ちと呼ぶのさ
※「birds」は1キログラムのコカインのブロック(レンガ)を指すストリートの隠語。3〜4キロのコカインを捌けるレベルの売人は、ゲットーでは絶対的な富裕層(ボス)であるという基準。

I'd like to thank the hood, homie, you taught how to whip
フッドに感謝したいよ、兄弟、お前が俺にウィップ(かき混ぜ方)を教えてくれたからな
※「whip」はコカインを火にかけてクラック・コカインを作る際の「かき混ぜる」動作。あるいは高級車(whip)を乗り回すことのダブルミーニング。

[Chorus: T-Pain]

(I'm so hood)
(俺は超フッドさ)

Yeah, I wear my pants below my waist
そうさ、俺はパンツを腰の下で穿く

And I never dance when I'm in this place
そしてこの場所にいる時、俺は絶対に踊ったりしない

'Cause you and your man is planning to hate (I'm so hood)
だってお前とお前のダチが、ヘイトしようと企んでるからな(俺は超フッドさ)

And I got these golds up in my mouth
そして俺の口には、このゴールドが輝いてる

If you get closer to my house
もしお前が俺の家に近づけば

Then you'll know what I'm talking 'bout, I'm out the (Hood)
俺が何を言ってるか分かるはずさ、俺の出身は(フッド)

And if you feel me, put your hands up (Hood)
俺の言ってることが分かるなら、手を挙げな(フッド)

My hood niggas, can you stand up? (I'm so hood)
俺のフッドのダチども、立ち上がれるか?(俺は超フッドさ)

If you not from here, you can walk it out
もしお前がここの出身じゃないなら、とっとと歩き去りな

And you not hood if you don't know what I'm talking 'bout (I'm-I'm-I'm-I'm-I'm so hood)
俺の言ってる意味が分からないなら、お前はフッドじゃない(俺は、俺は、俺は、俺は、俺は超フッドさ)

[Outro: DJ Khaled & T-Pain]

Trick Daddy, T-Pain, Rick Ross, Plies
トリック・ダディ、T-ペイン、リック・ロス、プライズ

Nigga, we so hood (I'm so hood)
なぁ、俺たちは超フッドだぜ(俺は超フッドさ)

We the best
俺たちが最高さ

DJ Khaled
DJ・キャレド

Florida, stand up
フロリダ、立ち上がれ

Let's go (Hood)
レッツゴー(フッド)