Artist: Drake (feat. Jorja Smith)
Album: More Life
Song Title: Jorja Interlude
概要
2017年のプレイリスト・プロジェクト『More Life』に収録された「Jorja Interlude」は、UKのR&BシンガーJorja Smithのソウルフルな歌声と、Drakeの疲弊した「Mob Boss」としてのモノローグが交差する短いながらも濃密なインタールードである。Drakeは本作でUKシーンの才能を積極的にフックアップしており、Jorjaの起用もその象徴の一つだ。Noah "40" Shebibによる、どこか郷愁を誘うハーモニカのサンプリング(Stevie Wonderの「Doing It to Death」)がループする中、Drakeは「自分のポジションを奪われる心配」など不要だと一蹴し、口先だけで行動が伴わないフェイクな同業者や、秘密を漏らす(Snitchする)連中への軽蔑を吐き捨てる。Jorjaが歌う「人を助けようとする時の葛藤」と、Drakeの人間不信やストリートの掟がコントラストを描き、続くダンス・トラック「Get It Together」へとシームレスに繋がっていく、OVOサウンドの美学が光る重要なブリッジである。
和訳
[Refrain: Jorja Smith]
When you see them fall down
彼らが倒れるのを見て
But you pick 'em up
あなたが拾い上げようとしても
You still let them touch the ground
結局、彼らを地面につかせてしまうことがある
Don't worry, I'm sure
でも心配しないで、私には分かるわ
They'll know you're trying to help 'em
あなたが助けようとしてくれたことは、彼らにもちゃんと伝わるはずだから
※才能ある若手をフックアップしたり、周囲の人間を助けようとしても、裏切られたり失敗に終わったりすることがある。それでも、その善意は無駄ではないという救済のメッセージ。Drakeの業界での立ち回りと重なる。
[Verse: Drake]
Tryna stay light on my toes
いつだってつま先立ちで、身軽に(警戒して)いるようにしてる
Just ran a light in a Rolls
ロールスロイスで赤信号を突っ切ったところだ
Told me I'm lookin' exhausted
俺が疲れ切った顔をしてるって言われたよ
You hit it right on the nose
完全に図星さ(その通りだよ)
I'm tired of all of these niggas
俺は周りの野郎どもにすっかりうんざりしてるんだ
I'm tired of all of these hoes
ビッチたちにももううんざりだ
Worried 'bout takin' my lane
「自分のレーン(ポジション)を奪われるんじゃないか」って心配してるのか?
They ain't even got on the road
奴らはまだ、道路にすら出てきていないのにな
※自分を脅かすライバルなど存在しないという、圧倒的な成功者としてのマウント。
They turn they back and they leave you
奴らは背を向けて、お前を見捨てる
They gon' be back when they need you
そして自分が必要な時だけ、また戻ってくるんだ
I practice good over evil
俺は悪よりも善を行おうとしている
Flippin' the script like a read-through
本読み(台本の読み合わせ)みたいに、台本をひっくり返してな
※「Flip the script(形勢を逆転させる)」と、演劇などの「Read-through(本読み)」を掛けたワードプレイ。
Yeah, all of my brothers, we equal
ああ、俺の兄弟たち(OVOのクルー)は全員が平等だ
I play my part too, like a sequel
俺も自分の役割を演じてるよ、まるで映画の続編みたいにな
You tell your niggas you got 'em on anything
お前は自分の仲間に「何があっても俺がついている」と言いふらす
Question is, do they believe you?
問題は、奴らがお前の言葉を信じているかどうかだ
'Specially when you never come through
特にお前が、一度も約束を果たしたことがないのならな
※口先だけで仲間を助けないフェイクなラッパーへの強烈なディス。
So much hate inside your heart
お前の心の中には、憎しみが溢れかえっている
We don't even know what we done to you
俺たちが一体お前に何をしたって言うんだ
We just know shit gettin' run through
俺たちはただ、すべてを突き抜けて(制覇して)いくってことだけを知ってるのさ
Never chase it, let it come to you
追いかけるな、向こうからやって来させろ
You out here tellin' everybody everything
お前はそこら中で、誰にでもすべてを喋りまくっているな
You niggas move like the one-two, yeah
お前らの動きはまるで「1-2(ワン・ツー)」みたいだぜ
※「1-2(ワン・ツー)」は「12(Twelve=警察)」の隠語。情報をあちこちに漏らす(Snitchする)連中は、まるで警察(12)の手先みたいだというストリート特有のダブルミーニング。
[Refrain: Jorja Smith]
When you see them fall down
彼らが倒れるのを見て
But you pick 'em up
あなたが拾い上げようとしても
You still let them touch the ground
結局、彼らを地面につかせてしまうことがある
Don't worry, I swear
でも心配しないで、誓って言うわ
They'll know you're trying to help 'em
あなたが助けようとしてくれたことは、彼らにもちゃんと伝わるはずだから
They'll know you're trying to help 'em
助けようとしてくれたことは、伝わるはずよ
They'll know you're trying to help 'em
助けようとしてくれたことは、伝わるはずよ
They'll know you're trying to help 'em
助けようとしてくれたことは、伝わるはずよ
They'll know, they'll know
伝わるはず、きっと伝わるわ
[Outro: Drake]
And more chune for your headtop
お前の頭上に、さらなる曲(チューン)を浴びせてやるよ
So watch how you speak on my name, you know?
だから俺の名前をどう口にするか、よく気をつけることだな、分かるか?
※アルバムの1曲目「Free Smoke」のイントロでも使用されたフレーズの反復。「More chune for your headtop」はパトワ語/UKスラングで、自分の放つ音楽(Chune)が頭を直撃するという威嚇の言葉。このフレーズによって、インタールードでありながらプレイリスト全体の好戦的な空気を再び引き締めている。
