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GALZ XYPHER - XG 【和訳・解説】

Artist: XG

Song Title: GALZ XYPHER

概要

グローバルなプレゼンスを確固たるものにしているXGのラップライン(Cocona、Maya、Harvey、Jurin)が、それぞれの圧倒的なスキルと個性を世界に見せつけたサイファー・トラックである。本作は「XG TAPE #2」として公開され、シーンに強烈なインパクトを与えた。彼女たちの最大の武器は、日本語、韓国語、英語をシームレスに行き来するトライリンガル・ラップと、ヒップホップ・カルチャーへの深いリスペクトに基づいた確かなフロウだ。CoconaはJ.I.Dの「Surround Sound」、MayaはDreamvilleの「Down Bad」など、現行シーンのハードなビートをジャックし、K-POPの枠組を超えた本格的なヒップホップ・アクトとしての立ち位置を証明している。アイドルとしての「可愛らしさ」や「謙虚さ」を意図的に脱ぎ捨て、自信に満ちたストリートのハスラーや女王としてのペルソナを前面に押し出したリリシズムは、世界中のヒップホップヘッズからプロップス(称賛)を獲得するに至った重要作だ。

和訳

[Act I, by Cocona]

[Intro: Aretha Franklin]

I know I can't afford to stop for one moment
一瞬たりとも立ち止まる余裕なんてないって分かってる

That it's too soon, too far—
まだ早すぎる、遠すぎる——
※ソウルの女王アレサ・フランクリンの「One Step Ahead」のサンプリング。J.I.Dの「Surround Sound」のビートを使用していることを示すイントロ。

[Chorus: Cocona]

"C to the O-C-O-N-A"
"CからO-C-O-N-Aへ"
※オールドスクールなヒップホップで定番の名前のスペルアウトによる自己紹介。

Be poppin' on them 808s
808のベースに乗せてかましてやる

Who woulda thought lil' thing
誰が想像した? こんな小さな女の子が

Would turn up on them like a fadeway?
フェイダウェイ・シュートみたいに奴らを圧倒するなんて
※「fadeway(フェイダウェイ)」はバスケットボールで後ろに下がりながらブロックを避けて打つシュート。予想外の角度と高い技術で相手を出し抜くことの比喩。

Here for the throne, khaleesi flow
王座を奪いに来た、カリーシのフロウで
※「khaleesi(カリーシ)」はドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に登場するドラゴンの母デナーリスの称号。すべてを焼き尽くす無敵の女王としてのペルソナ。

Burn 'em all, ain't no playin' no games
全員燃やし尽くす、遊びでやってるわけじゃない

Hol' up! Let me just claim my throne real quick
待って! サクッと私の王座を主張させてもらうから

Okay, okay
オーケイ、オーケイ

[Verse: Cocona]

Levelin' up, but it ain't ever enough
レベルアップしていくけど、まだまだ全く足りないね

後戻り無し、うちら無敵だわ

見たことないはず、 nothing like us
見たことないはず、私たちみたいな存在は

Cocona be the new Genesis
ココナが新たな創世記になる
※「Genesis」は物事の始まりや聖書の創世記を意味し、自身がヒップホップシーンに新たな時代をもたらす新星であることを宣言している。

ステージ駆け上がり、 flickin' the wrist
ステージ駆け上がり、手首をスナップさせる
※「flickin' the wrist」はHIPHOP特有のスラングとジェスチャー。ドラッグを調理する動作から転じ、ヤバい曲を作ること、または高級な時計(アイス)を見せつけるフレックスの意味を持つ。

Competition, we gon' put 'em to rest
ライバルども、私たちが永遠の眠りにつかせてやるよ

Takin' no Ls and giving no Fs, mmm, mmm
負け(L)は知らねぇし、気にする(F)つもりもねぇ、うん
※「Takin' no Ls」はLoss(敗北)を経験しないこと。「giving no Fs」はgiving no fucks(全く気にしない)の略。強気な姿勢の表れ。

차원이 달라
次元が違う

다 원해, 100% respect, money, power, mmm
全部欲しい、100%の尊敬、金、権力、うん

Rap 할 땐, 겸손한 cosplay
ラップする時は、謙虚なコスプレさ

어리버리 따윈 떨진 않아, 음
オドオドしたりなんかしない、うん

난 파릇한 newbie, 넌 rotten tomatoes
私はフレッシュな新人、お前らは腐ったトマトさ
※映画のレビューサイト「Rotten Tomatoes(腐ったトマト)」と、青々とした(フレッシュな)新人である自分を対比させた巧妙なワードプレイ。

난 파랗게 verified, 너넨 부캐중
私は青色で公式認証(Verified)済み、お前らはサブ垢で引きこもり中
※SNSの青い認証バッジ(公式の証明)と、韓国のネットスラング「부캐(ブケ=サブキャラクター、裏垢)」を対比。ヘイターが匿名アカウントでしか攻撃できないことを皮肉っている。

너무 바람직한 건 노잼이라, 우!
あまりに優等生すぎるのはつまらないからね、ウー!

Surrounded by the sound of them haters
ヘイターどもの雑音に囲まれてる
※使用しているビートの原曲「Surround Sound」のタイトルをリリックに落とし込んだフリップ。

[Chorus: Cocona]

"C to the O-C-O-N-A"
"CからO-C-O-N-Aへ"

Be poppin' on them 808s
808のベースに乗せてかましてやる

Who woulda thought lil' thing
誰が想像した? こんな小さな女の子が

Would turn up on them like a fadeway?
フェイダウェイ・シュートみたいに奴らを圧倒するなんて

Here for the throne, khaleesi flow
王座を奪いに来た、カリーシのフロウで

Burn 'em all, ain't no playin' no games
全員燃やし尽くす、遊びでやってるわけじゃない

Hol' up! Let me just claim my throne real quick
待って! サクッと私の王座を主張させてもらうから

Okay, okay, okay
オーケイ、オーケイ、オーケイ

[Outro: Aretha Franklin]

I know I can't afford to stop for one mo—
一瞬たりとも立ち止まる余裕なんてないって——

[Act II, by Maya]

[Intro: Maya]

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誰もたどり着いてないステージ

Whether you're ready or not, it's now or never
お前らが準備できていようがいまいが、今しかない

We gon' do this, yo, yo!
やってやるよ、yo, yo!

[Verse: Maya]

Tip toein' all around the globe
世界中を忍び歩いて

Leavin' tracks, Seoul to Tokyo
足跡(トラック)を残す、ソウルから東京へ

Only spit facts, while these cappin'-ass cappers actin' too Pinocchio
真実だけを吐き出す、嘘ばかりつく野郎どもがピノキオみたいに振る舞う間にも
※「cappin'」はAAVEで「嘘をつく」という意味のスラング。フェイクなラッパーたちを、嘘をついて鼻が伸びるピノキオに例えてディスしている。

Never lackin', never slackin'
一切の隙は見せないし、決して手を抜かない
※「Never lackin'」はストリートで常に警戒を怠らず、武装している(準備ができている)状態を示すスラング。

Lights, camera, action, we gon' smash it
照明、カメラ、アクション、私たちがブチかますぜ

Our opening act like the grand finale
私たちのオープニングアクトは、まるでグランドフィナーレさ

Me goin' down bad, I can't even imagine it
私がどん底に落ちぶれる(down bad)なんて、想像すらできないね
※ここでDreamvilleの原曲タイトル「Down Bad」を引用し、自分がその状況に陥ることはないとフリップしている。

Maya be on the come up
マヤは今、一気に成り上がっていくところ

While they goin' down, down, down bad
あいつらがどん底に落ちていく間にもね

너네들 열심히 해보나 많아야, 어차피 또 한숨만 냄, 예
お前らがどれだけ必死こいて頑張ったところで、どうせまたため息をつくだけさ、イェー

Maya got bars, that's 最高
マヤにはヤバいバースがある、それは最高

Dripped down to the last drop on the mic, oh
マイクの上に最後の一滴までドリップ(才能/スタイル)を垂れ流す、オゥ

막내라고 얕보다간, 너네 왕관 순삭 될 거야, no typo, oh!
マンネ(末っ子)だからって舐めてかかったら、お前らの王冠は瞬殺されるよ、タイプミスじゃないからね、オゥ!

Underdog, pre-G-O-D
勝ち目がないと見なされた犬から、神(G-O-D)になる前夜

This ain't trendy, is a V-I-BE
これは一時的なトレンドじゃない、本物のバイブス(V-I-BE)さ

Elevatin' on a daily basis
毎日毎日、高みへ昇っていく

No clout chasin', cliché, clickbait
名声目当ての売名行為(clout chasin')も、ありきたりな表現(cliché)も、クリックベイト(釣りタイトル)も不要

I am not like you, nor would I try to
私はお前らとは違うし、似せようとも思わない

描いた vision 違うサイズ

Fame and the fortune, すでに got it
名声と富、すでに手に入れた

でもまだ進める計画

[Chorus: Maya]

We on the come up
私たちは成り上がっていく

While they goin' down, down bad, ayy!
あいつらがどん底に落ちていく間にもね、エイ!

너네는 끝물
お前らはもうオワコン

우린 아직 창창해, 에이!
私たちはまだまだ前途洋々さ、エイ!

We on the come up
私たちは成り上がっていく

While they goin' down, down bad, ayy!
あいつらがどん底に落ちていく間にもね、エイ!

너네는 끝물
お前らはもうオワコン

우린 아직 창창해
私たちはまだまだ前途洋々さ

[Act III, by Harvey]

[Intro: Harvey]

Medals stackin' up, ain't no one and done, yeah
メダルが積み上がっていく、一発屋なんかじゃないぜ、イェー

Made my mama proud, but it's not enough, yeah
ママを誇らしくさせたけど、まだまだ満足しない、イェー

쓸어담기 바빠 dollars, yens and wons, yeah
ドル、円、ウォンをかき集めるのに大忙しさ、イェー
※日・韓・英の3言語を操り、グローバルに活躍するXGならではの国際的なハスラー・スタンスのフレックス。

우린 눈부셔, 걔넨 삐까뻔쩍
私たちはまぶしいほど輝いてる、あいつらは見掛け倒しのピカピカさ

I won, I won, yeah, yeah
私が勝った、私が勝ったんだ、イェー、イェー

[Verse: Harvey]

Harvey, the real Harley
ハーベイ、本物のハーレイクインさ
※DCコミックスのキャラクター「ハーレイ・クイン」のクレイジーで魅力的なペルソナと自身を重ね合わせている。

Best believe that ain't no joke, ha!
冗談じゃないって信じた方がいいよ、ハ!

Cover dances we bodied
カバーダンスも完璧にモノにしてきた
※「body」はスラングで「完全に圧倒する、殺す(完璧にこなす)」の意味。

Prolly y'all need to take notes, ya!
お前ら、メモを取っておいた方がいいかもね、ヤ!

Everything we solid
私たちがやることは全てがソリッド(確実)

While everything with y'all seem ghost
お前らがやることは全部ゴースト(実体がない)みたいに見えるけど

Yeah, I'm not tryna be the next so-and-so
あぁ、私は「次の誰々(ポスト〇〇)」になんてなるつもりはない

But we catchin' up on 'em close
でも、トップの連中のすぐ背後まで追いついてるよ

Ain't no pause buttons on me
私に一時停止ボタンなんてない

Ain't no problems stressin' on me
ストレスになるような問題も一切ない

Nah, I don't pick and choose, I just show and prove
いや、えり好みなんかしない、ただ見せて証明するだけ

Maintain the same energy
常に同じエネルギーを維持し続ける

もう分かったよね「G」の前は必ず「X」忘れないで
※実際のアルファベット順は「F, G」だが、それを書き換えるほど「XG」という存在がシーンの絶対的な常識になるという、アイコニックで強烈なパンチライン。

数字上がるIG YTみなが言う「素晴らし」、'개멋짐', 예
数字が跳ね上がるインスタやYouTube、みんなが言う「素晴らし」「クソカッコいい」、イェー
※「개멋짐(ケモッチム)」は韓国語のスラングで「超絶カッコいい」の意味。世界中のSNSからのプロップスを表現。

Gotta keep winnin', that's a Elon Musk
勝ち続けなきゃいけない、それはイーロン・マスクみたいに

Gotta live life like Beyonce Knowles
ビヨンセ・ノウルズみたいに人生を生きなきゃ

地に足つけ有言実行

光り輝く、 24K gold

자꾸 올라가는 값어치, 우!
どんどん跳ね上がっていく価値、ウー!

계속 뚫어 우린 새로운 길, 우!
切り拓き続ける 私たちの新しい道を、ウー!

누가 막아 우릴 감히? 누구?
誰が私たちを敢えて止めるっていうの? 誰が?

I'm winnin', I'm winnin', a new W!
私が勝つ、私が勝つ、新たな勝利(W)だ!

[Act IV, by Jurin]

[Verse: Jurin]

Jurin got that fire-flame flavor
ジュリンがもたらすのは、燃え盛る炎のようなフレイバー

When the spice kicks, you'll taste a game changer
スパイスが効いてきたら、ゲームチェンジャーの味を知るはずさ

Big words comin' out a lil no brainer
バカな奴の口から出るデカい口叩き

But I just can't cut it with second or tie breakers, oh, no
でも私は2位や同点決勝なんかじゃ満足できないの、お断りね

Don't be bitter, be better
ひがんでないで、もっとマシになりなよ

기회를 기다리다 이미, I'mma go get 'em
機会を待っている間に既に、私は自ら掴みにいくよ

Yeah, the plot keeps thickenin'
あぁ、物語の筋書きはどんどん面白くなっていく

While the clocks tickin' and I'm sicker than a cipher
時計がチクタク進む間、私はどんなサイファーよりもヤバいラップをする
※「sicker(sick)」はヒップホップスラングで「病的にヤバい、最高だ」の意味。

Spittin' in a pandemic, like, woah!
パンデミックの中でスピット(ラップ)する、ヤバいだろ!

Inner beast in her queen bee stinger, woah
彼女の女王蜂の毒針の中に潜む内なる野獣、ウォウ

Looks be decievin', that ain't me neither, mmm
人は見かけによらない、それも私じゃない、うん

Never miss a beat, freakin' misdemeanor
ビートは絶対に外さない、マジでミスデミーナーさ
※「misdemeanor(軽犯罪)」は、レジェンド女性ラッパーMissy Elliottのデビューアルバムのタイトルであり彼女の異名。自身のスキルがレジェンド級であることを示すネームドロップ。

My girls with me
私のガールズが一緒にいる

I don't lead 'em, I get lit with 'em, ooh
私が彼女たちを率いるんじゃない、一緒に最高に盛り上がるんだ(lit)、オゥ

Too blunt to be modest
謙虚でいるには、ぶっきらぼうすぎるのさ
※「blunt」は「率直すぎる」という意味と、マリファナを巻いた「ブラント」のダブルミーニング。

今までの全てまるで振りだね

溢れるノイズ掻き分ける周波数

You mami pack a punch on a rap goddess
あんたの姉御が、ラップの女神に強烈な一撃を食らわすんだ

[Refrain: Jurin]

Too hot to cool off, nah, nah, nah
熱すぎて冷めることなんてない、ノー、ノー、ノー

Too hot to cool off, nah, nah, nah
熱すぎて冷めることなんてない、ノー、ノー、ノー

Too hot to cool off, nah, nah, nah
熱すぎて冷めることなんてない、ノー、ノー、ノー

X marks the spot for the girls, 그건 줄인말, 어
Xが女の子たちの居場所を示す、それは「略語(チュリンマル)」さ、オ
※宝のありかを示す熟語「X marks the spot」とグループ名「XG(Xtraordinary Girls)」、さらに韓国語の「줄인말(略語/チュリンマル)」を自身の名前「Jurin」の響きとかけた、非常に高度な多重ミーニングのパンチライン。

[Outro: Jurin]

절대 안 봐 남의 눈치
他人の目なんか絶対に気にしない

내가 왜 굳이 따라야 해 너네 규칙
私がどうしてわざわざお前らのルールに従わなきゃいけないの?

자꾸 입맛 떨어져 니 toxic 한 부심
お前の有害(トキシック)なプライドのせいで食欲が落ちるよ

Michelin star, 던져 手裏剣, sous-chef, ooh
ミシュランの星、手裏剣を投げる、スーシェフ、オゥ
※包丁を振るう「シェフ」のリファレンスから、日本人としての「手裏剣」を織り交ぜた言葉遊び。

When they see you, they go "ちょっと"
みんなはお前らを見ると、「ちょっと(微妙)」って言う

When they see me, they go "もっと"
みんなは私を見ると、「もっと(欲しい)」って言う

(Ayy, ayy, mmm)

When they see you, they go "ちょっと"
みんなはお前らを見ると、「ちょっと(微妙)」って言う

When they see me, they go
みんなは私を見ると、そう言うのさ