Artist: Michael Jackson
Album: Invincible
Song Title: Heaven Can Wait
概要
2001年発表のアルバム『Invincible』に収録された、テディ・ライリーらとの共作による極上のR&Bバラードである。死を迎え、天使が天国へ迎えに来たとしても「愛する人を置いていくくらいなら天国なんていらない」と地上に留まることを願う、究極の愛と執着を描いている。幾重にも重ねられたマイケルのシルキーなファルセットと、2000年代初頭の洗練されたネオ・ソウルのビートが見事に融合している。2009年の彼の早すぎる死後、ファンにとってこの曲は全く別の悲劇的な響きを持つこととなり、「天使が彼を連れ去ってしまった」という喪失感と共に、彼が愛した現世への惜別を象徴する特別なレクイエムとして語り継がれている。
和訳
[Chorus]
Tell the angels, "No"
天使たちに「ノー」と伝えてくれ
I don't wanna leave my baby alone
僕の愛する人を一人残して去りたくないんだ
I don't want nobody else to hold you
他の誰にも君を抱きしめてほしくない
※「死」という絶対的な運命に対してすら抵抗しようとする、究極のエゴイズムと深い愛情。天国の至福よりも、現世での愛する人との時間を渇望している。
That's a chance I'll take
それが僕の賭けるチャンスさ
Baby, I'll stay, Heaven can wait
ベイビー、僕はここに留まるよ、天国には待っていてもらう
No, if the angels took me from this Earth
たとえ天使たちが僕をこの地上から連れ去ろうとしても
I would tell 'em, "Bring me back to her"
僕は言うよ、「彼女の元へ帰してくれ」と
It's a chance I'll take, maybe I'll stay
それが僕の賭けるチャンスさ、僕は留まるかもしれない
Heaven can wait
天国には待っていてもらう
[Verse 1]
You're beautiful, you're wonderful, incredible, I love you so
君は美しく、素晴らしく、信じられないほど最高だ、心から愛している
You're beautiful
君は美しい
Each moment spent with you is simply wonderful
君と過ごす一瞬一瞬が、ただただ素晴らしいんだ
This love I have for you, girl, it's incredible
君へのこの愛は、なぁ、信じられないほどなんだよ
And I don't know what I'd do if I can't be with you
君といられないなら、どうすればいいのか分からない
The world could not go on, so every night I pray
世界は終わってしまう、だから僕は毎晩祈るんだ
If the Lord should come for me before I wake
もし僕が目覚める前に、主(神)が迎えに来たとしても
※キリスト教の伝統的な就寝時の祈り("If I should die before I wake, I pray the Lord my soul to take"=目覚める前に死ぬようなことがあれば、主よ、どうか私の魂をお救いください)の引用。マイケルはここで定型句を覆し、「魂を天国へ連れて行かないでくれ」と逆の祈りを捧げている。
I wouldn't wanna go if I can't see your face, can't hold you close
君の顔を見られず、君を抱きしめられないなら、僕は行きたくない
What good would Heaven be?
天国なんて何の意味があるというんだ?
If the angels came for me, I'd tell them, "No"
もし天使たちが迎えに来ても、僕は「ノー」と伝えるよ
[Chorus]
No, I don't wanna leave my baby alone
絶対に、僕の愛する人を一人残して去りたくないんだ
I don't want nobody else to hold you
他の誰にも君を抱きしめてほしくない
That's the chance I'll take
それが僕の賭けるチャンスさ
Baby, I'll stay, Heaven can wait
ベイビー、僕はここに留まるよ、天国には待っていてもらう
No, if the angels took me from this Earth
たとえ天使たちが僕をこの地上から連れ去ろうとしても
I would tell them, "Bring me back to her"
僕は言うよ、「彼女の元へ帰してくれ」と
It's a chance I'll take, maybe I'll stay
それが僕の賭けるチャンスさ、僕は留まるかもしれない
Heaven can wait
天国には待っていてもらう
[Verse 2]
Unthinkable
考えられないことだ
Me sittin' up in the clouds and you are all alone
僕が雲の上に座っていて、君が一人ぼっちだなんて
The time might come around when you'd be movin' on (Movin' on)
いつか君が、過去を乗り越えて前に進む時が来るかもしれない(前に進む)
I'd turn it all around and try to get back down to my baby girl
僕はすべてをひっくり返して、愛する君のいる地上へ戻ろうとするだろう
※「turn it all around(すべてをひっくり返す)」。神の定めた死の運命や天国の秩序すらも破壊して、現世へと帰還しようとする主人公の途方もない執念が描かれている。
Can't stand to see nobody kissin', touchin' her
他の誰かが彼女にキスをして、触れるのを見るなんて耐えられない
Couldn't take nobody lovin' you the way we were
僕らが愛し合ったように、他の誰かが君を愛するなんて受け入れられない
What good would Heaven be?
天国なんて何の意味があるというんだ?
If the angels come for me, I'd tell them, "No"
もし天使たちが迎えに来ても、僕は「ノー」と伝えるよ
[Chorus]
No (Yeah), I don't wanna leave my baby alone (My baby)
絶対に(Yeah)、僕の愛する人を一人残して去りたくないんだ(僕の愛する人)
I don't want nobody else to hold you (Don't you do this to me)
他の誰にも君を抱きしめてほしくない(僕にこんな仕打ちをしないでくれ)
That's a chance I'll take (If the angels come around, just tell 'em to bring me down to my baby)
それが僕の賭けるチャンスさ(もし天使がやって来たら、愛する人の元へ降ろしてくれと伝えるだけさ)
Baby, I'll stay, Heaven can wait
ベイビー、僕はここに留まるよ、天国には待っていてもらう
No, if the angels took me from this Earth (Don't you do this to me)
たとえ天使たちが僕をこの地上から連れ去ろうとしても(僕にこんな仕打ちをしないでくれ)
I would tell 'em, "Bring me back to her" (Heaven can wait)
僕は言うよ、「彼女の元へ帰してくれ」と(天国には待っていてもらう)
It's a chance I'll take, maybe I'll stay
それが僕の賭けるチャンスさ、僕は留まるかもしれない
Heaven can wait
天国には待っていてもらう
[Bridge]
Oh no, can't be without my baby (I can't be without my baby)
Oh no、愛する人なしではいられない(愛する人なしではいられない)
Won't go, without her, I'd go crazy (You can't take her to me)
行かないよ、彼女なしじゃ気が狂ってしまう(彼女を僕から奪うことはできない)
Oh no, guess Heaven will be waiting (See, if the angels come around, just tell 'em to bring me down to my baby)
Oh no、天国には待っていてもらおう(ほら、もし天使が来たら、愛する人の元へ降ろしてくれと伝えるだけさ)
Oh no, can't be without my baby (Hey, don't you do this to me)
Oh no、愛する人なしではいられない(Hey、僕にこんな仕打ちをしないでくれ)
Won't go, without her, I'd go crazy (I can't be without my baby)
行かないよ、彼女なしじゃ気が狂ってしまう(愛する人なしではいられない)
Oh, no, guess Heaven will be waiting (Hey)
Oh, no、天国には待っていてもらおう(Hey)
(I love you, girl, I need you, baby, I want you, baby)
(愛しているよ、なぁ、君が必要なんだ、君が欲しいんだ、ベイビー)
No!
絶対に嫌だ!
[Chorus]
No, I don't wanna leave my baby alone
絶対に、僕の愛する人を一人残して去りたくないんだ
I don't want nobody else to hold you
他の誰にも君を抱きしめてほしくない
That's a chance I'll take
それが僕の賭けるチャンスさ
Baby, I'll stay, Heaven can wait
ベイビー、僕はここに留まるよ、天国には待っていてもらう
No, if the angels took me from this Earth
たとえ天使たちが僕をこの地上から連れ去ろうとしても
I would tell them, "Bring me back to her"
僕は言うよ、「彼女の元へ帰してくれ」と
It's a chance I'll take, maybe I'll stay
それが僕の賭けるチャンスさ、僕は留まるかもしれない
Heaven can wait
天国には待っていてもらう
[Outro]
I said no, just leave us alone
「ノー」と言っただろ、僕らをそっとしておいてくれ
(You're beautiful, you're wonderful, incredible, I love you so) Leave us alone
(君は美しく、素晴らしく、最高だ、心から愛している)僕らをそっとしておいてくれ
Please leave us alone (You're beautiful)
お願いだから、僕らをそっとしておいてくれ(君は美しい)
Please leave us alone, ah, leave me alone
お願いだから、僕らをそっとしておいてくれ、あぁ、僕を放っておいてくれ
Please leave me alone, I said, leave me alone
お願いだから、僕を放っておいてくれ、「放っておいてくれ」と言っただろう
※アウトロで連呼される「Leave me alone」。かつてメディアやパパラッチに対して放たれた拒絶の叫びが、ここでは「死の運命(天使たち)」に対する悲痛な抵抗の言葉として響く。フェイドアウトしていく彼の切実なファルセットは、結果的に彼の早すぎる死を暗示するかのような、極めて哀切な余韻を残している。
