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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Fear Not of Man - Mos Def 【和訳・解説】

Artist: Mos Def

Album: Black on Both Sides

Song Title: Fear Not of Man

概要

1999年にリリースされたMos Def(現Yasiin Bey)の歴史的ソロデビューアルバム『Black on Both Sides』の実質的なオープニングを飾る重要曲である。タイトルの通り、ナイジェリアのアフロビートの創始者であり黒人解放運動家であるFela Kutiの1977年の楽曲「Fear Not for Man」への深いオマージュとなっている。90年代後半のヒップホップが物質主義(Bling Blingエラ)やポップ化へと傾倒していく中、彼は本作のスポークンワード部分で「ヒップホップとは我々自身である」という強烈なアンチテーゼを提示した。さらに、彼自身のスンニ派イスラム教の信仰に基づくスピリチュアリティと、警察国家・資本主義・監視社会への鋭い社会批判(バビロン・システムへの抵抗)をシームレスに融合させている。アフリカの反骨精神とストリートの現実、そして宗教的教義を一つのコンテクストに編み込んだ、Mos Defの音楽的・思想的到達点を示す傑作である。

和訳

[Spoken]

Bismillah ir Rahman ir Raheem
慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において
※イスラム教の祈りの言葉「バスマラ」。Mos Defは19歳でイスラム教(スンニ派)に改宗しており、本作が単なるエンターテインメントではなく、彼自身の信仰と精神性に基づいた神聖なメッセージであることを冒頭で宣言している。

Good evening, ladies and gentlemen
紳士淑女の皆さん、こんばんは
※まるでジャズクラブや集会でマイクを握ったかのような、親密で紳士的なライブ会場のバイブスを演出する語り口である。

And I'm very happy that you came here
ここに来てくれてマジで嬉しいぜ
※リスナーを「観客」としてだけでなく、「対話の相手」として招き入れる彼特有の温かみのあるアプローチ。

Ooh-oooh, whee!
ウー・ウー、ウィー!
※観衆の歓声を真似たサウンド。シリアスなテーマの中にもユーモアを忘れない彼のパーソナリティが表れている。

That was for Brooklyn
今のはブルックリンに捧げたぜ
※彼の地元であり、ヒップホップの聖地の一つであるNYブルックリンへのシャウトアウト。世界に向けて発信しつつも常にルーツを忘れないスタンス。

Ha ha, we get it every time
ハハ、いつもこんな感じさ
※リラックスしたスタジオでの録音風景をそのままパッケージする手法。当時のネイティブ・タン周辺のアーティストが好んだドキュメンタリー的演出である。

You got me on? Oh
マイク入ってる? おお
※エンジニアとの生のやり取りを残すことで、作られた音楽ではなく「今まさに語りかけている」というリアルさを醸し出している。

Shout out to all of my crew, East-West, North-South
クルー全員にシャウトアウト、東西南北
※ヒップホップ界における凄惨な東西抗争(イーストコーストvsウェストコースト)が終結しつつあった1999年において、派閥や地域を超えた全方位の連帯を呼びかけている。

All the continent, Europe, all abroad international
全大陸、ヨーロッパ、海外のインターナショナルな奴ら全員
※ヒップホップが米国発のローカルな文化からグローバルな現象へと拡大した現実を認識し、世界中のリスナーへ向けた普遍的なメッセージであることを示唆している。

Bring it in, bring it in, bring it in, bring it in
集合しろ、みんな集まれ
※これから始まる重要な説教(Sermon)を前に、コミュニティの仲間たちを自身の周りに呼び寄せる身振りである。

It's a lot of things goin' on y'all
みんな、世の中じゃ色々起きてるよな
※世紀末の混沌とした社会情勢、貧困、警察の暴力など、当時の黒人社会を取り巻く過酷な現状への言及。

21st century is comin'
21世紀がすぐそこまで来てる
※1999年リリースという時代背景。Y2K問題や新しいミレニアムへの漠然とした不安と期待が入り交じる当時の空気感を切り取っている。

20th century almost done
20世紀ももうすぐ終わりだ
※激動の100年(公民権運動やヒップホップの誕生を含む)を総括し、次の時代へ向けて意識を切り替えるよう促している。

A lot of things have changed
多くのことが変わった
※テクノロジーの進歩や、ヒップホップが巨大産業へと変貌を遂げたことなど、表層的な変化を指す。

A lot of things have not, mainly us
変わってないことも多い、主に俺たち自身がな
※社会のシステムは進歩したが、人間の本質や黒人社会が抱える根源的な問題(精神的抑圧や貧困)は何も変わっていないという痛烈な皮肉である。

We gon' get it together right? I believe that
俺たちならうまくやれるよな? そう信じてるぜ
※現状を嘆くだけでなく、コミュニティの自浄作用と成長の可能性を心から信じているMos Defの希望の言葉。

Listen—people be askin' me all the time
聞いてくれ、よくみんなに聞かれるんだ
※ここから本作の、そしてヒップホップ史に残る歴史的かつ哲学的な名言セクションへと入る。

"Yo Mos, what's gettin' ready to happen with hip-hop?"
「ヨー、モス、ヒップホップはこれからどうなるんだ?」って
※90年代後半のヒップホップの急速な商業化・ポップ化に対する、シーンのリスナーやメディアが抱えていた不安を代弁している。

(Where do you think hip-hop is goin'?)
(ヒップホップはどこへ向かってると思う?)
※インタビュアーやファンからの典型的な質問を反芻し、リスナーの注意を惹きつけている。

I tell em, "You know what's gonna happen with hip-hop?
だからこう答えるんだ、「ヒップホップがどうなるか分かるか?
※タメを作って、彼なりの究極の真理を提示する準備をしている。

Whatever's happening with us"
俺たちに起きること、それがそのままヒップホップに起きるんだよ」と
※カルチャーの主体はあくまで「人間」であるというMos Defの哲学。音楽ジャンルを人間から切り離して語ることを明確に拒絶している。

If we smoked out, hip-hop is gonna be smoked out
俺たちが葉っぱでキマりまくってれば、ヒップホップも煙に巻かれたアホになる
※「smoked out」はマリファナでハイになっている状態。当時のストリートの退廃的な空気や過度なドラッグ蔓延が、そのまま音楽の質の低下や無気力化に反映されるという鋭い指摘。

If we doin' alright, hip-hop is gonna be doin' alright
俺たちが真っ当に生きてれば、ヒップホップも真っ当なものになる
※コミュニティの精神衛生と音楽の質は完全に比例するという、コンシャス・ラッパーとしての強い信念。

People talk about hip-hop like it's some giant livin' in the hillside
みんなヒップホップを、丘の上に住む巨人か何かみたいに話すけどよ
※ヒップホップを自分たちから切り離された「巨大な産業」や「別の生き物」のように擬人化して語るメディアや受動的なファンへの批判的メタファーである。

Comin' down to visit the townspeople
たまに山を下りて村人たちに会いに来るようなさ
※カルチャーを特権的で手の届かない外部の力として扱う態度を窘め、ヒップホップは上から与えられるものではないと主張している。

We are hip-hop
俺たち自身がヒップホップなんだ
※KRS-Oneの「Rap is something you do, Hip Hop is something you live(ラップは行為だが、ヒップホップは生き方だ)」という理念に深く共鳴する、カルチャーとの絶対的な同一化の宣言。

Me, you, everybody, we are hip-hop
俺も、お前も、みんながヒップホップなんだよ
※リスナー一人ひとりがカルチャーの構成要素であり、責任を担っていることを自覚させている。

So hip-hop is going where we going
だから、俺たちが向かう先にヒップホップも向かうのさ
※文化の方向性はレコード会社やメディアが決めるのではなく、大衆の生き方そのものが決定づけるという事実。

So the next time you ask yourself where hip-hop is going
次に「ヒップホップはどこへ向かっているのか」と疑問に思ったら

Ask yourself: where am I going? How am I doing?
自分に問いかけろ。「自分はどこへ向かっているのか? 自分はどう生きているのか?」って
※音楽シーンの現状を嘆く前に、個人の精神性や行動を見つめ直せという力強い啓蒙である。

Till you get a clear idea
はっきりとした答えが出るまでな
※安易な答えに飛びつかず、自己探求を深めることの重要性を説いている。

So if hip-hop is about the people
ヒップホップが人々のものだとして

And the hip-hop won't get better until the people get better
人々が良くならない限りヒップホップも良くならないなら

Then how do people get better? (Hmm)
じゃあ、どうすれば人は良くなるんだ?(うーん)
※自問自答の形式をとり、問題の根本原因へとリスナーの思考を誘導していく。

Well, from my understanding people get better
まあ、俺の理解だと、人は良くなるんだよ

When they start to understand that they are valuable
自分たちに価値があるって気づき始めた時にな
※白人中心社会におけるシステミック・レイシズムによって植え付けられた、黒人社会の劣等感や自己肯定感の欠如からの脱却を促す最も重要なメッセージ。

And they not valuable because they got a whole lot of money
大金を持ってるから価値があるわけじゃない
※富の誇示ばかりを競い合っていた当時のヒップホップシーン(Bling Blingエラ)の物質主義への明確なアンチテーゼである。

Or 'cause somebody, think they sexy
誰かに「セクシーだ」と思われるからでもない
※外見や他者の評価(ステレオタイプ化された性的魅力)への依存を否定している。

But they valuable 'cause they been created by God
神に創られた存在だからこそ価値があるんだ
※イスラムの教えに基づく、人間に対する絶対的な尊厳の根拠。人間の価値は神に由来するため、他者に奪われることはない。

And God makes you valuable
神がお前を価値あるものにしてる

And whether or not you recognize that value is one thing
お前自身がその価値に気づいているかどうかは別の話だがな
※無知ゆえに自らを貶め、ストリートで殺し合っている同胞への嘆きを含んでいる。

You got a lot of societies and governments
多くの社会や政府が
※ここから体制・権力(ラスタファリ運動やストリート文化におけるバビロン)批判へとギアを急激に切り替える。

Tryin' to be God, wishing that they were God
神になろうとしたり、神になりたいと願ったりしてる
※権力者が民衆を絶対的に支配し、全能であるかのように振る舞うシステムへの痛烈な批判である。

They wanna create satellites and cameras everywhere
奴らは至る所に衛星やカメラを設置して
※ジョージ・オーウェルの『1984年』的な監視社会への警告。同時に、ゲットーが常に警察の監視下(パノプティコン)にあるという黒人コミュニティのリアルな現実を暗喩している。

And make you think they got the all-seeing eye
自分たちが「万物を見通す目」を持ってると思い込ませようとする
※「All-seeing eye(プロビデンスの目)」は権力やイルミナティなどの陰謀論の象徴。イスラム教における「真に全てを見通すのはアッラーのみ」という教義との対比であり、人間の権力のちっぽけさを嘲笑している。

Eh, I guess The Last Poets wasn't too far off
ああ、The Last Poetsの言ってたこともあながち間違ってなかったな
※The Last Poetsは1960年代末期〜70年代の公民権運動期に活躍した、ヒップホップの先駆者とも言える伝説的なスポークン・ワード・グループ。ブラックナショナリズムの象徴的アイコンである。

When they said that certain people got a god complex
一部の連中が「神のコンプレックス」を持ってるって言ってたのは
※The Last Poetsの楽曲や、黒人解放運動における「God Complex(自分が全能の神であるかのように振る舞い他者を支配しようとする、白人至上主義的な権力構造の傲慢さ)」という概念への直接的な言及である。

I believe it's true
あれは真実だと思うぜ
※先人たちの残した洞察が、現代社会においても完全に的を射ていることの確認。

I don't get phased out by none of that, none of that
俺はそんなモンには一切動じない、絶対にな
※信仰と自己価値の確信によって、権力による脅しは無効化されるという宣言。

Helicopters, the TV screens, the newscasters, the satellite dishes
警察のヘリ、テレビ画面、ニュースキャスター、衛星アンテナ
※物理的な抑圧(ゲットー上空を飛ぶゲトーバード=警察ヘリ)と、メディアを通じた大衆へのプロパガンダや洗脳装置の羅列。体制側の「武器」を可視化している。

They just wishing
奴らは願ってるだけさ
※支配者たちがどれだけ監視技術を発達させても、人間の魂までを支配することはできないという冷徹な事実。

They can't really never do that
奴らにそんなことは絶対にできやしないんだ
※神の領域を侵犯することは人間には不可能であるという信仰的確信。

When they tell me to fear they law
奴らが自分たちの法律を恐れろと言ってきても
※人間が作った法律(有色人種を抑圧するための白人社会のルール)と、絶対的な神の法(シャリーア)の対比である。

When they tell me to try to have some fret in my heart behind the things that they do
奴らのやり口の裏側で、俺の心に不安を植え付けようとしてきても
※国家やメディアによる恐怖政治(Terror)と心理操作に対する完全な抵抗宣言。

This is what I think in my mind
俺の心の中で思うのはこうだ

And this is what I say to them
そして奴らにこう言ってやる

And this is what I'm saying to you check it
だからお前らにもこれを伝えるぜ、よく聴いてくれ
※ここからFela Kutiのサンプリング・ビートに乗せたラップ(コーラス)へと雪崩れ込むための完璧な導入。

[Chorus]

All over the world hearts pound with the rhythm
世界中で鼓動がリズムを刻む
※国境や人種を超えて、音楽(ドラム)の持つ普遍的な力が人間の本能を揺さぶる様を描写している。

Fear not of men because men must die
人を恐れるな、人は皆死ぬ運命にあるのだから
※ここでFela Kutiの「Fear Not for Man」へのオマージュが頂点に達する。コーランの教え(人間や権力者ではなく、アッラーのみを畏れよ)と、フェラの反植民地主義的な反骨精神を見事にリンクさせている。

Mind over matter and soul before flesh
物質より精神を、肉体よりも魂を優先しろ
※「Mind over matter(困難を精神力で乗り越える)」という一般的なイディオムを、現世の物質的執着からの脱却という極めてスピリチュアルな教訓へと昇華させている。

Angels hold a pen, keep a record in time
天使たちがペンを握り、時の記録を刻み続ける
※イスラム教における「キラマン・カーティビーン(尊き記録者)」。人間の両肩にいる2人の天使が善行と悪行をすべて記録しており、最後の審判でそれが裁かれるという教義に基づく。

Which is passing and running like a caravan trader
キャラバンの商人のように、時は過ぎ去り走り抜けていく
※砂漠を移動するキャラバンのメタファーは、中東・イスラム的背景を感じさせつつ、現世の儚さ(諸行無常)を詩的に表現している。

The world is overrun with the wealthy and the wicked
この世界は富裕層と邪悪な奴らに支配されている
※資本主義の冷酷なシステムと、それを利用して搾取する政治家や権力者たちへの痛烈な批判である。

But God is sufficient in disposing of affairs
だが、物事を処分するには神だけで十分だ
※コーランの一節「アッラーは物事の管理者として十分である(Hasbunallah wa ni'mal wakil)」の英訳に近い表現。神の絶対的な正義の裁きを信じている。

Gunmen and stockholders try to merit my fear
銃を持つ者も株主たちも、俺に恐怖を抱かせようとするが
※「Gunmen(武力による暴力、警察組織)」と「Stockholders(資本主義システムによる経済的搾取)」という、ストリートの黒人を抑圧する二つの強大な暴力を並置している点がYasiin Beyの恐ろしいほどに鋭い洞察力である。

But God is sufficient over plans they prepared
奴らが企てた計画よりも、神の力の方が勝っている
※人間がどれだけ巨大な陰謀(法律や経済システム)を企てようと、神の意思には決して敵わないという確信。

Mos Def in the flesh, where you at, right here
モス・デフが生身でここにいる。お前はどこだ? ここにいるぜ
※抑圧システムから逃げることなく、生身の体で現実と対峙するという決意表明。

On this place called Earth, holding down my square
地球と呼ばれるこの場所で、自分の居場所(スクエア)をしっかり守り抜いてる
※「Hold down one's square」はストリートスラングで「自分の縄張りや立場を死守する、信念を曲げない」の意。ファイブ・パセンターズ(Five-Percent Nation)の教義において「Square」は真理や正しさを象徴する図形でもあり、黒人ヒップホップ層に深く響くダブルミーニングとなっている。

[Bridge]

'Bout to do it for y'all, and y'all at the fair
お前らのためにやるぜ、見本市にいるお前らにもな

So just bounce, come on bounce
だからバウンスしろ、さあバウンスだ
※アフロビートの強烈なポリリズムに対して、頭だけでなく肉体で反応する(踊る)ことを促している。

B-b-bounce b-bounce b-bounce-bounce
バ・バ・バウンス、バ・バウンス、バウンス・バウンス

And just-
そしてただー

Just step, two, three
ステップを踏め、2、3
※複雑なビートのノリ方を誘導する掛け声。アフリカ系アメリカ人の身体性に組み込まれたリズム感への回帰。

Just step, two, three, and
ステップを踏め、2、3、そして

Step two
ステップ、2

Two, three and
2、3、そして

One two three and four
1、2、3、4

One two three and four
1、2、3、4

Once again
もう一回
※ここから再びサビのメッセージを繰り返し、リスナーの魂に教訓を叩き込む。

[Chorus]

All over the world hearts pound with the rhythm
世界中で鼓動がリズムを刻む

Fear not of men because men must die
人を恐れるな、人は皆死ぬ運命にあるのだから

Mind over matter and soul before flesh
物質より精神を、肉体よりも魂を優先しろ

Angels hold a pen, keep a record in time
天使たちがペンを握り、時の記録を刻み続ける

Which is passing and running like a caravan trader
キャラバンの商人のように、時は過ぎ去り走り抜けていく

The world is overrun with the wealthy and the wicked
この世界は富裕層と邪悪な奴らに支配されている

But God is sufficient in disposing of affairs
だが、物事を処分するには神だけで十分だ

Gunmen and stockholders try to merit your fear
銃を持つ者も株主たちも、お前らに恐怖を抱かせようとするが
※先ほどのコーラスでは「my fear(俺の恐怖)」だったが、ここでは「your fear(お前らの恐怖)」とリスナーに向けて直接的にメッセージのベクトルが転換されている。

But God is sufficient over plans they prepared
奴らが企てた計画よりも、神の力の方が勝っている

Mos Def in the flesh, where you at, right here
モス・デフが生身でここにいる。お前はどこだ? ここにいるぜ

On this place called Earth, holding down my square
地球と呼ばれるこの場所で、自分の居場所(スクエア)をしっかり守り抜いてる

[Outro]

Bout to represent in your whole atmosphere
お前らのいる空間すべてをレペゼンしてやるぜ
※単なる音楽にとどまらず、空気(概念、思想)そのものを支配し、抑圧された者たちを代弁するという強い意思表示である。

Bout to represent in your whole atmosphere
お前らのいる空間すべてをレペゼンしてやるぜ

To your atmosphere, to your atmosphere
お前の空間へ、お前の空間へと

Oh-ooh!
オー・ウー!

That was for you—and Brooklyn, too!
今のはお前たちへ、そしてブルックリンにも捧げるぜ!
※イントロでのシャウトアウトの伏線を見事に回収している。世界中(your atmosphere)に向けて歌いながらも、常に自身の原点であるコミュニティ(Brooklyn)を背負うスタンスを最後まで貫き、アルバム全体のテーマである「Black on Both Sides(両面における黒人/多角的な視点)」を象徴して楽曲を締めくくっている。