Artist: Offset & Key Glock
Album: KIARI
Song Title: Run It Up
概要
本作「Run It Up」は、アトランタの巨頭Offsetが、メンフィスの若きカリスマKey Glockを客演に迎えて放つ強力なストリート・バンガーである。名プロデューサーであるLondon on Da Trackが手掛けた、ミニマルかつバウンシーなトラップビートの上で、両者はひたすらに「金を稼ぎまくる(Run It Up)」というハスラーとしての揺るぎないスタンスを誇示している。Offsetのバースでは、妻であるCardi Bがギャングスタであることを自慢するラインや、映画『Paid in Full』のMitch、さらに『ドラゴンボール』の悟空といった多彩なリファレンスが矢継ぎ早に繰り出され、彼のスキルフルなフロウが堪能できる。一方、客演のKey Glockは、凶弾に倒れた自身の師匠であり従兄弟のYoung Dolphの教えを胸に、誰にも頼らず自力で成り上がった「Self-Made」なメンタリティを冷徹にスピットしている。トラップミュージックの王道テーマを極めて高い解像度で描き出した、アトランタとメンフィスの魂が共鳴するマスターピースだ。
和訳
[Chorus: Offset]
Run it up
稼ぎまくれ
※「Run it up」は金や数字をひたすら積み上げる、稼ぎまくるというトラップシーンの定番フレーズ。
Run it up (We got London on Da Track)
稼ぎまくれ (We got London on Da Track)
※ビートを手掛けた大物プロデューサー、London on Da Trackのシグネチャータグ。
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up (Run)
稼ぎまくれ (Run)
Run it up (Go)
稼ぎまくれ (Go)
Run it up (Woo, woo)
稼ぎまくれ (Woo, woo)
Run it up (Go)
稼ぎまくれ (Go)
Run it up (Run)
稼ぎまくれ (Run)
Run it up (Woo, woo)
稼ぎまくれ (Woo, woo)
You ain't got enough (Go)
お前らじゃ全然足りないぜ (Go)
[Verse 1: Offset]
I just fucked my bitch on Sunday
日曜日に俺の女とヤッたばかりだ
You ain't havin’ emotion, you ain't got money
お前には勢いがない、金も持ってないじゃないか
※ここでの「emotion」は、ストリートで「金回りの良さ」や「影響力」を意味するスラング「motion」を捩った、あるいは同義として使っている表現。
I had to take me a trip out to London
ロンドンまで飛んでいく必要があった
Gun go pow, nigga start runnin'
銃がパウと鳴れば、奴らは逃げ出し始める
Fuckin' his bitch so good, she hummin'
あいつの女を最高に抱いてやったら、ハミングし始めたぜ
Shoutout to André, payin' my homage
アンドレにシャウトアウト、俺の敬意を払うぜ
※アトランタの伝説的ヒップホップデュオ、OutkastのAndré 3000へのリスペクトを示していると推測される。
Broke niggas make me sick to my stomach
文無し共を見てると、胃がムカムカしてくる
Ugh, pew, I'm 'bout to vomit
オエッ、ペッ、吐きそうだ
Lame-ass nigga, she fuckin' the plumber
ダサい野郎だな、お前の女は配管工とヤッてるぜ
※ポルノ映画の定番である「配管工」のシチュエーションを引用し、敵が寝取られていることを嘲笑している。
I like to ball, don't got a jumper
俺は派手に遊ぶのが好きだ、ジャンプシュートは打てないがな
※「ball」には「バスケットボールをする」と「大金を豪快に使う(豪遊する)」のダブルミーニングがある。
Make one call, pull up with thumpers
一本電話を入れりゃ、デカい銃を持った仲間が駆けつける
※「thumpers」は大口径の銃器を指すスラング。
PS2, ready to rumble
PS2みたいにな、大乱闘の準備はできてるぜ
※ボクシングゲーム『Ready 2 Rumble Boxing』からの言葉遊び。
Pull out the fire, like a cookie, he crumble
銃を抜けば、あいつはクッキーみたいにボロボロに砕け散る
If you go broke, then that shit make you humble
金が底を尽きれば、嫌でも謙虚になるもんさ
Thought I would fall, but I put up them numbers
俺が落ちぶれると思ってたろ、だが凄まじい数字を叩き出してやったぜ
Look at my dog, he a demon, got summon
俺のダチを見てみろ、悪魔みたいだ、召喚されたんだ
My bitch bangin' blood, she more gangsta than you
俺の女はブラッズだ、お前なんかよりよっぽどギャングスタだぜ
※妻であるCardi Bがニューヨークのストリートギャング「Bloods」と繋がりがあることを公言している事実を踏まえたパンチライン。
Give him 1K when my kid losе a tooth
俺の子供の乳歯が抜けたら、1000ドルやるんだ
Mathematically, I'm doin' better than you
数学的に見ても、俺はお前より上手くやってる
I pull up, bad bitch, shе spend the money, she cute
俺が乗り付ける、極上のビッチ、彼女は金を使いまくるが可愛いからな
My bitch bangin' blood, she more gangsta than you
俺の女はブラッズだ、お前なんかよりよっぽどギャングスタだぜ
Give him 1K when my kid lose a tooth
俺の子供の乳歯が抜けたら、1000ドルやるんだ
Give me my payments painted in blue
青く塗られた札束で俺に支払え
※アメリカの新しい100ドル札には青い偽造防止リボンが入っているため、「青い札=100ドル札」を意味する。
Paintin' your city in red like soo-woo
お前の街をスゥーウーみたいに真っ赤に染め上げてやる
※「soo-woo」はギャングのBloods同士が使うシグネチャーコール。街を彼らのシンボルカラーである赤(血)で染めるという暴力的な比喩。
I come to bring all the pain in this bitch
俺はこの場所にすべての苦痛をもたらすために来たんだ
Fuck from the back, say my name in this bitch
後ろから激しく突く、俺の名前を叫べよ
Walk in this bitch with no chain 'cause I'm rich
チェーンも着けずにここへ歩いて入る、俺は金持ちだからな
※「本物の金持ちはわざわざジュエリーを見せびらかす必要がない」という、一周回った究極のフレックス。
Walk in the bank, number's big, as a glitch
銀行に入る、数字がデカすぎる、まるでバグみたいにな
Give her a chain when I'm fuckin' a bitch
ビッチとヤる時は、彼女にチェーンをくれてやる
Paid in full nigga, I be thinkin' like Mitch
完全に支払いを済ませる、俺はミッチみたいに考えてるぜ
※2002年のフッド映画の金字塔『Paid in Full』の主人公の一人、Mitchのハスラーとしての思考回路への言及。
Yellow gold Rollie, a bottle of Cris'
イエローゴールドのロレックス、それにクリスタルのボトル
Pull out a M, since you hot', and you rich
ミリオンを引き出す、お前がイケてて、金持ちだからな
We havin' motion, like the ocean
俺たちには勢いがある、まるで海みたいにな
I can't go in her raw, where the Trojan?
彼女に生で挿入れるわけにはいかない、トロージャンはどこだ?
※Trojan(トロージャン)はアメリカで最も有名なコンドームのブランド。
Chuck E. Cheese in this bitch, where's your tokens?
ここはチャッキーチーズかよ、お前のトークンはどこにある?
※Chuck E. Cheeseはトークン(メダル)を使って遊ぶ子供向けのゲームセンター兼ピザチェーン。遊び半分の連中を子供扱いして馬鹿にしている。
Fuck my bitch when she leave out of yoga
俺の女がヨガから帰ってきたらヤる
Hit a three in your face from the logo
ロゴの位置から、お前の顔面に3ポイントをぶち込む
※バスケットボールのコート中央(ロゴ)から放たれる長距離の3ポイントシュート(Logo Three)。デイミアン・リラードやステフィン・カリーのように、遠く離れた場所からでも確実に敵を仕留めるというメタファー。
Come and bounce on this dick like it's pogo
こっちへ来て、ポゴスティックみたいにこのディックの上で飛び跳ねな
This a Porsche, it's electric, it's robo
これはポルシェだ、電気自動車でロボットみたいだぜ
※ポルシェの電気自動車モデル(Taycanなど)を指している。
We go sit down and eat up at Nobo
俺たちはノボに座って飯を食う
I mean Nobu
ノブのことだったな
※世界中のセレブに愛される超高級和食レストラン「Nobu(ノブ・マツヒサ)」のこと。
You can't beat me, boy, I think I'm Goku
お前じゃ俺には勝てないぜ、坊や、俺は悟空になった気分だ
※『ドラゴンボール』の孫悟空。圧倒的な強さと進化の象徴。
If you try me, boy, what, I'ma hold you
もし俺を試す気なら、どうなるか、押さえつけてやるよ
Man, that Glock with that switch, that's my go-to
なぁ、スイッチのついたグロック、あれが俺の頼みの綱だ
※「switch」は拳銃をフルオート連射可能にする違法な改造パーツ。
You my brother, but now I don't know you
お前は俺の兄弟だったが、今のお前のことは知らないね
※Migosのメンバー間での軋轢や、かつて所属していたレーベルQuality Controlの関係者に対する悲痛なサブリミナル・ディスとファンの間では考察されている。
Yeah, my bitch like the sushi and tofu
あぁ、俺の女は寿司と豆腐が好きなんだ
I don't know what them niggas done told you
奴らがお前に何を吹き込んだのかは知らないが
I'm the one, not the two, that's the old you
俺がナンバーワンだ、ナンバーツーじゃない、それは昔のお前のことだ
[Chorus: Offset & Key Glock]
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up (Run)
稼ぎまくれ (Run)
Run it up (Go)
稼ぎまくれ (Go)
Run it up (Woo, woo)
稼ぎまくれ (Woo, woo)
Run it up (Go)
稼ぎまくれ (Go)
Run it up (Run)
稼ぎまくれ (Run)
Run it up (Woo, woo)
稼ぎまくれ (Woo, woo)
You ain't got enough (Go)
お前らじゃ全然足りないぜ (Go)
(Yeah, yeah, yeah, ayy)
[Verse 2: Key Glock]
If I don't do nothin', I'ma run it up
何もしなくても、俺は稼ぎまくるぜ
I put money over hoes, it don't matter what
俺は女より金を優先する、何があろうとな
You think I ain't got it on me, you dumb as fuck
俺がブツを持ち歩いてないと思ってるなら、お前はクソ馬鹿だぜ
※「it」は護身用の銃器を指す。
Glizock be the name, come test your luck
グリゾックが俺の名前だ、運試しに来てみな
※「Glizock」はKey Glock自身の愛称。
Ballin' hard, lookin' like I hit the mega-bucks
激しく豪遊する、メガバックスを当てたみたいにな
※「mega-bucks」は超高額な宝くじのこと。
Dolph said go get the money, that's a must
ドルフが言ってた、金を取りに行け、それは絶対条件だってな
※2021年に銃撃され命を落としたメンフィスのレジェンドであり、Glockの従兄弟兼師匠であるYoung Dolphの教えを胸に刻んでいる。
I'm a cutthroat nigga, don't believe in trust
俺は冷酷な男だ、信頼なんて言葉は信じない
I got married to money, started with a crush
金と結婚したんだ、最初はただの片思いから始まった
Hoodrich nigga, my pockets stuffed
フッドの成金だ、ポケットはパンパンに詰まってる
Yeah, bitch, I'm loaded, baked potato
あぁ、ビッチ、俺は満杯だぜ、ベイクドポテトみたいにな
※「loaded baked potato」はチーズやベーコンが山盛りにトッピングされた料理。「loaded」は「大金を持っている」「銃に弾が装填されている」という意味のトリプルミーニング。
Pink and yellow diamonds like Now Or Laters (Yeah)
ナウ・アンド・レイターみたいなピンクとイエローのダイヤモンド (Yeah)
※「Now and Later」はアメリカのカラフルな四角いフルーツキャンディ。ジュエリーの鮮やかさを例えている。
Self-made nigga, no time for favors
叩き上げの男だ、誰かに貸しを作ってやってる暇はない
EBK, no time for playin'
EBKだ、遊んでる暇はない
※「EBK」はEvery Body Killerの略。所属やギャングに関係なく、敵対する者は誰であろうと容赦なく殺すという過激なスタンス。
Nah, nah, with nobody (Nobody)
いや、いや、誰ともつるまない (Nobody)
Ten toes down, no cosign (Cosign)
両足の指10本を地につけて立つ、誰の保証もいらない (Cosign)
※「Ten toes down」は地に足をつけて覚悟を決めること。「cosign」は業界の大御所からのフックアップや後ろ盾のこと。GlockがDolph亡き後も完全にインディペンデントで自立していることの証明。
I get shit done in no time (No time, go)
俺は一瞬で物事を片付ける (No time, go)
Hold up, hold up (Hold up)
待て、待てよ (Hold up)
Money on my line (Yeah)
金から電話がかかってきてる (Yeah)
Yeah, and money on my mind (Yeah)
あぁ、そして頭の中は金のことばかりだ (Yeah)
Eight figure nigga ride with a four-five (Yeah)
8桁の資産を持つ男が、45口径と一緒に車を流す (Yeah)
※8桁=数千万ドル規模の資産。
Young nigga plugged in (Yeah), jump drive
若い野郎がコネクトしてる (Yeah)、ジャンプドライブみたいに
※「plugged in」は麻薬の卸元など強力なコネクションを持っていること。USB(ジャンプドライブ)を差し込む(プラグイン)ことと掛けている。
I don't wanna hear about it, go slide
そんな話は聞きたくない、襲撃に行け
I don't wanna hear about such and such
あーだこーだいう言い訳は聞きたくないんだ
The fuck, nigga?
何考えてやがる?
Ayy, just
エイ、ただ
[Chorus: Offset & Key Glock]
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up (Yeah)
稼ぎまくれ (Yeah)
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
Run it up
稼ぎまくれ
You ain't got enough
お前らじゃ全然足りないぜ
Run it up
稼ぎまくれ
[Outro: Key Glock]
Lying-ass nigga
嘘つきの野郎が
