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Glock in My Lap - 21 Savage & Metro Boomin 【和訳・解説】

Artist: 21 Savage & Metro Boomin

Album: SAVAGE MODE II

Song Title: Glock in My Lap

概要

2020年にリリースされ、ヒップホップシーンを熱狂させた21 SavageとMetro Boominの歴史的コラボアルバム『SAVAGE MODE II』に収録された、極めて冷酷なトラップ・バンガーである。プロデュースにはMetro Boominに加え、SouthsideとHonorable C.N.O.T.E.というアトランタ・トラップの重鎮たちが集結しており、ホラー映画のサウンドトラックを思わせる不気味なストリングスと重厚なベースラインが特徴的だ。タイトルの「Glock in My Lap(膝の上にグロック)」が示す通り、大成功を収めたミリオネアになっても、どこへ行くにも常に武装を怠らないという、ストリートで培われたパラノイアとギャングスタの矜持がテーマとなっている。Jay-Zやシャキール・オニール、さらにはイーロン・マスクやチャッキーチーズといった多彩なポップカルチャーの引用を、冷徹な殺人や抗争のメタファーへと変換する21 Savageのリリシズムが光る、アルバム屈指の名曲である。

和訳

[Intro]

Y'all niggas stop playin', nigga
お前ら、ふざけるのはやめろよ

Y'all niggas know what the fuck goin' on
何が起きてるか、お前ら分かってるだろ

Big 4L, big steppers
ビッグ・4L、ビッグ・ステッパーズだ
※「4L」は21 Savageのクルー(For Life)。「steppers」はストリートで躊躇なく引き金を引く、恐れ知らずのヒットマンたちのこと。

Big footprints, pussy (Southside on the track, yeah)
巨大な足跡を残すんだ (Southside on the track, yeah)
※プロデューサーであるSouthsideのタグ。

Pussy, pussy, pussy, pussy, pussy
臆病者どもめ

Pussy, pussy, okay, 21 (Honorable C.N.O.T.E.)
臆病者どもめ、オーケー、21 (Honorable C.N.O.T.E.)
※プロデューサーであるHonorable C.N.O.T.E.のタグ。

Okay, 21, okay, 21 (Okay)
オーケー、21、オーケー、21 (Okay)

Okay, 21 (Metro Boomin want some more, nigga)
オーケー、21 (Metro Boomin want some more, nigga)
※Metro Boominのアイコニックなプロデューサータグ。

21, 21, 21

[Verse 1]

Big 4L, I'm a member (Yeah)
ビッグ・4L、俺はそのメンバーだ (Yeah)

Leave an opp cold, like December (What?)
敵を冷たくしてやる、まるで12月みたいにな (What?)
※「cold」は死体になること。

.45 on me, it's a Kimber (And what?)
.45口径を持ってる、キンバー製だ (And what?)
※Kimberは高級な1911系ハンドガンを製造する著名な銃器メーカー。

AK knockin' down trees, like timber
AKが木をなぎ倒す、ティンバーみたいにな
※「timber」は木を切り倒す時の掛け声。AK-47の威力の凄まじさを表現している。

Get your baby mama 'fore we bend her (21)
お前の子供の母親を迎えに行け、俺たちが彼女を曲げちまう前にな (21)
※「bend her」は前かがみにさせて後ろから激しく抱く(性行為)こと。

Hit the windshield, not the fender (21)
フロントガラスを撃ち抜く、フェンダーじゃない (21)
※ドライブバイ(車からの銃撃)で、車体ではなく確実に頭部や胸部(運転席)を狙うという冷徹なエイム。

Givin' out smoke my agenda (21)
スモークをばら撒くのが俺のアジェンダだ (21)
※「smoke」は銃撃戦や抗争のこと。

Throw the white flag, they surrender (Pussy)
白旗を揚げる、奴らは降伏するんだ (Pussy)

All black tux, I'm a businessman (Pussy)
全身黒のタキシードだ、俺はビジネスマンだからな (Pussy)

Millionaire, still shakin' killеrs hand (Woah)
ミリオネアになっても、今でも殺人鬼たちと握手を交わしてる (Woah)
※合法的に大金を稼ぐようになっても、ストリートの裏社会との繋がりは絶っていないというスタンス。

Take the plug off and the middlе man (Woah)
プラグとミドルマンを排除する (Woah)
※麻薬取引において、供給元(plug)や仲介人(middle man)を通さず、あるいは彼らを殺害して利益を独占すること。

Spray the whole block, I don't give a damn (Woah)
ブロック全体に銃弾をバラ撒く、知ったこっちゃないぜ (Woah)

Fuck a nigga bitch, I'm a gentleman (21)
奴のビッチとヤる、俺は紳士だからな (21)

21, your bitch know I been the man (21)
21、お前のビッチは俺が本物の男だって知ってるぜ (21)

Playin' with the rock like I'm Jigga man
ジガ・マンみたいにロックで遊んでる
※「rock」はクラック・コカインのこと。「Jigga man」はJay-Zの愛称。彼が麻薬密売人(ハスラー)出身であることと、Jay-Zが立ち上げたレーベル「Roc-A-Fella」に掛けた秀逸なダブルミーニング。

Gotta look a nigga in the eyes when you kill a man
人を殺す時は、そいつの目を見なきゃならないんだ
※ストリートの冷酷な掟。自分の行いから目を逸らさず、確実に息の根を止める覚悟。

[Chorus]

Glock in my lap, everywhere I'm strapped
膝の上にグロックだ、どこへ行くにも俺は武装してる

Most these rappers cap, I ain't givin' dap
こいつらラッパーのほとんどは嘘つきだ、俺はダップなんてしてやらない
※「cap」は嘘。「dap」は拳を合わせる挨拶。フェイクな連中とは馴れ合わないという姿勢。

Glenwood to the flat, used to rob and trap
グレンウッドからフラットまで、強盗とトラップをやってた
※「Glenwood」はアトランタのグレンウッド・ロード。「the flat」はイーストレイクのボールダークレスト・ロード沿いの団地。彼のフッドであるZone 6の地理。

Money tall, Shaq, choppa bullets, splat
金は高く積み上がる、シャックみたいにな、チョッパーの弾丸が、スプラット
※「Shaq」は巨漢の元NBA選手シャキール・オニール。札束の山の高さを例えている。「splat」は弾丸が命中して飛び散る擬音。

Chuck E. Cheese, rat, we get rodents whacked
チャッキーチーズだ、ネズミ野郎め、俺たちは害獣どもを始末する
※「Chuck E. Cheese」はネズミのキャラクターがマスコットのファミリー向け娯楽施設。そこから「ネズミ(警察への密告者=rat)」を連想し、裏切り者を暗殺(whack)するというパンチライン。

Way too many steppers, I can't hold 'em back
ステッパーズが多すぎる、俺にはあいつらを抑えきれないぜ

Body full of scars, face full of tats
体中傷だらけ、顔中タトゥーだらけだ

You pray on your knees, I pray to my strap
お前は膝をついて祈るが、俺は自分の銃に祈りを捧げるんだ
※神ではなく、手元にある銃器(strap)だけが己の命を守るという、極限のストリート信仰。

[Verse 2]

Say you want smoke, but the fire come with it
スモークが欲しいって言うが、それには火がついてくるぜ
※「smoke」は抗争。「fire」は銃撃。ビーフを吹っ掛ければ、容赦なく銃弾が飛んでくるという警告。

Money on your head, nigga, we'll come get it
お前の首に懸賞金がかかってる、俺たちがそれを取りに行くぜ

New Kel-Tec put a hun-dun in it
新しいケルテックだ、そこに100発の弾を装填する
※「Kel-Tec」はアメリカの銃器メーカー。「hun-dun」は100(100発入りのドラムマガジン)。

'Partment so sweet, threw a honey bun in it
アパートが甘すぎるから、ハニーバンを投げ込んでやった
※「sweet」は隙だらけ、あるいは舐められている状態。「honey bun」は10万ドルの現金を意味するスラング、あるいはハニーバン(甘い菓子パン)そのものを甘い連中のシマに投げ込むという皮肉。

Keep it in the street, I ain't doin' no squealin'
ストリートの中で片付ける、俺は絶対にチクったりしない
※「squealing」は警察に密告すること(ネズミの鳴き声)。

I don't never put women in my business
俺は自分のビジネスに女を絶対に巻き込まない

Full-time rapper, I ain't doin' no drillin'
フルタイムのラッパーだ、もう殺しなんてやってないぜ
※音楽で成功したため、かつてのように自ら手を下す必要はない(あるいは警察の目を躱すための)建前。

Woah, woah, I can make a M in my sleep (Straight up)
俺は寝てても100万ドルを稼げるんだ (Straight up)
※「M」はMillion(100万ドル)。

17 breakin' down a P (On God)
17歳でPを小分けにしてた(神に誓って)
※「P」はPound(ポンド)。約450gの大麻や麻薬を小分けにして売るトラッパーとしての過去。

18 start sellin' hard with Lil B
18歳でリル・Bと一緒にハードを売り始めた
※「hard」は固形のクラック・コカイン。「Lil B」は21 Savageの地元の親友(ラリー)。

Hundred dollar three-five, a whip from D
100ドルの3.5だ、Dから車を手に入れた
※「three-five」は3.5グラム(1/8オンス)の大麻。麻薬密売の利益で車(whip)を手に入れたこと。

Ridin' down Glenwood, tank on E
グレンウッドを流す、ガソリンタンクはE(エンプティ)だ

All about the money, I ain't never smoke weed
金がすべてだ、俺はウィードを吸ったことなんてない
※自分が吸うためではなく、あくまで売って金を稼ぐためのビジネスだというハスラーの鉄則。

Cool young nigga, still take yo' cheese (Pussy)
クールな若え奴だが、それでもお前の金(チーズ)を奪うぜ (Pussy)

Not mine, this bitch for us (21)
俺のものじゃない、このビッチは俺たち全員のものさ (21)

The gang is what I trust (Straight up)
俺が信じるのはギャング(仲間)だけだ (Straight up)

Don't argue, we don't fuss (Straight up)
言い争いはしない、俺たちは騒ぎ立てたりしない (Straight up)

No talkin', he get touched (Straight up)
言葉は不要だ、奴は触れられる(殺される)ことになる (Straight up)

I can't smoke my opps (On God)
俺は自分の敵を吸い込むことはできない(神に誓って)

'Cause all my opps is dust (Pussy)
なぜなら俺の敵は全員、灰になっちまったからな (Pussy)
※敵対するギャングの死者(dead opps)をマリファナに見立てて「smoke」するというドリル・カルチャーのトレンドを皮肉り、自分の敵はすでに骨(灰=dust)になっていると誇示している。

He think he the battery, we call him Elon Musk (Pussy)
あいつは自分がバッテリーだと思ってる、俺たちはあいつをイーロン・マスクと呼んでるぜ (Pussy)
※「battery」は動力源(チームの原動力)のこと。電気自動車テスラのCEOであるイーロン・マスクを引き合いに出したユーモラスなネームドロップ。

Open your mouth when I bust (21)
俺が放つ時は口を開けろ (21)

Suck me up slow, don't rush (21)
ゆっくりしゃぶれ、急ぐな (21)

Havin' threesomes is a must (Straight up)
スリーサムをするのは絶対条件だ (Straight up)

Hit it from the back and she cussed (On God)
後ろから激しく突いて、あいつは汚い言葉を叫んだ(神に誓って)

I put his bitch in the Benz (21)
奴のビッチをベンツに乗せてやった (21)

She used to ride on the bus (Damn)
あいつは昔、バスに乗ってたんだぜ (Damn)

I walk around with them thigh pads (21)
俺は太ももにパッドを入れて歩き回ってる (21)

But I ain't got no yard rushed
だが俺はヤードラッシュを受けたことなんてないぜ
※「thigh pads」はアメフト選手の太もも用プロテクターだが、ここではポケットに入れた分厚い札束や拡張マガジン付きの銃のこと。アメフトの用語(yard rushed)を掛けて、自分が敵から襲われた(タックルされた)ことはないというボースト。

[Chorus]

Glock in my lap, everywhere I'm strapped
膝の上にグロックだ、どこへ行くにも俺は武装してる

Most these rappers cap, I ain't givin' dap
こいつらラッパーのほとんどは嘘つきだ、俺はダップなんてしてやらない

Glenwood to the flat, used to rob and trap
グレンウッドからフラットまで、強盗とトラップをやってた

Money tall, Shaq, choppa bullets, splat
金は高く積み上がる、シャックみたいにな、チョッパーの弾丸が、スプラット

Chuck E. Cheese, rat, we get rodents whacked
チャッキーチーズだ、ネズミ野郎め、俺たちは害獣どもを始末する

Way too many steppers, I can't hold 'em back
ステッパーズが多すぎる、俺にはあいつらを抑えきれないぜ

Body full of scars, face full of tats
体中傷だらけ、顔中タトゥーだらけだ

You pray on your knees, I pray to my strap
お前は膝をついて祈るが、俺は自分の銃に祈りを捧げるんだ