Artist: 21 Savage
Album: WHAT HAPPENED TO THE STREETS?
Song Title: WHERE YOU FROM
概要
2024年のヒップホップシーンを大きく揺るがしたDrakeとKendrick Lamar、そしてMetro Boominらによる歴史的なビーフの最中にドロップされ、大きな話題を呼んだ21 Savageの強烈なストリート・アンセムである。プロデューサーのWheezyが手掛けた威圧的でダークなトラップ・ビートの上で、21 Savageは自らの出身地であるアトランタのZone 6(イーストサイド)の過酷な現実と、揺るぎないギャングスタとしての矜持を冷徹にラップしている。本作の最大のハイライトは、長年の盟友であるMetro Boominと、コラボアルバム『Her Loss』を共に制作した相棒Drakeという両者の対立に対し、「どちらの味方か聞いてくるな」「どちらに手を出しても俺が顔面を撃ち抜く」と宣言し、絶対的な中立と両者への庇護を同時に示したラインである。また、SNSでビーフを煽るだけのコンテンツクリエイターや野次馬を容赦なく非難し、ネット上のドラマではなくストリートの「リアル」のみを信じるという彼のブレないスタンスが明確に提示された、シーンの緊張感を象徴する一曲となっている。
和訳
[Intro: Big Bank Black]
Shit, when you see the real niggas gettin' out the way, that shit is dead 'cause ain't no one wants any
クソ、リアルな野郎たちが道を譲るのを見たら、そこはもう死んでるってことさ、誰もそんなもの欲しがらないからな
These niggas try it, these niggas movin' the goalpost on everybody
こいつらは試そうとしてる、こいつらは全員に対してゴールポストを動かしやがる
※「movin' the goalpost」は議論の基準やストリートのルールを自分たちの都合よく変えることへの批判。
Man, this shit is some pussy ass shit, man
なぁ、こんなのは臆病者のクソッタレなやり方だぜ
We see a nigga like, just accept that it's over with, like, man
俺たちは野郎を見て、ああもう終わりなんだなって受け入れるだけだ
The first nigga that denounce the street stuff gon' be that nigga
最初にストリートのやり方を非難した奴が、そういう奴になるんだ
※ストリートの掟を捨てて警察に密告(スニッチ)するような裏切り者への言及。
Street dead, the street's still dead
ストリートは死んだ、ストリートは未だに死んだままだ
[Verse: 21 Savage]
Savage, where you from? G Block, where they bomb
サヴェージ、どこ出身だ?奴らが爆撃するGブロックさ
※「G Block」は21 Savageの地元であるアトランタのグレンウッド・ロードのこと。
Shit like Vietnam, gun smoke in my lungs
まるでベトナムみたいだ、俺の肺には銃の煙が充満してる
Extendos and them drums, you boys don't want a crumb
拡張マガジンとドラムマガジン、お前らはパンくず一つ欲しくないだろう
They come knock off your king, then turn 'round, get your pawns
奴らはお前のキングをぶっ飛ばしに来て、それから振り向いてポーンも狩るんだ
Gen5 with the switch
第5世代のグロックにスイッチ付きだ
※「switch」は拳銃をフルオート連射可能にする違法な改造パーツ。
Like my nigga Nudy, I'll never leave the 6
俺のダチのヌーディのように、俺は絶対に6を離れない
※「Nudy」はアトランタのラッパーYoung Nudy。「the 6」は彼らの地元アトランタのZone 6。
Like my nigga Chubbs, I'll never leave the 6ix
俺のダチのチャブスのように、俺は絶対に6ixを離れない
※「Chubbs」はDrakeのボディガードであり側近。「the 6ix」はDrakeの地元であるカナダのトロントの愛称。アトランタの「6」とトロントの「6ix」を掛け、両者への変わらぬ忠誠を示している。
Bitch, don't cut my Trish, you ball up your fist
ビッチ、俺のトリッシュをカットするな、お前は拳を握りしめる
But we pull up with sticks
だが俺たちはスティックを持って車を乗り回すぜ
※「sticks」はアサルトライフルなどの銃器。肉弾戦ではなく銃で圧倒するというスタンス。
They gon' eat if I make you a plate
俺がお前にプレートを作ってやれば、奴らは食うだろうよ
Niggas pussy, we takin' they pape
野郎どもは臆病者だ、俺たちが奴らのペーパーを奪い取る
※「pape (paper)」は現金のこと。
Out the sunroof, I'm swingin' that K
サンルーフから身を乗り出して、俺はKを振り回してる
※「K」はAK-47。
Get to wavin' it at you like, "Hey"
「やあ」って感じで、お前に向かってそいつを振るんだ
Pussy, don't ask me 'bout Metro or Drake
臆病者め、メトロとドレイクのことについて俺に聞いてくるな
※ヒップホップシーンを二分したMetro BoominとDrakeのビーフにおいて、両者と深い関係にある21 Savageが、どちらの陣営につくのかを執拗に尋ねてくる世間に対する回答。
Play with either, get shot in the face, pussy
どっちかに手を出してみろ、顔面を撃ち抜かれるぜ、臆病者め
※どちらか一方を選ぶのではなく、両者ともに俺の兄弟であり、彼らを脅かす者には俺自身が報復するという絶対的な中立と庇護の宣言。
Gun shots for everybody, us, never them, nigga
全員に銃弾をくらわす、俺たちだ、奴らじゃないぜ
Why the fuck you think they call me Savage?
なんで俺がサヴェージって呼ばれてると思うんだ?
Any bitch that I'm fuckin' the baddest
俺がヤッてるビッチは誰であれ最高なんだよ
Never been with a nigga who had it
これまで持ってる男と付き合ったことのない女が
Then she met me and now I'm her daddy
俺と出会い、今じゃ俺が彼女のダディさ
Zone 6, I grew up in the madness
ゾーン6、俺は狂気の中で育った
We come straight in your hood and we smash it
お前らのフッドに真っ直ぐ乗り込んで、ぶっ壊してやるよ
I like robbin' the niggas who flashin'
見せびらかしてる野郎どもを強盗するのが好きなんだ
If you thought it was smoke, nigga, ask me
スモークだと思ったなら、野郎、俺に聞いてみろ
※「smoke」は抗争のこと。
In the Phantom, just me and my Draco
ファントムの中、俺とドラコだけだ
※「Phantom」はロールス・ロイスの超高級車。「Draco」は短銃身のAK-47モデル。
And these hollows'll hit you in ClayCo
そしてこのホローポイント弾がお前をクレイコで撃ち抜くぜ
※「ClayCo」はジョージア州クレイトン郡のこと。
I done bought out a Quagen in Waco
俺はウェイコでクエゲンを買い占めたぜ
※「Quagen」はプロメタジン(咳止めシロップ、リーンの原料)のブランド。「Waco」はテキサス州ウェイコ。
Any less than a ticket is Play-Doh
チケット以下の金なんて、プレイ・ドーみたいなもんだ
※「ticket」は100万ドルのスラング。「Play-Doh」は子供向けの粘土遊びのおもちゃ。100万ドル以下の端金は子供の遊びだというボースト。
She gon' eat up that dick when I say so
俺が言えば、彼女はそのディックを食い尽くすぜ
Ain't no love for a rat, free Ksoo
ネズミへの愛なんてない、Ksooを解放しろ
※「rat」は警察への密告者。「Ksoo」はYungeen Aceのクルーに所属し、現在殺人容疑で勾留されているフロリダのラッパー。
I got bakin' soda, it ain't a cake though
重曹を持ってるぜ、ケーキを焼くわけじゃないがな
※重曹(baking soda)は、粉末コカインを固形のクラックコカインに精製する際に使用される。
Watch show the day and the date, ho
時計が曜日と日付を示してるぜ、ビッチ
Lord, forgive me, I'm committin' sins
主よ、俺をお許しください、俺は罪を犯している
Lockin' Ls like I ain't win
俺が勝利していないかのようにLをロックしている
Real nigga, I got fake friends
リアルな野郎だが、俺にはフェイクな友達がいる
Lotta Ms that I can't spend
使い切れないほどの大量のMがある
※「M」はミリオン(数百万ドル)。
Always ready when we can't spin
スピンできない時でも、常に準備はできている
※「spin」は車で敵のシマを襲撃すること。
Ain't a corner that we ain't been
俺たちが行ったことのないコーナーなんてない
Pussy nigga say he gettin' money
臆病な野郎が金を稼いでるって言いやがる
We'll catch him lackin' at the bank then
だったら銀行で油断してるところを捕まえてやるまでだ
Buy a pint and put it in the soda
パイントを買って、ソーダの中に入れる
※「pint」は咳止めシロップ(リーン)の量り売り単位。スプライトなどのソーダで割って飲む。
Vacuum seal, tryna hide the odor
真空パックにして、匂いを隠そうとしている
※大麻のパッキングの描写。
Hit the lot and get a new whip
駐車場に行って、新しい車を手に入れる
※「lot」はカーディーラーの敷地のこと。
I'm a rich nigga, I go in the motor
俺は金持ちの野郎だ、モーターの中にいる
Millionaire, but I'm still a soldier
ミリオネアだが、俺は未だにソルジャーさ
Whack the shooter, nigga, and who drove you?
シューターを殺せ、野郎、誰がお前を運転してきたんだ?
Big pole like the North Pole, but we keep poles 'cause the streets colder
北極みたいにデカいポールだ、だが俺たちがポールを持つのは、ストリートがもっと冷酷だからさ
※「pole」は銃のスラング。「North Pole(北極)」の寒さと、銃を持たなければ生き残れないストリートの「冷たさ」を掛けた秀逸なパンチライン。
You ain't like that, stop cappin'
お前はそんな奴じゃないだろ、嘘をつくのはやめろ
Make a billion, I'ma stop rappin'
10億ドル稼いだら、俺はラップをやめるぜ
Bots on this car, got 'em trackin'
この車にボットがついていて、奴らに追跡されている
※GPSトラッカー(ボット)で居場所を狙われているというストリートボスのパラノイア。
One slip, he get caught in traffic
一度のミスで、あいつは渋滞の中で捕まるのさ
Used to hide the money in the mattress
昔はマットレスの中に金を隠していたもんだ
Too much of it now, I just stack it
今じゃ多すぎて、ただ積み上げてるだけだ
Opps funny like they Tiff Haddish
敵はティファニー・ハディッシュみたいに滑稽だぜ
※「Tiff Haddish」は有名な女性コメディアンのティファニー・ハディッシュ。敵のギャングスタぶった態度はお笑い種だという皮肉。
Rock out with the stick, Lenny Kravitz
スティックを持ってロックする、レニー・クラヴィッツさ
※銃(stick)をぶっ放すことと、ロックスターのレニー・クラヴィッツがギターを弾き狂う姿を掛けている。
Pussy
臆病者め
[Interlude: 21 Savage & Future]
Rock out with the stick like I'm Travis Barker
トラヴィス・バーカーみたいにスティックを持ってロックするぜ
※パンクバンドBlink-182のドラマー、トラヴィス・バーカーのドラムスティックと銃を掛けている。
Rock out with the stick like I'm B.B. King (You go against this shit, nigga, you get the belt, nigga)
B.B.キングみたいにスティックを持ってロックするぜ(このシットに逆らうなら、野郎、お前はベルトでお仕置きされるぜ、野郎)
※伝説のブルースギタリストB.B.キング。Futureによる「ベルトでお仕置きされる(get the belt)」というアドリブは、子供が親に体罰を受けるように、敵を完膚なきまでに叩きのめすというストリートのスラング。
Rock out with the stick like I'm Jimi Hendrix
ジミ・ヘンドリックスみたいにスティックを持ってロックするぜ
Rock out on your coach, rock out on your team (Unlimited belt)
お前のコーチをロックして、お前のチームをロックしてやるぜ(無限のベルトだ)
All you internet niggas, I see you
インターネットの野郎ども全員、俺には見えてるぜ
All you content creators
コンテンツクリエイターども全員
Catch you down bad and break your MacBook
お前が落ちぶれているところを捕まえて、MacBookを叩き割ってやる
Break your iPhone, bitch ass nigga, fuck you
iPhoneを叩き割ってやる、ビッチみたいな野郎め、クソくらえだ
※ビーフやストリートの抗争を安全な場所からSNSやYouTubeで面白おかしく消費し、再生回数を稼ごうとする野次馬やクリエイターたちへの強烈なヘイト。
You know how I rock, nigga
俺がどういうやり方をするか分かってるだろ、野郎
One up top in the Glock, nigga
グロックのチャンバーに一発装填されてるぜ、野郎
Fah
ファー
Southside
サウスサイド
Wheezy outta here
ウィージーがここから去るぜ
※プロデューサーWheezyの有名なプロデューサータグ。
[Outro: Big Bank Black]
Shit, I remember, I remember when, me and, goddamn
クソ、思い出すぜ、俺と、ちくしょう
You know we be ridin' them dracos cars and shit
俺たちがあのドラコを積んだ車に乗っていた時のことをよ
I had, uh, a J Cadillac, right, a Cadillac, um, car, like a Sedan and this
俺は、あー、Jキャデラックを持ってたんだ、そう、キャデラックの、えっと、セダンみたいな車でさ
And this nigga thought it was my car 'cause every time I go serve him, I used to, I used to, uh, serve in that car
で、ある野郎はそれが俺の車だと思ってたんだ、毎回俺がそいつに捌きに行く時に、いつもその車で捌いてたからな
※「serve」は麻薬の取引をすること。
So one day, he pulled up, he gave me the money
だからある日、そいつが車で乗り付けてきて、俺に金を渡したんだ
And I got out like I was gon' holler like I usually do
そして俺はいつものように声をかけるふりをして車から降りた
I left the nigga in the car, and let—
俺はその野郎を車に残して、そしてー
He kept callin', I'm like, "Bro, you can have that car, bro, you're buggin'"
あいつはずっと電話してきて、俺はこう言ったんだ、「なぁ、その車はお前にやるよ、兄弟、お前はどうかしてるぜ」ってな
※麻薬取引の最中に警察や敵の気配を感じ、自分が乗っていた車ごと客を置き去りにして逃げたという、ストリートでの過酷なサバイバル・エピソードの回想。
The truth
それが真実さ
