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K-POP - Travis Scott (feat. Bad Bunny & The Weeknd) 【和訳・解説】

Artist: Travis Scott (feat. Bad Bunny & The Weeknd)

Album: UTOPIA

Song Title: K-POP

概要

トラヴィス・スコットの4thアルバム『UTOPIA』(2023年)の先行シングルとして突如リリースされ、ラテン界の帝王バッド・バニーと、ポップ・アイコンであるザ・ウィークエンドという世界的なメガスター2人を客演に迎えた歴史的コラボレーション。バイレファンキやアフロビーツの要素を取り入れた軽快なパーカッションが特徴的である。タイトルの「K-POP」は韓国のポップミュージックを指すと同時に、ドラッグのケタミン(K)をキメる(Pop)ことのダブルミーニングとなっている。ウィークエンドのヴァースでは自身が出演したドラマ『The Idol』やBLACKPINKのジェニーとの関係を匂わせるラインも含まれており、それぞれのスーパースターが南仏やマイアミでの享楽的なライフスタイルを歌い上げる、夏に向けたグローバルなサマー・アンセムである。

和訳

[Intro: Travis Scott]

Gonna pop, baby
ハジける(ポップする)ぜ、ベイビー

Vemo'
行くぞ(ベモ)
※スペイン語の「Nos vemos(またね/行くぞ)」の短縮形。バッド・バニーの客演を予感させるラテンのバイブス。

[Verse 1: Travis Scott]

Swish, lit (Lit)
スウィッシュ、最高だぜ(最高だ)

Move that shit out here (Here)
そのシットをこっちに持ってきな(ここに)

You full off one sip (Sip)
お前は一口すすった(シップした)だけで満足してるな(一口で)

Fallin' off but I got grip (Grip)
落ちかけてるが、俺はしっかり掴んでる(グリップ)

All around the trap, it hit (Hit, hit, ayy)
トラップ(フッド)中を飛び回る、こいつはヒットしてるぜ(ヒット、エイ)

All around the map, you trip (Skrrt)
地図中を飛び回る、お前はトリップしてる(スキール音)

Take it like nine out of ten (Yeah)
10回のうち9回は食らっちまう(イェー)

Think they gon' find that again
奴らはまたあれを見つけるだろうな

Think I gotta bond out again
俺はまた保釈金(ボンド)を払って出なきゃならないかもな
※「bond out」は逮捕された後に保釈金を払って釈放されること。常に法的トラブルと隣り合わせにあるストリートの現実。

Behind the tint, I sin, I vent
スモークガラス(ティント)の裏で、俺は罪(シン)を犯し、感情を吐き出す(ベント)
※『ASTROWORLD』収録の「5% TINT」や本作の「MY EYES」でも共通する、高級車の黒塗りガラスの向こう側に隠された孤独と退廃的な行動。

Can't forget about that place we went
俺たちが行ったあの場所のことは忘れられない

Right after you put that in my head
君が俺の頭にアレを思い浮かばせた直後のことさ

Do you still pop 'em? Do you dance?
君は今でもアレ(クスリ)をポップしてるか? 今でも踊ってるか?

Do you still drop some'? Know you can
今でも(クスリを)落とし(ドロップし)てるか? 君ならできるって分かってるぜ

I got a lot, but I'm still chancin'
俺は多くを手に入れたが、いまだにチャンス(危険)に賭けてるのさ

[Verse 2: Bad Bunny]

Yeah-yeah, yeah, yeah
イェー、イェー、イェー、イェー
※ここからバッド・バニーのヴァース。スペイン語によるフロウが展開される。

Hace tiempo no te veo, eh
長いこと君の顔を見てないな、エィ

Es que ahora en Miami jangueo, eh, eh
だって今、俺はマイアミで遊んで(ハングアウトして)るからさ、エィ、エィ
※「jangueo」はプエルトリコ発祥のスペイン語スラングで「hang out(遊ぶ/たむろする)」の意。

Ya no tengo la Rodeo
もうロデオ(のトラック)は持ってねえよ
※「Rodeo」はいすゞの中型ピックアップトラックのこと。同時にトラヴィスの1stアルバム『Rodeo』への目配せでもある。

Ahora en la G-Wagon me posteo, ey
今じゃGワゴン(ベンツ)に乗って構えてるんだぜ、エイ

Y te lo meto al frente 'e la playa
ビーチの目の前でお前にブチ込んでやるよ

Como aquello' tiempo' de camino a Maya
マヤグエスへ向かう道中だった、あの頃みたいにな
※「Maya」はプエルトリコ西部の都市マヤグエス(Mayagüez)。地元での無名時代のノスタルジー。

Tú ni fumaba' y chingando te arrebaté
君はタバコすら吸わなかったのに、激しくヤッて君をハイにしてやった

Dale, no pierdas tiempo, no lo piense', trépate
さあ、時間を無駄にするな、考えずに俺の上に乗れよ

Tú bien loca, loca, yo bien loco, loco
君は完全にイカれてる(ロカ)、俺も完全にイカれてる(ロコ)

Si ahora tu mai nos pilla, me pide una foto
もし今、君のママが俺たちを見つけたら、俺に「写真を撮って」って頼んでくるだろうな
※世界トップのストリーミング再生数を誇るバッド・バニーの、誰からも顔を知られているという圧倒的知名度を示すユーモラスなフレックス。

La nota me explota, el ticke' lo exploto
ハイな気分(ノタ)が爆発する、金(チケット)も爆発させる(使い果たす)ぜ

Vamo' pa' Cayo Musha, ya le texteé al piloto, eh-eh
マシャ・ケイへ行こうぜ、もうパイロットにはメールしておいたからな、エィ
※「Cayo Musha (Musha Cay)」はバハマにある世界的イリュージョニスト、デビッド・カッパーフィールド所有の超高級プライベートアイランド。専用機でそこへ向かうという規格外の豪遊。

[Chorus: Travis Scott & The Weeknd, Travis Scott]

I know it was one time (Swish)
たった一度(ワンタイム)だったって分かってる(スウィッシュ)

You feel like that went on (Went on)
ずっと続いてたように感じただろ(続いてた)

That night was just so fire
あの夜はマジで最高(ファイア)だった

I need you back sooner (Sooner)
もっと早く君に戻ってきてほしい(早く)

You come back on this side
こっち側に戻ってこいよ

When shit get back cooler (Cooler)
状況がもっと落ち着いて(クーラーになって)きたらな(クーラー)

We run it back one time
もう一回やり直そうぜ

I'm grabbin' you uno (Uno)
君を一番(ウノ)に捕まえるからな(ウノ)
※「uno」はスペイン語で「1」。バッド・バニーに合わせたラテンのバイブス。

[Bridge: The Weeknd & Travis Scott]

Ooh (Uno)
ウー(ウノ)

Ooh-ooh (Mm-mm, mm-mm)
ウー(ンー、ンー)

Ooh (Mm-mm, mm-mm)
ウー(ンー、ンー)

Ooh-yeah (Mm-mm)
ウー・イェー(ンー、ンー)

[Verse 3: The Weeknd, Travis Scott & Bad Bunny]

Mix the drugs with the pain
ドラッグと痛みを混ぜ合わせる
※ここからザ・ウィークエンドのヴァース。彼特有の退廃的なテーマ。

Let the waves lead the way
波に身を任せて、行く先を委ねるのさ

You in Cannes and Saint-Tropez callin' out my name
君はカンヌやサントロペで、俺の名前を呼んでいる
※カンヌやサントロペは南フランスの世界的リゾート地。

You know I'm rolling my face off
俺が顔面が溶けるくらい(ドラッグで)キマッてるって分かってるだろ

You know I'm high off that K pop
俺がその「K-POP」で最高にハイになってるって分かってるだろ
※タイトルの回収。「K pop」は「韓国のポップミュージック」と「ケタミン(Ketamine=K)をキメる(pop)」のダブルミーニング。

Rubbin' up on your body
君の身体に擦り寄る

All your clothes, you gon' take off
君の服はすべて、君自身が脱ぎ捨てるのさ

South of France, we gon' party
南フランスで、俺たちはパーティーをするんだ

This ain't some lil' yachty
これはそこらの小さなヨット(リル・ヨッティ)の遊びじゃねえ
※「lil' yachty(小さなヨット)」とラッパーの「Lil Yachty(リル・ヨッティ)」を掛けた言葉遊び。数億ドルのメガヨットでの豪遊。

We gon' fuck 'til we seasick (Skrrt)
船酔い(シーシック)するまでヤりまくるぜ(スキール音)

You my bad lil' mami, mami (Yeah)
君は俺のバッドで可愛いマミさ、マミ(イェー)

You love me, you could tell me you love me
君は俺を愛してる、「愛してる」って言ってもいいんだぜ

Even if you don't mean it (Mm-mm)
たとえそれが本心じゃなくてもな(ンー、ンー)
※ウィークエンドの楽曲世界に共通する、フェイクな愛や虚無感の受容。

Sex'll make you believe it (Mm-mm)
セックスが、それを本物だと信じ込ませてくれるから(ンー、ンー)

I love it when she up on me (Mm-mm)
彼女が俺の上に乗っている時がたまらなく好きなんだ(ンー、ンー)

Love when she'll call me, "Papi" (Mm-mm)
彼女が俺を「パピ(パパ)」って呼ぶ時が好きなんだ(ンー、ンー)

Even though she Korean (Mm-mm)
たとえ彼女が韓国人(コリアン)であってもな(ンー、ンー)
※ウィークエンドが共同制作・主演を務めたHBOドラマ『The Idol』で共演したBLACKPINKのジェニー(Jennie)を暗に指していると噂されたライン。彼が演じたカルトリーダー「テドロス」の危うい官能性を引き継いでいる。

Get her wet like tsunami, 'nami, ooh, yeah (Yeah-yeah, yeah, yeah)
ツナミみたいに彼女を濡れさせるのさ、ツナミにな、ウー、イェー(イェー、イェー…)
※日本語の「津波」を用いた濡れる(Wet)表現。

[Chorus: Travis Scott & The Weeknd, Travis Scott]

I know it was one time (Swish)
たった一度だったって分かってる(スウィッシュ)

You feel like that went on (Went on)
ずっと続いてたように感じただろ(続いてた)

That night was just so fire
あの夜はマジで最高だった

I need you back sooner (Sooner)
もっと早く君に戻ってきてほしい(早く)

You come back on this side
こっち側に戻ってこいよ

When shit get back cooler (Cooler)
状況がもっと落ち着いてきたらな(クーラー)

We run it back one time
もう一回やり直そうぜ

I'm grabbin' you uno
君を一番に捕まえるからな

[Outro: Bad Bunny & Travis Scott]

Yeah-yeah, yeah, yeah (Uno)
イェー、イェー…(ウノ)