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Flexin’ in Shibuya (Skit) - Awich & RZA 【和訳・解説】

Artist: Awich & RZA

Album: Okinawan Wuman

Song Title: Flexin’ in Shibuya (Skit)

概要

本作『Flexin’ in Shibuya (Skit)』は、Awichの画期的なアルバム『Okinawan Wuman』において、東京のストリートおよびユースカルチャーの絶対的な中心地である「渋谷」をテーマに据えたインストゥルメンタル・スキットである。Wu-Tang Clanの総帥であり、ヒップホップ史において最も偉大なプロデューサーの一人であるRZAが関与するこのトラックには、あえてリリック(言葉)が一切配置されていない。しかし、RZA特有の埃っぽいサンプリング・ビートや東洋的なサウンドスケープが、世界一の交通量を誇る渋谷スクランブル交差点の混沌、ネオンが蠢くトーキョーのサイバーパンク的な情景を見事に表現している。沖縄(フッド)の過酷な環境からサバイブし、今や日本のヒップホップシーンの頂点として渋谷で「Flex(見せつける、幅を利かせる)」するAwichの圧倒的な覇気とステータス。それを言葉ではなく、鼓膜を揺らす重低音とシネマティックなビートのみで語らせるという、極めてヒップホップ的で粋なインタールード(幕間)として機能している。

和訳

[Instrumental]

※本作は歌詞を持たないインストゥルメンタルのトラックである。90年代のヒップホップ・アルバムにおいて、スキット(Skit)はアーティストの日常を切り取った寸劇や留守番電話の音声などが定番だが、あえてビートや環境音のみを配置する手法も存在する。言葉を排除することで、リスナーはRZAが構築するドープなグルーヴと「Shibuya」という街の持つ異様なエネルギーに深く没入することができる。Wu-Tang Clanの諸作でも頻繁に用いられる、映画のワンシーンのような緊張感と間(ま)を演出するストリートの美学である。