Artist: PARTYNEXTDOOR & Drake
Album: $ome $exy $ongs 4 U
Song Title: CN TOWER
概要
本作は、OVO Soundを牽引するPARTYNEXTDOORとDrakeによる、王道のトロント・R&Bトラックだ。タイトルになっている「CN TOWER」は彼らの地元トロントの象徴的なランドマークであり、実際のライトアップの色が赤(既読/怒り)、青(悲哀)、緑(嫉妬)と変化していく様子を、移り変わる自身の感情や元恋人との複雑な関係性に重ね合わせている。ここでのDrakeは特有の「Sad Boy(未練がましく女々しい男)」のペルソナを全開にしており、着信拒否されてもEメールを送りつけたり、相手の友人を抱き込んで近況を探り出そうとしたりする強烈な執着心が赤裸々に描かれる。一方で、自身の莫大な富や権力を駆使して情報を引き出す「Mob Boss」的な傲慢さも垣間見え、この毒気のある二面性こそが彼の真骨頂である。深夜の6ix(トロント)を車で流す情景が目に浮かぶような、メランコリックでディープな名曲だ。
和訳
[Intro: Drake & PARTYNEXTDOOR]
Ride with me
俺と一緒に乗ってくれ
※深夜のトロントをドライブしながら、かつての恋人に語りかけるOVO特有の導入文句。
Ride with me
俺の隣に乗ってくれ
Ride with me
一緒に走ろう
Yeah, yeah
[Chorus: Drake, Drake & PARTYNEXTDOOR]
The city is pretty when it's dead just like a flower
街は死に絶えている時こそ美しい、まるで枯れた花のように
What color's the CN Tower? It's red tonight
CNタワーは何色だ? 今夜は赤に染まっている
※CNタワーはイベントや日にちによってライトアップの色が変わる。ここでの「red」は怒りや愛の隠喩。
Just like the text I sent you from the bed tonight
今夜ベッドから君に送ったメッセージと同じように
※「red(赤)」とメッセージの「read(既読)」をかけたダブルミーニング。既読スルーされている状態を示唆している。
Read it 'cause I finally think I said things right
ちゃんと読んでくれ、やっと正しい言葉を見つけられた気がするから
[Verse 1: Drake, PARTYNEXTDOOR, Both]
Thought you caught me slippin', had me dead to rights
俺がヘマをしたと思ったんだろ、完全に現行犯だって
※「slippin'」は浮気や失態などの隙を見せること。「dead to rights」は逃げ場のない現行犯を意味するストリートのスラング。
Nothin' ever happened, girl, they fed you lies
何も起きちゃいないさ、あいつらが君に嘘を吹き込んだんだ
Like a tiny house out back, I'm tryna shed some light
裏庭にある小さな小屋みたいに、俺は少しでも光を当てようとしてる
※「shed light(真相を明らかにする)」と、家の裏にある小屋「shed」をかけた秀逸な言葉遊び。
(Some things that you been hearin' 'bout me)
君が俺について耳にしているいくつかの噂について
City is pretty when it's dead just like a flower
街は死に絶えている時こそ美しい、まるで枯れた花のように
What color's the CN Tower? It's blue now
CNタワーは何色だ? 今はブルーに輝いている
Like how I'm feelin' 'bout you now
今の俺が君に抱いている感情と同じように
※ブルーが意味するのは「憂鬱・悲哀」。先ほどの「red」から感情が変化している。
I was too down, tell me what to do now, oh
底なしに落ち込んでいた、これからどうすればいいか教えてくれ
City is pretty when it's dead just like a flower
街は死に絶えている時こそ美しい、まるで枯れた花のように
What color's the CN Tower? It's lit up green (It's lit up green)
CNタワーは何色だ? 今度はグリーンに光っている
Like the envy in people's eyes, gettin' in between (In between)
俺たちの間に割って入ろうとする、連中の目に浮かぶ嫉妬の色だ
※「green」は英語圏で嫉妬(green-eyed monster)を象徴する色。二人の関係を妬む第三者の存在を指している。
Tryna sleep it off, but I just see you in my dreams
眠って忘れようとしても、夢の中に君が出てくる
Ayy
I don't have your contact anymore
もう君の連絡先すら持っていない
You blocked me, I lost you, it's a back and forth
ブロックされて、君を失って、その堂々巡りだ
Think I even hit your email as a last resort
最後の手段としてメールまで送ったはずだ
※SMSやSNSをブロックされたため、Eメールのアドレスまで探し出して連絡を取ろうとする、Drake特有の「重すぎる執着心」が如実に表れているライン。
Did you really read the message that I sent before?
前に送ったあのメッセージ、本当に読んでくれたのか?
Thought I laid that shit out perfect, put it on the floor
完璧に伝えたつもりだった、すべてをさらけ出したのに
Put it on my son, I put it on the Lord
息子の命にかけて、神に誓って嘘はない
※「my son」は彼の息子であるAdonis(アドニス)のこと。ストリート・カルチャーにおいて自らの血肉や神に誓うのは、究極の真実味を持たせるための表現。
What else can I swear on, girl? There's nothing more
これ以上、何に誓えばいい? もう何もないんだ
Why did you cut this thing off like you had somethin' more?
なんで俺たちを終わらせたんだ? もっと良い相手でもいるみたいに
'Cause I just asked around, I just asked around
だって俺はあちこちで聞き回ったからな
Your friends can't hold water, girl, they'd rather see you drown
君の友達は秘密を守れない、むしろ君が溺れるのを見たいのさ
※「hold water(理にかなう、秘密を守れる)」と「drown(溺れる)」で水をかけた言葉遊び。女性の友人関係の脆さや陰湿さを皮肉っている。
Know they tell me everything when I end up downtown
ダウンタウンに繰り出せば、あいつらは俺にすべてをバラすんだよ
And what? And what? Buy another round
だからどうする? 酒をもう一杯おごってやるだけだ
※権力と富(クラブで高い酒をおごる)を使って元恋人の友人を懐柔し、情報を引き出そうとする、マフィアのボスのような狡猾な一面。
And what do I know now? Surprise, surprise
それで俺は何を知ったと思う? 驚かないでくれよ
I heard you ain't found nobody that's a ride-or-die
君には本気で添い遂げてくれる相手なんて見つかってないらしいな
I heard that you went through hell and gotta dry your eyes
地獄みたいな思いをして、涙を拭かなきゃならないって聞いたぜ
You pretend to be so happy, it's a bald-faced lie
幸せそうなフリをしてるけど、見え透いた嘘じゃないか
So why, why do you lie, baby?
だから、どうして嘘をつくんだ?
[Chorus: PARTYNEXTDOOR]
Oh
The city is pretty when it's dead just like a flower
街は死に絶えている時こそ美しい、まるで枯れた花のように
What color's the CN Tower? It's red tonight
CNタワーは何色だ? 今夜は赤に染まっている
Just like the text I sent you from the bed tonight
今夜ベッドから君に送ったメッセージと同じように
Read it 'cause I—
読んでくれ、だって俺はー
[Verse 2: Drake & PARTYNEXTDOOR]
Back with a plan tonight (Alright)
今夜は完璧なプランを持って戻ってきた
Cancel Japan tonight (Alright)
今夜の日本行きのフライトはキャンセルだ
Tokyo down for the boy (Alright)
東京は俺を大歓迎してくれているけどな
※「the boy」はDrake自身の愛称(The Boy, 6 God)。日本(特に東京)は彼が頻繁にお忍びで訪れるお気に入りの滞在先だが、ひとりの女性に固執するあまり、その予定すら白紙にするというアピール。
But the plane is on land tonight (Alright)
でも今夜、プライベートジェットは地上に留まったままだ
Girl, I'm a fan in real life (Alright)
なぁ、俺は現実世界でも君のファンなんだぜ
You don't even post on that site (Alright)
君はあのサイトに投稿すらしていないのに
※ファンの間では「that site」はOnlyFansなどの有料サブスクリプション型SNSを指していると考察されている。
The price, it definitely would've spiked (Alright)
もしアカウントを作っていれば、君の価値は間違いなく跳ね上がっていただろうな
Touchpad, turn off the lights (Alright)
タッチパッドで照明を落としてくれ
※高級邸宅のスマートホーム設備(タッチパッド)を操作する描写。
[Verse 3: PARTYNEXTDOOR]
The love (The love for you), the love (The love for you)
この愛は、君へのこの愛は
The love that I have for you is
俺が君に抱いているこの愛は
I came to the
俺はやって来た
Out in Canada (The club)
カナダの街へ、クラブへ
Hundred thousand dollars (Oh)
10万ドルもの大金を抱えて
Could've left that shit for real (For real)
マジでこんな生活捨てられたのにな
Love at first sight when I met that bitch for real
あの女に会った時、マジで一目惚れだったんだ
For sure was a vibe, but I had to keep it player
間違いなく最高のバイブスだったけど、遊び人の仮面を被るしかなかった
※「keep it player」は本気にならないよう、クールな遊び人を演じること。PNDのR&Bシンガーとしての防衛本能と弱さ。
Tellin' all the guys I'm not gon' take you there
仲間たちには「あいつをモノにするつもりはない」なんて強がって
Now's not the time to fall, but girl, come here, ayy
今は恋に落ちるタイミングじゃない、でもこっちに来てくれ
I'm, I'm, I'm tryna sleep it off, girl, I see ya
眠って忘れようとしてるのに、君の姿が見える
I see ya, oh, in my dreams
君の姿が見えるんだ、夢の中に
Oh, in my dreams
夢の中に
Yeah, in my dreams
ああ、夢の中に
