Artist: Travis Scott (feat. Young Thug)
Album: Days Before Rodeo
Song Title: Skyfall
概要
トラヴィス・スコットと若き天才プロデューサーMetro Boominがタッグを組んだ、ミックステープ『Days Before Rodeo』を象徴するトラップ・アンセム。客演には前曲「Mamacita」に引き続き、アトランタからYoung Thugを迎えている。ドラッグによる強烈な酩酊感(High)と、それが抜けていく時の恐怖や虚無感(Fall)を、ジェームズ・ボンドの映画『Skyfall』の世界崩壊のメタファーに重ね合わせている。過剰な薬物摂取によって自分の意識(conscious)の中に閉じ込められ、「空が落ちてくる」ような絶望感に襲われながらも、再びドラッグに救いを求めてしまう依存のサイクル。トラヴィスとThugの退廃的なオーラと、Metro Boominの不気味なシネマティック・ビートが見事に融合した、ヒップホップ史に残るサイケデリックな傑作である。
和訳
[Intro: Travis Scott]
Ooh, ah
ウー、アー
Ooh, ooh, ooh, ah
ウー、ウー、ウー、アー
Ooh, ah, ooh, ooh, ah
ウー、アー、ウー、ウー、アー
Ooh, ooh, ooh, ooh, ah
ウー、ウー、ウー、ウー、アー
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる
※「conscious(意識)」と「conscience(良心)」の掛詞。ドラッグの過剰摂取によるバッドトリップで自分の頭の中から抜け出せない状態、あるいはストリートの掟と自分の良心の間で板挟みになっている(trapped)精神状態。
My trap is still bunkin', look at all these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
※「trap」はドラッグの密売所。自分の内面は意識に「閉じ込められて(trapped)」崩壊寸前だが、外側のビジネスとしての「トラップ」は大成功して金が溢れているという強烈な対比。
Hit up the hood pharmacist, he serve all the muddy
フッド(地元)の薬剤師に連絡する、あいつはマディ(シロップ)を全部用意してくれる
※「hood pharmacist」は非合法なドラッグ(特に処方薬)を売る売人のこと。「muddy」は咳止めシロップ(リーン)をスプライト等で割った濁った液体のこと。
Might shoot at your buddy who shot at my buddy
俺のダチを撃ったお前のダチを、撃ち殺してやるかもな
※ストリートにおける血で血を洗う報復の連鎖。どれだけ成功しても暴力のループ(trap)からは抜け出せない。
The sky keep on fallin', the drugs I keep callin'
空は落ち続ける、俺はドラッグを呼び続ける
※映画『Skyfall』のテーマと同様の「世界の終わり」のような絶望感やバッドトリップの比喩。空が落ちてくる恐怖から逃れるため、さらにドラッグを求めてしまう(依存の連鎖)。
They keep pickin' up for me, they love me
あいつら(ドラッグ)は俺のために電話に出続けてくれる、俺を愛してくれてるんだ
※人間は裏切るが、ドラッグ(they)だけはいつでも自分を受け入れてくれるという、孤独で病的な精神の依存。
[Refrain: Travis Scott]
I don't wanna buy, oh no
もう買いたくないんだ、オーノー
It won't get me high, oh no
これ以上はハイになれねえんだよ、オーノー
※耐性がつきすぎて、どれだけ買っても(摂取しても)もう十分な快感が得られないというジャンキーの苦悩。
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Hit up the hood pharmacist, he serve all the muddy
フッド(地元)の薬剤師に連絡する、あいつはマディ(シロップ)を全部用意してくれる
Might shoot at your buddy who shot at my buddy
俺のダチを撃ったお前のダチを、撃ち殺してやるかもな
The sky keep on fallin', the drugs keep on callin'
空は落ち続ける、ドラッグが俺を呼び続ける
[Bridge: Travis Scott]
Yeah, that's that loud shit, yeah
あぁ、それがラウド(極上の大麻)ってもんさ、イェー
I been out on my latest trip
俺は最新のトリップ(旅行/幻覚)に出かけてた
I've been drunk in my latest whip
最新のウィップ(高級車)の中で泥酔してた
So I might crash in ass, for real (For real, for real)
だからケツ(女)の中に突っ込んじまうかもな、マジで(マジで、マジで)
[Verse 1: Travis Scott]
Hit the club for the cougars
クーガー(年上熟女)目当てでクラブへ行く
※「cougar」は若い男を狙う金持ちの年上女性のスラング。
I never got down with the morals of Martin Luther
マーティン・ルーサー(キング牧師)の道徳心なんて、俺には到底理解できなかったよ
※公民権運動の指導者キング牧師の掲げた平和や道徳(非暴力など)とは対極にある、欲望と暴力にまみれた自分のストリートの生き方を対比している。
I'm just tryna ball, why these niggas want me neutered?
俺はただ成功(ボール)したいだけなのに、なんで奴らは俺を去勢(去勢)したがるんだ?
※「ball」は派手に金を使う(成功する)こと。「neutered」は動物の去勢。成功する黒人をシステムやヘイターたちが無力化(去勢)して押さえつけようとすることへの批判。
Got her down to her drawers, tryna get a little nuder
あの子の下着(ドロワーズ)まで下ろさせた、もう少し裸(ヌーダー)にさせようとしてる
They just wanna hang like my nigga Mr. Cooper
奴らは俺のダチのミスター・クーパーみたいに、ただ一緒に遊びたい(ハング)だけさ
※90年代の人気シットコム『Hangin' with Mr. Cooper』の主人公に掛けた言葉遊び。
I'm so 'head of my time, could I show up any sooner?
俺は時代を先取りしすぎてる、もっと早く現れるべきだったか?
They said I fucked the roommates, oh, you know that just a rumor
俺がルームメイトたちとヤッたって奴らは言うが、あぁ、そんなのただの噂だって分かってるだろ
Have you ever got stoned with your motherfuckin' jeweler? (Jeweler)
お前は自分の担当ジュエラーと一緒に、ウィードでぶっ飛んだ(ストーンド)ことがあるか?(ジュエラーとな)
※大金を落とすセレブだからこそ、高級宝石店の店主ともドラッグを吸うほどのフランクな関係(あるいは一緒に石=stoneを選ぶ関係)を築いているというフレックス。
Scott La Flame, no Rick the Ruler (Ruler), yeah
スコット・ラ・フレイム、リック・ザ・ルーラーじゃねえよ(ルーラー)、イェー
※「Rick the Ruler」は伝説的ラッパーSlick Rickの愛称。彼のように大量のジュエリーを身につけているが、俺はあくまで俺(トラヴィス)だというアピール。
[Refrain: Travis Scott]
I don't wanna buy no more (No more)
もう買いたくないんだ(これ以上は)
Your shit ain't gettin' me high no more (No more)
お前のブツじゃ、もうハイになれねえんだよ(これ以上は)
[Pre-Chorus: Travis Scott]
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Might jump with no bungee, I'm gone off that muddy
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)で完全にイカれてる
The drugs keep—
ドラッグがずっと—
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious (Ooh)
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる(ウー)
My trap is still bunky, look at all of these hundreds (Ah)
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ(アー)
Might jump with no bungee, get lost in the muddy (Ooh, ooh, ooh, ah)
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)の中で迷子になってる(ウー、ウー、ウー、アー)
I might shoot at your buddy who shot at my buddy (Ooh, ah)
俺のダチを撃ったお前のダチを、撃ち殺してやるかもな(ウー、アー)
Where's the love if you love me?
愛してるって言うなら、その愛はどこにあるんだ?
And the sky keep on fallin', the drugs I keep callin' (Ooh, ooh)
そして空は落ち続ける、俺はドラッグを呼び続ける(ウー、ウー)
They keep pickin' up for me (Ah), they love me
あいつら(ドラッグ)は俺のために電話に出続けてくれる(アー)、俺を愛してくれてるんだ
[Refrain: Travis Scott]
I don't wanna buy no more (No more)
もう買いたくないんだ(これ以上は)
Your shit ain't gettin' me high no more
お前のブツじゃ、もうハイになれねえんだよ
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Might jump with no bungee, I'm gone off that muddy
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)で完全にイカれてる
The drugs keep on callin', the sky keep on fallin'
ドラッグが俺を呼び続ける、空は落ち続ける
[Bridge: Young Thug]
The drugs keep on callin' (Callin')
ドラッグが俺を呼び続ける(呼び続ける)
The sky keep on fallin', the drugs keep on callin'
空は落ち続ける、ドラッグが俺を呼び続ける
The sky keep on fallin' (On fallin')
空は落ち続ける(落ち続ける)
The drugs keep on callin', the sky keep on fallin' (Fallin')
ドラッグが俺を呼び続ける、空は落ち続ける(落ち続ける)
The sky keep on fallin' (Fallin')
空は落ち続ける(落ち続ける)
The drugs keep on callin', the sky keep on fallin' (Fallin')
ドラッグが俺を呼び続ける、空は落ち続ける(落ち続ける)
The sky keep on fallin' (Fallin')
空は落ち続ける(落ち続ける)
The drugs keep on callin', the sky keep on fallin' (Keep on fallin')
ドラッグが俺を呼び続ける、空は落ち続ける(落ち続ける)
[Refrain: Young Thug & Travis Scott]
(Ooh, ah)
(ウー、アー)
Look me inside of my eyes (Ooh, ah)
俺の目の中を覗き込んでみろ(ウー、アー)
(Ooh, ah)
(ウー、アー)
All of this pain, but I'm tryna disguise (Ooh, ah)
これほどの痛みを抱えながらも、俺はそれを隠そうとしてるんだ(ウー、アー)
※Young Thugが、自身の奇抜なキャラクターの裏に隠された精神的な苦痛(pain)を告白するエモーショナルなライン。
[Verse 2: Young Thug & Travis Scott]
I'm it, like a game that get played by a kid
俺が「鬼」さ、ガキが遊んでるゲームみたいにな
※「鬼ごっこ」の鬼(It)と、自分がシーンの頂点(It)にいることを掛けている。
Pussy boy, I'm on your head like a wig
女々しい野郎共、俺はお前らの頭の上に乗ってるぜ、ウィッグ(カツラ)みたいにな
※常に相手の思考(頭)を支配し、マウントを取っているというフレックス。
Diamonds water like I bought 'em from a squid
ダイヤモンドは水みたいに澄んでる、まるでイカ(Squid)から買ったみたいにな
A1s, what she get when she want dick
最高級(A1)のステーキソースさ、あの子が俺のイチモツを欲しがる時に手にするのはな
※「A1」はアメリカの有名なステーキソースのブランド。「dick(肉)」にかける「ソース(男の体液)」というThugらしい強烈な下ネタ。
Black diamonds like I'm Akon kid
ブラックダイヤモンドだ、俺はエイコンの子供みたいにな
※セネガル出身のR&BスターAkonは、アフリカにダイヤモンド鉱山を所有していると公言していた。大量のブラックダイヤを持つ自分を彼の子供に例えている。
Whippin', I can turn a two to a six
ウィッピン(調理)、俺は2を6に変えられるぜ
※コカイン(クラック)を重曹で調理(Whip)して量を水増し(2オンスを6オンスに)し、利益を増やすストリートの錬金術。
Real talk, on Blood, you dead (Ooh, ah, ooh, ooh, ah)
マジな話だ、ブラッズ(ギャング)に誓って、お前は死ぬぜ(ウー、アー、ウー、ウー、アー)
※Young Thugが所属するストリートギャング「Bloods」の名前を出した殺害予告。
And I still want that head like a lid
それでも俺はまだ「ヘッド」を求めてる、フタ(リッド)みたいにな
※「head」はフェラチオのこと。「フタ(lid)」は容器の「頭(head)」にあることから。
Hit the school, make it rain on a principal
学校に乗り込んで、校長先生の上で札束の雨(メイク・イット・レイン)を降らせてやる
I will leave a nigga smokin' like an Optimo
俺は野郎をオプティモ(葉巻)みたいにくすぶらせて(撃ち殺して)おくぜ
※「Optimo」は安価な葉巻のブランド。「smoking」は葉巻を吸うことと、銃撃されて体から煙(血しぶきや硝煙)が上がっている状態の掛詞。
All my bitches, they on green, go
俺のビッチたちは全員「グリーン」だ、行け
※青信号(グリーン)でいつでもGOサインが出ている(ヤレる)状態と、金(グリーンバック)を持っている状態。
They ridin' with heat, ready to sting, bro
あいつらは熱(銃)を持って乗ってる、いつでも刺す(撃つ)準備ができてるぜ、兄弟
I got three hundred bitches like I'm Sosa, ho (Ooh, ah, ooh, ooh, ah)
俺には300人のビッチがいる、まるでソーサみたいにな、ビッチ(ウー、アー、ウー、ウー、アー)
※「Sosa」はシカゴのドリル・ラッパーChief Keefの愛称であり、彼のクルー名が「300(Glory Boyz Entertainment / 300 Entertainment)」。
My jewelry shinin' like some Mop & Glo
俺のジュエリーはモップ&グロー(床用ワックス)みたいに輝いてる
Inside her pants is a camel toe
あの子のパンツの中はキャメルトウ(食い込み)だ
I swear I fell in love with all those (Ooh, ah, ooh, ooh, ah)
誓って言うが、俺はその全てに恋に落ちちまったんだ(ウー、アー、ウー、ウー、アー)
[Refrain: Travis Scott]
I don't wanna buy no more (No more)
もう買いたくないんだ(これ以上は)
Your shit ain't gettin' me high no more (No more)
お前のブツじゃ、もうハイになれねえんだよ(これ以上は)
[Pre-Chorus: Travis Scott]
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Might jump with no bungee, I'm gone off that muddy
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)で完全にイカれてる
The drugs keep—
ドラッグがずっと—
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious (Ooh, ah)
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる(ウー、アー)
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Might jump with no bungee, get lost in the muddy (Ooh, ooh, ooh, ah)
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)の中で迷子になってる(ウー、ウー、ウー、アー)
I might shoot at your buddy who shot at my buddy (Ooh)
俺のダチを撃ったお前のダチを、撃ち殺してやるかもな(ウー)
Where's the love if you love me? (Ah)
愛してるって言うなら、その愛はどこにあるんだ?(アー)
And the sky keep on fallin', the drugs I keep callin' (Ooh, ooh)
そして空は落ち続ける、俺はドラッグを呼び続ける(ウー、ウー)
They keep pickin' up for me (Ah), they love me
あいつら(ドラッグ)は俺のために電話に出続けてくれる(アー)、俺を愛してくれてるんだ
[Refrain: Travis Scott]
I don't wanna buy no more (No more)
もう買いたくないんだ(これ以上は)
Your shit ain't gettin' me high no more
お前のブツじゃ、もうハイになれねえんだよ
[Chorus: Travis Scott]
I'm trapped in my conscious
俺は自分の意識の中に閉じ込められてる
My trap is still bunky, look at all of these hundreds
俺のトラップ(シマ)は今でも活気づいてる、この100ドル札の山を見てみろ
Might jump with no bungee, I'm gone off that muddy
バンジーなしで飛び降りるかもな、あのマディ(シロップ)で完全にイカれてる
The drugs keep on callin', the sky keep on fallin'
ドラッグが俺を呼び続ける、空は落ち続ける
[Outro: Young Thug]
Metro Boomin' want some more, nigga
メトロ・ブーミンはもっと欲しがってるぜ、クソ野郎
※Young Thugの声による、プロデューサーMetro Boominの超有名なプロデューサータグ。このタグがヒップホップ・シーン全体を席巻する前の、最初期の使用例の一つでもある。
