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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

I’m Back - Eminem 【和訳・解説】

Artist: Eminem

Album: The Marshall Mathers LP

Song Title: I’m Back

概要

前作『The Slim Shady LP』で世界を席巻したエミネムが、その最悪のペルソナ「スリム・シェイディ」として再びシーンに帰還したことを高らかに宣言するハードコア・アンセム。ドクター・ドレーとメルマンが共同プロデュースした、不穏なギターリフと重厚なベースラインが特徴的なビートに乗せ、エミネムは自身を取り巻く名声への苦悩、メディアの偏向報道、そしてアイドルカルチャーへの憎悪を暴力的な言葉で吐き出している。特にVerse 3では、1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件の加害者に自身を重ね合わせるという極めて過激なラインを披露し、レコード会社(インタースコープ)によって強制的に音声がミュートされる(検閲される)というヒップホップ史に残る有名なエピソードを生み出した。検閲にすら屈しない彼の悪童ぶりが凝縮された、初期エミネムの象徴的な一曲である。

和訳

[Chorus]

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady-Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ・シェイディ!)

[Verse 1]

I murder a rhyme, one word at a time
俺はライムをぶち殺す。一言ずつ、確実にな

You never heard of a mind as perverted as mine
俺の頭の中ほど、変態的(パーヴァーテッド)でイカれたモンを聞いたことはねえだろ

You better get rid of that .9, it ain't gonna help
その9ミリ拳銃は捨てた方がいいぜ、何の役にも立たねえからな

What good's it gonna do against a man that strangles himself?
自分で自分の首を絞めるようなイカれた男相手に、それが何の役に立つってんだ?
※エミネム自身の破滅願望や自傷的なキャラクターを示し、脅しが通用しない「失うものがない狂人」であることをアピールしている。

I'm waitin' for Hell, like Hell, shit, I'm anxious as Hell
俺は地獄(ヘル)を待ってる。地獄のようにな。クソッ、地獄みたいに待ち遠しい(アンクシャス)ぜ
※「Hell」という単語を3回繰り返し、それぞれの意味(場所としての地獄、強調表現としての"like hell", "as hell")を使い分ける巧みなワードプレイ。

Manson, you safe in that cell, be thankful it's jail
マンソン、お前はその独房(セル)の中で安全だ。刑務所(ジェイル)にいることに感謝しな
※「マンソン」は、1969年にカルト集団を率いて凄惨な連続殺人事件を起こしたチャールズ・マンソンのこと。エミネムは「俺はあの稀代の殺人鬼よりも危険な存在であり、刑務所の中にいるあいつの方がむしろ俺から逃れられて安全だ」と豪語している。

I used to be my mommy's little angel at twelve
俺も12歳までは、ママの小さな天使(エンジェル)だったんだ

Thirteen, I was puttin' shells in a gauge on a shelf
13歳になった時には、棚の上でショットガン(ゲージ)に弾(シェル)を装填してたけどな
※「twelve」「shelf」「shells」など、L音を使った内部韻(インターナル・ライム)が心地よく響く。

I used to get punked and bullied on my block
昔は俺のブロック(縄張り)で、よくコケにされたり虐められたりしてた
※エミネムが幼少期に黒人優位のデトロイトの学校で凄惨なイジメに遭っていた事実(『Brain Damage』などで語られる過去)への言及。

'Til I cut a kitten's head off and stuck it in this kid's mailbox (Hey Ma', Ma'!)
子猫の首を切り落として、そいつの家の郵便受けに突っ込んでやるまではな(ねえママ、ママ!)
※イジメっ子に対するサイコパス的な復讐の描写。事実ではなく、スリム・シェイディというキャラクターの猟奇性を強調するためのブラックジョーク。

I used to give a fuck, now I could give a fuck less
昔はいろいろ気にしてた(give a fuck)が、今じゃこれ以上ないくらいどうでもいい(could give a fuck less)ね

What do I think of success? It sucks, too much press
俺が「成功(サクセス)」についてどう思ってるかって? 最悪(サックス)だよ、マスコミ(プレス)がうるさすぎる
※「success」「sucks」「press」「stress」「cess」「depress」「upset」「mess」と、S音を怒涛の勢いで踏み続ける超絶技巧のマルチシラブル。

I'm stressed, too much cess, depressed, too upset
俺はストレスまみれだ。ハッパ(セス)を吸いすぎて、鬱(ディプレス)になって、気が狂いそう(アップセット)だ

It's just too much mess, I guess I must just blew up quick (Yes)
ただのめちゃくちゃ(メス)な状況さ。たぶん俺が、あまりにも早く売れ(ブレウ・アップ)すぎちまったんだろうな(そうだ)
※前作の大ヒットによる急激な環境の変化に、精神が追いついていないリアルな苦悩。

Grew up quick (No), was raised right
早く大人になりすぎた?(違うな)、真っ当に育てられたってことさ

Whatever you say is wrong, whatever I say's right
お前らが言うことは全部間違ってて、俺が言うことは全部正しいんだよ

You think of my name now whenever you say, "Hi"
お前らは今、「ハイ(Hi)」って言うたびに、俺の名前を思い浮かべるんだろ
※大ヒット曲『My Name Is』の冒頭のフレーズ「Hi, my name is」を誰もが連想してしまうほどの文化的現象になったことへの言及。

Became a commodity 'cause I'm W-H-I-
俺はただの商品(コモディティ)になっちまった。だって俺が、W-H-I-

T-E, 'cause MTV was so friendly to me
T-E(ホワイト/白人)だからさ。だってMTVが、俺にやたらと優しくしてくれたからな
※「WHITE(白人)」。自分が黒人社会のヒップホップにおいて、白人であったからこそMTVなどのメインストリーム・メディアに受け入れられ、商業的な「商品」として消費されやすかったという、人種的特権(ホワイト・プリヴィレッジ)に対する鋭い自己言及と自己嫌悪。

Can't wait 'til Kim sees me
キム(妻)が今の俺を見たらどう思うか、楽しみで仕方ねえよ

Now, is it worth it? Look at my life, how is it perfect?
なぁ、これに何の価値がある? 俺の人生を見てみろ、どこが完璧だってんだ?

Read my lips, bitch! What, my mouth isn't workin'?
俺の唇を読め(俺の言うことをよく聞け)、ビッチ! なんだ、俺の口が動いてないってか?

You hear this finger? Oh, it's upside down
お前、この指の音が聞こえるか? おっと、逆さまだったな

Here, let me turn this motherfucker up right now
ほら、今すぐこのクソみたいな指を、上に向けて(中指を立てて)やるよ
※「指の音が聞こえるか」という挑発から、中指を立てる動作へと繋げる視覚的でコミカルなジョーク。

[Chorus]

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (Shady!)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(シェイディ!)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

[Verse 2]

I take each individual degenerate's head and reach into it
俺は、それぞれの退廃した連中(リスナー)の頭を掴んで、その中に手を突っ込む

Just to see if he's influenced by me if he listens to music
そいつが音楽を聴いて、俺の影響を受けてるかどうか確かめるためにな
※社会が「若者の犯罪はエミネムの音楽のせいだ」と非難することに対する、スリム・シェイディ的な調査。

And if he feeds into this shit, he's an innocent victim
もしそいつがこのクソみたいな音楽に影響(フィード)されちまうなら、そいつは「罪のない犠牲者(イノセント・ヴィクティム)」さ

And becomes a puppet on the string of my tennis shoe
そして、俺のテニスシューズの靴紐で操られる「操り人形(パペット)」になっちまうのさ
※大衆やメディアが危惧する「洗脳」を、あえて肯定して見せることで彼らの恐怖を煽っている。

(Scratches) My name is Slim Shady
(スクラッチ音)俺の名前はスリム・シェイディ
※デビュー曲『My Name Is』の有名なスクラッチ音のセルフサンプリング。

I been crazy way before radio didn't play me
俺は、ラジオが俺の曲を流さなくなるずっと前からイカれてたんだぜ
※放送禁止の憂き目に遭う前から、自分のルーツはアンダーグラウンドの狂気にあるという主張。

The sensational (scratch), "Back is the incredible!"
センセーショナルな(スクラッチ音)、「インクレディブル(信じられない男)の帰還だ!」
※Public Enemyのクラシック『Bring the Noise』におけるChuck Dのシャウト「Back is the incredible!」のサンプリング。

With Ken Kaniff, who just finds the men edible
男を食える(エディブル)と思ってる、ケン・カニフと一緒にな
※前作『The Slim Shady LP』から登場している、エミネムが生み出した変態的なゲイのキャラクター「ケン・カニフ」。

It's Ken Kaniff on the Internet
インターネット上のケン・カニフさ

Tryin' to lure your kids with him into bed (Uh)
お前らのガキどもを、自分と一緒にベッドに誘い込もうとしてるんだぜ(アー)
※当時普及し始めたインターネットのチャットルームで起きる小児性愛者のグルーミング(誘い込み)をジョークにした、倫理観皆無のブラックユーモア。

It's a sick world we live in these days
俺たちが生きてる最近の世界は、全く病んでる(シック)よな
※自分のような存在が蔓延る社会の病理を、他人事のように嘆いてみせる皮肉。

"Slim, for Pete's sakes, put down Christopher Reeve's legs!" ("Oh, oh, oh, oh!")
「スリム、お願いだから(for Pete's sakes)、クリストファー・リーヴの脚を下ろしてやってくれ!」(「オゥ、オゥ、オゥ、オゥ!」)
※映画『スーパーマン』の主演俳優であり、落馬事故で全身麻痺となったクリストファー・リーヴに対する恒例の不謹慎ジョーク。麻痺して動かない彼の脚を持ち上げて弄んでいるという最悪の描写。

Geez, you guys are so sensitive
おいおい、お前ら過敏(センシティブ)すぎんだろ

"Slim, it's a touchy subject, try and just don't mention it"
「スリム、それはデリケート(タッチー)な話題だ。頼むから触れないようにしてくれ」
※周りの大人たち(マネージャーやレコード会社)が、タブーに踏み込むエミネムを止めようとする様子のパロディ。

Mind with no sense in it, fried schizophrenic whose eyes get so squinted
常識(センス)のカケラもない精神。目が細く(スクウィンテッド)なるまでヤクでぶっ飛んだ(フライド)、統合失調症(スキゾフレニック)の患者さ
※「sense in it」「schizophrenic」「squinted」などの高度な多音節韻。

I'm blind from smoke in 'em with my windows tinted
スモークガラス(ティンテッド)の車の中でハッパを吸いすぎて、煙で前が見えねえ(ブラインド)んだ

With nine limos rented, doin' lines of coke in 'em
9台のリムジンを借り切って、その中でコカインのラインを吸ってる

With a bunch of guys hoppin' out, all high and indo-scented
そこから大勢の野郎どもが飛び出してくる。全員ガンギマリで、インド(極上の大麻)の匂いをプンプンさせてな

And that's where I get my name from, that's why they call me—
それが俺の名前の由来さ。だから連中は俺をこう呼ぶんだ—

[Chorus]

They call me Slim Shady (I'm back)
連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back (Back) (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(戻ったぜ)(スリム・シェイディ!)

[Verse 3]

I take seven {kids} from {Columbine}, stand 'em all in line
俺は{コロンバイン高校}から7人の{ガキども}を連れてきて、一列に並ばせる
※ここがヒップホップ史に残る有名な検閲箇所。{}で囲まれた単語(kids、Columbine)は、CDのオリジナル音源では完全に無音(ミュート)にされている。これは1999年に起きた「コロンバイン高校銃乱射事件」の生々しすぎる被害描写に対し、インタースコープ・レコードの重役が激怒し、エミネムの意向を無視して強制的に検閲したためである(13年後のアルバム『The Marshall Mathers LP 2』の楽曲「Rap God」で、エミネムはこのラインを無修正で再ラップし、長年の雪辱を果たすことになる)。

Add an AK-47, a revolver, a .9
そこにAK-47、リボルバー、9ミリ拳銃を加えて

A MAC-11 and it oughta solve the problem of mine
MAC-11(サブマシンガン)があれば、俺の問題も解決するはずさ

And that's a whole school of bullies shot up all at one time (Ahh! Ahh! Ahh!)
それで、学校中のイジメっ子たちを一度に全員蜂の巣にしてやるんだ(アァ! アァ! アァ!)
※エミネム自身が幼少期に激しいイジメを受けていた経験から、コロンバイン事件の犯人(彼らもイジメを苦にしていたとされる)に歪んだ共感を示し、彼らの狂気を自分自身に憑依させている。社会のタブーを土足で踏み躙る、アルバム随一の危険なライン。

'Cause I'm Shady, they call me as crazy
だって俺はシェイディだ。連中は俺のことを狂ってる(クレイジー)と呼ぶ

As the world was over this whole Y2K thing
世界中が、あのY2K(2000年問題)騒動で狂ってたのと同じくらいにな
※1999年末に世界中をパニックに陥れた「Y2K問題(コンピューターの誤作動で世界が終わるというデマ)」を例に出し、大衆の集団ヒステリーの愚かさを嘲笑っている。

And by the way, NSYNC, why do they sing?
ところで、インシンク(NSYNC)。あいつらは何で歌ってんだ?
※当時のトップアイドルグループへの理不尽なディス。

Am I the only one who realizes they stink?
あいつらがクソほどダサい(臭い)って気づいてるのは、俺だけか?

Should I dye my hair pink and care what y'all think
俺も髪をピンク色に染めて、お前らがどう思うか気にした方がいいのか?
※アイドルたちがファンの顔色を窺いながら奇抜なファッションをする商業主義への皮肉。

Lip-sync and buy a bigger size of earrings?
口パク(リップシンク)して、もっとデカいサイズのイヤリングでも買えばいいのか?

It's why I tend to block out when I hear things
だから俺は、そういう(ポップカルチャーの)音を耳にするたびに、シャットアウトしたくなるんだ

'Cause all these fans screamin' is makin' my ears ring (Ahh!)
だって、ファンどもの甲高い悲鳴を聞いてると、耳鳴り(イヤーズ・リング)がしてくるからな(アァ!)
※「earrings」と「ears ring」の同音異義のライム。熱狂的なファンに囲まれるアイドル的な扱いへの苦痛。

So I just throw up a middle finger and let it linger
だから俺はただ中指を立てて、そのままずっと(リンガー)突き立てたままにしておくのさ

Longer than the rumor that I was stickin' it to Christina
俺がクリスティーナ(・アギレラ)とヤッた(stickin' it)っていう噂が長引いた(リンガー)よりも、長く(ロンガー)な
※『The Real Slim Shady』でもディスったアイドル、クリスティーナ・アギレラとの根も葉もない熱愛の噂(あるいはエミネム自身がでっち上げた性病のデマ)を再びネタにしている。

'Cause if I ever stuck it to any singer in showbiz
だって、もし俺がショービジネス界のシンガーとヤる(stuck it)としたら

It'd be Jennifer Lopez and Puffy, you know this
ジェニファー・ロペスと、パフィー(P・ディディ)だろうな。お前らも知っての通りさ
※当時、最もホットなビッグカップルとしてメディアを騒がせていたJ.LoとPuff Daddyを引き合いに出し、「俺がヤるならパフィー(男)も一緒だ」というバイセクシャル的なブラックジョークで彼らを茶化している。

I'm sorry, Puff, but I don't give a fuck
悪いなパフ。でも俺はマジで何も気にしちゃいねえんだ

If this chick was my own mother, I'd still fuck her with no rubber
もしこの女が俺のオカンだったとしても、俺はゴムなし(生)でヤッてやるよ
※再び登場する、実の母親(デビー)との近親相姦という究極のタブー。

And cum inside her and have a son and a new brother
そして中に中出し(カム・インサイド)して、息子であり同時に新しい弟でもあるガキを作ってやる

At the same time and just say that it ain't mine, what's my name?
同時に手に入れて、そいつは「俺の子供じゃない」って言い張ってやるのさ。さて、俺の名前は何だ?
※近親相姦で生まれた子供の責任すら放棄するという、倫理観の完全な崩壊。「俺の名前は何だ?」と問いかけ、最悪のペルソナ「スリム・シェイディ」の名前をコーラスで答えさせる完璧な締めくくり。

[Chorus]

I'm Slim Shady (scratch- Slim, I'm back)
俺はスリム・シェイディだ(スクラッチ - スリム、俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ

That's why they call me Slim Shady (I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (scratch- I'm back), I'm back (I'm- scratch- I'm back) (Slim Shady!)
俺は戻ってきた(スクラッチ - 俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ(俺は- スクラッチ - 俺は戻ってきた)(スリム・シェイディ!)

That's why they call me Slim Shady (scratches Slim, I'm back)
だから連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(スクラッチ スリム、俺は戻ってきたぜ)

I'm back (I'm back), I'm back
俺は戻ってきた(俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ

They call me Slim Shady (I'm back)
連中は俺をスリム・シェイディって呼ぶのさ(俺は戻ってきたぜ)

I'm back (scratch I'm back), I'm back
俺は戻ってきた(スクラッチ 俺は戻ってきた)、俺は戻ってきたんだ

[Outro]

Guess who's b-back, back
誰が戻ってきたか、当ててみな
※次作アルバム『The Eminem Show』(2002年)のリードシングル『Without Me』の伝説的なイントロ(Guess who's back)の原型となるフレーズがここで登場している深い考察ポイント。

Gue-gue-guess who's back (Hi, Mom!)
だ、だ、誰が戻ってきたか、当ててみな(やあ、ママ!)
※自分を訴えた母親への皮肉な挨拶。

{​​scratch*}​​ Guess who's back
{​​スクラッチ}​​ 誰が戻ってきたか、当ててみな

{​​scratch}​​ Gue— {​​scratch}​​ guess who's back
{​​スクラッチ}​​ だ— {​​スクラッチ}​​ 誰が戻ってきたか、当ててみな

D-12 {​​scratch}​​ guess who's back
D12だ。 {​​スクラッチ}​​ 誰が戻ってきたか、当ててみな
※自身が所属するデトロイトのグループ「D12」へのシャウトアウト。

Gue, gue-gue-gue, guess who's back
だ、だだだ、誰が戻ってきたか、当ててみな

Dr. Dre {​​scratch}​​ guess who's back
ドクター・ドレーだ。 {​​スクラッチ}​​ 誰が戻ってきたか、当ててみな
※恩師ドクター・ドレーへのシャウトアウト。

Back back {​​scratch}​​ back {​​scratch}​​
戻ってきた、戻ってきた。 {​​スクラッチ}​​ 戻ってきたぜ。 {​​スクラッチ}​​

Slim Shady, 2001
スリム・シェイディ、2001年だ
※リリースは2000年だが、ドクター・ドレーの大ヒットアルバム『2001』(1999年リリース)に敬意を表して2001年と宣言している。

I'm blew out from this blunt (sighs) fuck
このブラント(大麻)のせいで、もう完全にぶっ倒れそう(blew out)だぜ。(ため息)クソッ
※悪態とマリファナの煙と共に、スリム・シェイディの帰還の儀式は幕を閉じる。