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WAKE UP - Travis Scott (feat. The Weeknd) 【和訳・解説】

Artist: Travis Scott (feat. The Weeknd)

Album: ASTROWORLD

Song Title: WAKE UP

概要

トラヴィス・スコットの3rdアルバム『ASTROWORLD』(2018年)に収録された、前曲「SKELETONS」からシームレスに繋がるメランコリックで官能的なR&Bトラック。The Weekndとの黄金タッグによる本作は、当初The Weekndのアコースティックなデモとして制作されていたものを、トラヴィスのサイケデリックなトラップの世界観に落とし込んだものである。女性との甘美でドラッギーな性行為を「覚めない夢」に例え、現実世界(Wake Up)に戻ることを強く拒絶する。フランク・デュークスやSevn Thomasらが手掛けたアコースティックギターのループと、破滅的な愛を歌うThe Weekndのボーカルが、アルバムの中で特異な美しさと退廃的な色気を放つ傑作である。

和訳

[Chorus: The Weeknd]

I don't wanna wake up
俺は目を覚ましたくない

I want you spread out on the sheets
シーツの上に君が広がっている(横たわっている)のを見ていたい

Said pussy so good
あのプッシーは最高だって言ったよな

Uh, pussy so sweet, uh
あぁ、あのプッシーは最高に甘いんだ、アー

I don't wanna wake up
俺は目を覚ましたくないんだ

I want it flowin' through my streams
それが俺の血流(ストリーム)を流れていくのを感じていたい
※女性の愛液、あるいは性的な快感そのものを、体内に巡るドラッグ(麻薬成分)のように表現している。The Weeknd特有の「愛と薬物の同一視」のメタファー。

Gettin' me hot
俺を熱くさせる

Under my feet
足の裏からな
※ベッドの中で足が絡み合う描写、あるいはドラッグが全身(足の先から)に回って火照るような感覚。

I don't wanna wake up
目を覚ましたくないんだ

[Verse: Travis Scott]

Please don't wake me up, I feel it creepin' (Yeah)
頼むから起こさないでくれ、それが忍び寄ってくるのを感じるんだ(イェー)
※「creepin'」は薬効が現れ始める感覚(creep up)、あるいは現実の重圧が迫ってくる感覚。

Controllin' how you movin', lucid dreamin' (Dreams)
君の動きをコントロールする、明晰夢(ルシッド・ドリーミン)さ(夢)
※「明晰夢」は睡眠中に「これは夢だ」と自覚しながらコントロールできる夢のこと。ベッド上でのセックスの主導権を握る様子と、この夢のような至福の時間を自在に操りたいという願望。

Always on the side of different seasons, yeah-yeah
いつだって違う季節の側にいるのさ、イェー・イェー
※常に世界中を飛び回っているツアー生活のことで、現在いる場所とは違う季節(南半球など)の国にいることが多いトップスターの日常。

Took the beltway down to your hood (It's lit)
環状線(ベルトウェイ)を飛ばして、君の地元(フッド)へ向かった(最高だぜ)
※トラヴィスの地元ヒューストンを囲む高速道路「Beltway 8」のこと。

Say you was in the crowd, I never looked
君は観客(クラウド)の中にいたって言うけど、俺は全然気づかなかったよ

Lookin' back how things came back around, guess I was hooked
こうして巡り巡ってきた(再会した)ことを振り返ると、俺は君に夢中(フック)だったんだろうな

Burn the bread and then we burn the town, we both was cooked, yeah
パン(金)を燃やして、街を焼き尽くす、俺たちは二人ともクック(ハイに)されてたのさ、イェー
※「burn the bread」は文字通りトーストを焦がす(朝の象徴)ことと、「大金を散財する」ことのダブルミーニング。「cooked」は「完全に酔い潰れた/ドラッグでキマった」状態を示すスラング。

Nah, nah, please don't wake me up, feel like I'm dreamin'
いや、頼むから起こさないでくれ、まるで夢を見てる気分なんだ

Any given Sunday, you can get it, Willie Beamen
どんな日曜日(エニー・ギブン・サンデー)でも、君は手に入れられるぜ、ウィリー・ビーメンみたいにな
※アル・パチーノやキャメロン・ディアスが出演した1999年のアメフト映画『エニイ・ギブン・サンデー』の引用。ジェイミー・フォックス演じる控えクォーターバック「ウィリー・ビーメン」がチャンスを掴んでスターになったように、「いつでも俺のモノ(セックス)を手に入れられるぜ」という強気なワードプレイ。

I can make your Mondays even better like the weekend (Yeah)
俺なら君の月曜日(マンデーズ)を、週末(ウィークエンド)よりも最高にしてやれるぜ(イェー)
※退屈な月曜日を最高にするという口説き文句であり、客演の「The Weeknd(ザ・ウィークエンド)」の名前を掛けた秀逸なパンチライン。

That's my Coco, I'm her Ice-T (Coco, yeah, yeah)
あれは俺のココ、俺は彼女のIce-T(アイス・T)さ(ココ、イェー、イェー)
※ヒップホップ界のレジェンド「Ice-T」と、その妻でグラビアモデルの「Coco Austin」の引用。二人はリアリティ番組を持つほどのおしどり夫婦であり、強烈な愛情と肉体的な惹かれ合いの象徴。

Bend her over for some pipin' (It's lit)
パイプ(イチモツ)をぶち込むために、彼女を前かがみ(ベンド・オーバー)にさせる(最高だぜ)

Bust a cloud, shoot the lightnin' (Pop it)
雲を突き破り、稲妻(ライトニング)を放つんだ(弾けろ)
※激しいセックスによる絶頂(射精)を、嵐の夜の落雷に例えた神話的なメタファー。

Pop it now, know we can't sleep (Sleep)
さあ弾けさせろ、俺たちが眠れない(寝る暇なんてない)のは分かってるだろ(眠れない)

[Chorus: Travis Scott]

I don't wanna wake up (Yeah)
俺は目を覚ましたくない(イェー)

Want you spread out on the sheets (It's lit)
シーツの上に君が広がっているのを見ていたい(最高だぜ)

Say, pussy so good (Pop it)
あのプッシーは最高だって言うんだ(弾けろ)

Oh, pussy so sweet (Yeah)
あぁ、あのプッシーは最高に甘いんだ(イェー)

When I wake up (Yeah, yeah)
俺が目を覚ます時には(イェー、イェー)

Want a drop top on the beach (Straight up)
ビーチにドロップトップ(オープンカー)を用意しておいてくれ(間違いないぜ)

Gettin' me hot, yeah (Yeah)
俺を熱くさせるんだ、イェー(イェー)

Under my feet
足の裏からな

When I wake up
俺が目を覚ます時には

[Bridge: The Weeknd]

You decide if I live or die
俺が生きるか死ぬかは、君が決めるんだ

When you're close, I'm alive, I can feel the sky
君がそばにいる時、俺は生きていると実感し、空を感じることができる

I just want your body close to me, oh
俺はただ、君の体を俺のそばに引き寄せていたいんだ、オー

And if I O.D., I'll be alone with no heartbeat
もし俺がO.D.(オーバードーズ)したら、心臓の鼓動も止まり、孤独に死ぬだろう

I hope they kill us with a ghost in the Lambo'
ランボルギーニの中で、ゴーストと共に俺たちを殺してくれればいいのに
※「ghost」はロールス・ロイスの超高級車「Ghost」と幽霊のダブルミーニング。ランボルギーニという名声の象徴の中で、文字通りゴースト(幽霊/死体)になって心中(事故死)したいというThe Weeknd特有の破滅的なロマンティシズム。

And the doors goin' up, suicide
そしてドアが上に開く、スーサイド(自殺)だ
※ランボルギーニの特徴である「シザーズドア(上に開くドア)」と、ロールス・ロイスなどで採用される「スーサイドドア(後ヒンジで開くドア)」のカーカルチャー用語を掛け、直前の「O.D.(死)」と結びつけて「自殺(suicide)」を表現した極めて高度な言葉遊び。

[Chorus: The Weeknd]

I don't wanna wake up (I don't wanna wake up)
俺は目を覚ましたくない(目を覚ましたくない)

I want you spread out on the sheets (Want you spread out on the sheets)
シーツの上に君が広がっているのを見ていたい(広がっているのを見ていたい)

'Cause that pussy so good (Pussy so good), yeah
だってあのプッシーは最高だからな(最高だからな)、イェー

Girl, that pussy so sweet (Pussy so sweet)
ガール、あのプッシーは最高に甘いんだ(最高に甘い)

I don't wanna wake up (I don't wanna wake up)
俺は目を覚ましたくない(目を覚ましたくない)

I want it flowin' through my streams (Want it flowin' through my streams)
それが俺の血流を流れていくのを感じていたい(流れていくのを感じていたい)

Ha, gettin' me hot (Gettin' me hot)
ハッ、俺を熱くさせる(熱くさせる)

Oh, under my feet (My feet)
オー、足の裏からな(足の裏から)

I don't wanna wake up (Yeah)
目を覚ましたくないんだ(イェー)