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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Lord Knows - Drake (feat. Rick Ross) 【和訳・解説】

Artist: Drake (feat. Rick Ross)

Album: Take Care

Song Title: Lord Knows

概要

「Lord Knows」は、2011年にリリースされたDrakeの2ndアルバム『Take Care』に収録された、アルバム内で最もアグレッシブかつ壮大な楽曲の一つである。プロデュースを手掛けたのは、Jay-ZやKanye Westとの仕事で知られる東海岸の重鎮、Just Blaze。彼特有のソウルフルなクワイア(合唱)のサンプリングとブラス・サウンドが、スタジアム級のスケール感を生み出している。客演には「Maybach Music」の絶対的ボスであるRick Rossを迎え、ストリートの成り上がりと莫大な富を誇示する。Drakeはここで、前作から続く「感情的なSad Boy」のレッテルを嘲笑うかのように、「俺がエモーショナルだからってプッシー(臆病者)なわけじゃない」と一蹴し、シーンを支配する「Mob Boss」としてのプライドを爆発させる。フォロワーたちへの強烈なディスや、自身を伝説のロックスター(Hendrix)になぞらえるなど、若き王者の揺るぎない自信とカリスマ性が刻み込まれたクラシックである。

和訳

[Intro: Choir & Rick Ross]

And I know the sun will rise with me (Huh)
そして太陽が俺と共に昇ることを知っている(ハッ)

And I know the sun will rise with me (Huh)
そして太陽が俺と共に昇ることを知っている(ハッ)

And I know the sun will rise with me (Huh)
そして太陽が俺と共に昇ることを知っている(ハッ)

And I know the sun will rise with me (All we wanted was an opportunity)
そして太陽が俺と共に昇ることを知っている(俺たちが欲しかったのは、ただチャンスだけだった)

Just Blaze (Lord knows)
Just Blaze(神のみぞ知る)
※プロデューサーJust Blazeのシグネチャー・タグと、Rick Rossの掛け声。

[Verse 1: Drake & Rick Ross]

It's your worst nightmare, it's my first night here
お前にとっては最悪の悪夢だろ、俺にとってはここ(頂点)での最初の夜さ

And this girl right here, who knows what she knows?
そしてここにいるこの女、こいつが何を企んでるか誰に分かる?

So I'm going through her phone if she go to the bathroom
だから彼女がトイレに行ってる隙に、俺は彼女の携帯をチェックする

And her purse right there, I don't trust these hoes at all
そこに置いてあるハンドバッグもな。俺はこういうビッチどもを一切信用してない
※成功に伴う強烈なパラノイア(人間不信)と支配欲(Toxicな要素)。

But that's just the result of me paying attention
でもそれは、俺が注意深く観察してきた結果に過ぎない

To all these women that think like men with the same intentions
男たちと同じように(金や名声という)下心を持って近づいてくる女たちをな

Talking strippers and models that try to gain attention
注目を浴びようと必死なストリッパーやモデルたちのことさ

Even a couple pornstars that I'm ashamed to mention
名前を出すのも恥ずかしいようなポルノスターまでいる始末だ

But Weezy and Stunna my only role models
でも、俺のロールモデル(手本)はWeezy(Lil Wayne)とStunna(Birdman)だけ

Haffa and Jordan my only role models
HaffaとJordanだけが俺のロールモデルさ
※HaffaはOVOの重要人物であるOVO Chubbsのこと。Jordanはマイケル・ジョーダン。所属レーベルのボスたちと親友、そして神様をロールモデルに挙げている。

That's why I walk around with all this gold on
だから俺は、こんなに大量のゴールド(金塊)を身につけて歩き回ってるんだ

And every time I run into these niggas, they want no problems
そして俺がこいつら(他のラッパー)に出くわすたび、奴らはトラブルを避けたがる

Bought 'em sixes and chains, and some bracelets and rings
仲間にBMWの6シリーズやチェーン、ブレスレットに指輪を買ってやった

All of the little accents that make me a king
俺を「王」たらしめる、ちょっとしたアクセント(装飾品)さ

I never hear the disses they try and point out to me
連中が俺に向けようとするディスなんて、俺の耳には一切入ってこない

But it's whatever if somebody won't make it a thing
だが、誰かが本気で仕掛けてこないなら、どうでもいいことだ

I'm more concerned with niggas thinkin' 'bout Christmas in August
俺が気にしてるのは、8月なのにクリスマス(プレゼント)のことを考えてるようなハスラーたちのことさ

Do anything to buy gifts for they daughters
娘にプレゼントを買うために、手段を選ばない奴ら

Get some shake, a brick in the press
粉(コカインのクズ)を集めて、プレス機でブロック(ブリック)に固める

And chef it like Mrs. Fields, they makin' the cookie stretch
ミセス・フィールズ(有名なクッキーチェーン)みたいに調理(料理)して、クッキー(クラック)を引き延ばすんだ

I know it so well, I know the hustle so well
俺にはよく分かる、ハッスル(ストリートのシノギ)のことはよく分かってる

Stunt like I'm working overnighters right by the motel
モーテルのすぐそばで、夜通し働いてる(ドラッグを売ってる)みたいにイキるのさ

Drug money outfit, record clean
ドラッグマネーで買ったみたいな服を着てるが、前科はゼロだ

Spend it all on me and my fuckin' team
俺と俺のクソ最高なチームに、すべてを費やす

Matchin' Rollies for real, matchin' Rovers for real (Woo)
仲間でお揃いのロレックス、お揃いのレンジローバーさ(ウォウ)

Places they say they've been, we actually goin' for real (Woo)
あいつらが「行ったことがある」ってホラ吹く場所に、俺たちは本当に行ってるんだぜ(ウォウ)

I'm really killin' shit, fuck all the jiggy rappin' (Woo)
俺はマジで圧倒的だ(殺してる)、チャラチャラしたラップなんてクソ食らえだ(ウォウ)

I'm going trigger happy just to see my niggas happy
ダチたちが喜ぶ顔を見るためだけに、俺はトリガーハッピー(散財狂い)になるんだ

Mixtape legend, underground kings
ミックステープの伝説、アンダーグラウンドの王

Lookin' for the right way to do the wrong things (Huh)
「間違ったこと(悪いこと)」を「正しい方法(完璧なやり方)」でやる方法を探してる(ハッ)

With my new bitch that's livin' in Palm Springs
パームスプリングスに住んでる俺の新しいビッチと一緒にな

Young-ass nigga, lifelong dreams
若いガキが、一生分の夢を叶えてる

They take the greats from the past and compare us
連中は過去の偉人たちを引っ張り出してきて、俺たちと比較するが

I wonder if they'd ever survive in this era
あいつらがこの時代(現代)で生き残れたかどうか、疑問だね

In a time where it's recreation
娯楽(レクリエーション)感覚で

To pull all your skeletons out the closet like Halloween decorations
ハロウィンの飾りみたいに、他人のクローゼットからスケルトン(秘密やスキャンダル)を引っ張り出すようなこの時代にな
※インターネットやSNSの普及により、アーティストのプライバシーや過去が簡単に暴かれ消費される現代の過酷さを「スケルトン(隠し事)」と「ハロウィン」に掛けた見事なライン。ファンの間でも非常に評価が高い。

I know of all the things that I hear they be pokin' fun at
奴らが俺の何を面白がってからかってるのか、俺は全部知ってる

Never the flow, though, they know I run that
でも「フロウ」についてだけは絶対に文句を言わない。俺が最高(ランしてる)って分かってるからな

Fuck you all, I claim that whenever
お前ら全員クソ食らえだ、いつだってそう宣言してやる

I changed rap forever, the game back together, yeah
俺がラップを永遠に変えた。このゲームを再び一つにまとめたんだ、あぁ

YM, I remain that forever
YM(ヤング・マネー)、俺は永遠にそこに留まる

In the same place my brother Wayne at forever
俺の兄弟であるWayne(Lil Wayne)がいるのと同じ場所に、永遠にな

I'm a descendant of either Marley or Hendrix
俺はボブ・マーリーかジミ・ヘンドリックスの末裔だ

I haven't figured it out 'cause my story is far from finished
どっちの血を引いてるかはまだ分からない、俺のストーリーはまだ終わっちゃいないからな

I'm hearing all of the jokes, I know that they tryna push me
ジョーク(俺への嘲笑)は全部聞こえてる、奴らが俺を怒らせようとしてるのは分かってる

I know that showin' emotion don't ever mean I'm a pussy
感情をあらわにすること(エモい曲を歌うこと)が、「プッシー(臆病者)」を意味するわけじゃないってことくらい知ってるさ
※自身の「Sad Boy」的なスタイルに対するヘイターからの批判(女々しい、等)を真っ向から跳ね返す、ヒップホップにおける「男らしさ」の再定義。

Know that I don't make music for niggas who don't get pussy
俺は、女(プッシー)を抱けないようなモテない野郎のために音楽を作ってるわけじゃないんだ

So those are the ones I count on to diss me or overlook me
だから、俺をディスったり無視したりする連中なんて、どうせそういう奴ら(モテない男)だって見込んでるのさ

Lord knows, Lord knows, I'm heavy, I got my weight up
神のみぞ知る、神のみぞ知る。俺はヘビーだ、体重(権力)を増したんだ

Roberson, boost the rate up, it's time that somebody paid up
ロバーソン、レート(ギャラ)を釣り上げろ。誰かが(俺の価値に見合う金を)支払う時間だ
※Gee RobersonはDrakeの当時のマネージャーの一人。ビジネスの成功を誇示。

A lot of niggas came up off of a style that I made up
俺が作り上げたスタイル(歌うようなラップ)に乗っかって、成り上がった奴らがたくさんいる

But if all I hear is me, then who should I be afraid of?
でも、聞こえてくるのが「俺のコピー」ばかりなら、俺は一体誰を恐れればいいんだ?
※The WeekndやA$AP Rockyなど、Drakeの影響下から出てきた次世代アーティストたちに対する「俺のパクリにすぎない」という強烈なマウント。

Bought a white Ghost, now shit is gettin' spooky
真っ白なゴースト(ロールスロイス)を買ったぜ、これで状況はますますスプーキー(不気味)になってきたな

Very, very scary like shit you see in the movies
映画で見るような、マジで恐ろしい状況さ
※「Ghost(幽霊)」と「Spooky(不気味)」を掛けた言葉遊び。

In this bitch, all drinks on the house like Snoopy
ここでは、酒は全部「オン・ザ・ハウス(店の奢り/屋根の上)」だ、スヌーピーみたいにな
※「on the house(無料)」と、犬小屋(house)の屋根の上に座るキャラクター「Sヌーピー」を掛けた、Just Blazeのビートに負けないほどの強烈なパンチライン。

That's why all the real soldiers salute me
だからこそ、本物のソルジャーたちはみんな俺に敬礼するのさ

Trill nigga, for real
俺はトリル(True + Real)な男だ、マジでな

[Interlude: Rick Ross]

Huh
ハッ

You know I love this
俺がこういうの好きだって知ってるだろ

YOLO, you only live once
YOLO、人生は一度きりだ
※Drakeが流行らせた名フレーズ「YOLO(You Only Live Once)」。

I'm going so hard, my nigga
俺は全力でブチかますぜ、兄弟

I swear, homie
誓って言うよ、ホーミー

Every day is another opportunity to reach that goal
毎日が、あの目標に到達するための新たなチャンスなのさ

(M-M-Maybach Music)
(メ・メ・マイバッハ・ミュージック)

[Verse 2: Rick Ross]

I fell in love with the pen, started fuckin' the ink (Huh)
俺はペンと恋に落ちて、インクとヤリ始めた(ハッ)
※ラップを書くことに没頭した様子の比喩。

The hustle's an art, I painted what I would think
ハッスル(ストリートのシノギ)は芸術だ、俺は自分の頭の中にあるものを描いた(ラップした)のさ

Still allergic to broke, prescription straight to the paper
今でも「金欠」にはアレルギーがある。処方箋は「ペーパー(札束)」に直行だ

Destined for greatness, but got a place in Jamaica (Woo)
偉大になる運命だが、ジャマイカにも別荘を持ってるぜ(ウォウ)

Villa on the water with the wonderful views
水上にある、素晴らしい景色のヴィラさ

Only fat nigga in the sauna with Jews
サウナの中でユダヤ人たち(富裕層のビジネスマン)とビジネスの話をしてる、唯一のデブな黒人だ
※白人の大富豪たちと肩を並べてビジネスをする自分の特異な成功をフレックスしている。

Went and got a yacht, I'm talkin' Carnival Cruise
ヨットも買った。カーニバル・クルーズ(超大型客船)の話をしてるんだぜ

And these niggas talkin' like hoes, they mad they not in my shoes
こいつらはビッチみたいに悪口を叩いてる。俺の靴(立場)になれないから怒ってるのさ

It's the red bottom boss (Huh), came to buy the bar (Huh)
レッドボトム(クリスチャン・ルブタン)を履いたボスだ(ハッ)。バーの酒を全部買い占めに来たぜ(ハッ)

Every bi-week, shit, I'm bound to buy a car (Woo)
2週間に1回は、クソ、必ず車を一台買っちまうんだ(ウォウ)

Murder-cedes Benz or that bubble double-R (Woo)
マーダー(殺人)セデス・ベンツか、あの丸っこいダブルR(ロールスロイス)をな(ウォウ)

Headlights flickin', lookin' like a falling star
ヘッドライトが点滅して、まるで流れ星みたいに見えるぜ

Every day, them hammers bang, whippin' yay like Anna Mae
毎日ハンマー(銃)が火を噴き、アンナ・メイ(ティナ・ターナー)みたいに「イェイ(コカイン)」をかき混ぜる(打つ)
※歌手ティナ・ターナー(本名Anna Mae)が元夫アイクから家庭内暴力を受けていたことと、コカイン(yay)を調理する(whippin')ことを掛けた残酷なダブルミーニング。

I run the game, but the ladies think I'm runnin' game
俺がこのゲーム(ラップ界)を支配(ラン)してるのに、女たちは俺が彼女たちを騙してる(runnin' game=遊んでいる)と思ってる

Mink coats make your woman wanna fornicate
俺のミンクのコートを見れば、お前の女も俺とヤリたくなるさ

Rozay and Drake, I'm getting cake, nothin' short of great (Huh)
Rozay(リック・ロス)とDrake。俺はケーキ(大金)を手に入れてる、偉大さ以外の何物でもないぜ(ハッ)