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STANDING ON BUSINESS - Justin Bieber & Druski 【和訳・解説】

Artist: Justin Bieber & Druski

Album: SWAG

Song Title: STANDING ON BUSINESS

概要

アルバム『SWAG』に収録された「STANDING ON BUSINESS」は、コメディアンのDruski(ドルースキー)をフィーチャーした一連のスキットの締めくくりとなるトラックである。ここでは、ジャスティンが実際にビーチでパパラッチにプライバシーを侵害され、激しい口論になった際の生々しい音声(あるいはその再現)が使用されている。ジャスティンはパパラッチに対して「Standing on business(一歩も引かない、断固たる態度をとる)」というヒップホップ・スラングを用いて境界線を引こうとするが、Druskiはその真剣な空気を断ち切り、「お前の発音が綺麗すぎたからパパラッチは帰らなかったんだ」とAAVE(黒人英語)の観点から面白おかしくダメ出しをする。スターとしての深刻な苦悩と、フッドのノリが交差する、ジャスティンとDruskiの抜群のケミストリーを象徴する秀逸なインタールードだ。

和訳

[Skit: Druski, Justin Bieber & Paparazzi Man]

Yo, man, yeah, let me take that one from the top (You're not getting it, it's not clocking to you)
なぁ、もう一回最初からやらせてくれよ。(お前には伝わってない、全くピンときてないみたいだな)
※実際のパパラッチとの口論の録音、あるいはそれを再現したシーン。「clocking to you(お前の頭で理解する、ピンとくる)」という表現を用い、執拗に付き纏うカメラマンに対し、ジャスティンが苛立ちを露わにしている。

It's not clocking to you that I'm standing on business, is it?
俺が「自分の意思を絶対に曲げない(Standing on business)」ってことが、お前には理解できてないんだろ?
※「Standing on business」は、ヒップホップ界隈やインターネットで大流行しているスラングで、「自分の義務を果たす」「自分の言葉に責任を持つ」「一歩も引かない」という意味。パパラッチに対して断固たる態度で境界線を引こうとするジャスティンの強い意志が示されている。

We're on the sidewalk, Justin
俺たちは歩道にいるんだぜ、ジャスティン。
※パパラッチ側の常套句。「歩道は公共の場所だから撮影しても合法だ」という主張であり、長年ジャスティンを苦しめてきた「法的な正当性」と「道徳的なプライバシー侵害」の境界線を巡るリアルなやり取りである。

I don't give a **** if you're on the sidewalk
お前らが歩道にいようが知ったこっちゃねえよ。

I'm a human **** being, you're standing around my car, at the beach
俺だって一人の人間なんだぞ。お前ら、ビーチで俺の車の周りに群がってるじゃねえか。
※「I'm a human being(俺も人間だ)」。前述の「THERAPY SESSION」や「BUTTERFLIES」でも反復されている、彼の中核的な叫び。法律上はどうであれ、プライバシーを侵害され続ける一人の人間としての倫理的な苦痛を訴えかけている。

You know what I'm sayin'?
俺の言ってること分かるか?

I like that you pronounce business
お前が「ビジネス(business)」ってきっちり発音してるのがウケるよな。
※ここでDruskiがカットインし、シリアスな口論の空気を一変させる。

Usually, when I say, "Standin' on business," I say, "Standin' on bih' 'ness" (Mm)
普通、俺が「Standin' on business」って言う時は、「Standin' on ビズネス(bih' 'ness)」って訛って言うんだよ。(うーん)
※Druskiの的確なストリート的ツッコミ。AAVE(アフリカ系アメリカ人英語)やヒップホップ・スラングとしての「Standing on business」は、発音を崩して「ビズネス(bih'ness)」と言うのがリアルなヴァイブスであると指摘している。

I don't say, "Standing on— I'm standing on business, bro"
「Standing on— アイム・スタンディング・オン・ビジネスだ、兄弟」なんて、そんなお行儀よく言わねえよ。

I think that's why he ain't leave right there
パパラッチがその場から立ち去らなかったのは、それが理由だと思うぜ。

You were pronunciatin' every wor— you can't pronunciate every word when you doin' that (Damn)
お前、一語一句きっちり発音してたからなー。あんな風に凄む時に、全部正確に発音しちゃダメなんだよ。(マジか)
※白人であり、カナダ出身のポップスターであるジャスティンが、ストリートのスラングを使って凄もうとした結果「綺麗に発音しすぎてしまった」ため、威嚇としての迫力に欠けていたという非常にメタ的で笑える指摘。カルチャーの文脈を理解したDruskiならではの愛のあるイジりである。

You know what I'm sayin'? "I'm standin' on bih' 'ness" (Yeah, you right)
分かるか?「俺はビズネス(bih' 'ness)に立ってる」って言うんだよ。(あぁ、お前の言う通りだ)

And you standin' on bih' 'ness (Yeah, you're right, you're right), yeah, that guy'll never leave, y'know? (So)
お前はビズネス(bih' 'ness)に立ってる。(あぁ、そうだな、その通りだ)そうさ、じゃないとあいつら絶対に帰らないぜ、分かるだろ?(だからさ)

I'ma start goin' to the beach and lookin' for motherfuckers just to say that shit, too
俺もビーチに行って、そいつらに向かってそのセリフを言うためだけにパパラッチを探し始めようかな。

You want some of this Black? You wanna hit this, uh, Black & Mild? (Nah, I'm good, I'm cool, bro)
このブラック吸うか? なぁ、この「ブラック・アンド・マイルド」一服するかい?(いや、俺はいいや、大丈夫だよ、兄弟)
※「SOULFUL」「THERAPY SESSION」から続く天丼(繰り返しのギャグ)。怒りやストレスを抱えるジャスティンに対し、またしてもフッドの象徴である安物の葉巻を「解決策」として勧めている。今回はジャスティンが冷静に断っている点も、彼らの気のおけない友人関係のリアルさを示している。

You good? (Yeah) Alright, bet, no, I figured that
大丈夫か?(あぁ) わかった、了解。いや、そう言うと思ったよ。