Artist: Drake & 21 Savage
Album: Her Loss
Song Title: On BS
概要
「On BS」は、2022年のDrakeと21 Savageによるジョイント・アルバム『Her Loss』に収録された、徹底的に攻撃的で傲慢なトラップ・バンガーだ。タイトルの「BS」は「Bullshit(戯言、クソみたいなこと)」の略であり、「On BS」で「厄介事を起こすモードに入っている」「容赦なく暴れ回る」というニュアンスになる。21 Savageの冷徹で暴力的なストリートの語り口と、Drakeの金と権力を振りかざす「Mob Boss」としてのエゴが見事に融合している。Drakeのバースでは、フランスのファッションウィークやインフルエンサーを鼻で笑い、敵対するラッパーへの暗殺依頼(賞金首)すら示唆する冷酷なラインが展開される。アウトロには、パリのカーディーラーでありL'Art de L'Automobileの創設者であるArthur Karによる、資本主義と見栄に対する痛烈なモノローグが挿入され、アルバム全体のテーマである「過剰なフレックス(自慢)」をさらに際立たせている。
和訳
[Intro: 21 Savage]
Yeah, woah, woah, woah
ああ
[Verse 1: 21 Savage & Drake]
I had to cut some niggas off, they didn't mean me no good
何人かのダチを切り捨てなきゃならなかった、あいつらは俺にとって何の足しにもならなかったからな
I come from the ghetto, so my trunk is in my hood
俺はゲットーの出身だ、だから俺のトランクは俺のフッド(地元)にある
※「車のトランク(収納)」と、車体にエンジンを積むスーパーカー(ポルシェなど)の「ボンネット(hood)がトランクになっていること」、そして「ゲットー(hood)」をかけた、21 Savageならではの高度なワードプレイ。
She wouldn't wear no panties 'round me even if she could
彼女は俺の周りじゃパンティーなんて穿かない、穿ける状況だったとしてもな
Gave out plenty spankings 'til they got it understood
あいつらが理解するまで、たっぷりとスパンキング(銃撃)をお見舞いしてやったぜ
※「spanking」はお尻ぺんぺん(お仕置き)と、銃で敵を撃ちのめすことのダブルミーニング。
Fuck the nosebleeds, baby, come sit on this wood
最後列の安い席(ノーズブリード)なんてクソくらえだ、ベイビー、このウッド(俺のモノ)の上に座りな
※「nosebleeds」はスタジアムの天井に近い一番安い席(高すぎて鼻血が出るほどの意)。「wood」は特等席(コートサイドの木の床)と男性器のダブルミーニング。
If you know it's tension, don't come 'round me like it's good
緊張状態(ビーフ)だって分かってるなら、何事もないような顔して俺に近づいてくるな
I got street smarts and you can't get this out no book
俺にはストリートの知恵がある、こんなもん本を読んでも手に入らないぜ
I can't right my wrongs, but I can still write these hooks
過去の過ち(wrong)を正す(right)ことはできないが、俺はまだこのフック(hook)を書く(write)ことができる
※「right(正しい)」と「write(書く)」の同音異義語を用いた見事なライム。
Oh, time to get exposed
ああ、化けの皮を剥がす時間だ
You ain't been from 'round here, nigga, come get off your show
お前はこの辺の出身じゃないだろ、なあ、その芝居を終わらせてやろうか
Savage said you pussy and he hit it on the nose
サヴェージがお前を腰抜けだと言ったが、まさに図星だったな
※「hit it on the nose」は的を射ている、図星であるという意味。
But that board is opеn, why you actin' like it's closed?
だがその掲示板(受付)はまだ開いてるぜ、なんで閉まったようなフリをしてるんだ?
※「いつでも相手をしてやるのに、なぜ逃げ隠れしているんだ?」という敵対するラッパーへの挑発。
I don't know
俺には分からないね
Y'all be goin' in and out rеcessions
お前らは不景気(リセッション)に出たり入ったりしてるな
The same way that I be goin' in and out of Texas
俺がテキサスに出たり入ったりするのと同じようにな
※Houston(テキサス州)はDrakeのお気に入りの都市であり、頻繁に滞在していることの誇示。
Or in and out my sessions, or in and out her best friends
俺がスタジオのセッションに出たり入ったり、彼女の親友たちに出たり入ったりするのと同じようにさ
※「in and out(出入りする)」というフレーズで、スタジオ作業と女性(親友同士)との肉体関係を並列させるプレイボーイの態度。
Or in and out these courtrooms, my lawyer like, "Objection"
俺が法廷に出たり入ったり、俺の弁護士が「異議あり!」って叫ぶのと同じように
Yeah, woah, woah
ああ
All my bitches Spanish, bodiqua
俺のビッチは全員スパニッシュだ、ボリクア(プエルトリコ系)さ
Water on my neck, these diamonds came with coral reefer
首には水(ダイヤ)、このダイヤモンドにはサンゴ礁がついてきたぜ
She from overseas, I had to buy her a new visa
彼女は海外の出身だ、俺が新しいビザを買ってやらなきゃならなかった
Met your wife in Vegas, but I hit her in Ibiza
お前の妻とはベガスで会ったが、ヤッたのはイビザ島でのことさ
※世界中を股に掛けるMob Bossのライフスタイルと、他の男の妻を寝取るという典型的なToxicなマウント。
She a supermodel, so she only eatin' Caesar
彼女はスーパーモデルだから、シーザーサラダしか食わない
Used to date a rapper, but he acted like a diva
前はラッパーと付き合っていたらしいが、そいつはディーバ(女王様)みたいに振る舞ってたってさ
Niggas hustlin' backwards, out here ballin' with the reup
奴らは逆方向にハッスルしてる、俺はここで再入荷(リエップ)したドラッグで豪遊してるぜ
Popped an Adderall, I feel like I can lift a tree up
アデロールをキメた、木を丸ごと引っこ抜けるくらいの気分だ
※Adderall(集中力を高める処方薬)による強烈なハイ状態。
Seen too many cameras, so I never lift my ski up (Yeah)
カメラが多すぎるから、俺は絶対にスキーマスクを脱がないぜ
※有名人としてのパパラッチ警戒と、顔を隠して犯罪に手を染めるストリートのギャングの警戒心のダブルミーニング。
I jump on your song and make you sound like you the feature
俺がお前の曲に参加すれば、まるでお前の方が客演みたいに聞こえさせてやるよ
I jump on your song and make a label think they need ya, for real (Yeah)
俺がお前の曲に参加すれば、レーベルにお前の価値を錯覚させてやる、マジでな
※Drakeの客演(Drakeフィーチャリング効果)が、無名ラッパーを一瞬でスターダムに押し上げるという絶対的な自信。
[Chorus: 21 Savage & Drake]
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモード(厄介事)に入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit, we on all the bullshit (Okay)
クソみたいなモード、俺たちはあらゆる厄介事を引き受けるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay, okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Yeah)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
All the bullshit
あらゆる厄介事にな
[Verse 2: Drake]
Damn, maybe I should do a twenty, maybe I should break that twenty, do a ten
クソ、たぶん20ミリグラム(の薬)をやるべきだな、いや、その20を割って10にするか
Maybe I should break that ten, do a five, then if it gets live, do a five again
その10をさらに割って5にするか。で、もしテンションが上がってきたら、もう一回5をやるか
※ドラッグ(PercocetやOxycodoneなどの鎮痛剤)の用量調整。慎重に様子を見ながら徐々にハイになっていく様子。
If he held his tongue on that live, he'd be alive again, damn
もしあいつが、あのインスタライブで黙っていれば、今頃また生き返っていた(生きていた)だろうにな、クソ
※「live(インスタライブ)」と「alive(生きている)」をかけた痛烈なパンチライン。SNSで余計な口(ディス)を叩いたせいで殺されたラッパーへの冷酷な言及。
My uncle's sister know she raised a real one, ill one
俺の叔父の妹(=俺の母親)は、自分が本物のヤバい奴を育てたって分かってるさ
It's been thirty minutes, I don't feel nothin'
30分経ったが、まだ何も感じないな
Oh shit, wait a minute, think I'm startin' to feel somethin'
おっとクソ、ちょっと待て、何か感じ始めてきたみたいだ
Where you get this motherfuckin' pill from?
このクソヤバいピル、どこで手に入れたんだ?
※先ほど飲んだドラッグが急激に効いてきた状態の描写。
Heard they got some sanctions on my name
奴らが俺の名前に制裁(サンクション)を科したって聞いたぜ
Heard they plottin' on my name, heard they bankin' on my name
奴らが俺の名前を使って企んでるって、俺の名前で金を稼ごう(バンキン)としてるってな
I got Lita in this bitch and he might spank it on a lane
ここにリタがいる、あいつならレーンでスパンク(銃撃)してくれるかもしれないぜ
※「Lita」はOVOのセキュリティ/クルーのメンバー。俺を狙う奴がいるなら、俺のヒットマンが始末するというMob Bossの脅し。
I'm just— what? In the cut, throwin' Franklins on her frame
俺はただ—なんだ? 奥のVIP席(イン・ザ・カット)で、彼女の体にフランクリン(100ドル札)をばら撒いてるだけさ
I'm a— ayy, I'm a gentleman, I'm generous
俺は—ああ、俺は紳士だ、寛大なんだよ
I blow a half a million on you hoes, I'm a feminist
お前らビッチどもに50万ドルも吹き飛ばしてやる、俺はフェミニストだからな
※ストリップクラブで大金をばら撒くことを「フェミニスト(女性の権利拡張論者)」と言い換える、極めて皮肉で傲慢なジョーク。
I never put no prices on no beef until we end this shit
俺たちはこのクソみたいな争いを終わらせるまで、ビーフ(抗争)に値段(賞金)なんてつけない
I pay a half a million for his soul, he my nemesis
あいつの魂(命)に50万ドル(約7000万円)を払ってやるよ、あいつは俺の宿敵だからな
※「敵の首に賞金(Bounty)をかける」というマフィアのボスの最終手段。女に使うのも50万ドル、敵の命を奪うのも50万ドルという、金銭感覚の狂った絶対的な権力(Mob Boss)の誇示。
[Chorus: 21 Savage & Drake]
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモード(厄介事)に入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit, we on all the bullshit (Okay)
クソみたいなモード、俺たちはあらゆる厄介事を引き受けるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay, okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Yeah)
クソみたいなモードに入ってるぜ
On that bullshit (Okay), on that bullshit (Okay)
クソみたいなモードに入ってるぜ
All the bullshit
あらゆる厄介事にな
[Outro: Arthur Kar]
Nah, I'm on, it's midnight, I don't care
いや、俺はエンジン全開だ、真夜中だろうが関係ない
Nothing's happening on a Wednesday, I don't care, I'm on
水曜の夜には何も起きないって? 知るかよ、俺は全開だ
I'm looking for the smoke
俺は煙(トラブル/煙を上げる車)を探してるんだ
This guy sitting front row, man, poof, who needs that?
ファッションショーの最前列に座ってるような奴、おい、あんなの誰が必要としてる?
Let me put my window down, I need fresh air
窓を開けさせてくれ、新鮮な空気が必要だ
We don't want that, we want bars
俺たちはあんなもん(ファッション)求めてない、俺たちが欲しいのはバー(リリック/ラップ)だ
The reason why we listen to 21 and The Boy
俺たちが21(サヴェージ)とザ・ボーイ(ドレイク)を聴く理由はそれさ
That's what we do in Paris, we don't do Fashion Week
それが俺たちがパリでやってることだ、ファッションウィークなんか知るか
Fashion Week, it's for the last decade, it's not for us
ファッションウィークなんて過去10年の遺物さ、俺たちには関係ない
It's about the lights, the lights that we put on in the city
重要なのは光(ライト)だ、俺たちがこの街に灯す光のことさ
The lights of the Eiffel Tower
エッフェル塔の光のことだ
I'm in charge of it, I'm the one who's putting it on every day
俺がそれを仕切ってるんだ、毎日その光を灯しているのは俺なんだよ
And you try to flex next, next to me on the red light with your ugly, whatever, flexing, most expensive car, V12
それなのにお前は、赤信号で俺の隣に並んで、その不細工な、何であれ、見栄張ったV12の最高級車でフレックス(自慢)しようとしてる
I drive a four-cylinder, I come from nothing, but I'm doing something and you cannot catch my drive
俺が運転してるのは4気筒の車だ、俺はゼロから成り上がった。だが俺は事を成し遂げているし、お前は俺のドライヴ(車の運転/成り上がる原動力)には絶対に追いつけない
As fast as you try to go, you will never catch me, man
お前がどれだけ速く走ろうと、俺を捕まえることなんてできないんだよ
There is only one way, and this way I'm driving, nobody can do it
道は一つしかない。そして俺が運転しているこの道は、誰にも真似できないんだ
I'm Birdman, that's who I am
俺はバードマンだ、それが俺の正体さ
※Cash Moneyの総帥Birdmanのような、絶対的なボスとしての権威と影響力を持っているというマウント。
In Paris
ここパリにおいてな
Brrt, brrt
ブルルッ、ブルルッ
