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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Faithful - Drake (feat. Pimp C & dvsn) 【和訳・解説】

Artist: Drake (feat. Pimp C & dvsn)

Album: Views

Song Title: Faithful

概要

「Faithful」は、2016年のアルバム『Views』に収録された、過去と現在、そしてヒップホップとR&Bが交錯する官能的なトラックだ。イントロにはモデルのAmber Roseのインタビュー音声がサンプリングされ、高い要求を持つ自立した女性像が提示される。続くヴァース1では、ヒューストンの伝説的デュオUGKの故Pimp Cの未発表ヴォーカルをフィーチャーし、サウスのヒップホップ・レジェンドへの深い敬意とストリートの生々しさを演出している。Drakeはここで、自立して懸命に働く女性に対し「他の女とは浮気(Affairs)をせず、君だけに誠実(Faithful)でいる」と誓う、大人の余裕を見せるペルソナを演じている。後半はOVO Sound所属のR&BデュオdvsnのDaniel Daleyによる極上のボーカルが楽曲をメロウに締めくくる。言葉遊び(ダブルミーニング)が随所に散りばめられ、大スターとしての自信と一人の女性への執着が入り混じった、Drakeのストーリーテリングが光る一曲である。

和訳

[Intro: Pimp C, Drake & Amber Rose]

Check, one-two, one-two, bitch
チェック、ワン、ツー、ワン、ツー、ビッチ

You expensive, you know that?
君はお金がかかる女だ、分かってるだろ?

I'm high maintenance a little bit but not in a
私は少し手がかかるタイプかもしれないけど、でもそれは

Not in a negative way
ネガティブな意味じゃないの

I just like extremely expensive things
ただ、とてつもなく高価なものが好きなだけよ
※モデルのAmber Roseのインタビュー動画からのサンプリング。ハイ・メンテナンス(お金や手間がかかる)で自立した女性を愛するDrakeの嗜好を象徴している。

[Verse 1: Pimp C]

Foot off in their ass is what Ken told me
奴らのケツに蹴りを入れてやれって、ケンが俺に言ったんだ
※ヒューストンの伝説的ラッパー、故Pimp Cの未発表ヴァース。ここで言うケンが誰を指すかは諸説あるが、ストリートのメンター的な存在とされる。

Niggas like to play games
野郎どもはゲーム(駆け引き)をするのが好きだ

'Cause they feel like they know me (They know me)
俺のことを知ってる気になっているからな(知ってる気にな)

You don't know me, nigga, I done changed (I done changed)
お前らは俺の何たるかを知らない、俺はすっかり変わったんだ(変わったんだよ)

So don't be trying to be putting on shit off in the game (Game)
だから、このゲーム(業界)で俺に対して舐めた真似をしようとするな

This ain't no motherfucking 91
今はもう、クソみたいな91年じゃないんだ
※UGKが結成・デビューした1991年頃のこと。あの頃のような若造ではないというベテランの威厳。

We out here rapping for money, you niggas rapping for fun
俺たちは金を稼ぐためにラップをしてる、お前らはただの遊びでラップしてるんだ

I don't fuck with nobody in this shit but Bun (In this shit but Bun)
俺はこの業界で、バン以外の奴とは絶対に馴れ合わない(バン以外とはな)
※「Bun」はUGKの相棒であるBun Bのこと。絶対的な相棒への忠誠心。

[Pre-Chorus: Drake]

You would think it's all mine the way I took it (Yeah)
俺の奪い方を見たら、全部最初から俺のものだったと思うだろうな
※シーンの主導権や女性の心を強引に奪い取るMob Boss的な傲慢さ。

You would think it broke down the way I push it (Yeah)
俺の押し引きを見たら、車が故障したのかと思うだろうな
※「Push it」には「麻薬を売り捌く(プッシュする)」「強く押す」の意味があり、車が「Broke down(故障する)」から「押す」という言葉遊び。「Broke down」には麻薬を小分けにするという意味もある。

You hate it when I coat things all in sugar
君は、俺が物事を砂糖でコーティングするのを嫌がるよな
※「Sugarcoat(砂糖で包む)」で、耳障りの良いことばかり言って誤魔化すこと。

You want to hear the real talk, well, girl, who wouldn't? (Yeah)
君はリアルな本音を聞きたがる、まあ、誰だってそうだよな

[Chorus: Drake]

Working, working, working, working, ain't ya?
働いて、働いて、働きづめだよな?

You don't have no time to lay up
君にはベッドでダラダラしている時間なんてない

You just tryna be somebody
君はただ、ひとかどの人物になろうと努力してるんだ

'Fore you say you need somebody
誰かを必要だと言う前にね

Get all your affairs in order
君の用事をすべて片付けておきな

I won't have affairs, I'm yours, girl
俺は浮気なんかしない、俺は君のものだ
※「Affairs(仕事、用事)」と「Affairs(浮気、不倫)」を掛けた秀逸なダブルミーニング。自立した女性へのリスペクトと、自分は誠実であるという誓い。

Faithful, faithful, faithful, faithful
誠実に、忠実に、誠実にいるよ

[Verse 2: Drake]

You hit me like "I know you’re there with someone else" (Yeah)
君は「あなたがそこで別の誰かと一緒にいるのは分かってる」って連絡してくる

That pussy knows me better than I know myself
あそこは、俺が自分自身を知る以上に俺のことを分かっているんだ
※露骨でToxicな性的表現。肉体関係の深さが精神的な繋がりをも凌駕しているというDrake特有のSad Boy的な未練と執着。

On my way from the studio, so get undressed
今スタジオから向かっているところだ、服を脱いで待っててくれ

Let's do the things that we say on text (Yeah)
メッセージでやり取りしてたことを、実際にやろうぜ

I want to get straight to the climax (Straight, straight to the)
前戯は飛ばして、まっすぐクライマックスに行きたいんだ

Yeah, have you coming all summer like a season pass (Yeah)
ああ、シーズンパスみたいに、この夏中ずっと君を来させて(イかせて)やるよ
※「Coming」の「やって来る」と「絶頂を迎える」のダブルミーニング。遊園地などの「Season pass(年間パス)」と掛けたワードプレイ。

I want to turn you out like pitch black
真っ暗闇みたいに、君の明かりを消して(狂わせて)しまいたい
※「Turn out」は明かりを消すことと、性的に乱れさせる・狂わせることのダブルミーニング。「Pitch black(真っ暗闇)」と掛けている。

Want to watch you do work while I sit back (Yeah)
俺が深く座っている間、君が仕事(奉仕)をするのを見ていたいんだ

'Cause you talk like you got what I need (Yeah)
だって君は、俺が必要としているものを持っているような口ぶりだから

You talk like you got the juice and the squeeze (Yeah)
その果汁を搾り取るだけの価値があるような口ぶりだからな
※英語のイディオム「The juice is worth the squeeze(労力をかけるだけの価値がある)」からの引用。

Talk like you bet it all on me (Yeah)
俺のすべてを賭ける価値があるような口ぶりだからな

And you can't take no Ls off me
それに、君は俺からL(敗北)を奪うことはできないぜ
※「Take an L(負けを認める、失敗する)」。俺と一緒にいれば絶対に損はさせないというMob Boss的な自信。

I know you been
俺は分かってる、君がずっと

[Chorus: Drake]

Working, working, working, working, ain't ya?
働いて、働いて、働きづめだってことを

You don't have no time to lay up
君にはベッドでダラダラしている時間なんてない

You just tryna be somebody
君はただ、ひとかどの人物になろうと努力してるんだ

'Fore you say you need somebody
誰かを必要だと言う前にね

Get all your affairs in order
君の用事をすべて片付けておきな

I won't have affairs, I'm yours, girl
俺は浮気なんかしない、俺は君のものだ

Faithful, faithful, faithful, faithful
誠実に、忠実に、誠実にいるよ

[Verse 3: Daniel Daley]

How far we go always seems to get better with time, hey
俺たちがどこまで行けるか、時間が経つにつれて良くなっていく気がするんだ

Won't ya, outsmart me, no
なぁ、俺を出し抜こうなんてしないでくれよ

Told me that your brain works better than mine
君の頭脳は俺のよりも優れてるって言ってたよな

Tell me I should know ya (I'll get to know you again)
俺は君のことを知るべきだって教えてくれ(もう一度君を知っていくよ)

You want me to show ya (I'm gonna show you again)
君は俺に見せてほしいんだろ(もう一度君に見せてやるよ)

Now we're in the zone, yeah (Gon' let me all in again, ooh)
今、俺たちはゾーンに入ってる(また俺のすべてを受け入れてくれ)
※スポーツなどで極限の集中状態を指す「Zone」と、二人の性的な没入状態を掛けている。

And now you're coming over
そして今、君がやってくる

(Over and over and over and over and over again)
(何度も、何度も、何度も繰り返して)
※「Coming over(家に来る)」と「Coming(絶頂を迎える)」のダブルミーニングを、何度も繰り返すという官能的なコーラス。

Over and over again, over and over again
何度も繰り返して、何度も何度も

Now you're coming over
今、君がやってくる

Over and over again, over and over again
何度も繰り返して、何度も何度も

You tell me I should know ya (But I'll get to know you again)
俺は君を知るべきだと君は言う(でも俺はもう一度君を知っていくよ)

And you want me to show ya, uh (I'm gonna show you again)
俺に見せてほしいんだろう(もう一度君に見せてやるよ)

When we're in the zone you (Gon' let me own it again)
俺たちがゾーンに入っている時(また俺のものにさせてくれ)

And now you're coming over
そして今、君がやってくる

(Over and over and over and over and over again)
(何度も、何度も、何度も繰り返して)

Now you're coming over, you're coming over
今、君がやってくる、君がやってくるんだ