Artist: RAYE (feat. Amma & Absolutely)
Album: THIS MUSIC MAY CONTAIN HOPE.
Song Title: Joy.
概要
RAYEのアルバム『THIS MUSIC MAY CONTAIN HOPE.』に収録された「Joy.」は、彼女の実の妹たちであるAmmaとAbsolutelyをフィーチャリングに迎えた、血の繋がりとゴスペルの伝統が力強く脈打つ魂の解放のアンセムである。ジェームス・ブラウンの肉声をサンプリングしたイントロから始まり、旧約聖書・詩篇の言葉を引用しながら、これまでの楽曲で描かれてきたトラウマや孤独、絶望の鎖を断ち切る決意が歌い上げられる。「一晩中泣き明かしても、朝には喜びが訪れる」というテーマは、ブラックミュージックの根底に流れる深い信仰と回復力の証明だ。過酷な音楽業界をサバイブし、インディペンデントなアーティストとして絶対的な成功を手にした彼女が、自身の姉妹と共に「私は何者かである(I am somebody)」と高らかに宣言するこの曲は、アルバムのテーマである「希望」を究極の形である「喜び」へと昇華させたマスターピースである。
和訳
[Intro: James Brown]
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
※「ソウルのゴッドファーザー」ことジェームス・ブラウンの肉声をサンプリング。本来はレイ・チャールズへ向けられた言葉とも推測されるが、ここではRAYE自身の名前(Ray)に掛け、彼女のアーティストとしてのアイデンティティや存在価値を問う強烈なフックとして機能している。
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
Mr. Ray, are you somebody?
ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?
[Verse 1: RAYE & James Brown]
I declare and I decree (Mr. Ray, are you somebody?)
私は宣言し、命じる(ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?)
※「declare and decree(宣言し命じる)」は、キリスト教において神の言葉や約束を現実のものとして信じ、口に出して宣言する力強い祈りの定型表現。
Any chain that has been holding me (Mr. Ray, are you somebody?)
私を縛り付けていたすべての鎖よ(ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?)
Any evil tongue that whispers in these ears
この耳元で囁く、すべての邪悪な舌よ
I said, "I rebuke you, you must leave my life, you are not welcome here"
私はこう言った、「お前たちを退ける、私の人生から去りなさい、ここに居場所はない」と
※「rebuke(退ける、叱責する)」も霊的な戦いにおいて悪霊や呪いを追い払う際に使われる聖書的な表現。過去のトラウマや自己否定の声を明確に拒絶している。
Just lose your grip and set me free (Mr. Ray, are you somebody?)
その手を離して、私を自由にしなさい(ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?)
Heavеn hear me now, I want to be (Mr. Ray, arе you somebody?)
天よ、今こそ私の声を聞いて、私はなりたいの(ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?)
Free of every pain and every fear (Mr. Ray, are you somebody?)
すべての痛みとすべての恐怖から自由になりたい(ミスター・レイ、あなたは特別な誰かですか?)
The sadness has a grip on me, and it must disappear
悲しみが私を捕らえて離さないけれど、それは消え去らなければならない
[Pre-Chorus: RAYE]
I'm lettin' it wash over me (Wash all over me)
私はそれを自分の中に洗い流していく(全身を洗い流していく)
I'm lettin' it all wash away (All of it, wash away)
すべてを洗い流していくの(そのすべてを、洗い流していく)
All of it, all of it
すべてを、すべてを
It must let go of me today
今日こそ、私から手を離さなければならない
Cover me with Your feathers, Father
父なる神よ、あなたの羽で私を覆ってください
Shelter me with Your wings
あなたの翼の下で私を庇護してください
※旧約聖書・詩篇91編4節「神はその羽であなたを覆い、あなたはその翼の下に逃れ場を見出す」からの直接的な引用。完全な守りと癒やしを求めている。
I may cry through the night
私は夜通し泣き明かすかもしれない
I may cry through the night
一晩中、涙を流すかもしれない
[Chorus: RAYE]
I may cry through the night
私は夜通し泣き明かすかもしれない
But my joy comes in the morning
けれど、朝になれば私の喜びがやって来る
※旧約聖書・詩篇30編5節「Weeping may endure for a night, but joy cometh in the morning(一晩中泣き明かしても、朝には喜びが訪れる)」という、ゴスペルや黒人霊歌において最も重要なテーマの一つ。深い苦難の後に必ず訪れる救済と希望の象徴。
Joy, joy
喜びが、喜びが
I may cry through the night
私は夜通し泣き明かすかもしれない
But my joy comes in the morning
けれど、朝になれば私の喜びがやって来る
My joy, oh, my joy (Joy)
私の喜び、ああ、私の喜び(喜びが)
Oh, my joy comes in the morning
ああ、朝になれば私の喜びがやって来る
My joy comes in the morning
朝になれば私の喜びがやって来る
My joy comes in the—
私の喜びがやって来る
[Post-Chorus: RAYE]
Though I may cry in the night, but my joy comes in the morning
私は夜通し泣き明かすかもしれないけれど、朝になれば私の喜びがやって来る
Let me see you clap your hands and help me sing
さあ、手を叩いて、私が歌うのを助けてちょうだい
※ゴスペルクワイアや教会の礼拝のように、リスナーを巻き込んで共に歌うことを促すコール・アンド・レスポンス。
I declare I am somebody, say, I declare I am somebody (I say)
私は特別な誰かだと宣言する、さあ言って、私は特別な存在だと宣言するの(私が言うの)
※「I am somebody」は、1970年代に公民権運動家ジェシー・ジャクソンが黒人の子供たちの自尊心を高めるために唱えさせた有名なスピーチ(詩)のフレーズ。黒人としてのルーツとエンパワーメントが込められている。
Say, I declare there will be joy (I will)
言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)
Say, I declare there will be joy (I will)
言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)
Say, I declare there will be joy (I will)
言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)
Oh, listen to my sister sing
ああ、私のシスターが歌うのを聞いて
※次から登場する実の妹Ammaへのバトンタッチ。
[Verse 2: Amma]
Oh, I don't usually tend to cry
ああ、私は普段あまり泣かないようにしている
'Stead, I tend to bury it inside
代わりに、それを自分の奥底に埋め込んでしまうの
It's been hard for me to fall asleep
なかなか眠りにつくことが難しかった
Building burdens up to kill my dreams
自分の夢を殺してしまうほど、重荷を積み上げてしまって
But I know when I'm feeling alone
でも、孤独を感じている時
When my spirit gets low
心が沈み込んでいる時
I know there's someone out there who's been praying for me
どこかに私のために祈ってくれている人がいることを知っているわ
※RAYEの妹Ammaのパート。苦悩を内に秘めがちな彼女の心情と、離れていても互いを祈り合う家族(姉妹)の深い絆が描かれている。
[Verse 3: Absolutely]
There's a war in your mind
あなたの心の中には戦争がある
Your sorrows may endure
あなたの悲しみは長く続くかもしれない
But the light comes with the morning
けれど、朝と共に光はやって来る
It's what you're made for
それこそが、あなたが作られた目的なの
It can't hide
それは隠すことなんてできない
It's supernatural
それは超自然的なものなのだから
※もう一人の妹であるAbsolutelyのパート。シンガーソングライターとして姉と同様に才能を発揮する彼女が、神聖で力強い言葉でRAYEやAmma、そしてリスナーに希望を語りかける。
[Chorus: RAYE]
I may cry through the night
私は夜通し泣き明かすかもしれない
But my joy comes in the morning
けれど、朝になれば私の喜びがやって来る
(Here comes my, here comes my, here comes my)
(私の喜びが、私の喜びが、私の喜びがやって来る)
Joy (Here comes my, all of my)
喜びが(私の喜びがやって来る、私のすべての喜びが)
Joy
喜びが
I may cry through the night, but my joy comes in the morning (Here comes my joy there, here comes my)
私は夜通し泣き明かすかもしれないけれど、朝になれば私の喜びがやって来る(そこに私の喜びがやって来る、私の喜びが)
My joy (Here comes my joy there)
私の喜びが(そこに私の喜びがやって来る)
Oh, my joy (She'll cry through the night, but)
ああ、私の喜びが(彼女は夜通し泣くかもしれないけれど)
Oh, my joy comes in the morning
ああ、朝になれば私の喜びがやって来る
My joy comes in the morning, my joy comes in the—
朝になれば私の喜びがやって来る、朝になれば
(My joy comes in the—, see you, ah)
(私の喜びがやって来る、またね、ああ)
[Post-Chorus: RAYE, Amma & Absolutely]
Though I may cry in the night, but my joy comes in the morning
私は夜通し泣き明かすかもしれないけれど、朝になれば私の喜びがやって来る
Let me see you clap your hands and help me sing
さあ、手を叩いて、私が歌うのを助けてちょうだい
I declare I am somebody, say, I declare I am somebody (I say)
私は特別な誰かだと宣言する、さあ言って、私は特別な存在だと宣言するの(私が言うの)
Say, I declare there will be joy (I will), say, I declare there will be joy (I will)
言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)、言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)
Oh, more joy, need more joy, need more joy
ああ、もっと喜びを、もっと喜びが必要なの、もっと喜びが
Though I may cry in the night, but my joy comes in the morning
私は夜通し泣き明かすかもしれないけれど、朝になれば私の喜びがやって来る
Let me see you clap your hands and help me sing
さあ、手を叩いて、私が歌うのを助けてちょうだい
I declare I am somebody, say, I declare I am somebody (I say)
私は特別な誰かだと宣言する、さあ言って、私は特別な存在だと宣言するの(私が言うの)
Say, I declare there will be joy (I will), say, I declare there will be joy (I will)
言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)、言って、喜びが訪れると宣言するの(私は宣言する)
Say, I declare there will be joy, I declare there will be joy
言って、喜びが訪れると宣言するの、喜びが訪れると宣言するの
※三姉妹のボーカルが重なり合い、圧倒的なカタルシスと共に大団円を迎える。苦難を乗り越えた先にある「Joy(喜び)」の宣言が、アルバム全体のメッセージを祝福のフィナーレへと導く。
