Artist: Future & Metro Boomin
Album: WE STILL DON’T TRUST YOU
Song Title: Streets Made Me A King
概要
『WE STILL DON’T TRUST YOU』Disc 2に収録された「Streets Made Me A King」は、トラップ界の絶対的王者Futureが自身のルーツであるストリートと麻薬密売の過去を振り返り、現在の頂点に立つまでの軌跡を誇示するハードコアなバンガーだ。Metro Boominの不穏で重厚なビートに乗せ、彼はコカイン(White girl)をAvril Lavigneに例える巧妙なワードプレイや、南部ヒップホップの伝説的デュオUGKへのシャウトアウトを披露する。同時に、どれほどの富と名声を得ても「誰のことも信用しない」というアルバムの根底に流れるパラノイア(人間不信)と、ストリートの掟(揉め事にはガソリンを注いで応じる)を冷徹に宣言している。Reddit等のコアファンの間でも、Futureの初期ミックステープ時代を彷彿とさせるアグレッシブなフロウと、一切の妥協を許さないギャングスタとしての矜持が絶賛されている一曲である。
和訳
[Intro]
Five thousand pounds in a tractor, I'ma get 'em off
トラクターに積まれた5000ポンドのブツ、俺が全部捌いてやる
※農作業用のトラクターに偽装して大量の麻薬(大麻など)を密輸・運搬する巨大なカルテル規模のハッスルを誇示している。
Workin' on the avenue, young Pluto came up servin' raw
アベニューでシノギを削り、若きプルートは純度の高いブツ(ロウ)を捌いてのし上がった
※「Pluto」はFutureのアルターエゴ。「raw」は不純物を混ぜていない純コカインのこと。底辺からの成り上がりを端的に表現している。
Fuck the Constitution, bitch, I grew up in the drug zone
憲法なんてクソ食らえだ、ビッチ、俺はドラッグ・ゾーンで育ったんだ
※国の法律やルールはゲットーでは通用しない。ストリートの掟(Gコード)だけが彼の絶対的なルールである。
All this prostitution, ho, you know a nigga love gone
蔓延る売春婦ども、お前らも知っての通り、俺から愛なんて感情はとっくに消え失せてる
※金やドラッグのために体を売る人間が日常にいる環境で育ったため、他者に対する純粋な愛情や信頼が欠落している(love gone)という虚無感。
(Metro)
(メトロ)
(Can I trust you?)
(お前のことを信じられるか?)
(Why don't you trust me?)
(どうして俺を信じないんだ?)
※アルバム全体を貫く「不信」のテーマ。男女の会話のサンプリング。
(Metro Boomin want some more, nigga)
(メトロ・ブーミン・ウォント・サム・モア、ニガ)
※Metro Boominの代表的なプロデューサータグ(Young Thugの声)。
Yeah
ああ
[Chorus]
I don't give a fuck how good she look, ain't trustin' none of the tings
あの女がどれだけイイ女だろうが知ったこっちゃねえ、どんなビッチ(ティング)も信用しねえよ
※「ting」はジャマイカのパトワ語由来で、AAVEでは「女性」を指す。どれほど魅力的な誘惑があっても警戒を解かないパラノイア。
I got white girls on me, Avril Lavigne
俺の周りにはホワイト・ガールたちがいる、アヴリル・ラヴィーンみたいにな
※Geniusでも高く評価されるワードプレイ。「white girl」は白人の女性ファンやグルーピーを指すと同時に、「コカイン」のストリート・スラング。それをカナダ出身の白人ポップロック・スター「Avril Lavigne」で例えている。
When I smell the smoke, nigga, I turn to gasoline
スモーク(揉め事)の匂いを嗅ぎつけると、俺はガソリンに変わるんだ
※「smoke」は銃撃戦やビーフのこと。火種(smoke)があれば、逃げるのではなく自らガソリンとなって事態を爆発させる(さらに過激に報復する)という好戦的な宣言。
Underground like I'm UGK, but I'm Supreme
俺はUGKみたいにアンダーグラウンドだが、同時にシュプリーム(至高)でもある
※「UGK(Underground Kingz)」はPimp CとBun Bからなる南部ヒップホップの伝説的デュオ。「Streets Made Me A King(ストリートが俺を王にした)」という曲名通り、アンダーグラウンドの王でありながら、メインストリームの頂点(Supreme)に君臨し、ストリートブランド「Supreme」のように価値が高い存在であるというダブルミーニング。
We ain't spoon-fed, nigga, we came up servin' fiends
俺たちは甘やかされて(スプーンで食べさせられて)育ったわけじゃねえ、ジャンキーどもにクスリを捌いて這い上がったんだ
Hit my target every time, it's like I'm shootin' a beam
毎回確実にターゲットを仕留める、まるでビームを撃ち抜くようにな
※銃撃の精度の高さと、音楽業界でのヒット曲の連発を掛けている。
Ridin' Bentley presidential, I'll give a nigga his wings
プレジデンシャル仕様のベントレーを乗り回し、逆らう奴には翼(死)を与えてやる
※「give a nigga his wings」は、敵を殺害して天国へ送り(天使の翼を与える)、レッドブルのキャッチコピー(翼をさずける)のように命を奪うという残酷なストリートのスラング。
The street made me a king
ストリートが、俺を王(キング)にしたんだ
※タイトル回収。彼の富、名声、そして冷酷さはすべて過酷なゲットーの環境が鍛え上げたものだという絶対的な矜持。
[Verse 1]
Five thousand pounds in a tractor, I'ma get 'em off
トラクターに積まれた5000ポンドのブツ、俺が全部捌いてやる
Workin' on the avenue, young Pluto came up servin' raw
アベニューでシノギを削り、若きプルートは純度の高いブツ(ロウ)を捌いてのし上がった
Fuck the Constitution, bitch, I grew up in the drug zone
憲法なんてクソ食らえだ、ビッチ、俺はドラッグ・ゾーンで育ったんだ
All this prostitution, ho, you know a nigga love gone
蔓延る売春婦ども、お前らも知っての通り、俺から愛なんて感情はとっくに消え失せてる
Smack a ho, then pass her to my brother, then we toast
ビッチのケツを引っぱたいてダチに回す、そして乾杯だ
※女性を仲間内で共有するトキシックな振る舞いと、それを祝うミソジニー的なフレックス。
Thought I would come in Lamborghini, whipped up in the Ghost
ランボルギーニで現れると思ったか? ゴースト(ロールスロイス)をかっ飛ばしてきたぜ
※派手なスーパーカーではなく、より重厚で王者の風格があるロールスロイス・ゴーストを選ぶというステータスのアピール。
Millionaire, young nigga had done made it off the porch
ミリオネアさ、ポーチ(玄関先)でたむろしてたガキが、ここまで登り詰めたんだ
※「off the porch」は、家の玄関先から離れてストリートで本格的なハッスル(犯罪など)を始めること。何者でもなかった少年が億万長者になったサクセスストーリー。
Million-dollar 'Rari, got it parked beside the Porsche
ミリオンダラーのフェラーリ、ポルシェの横に停めてあるぜ
Go digital, sittin' in the fish bowl, super sport
デジタルメーターを振り切る、金魚鉢(フィッシュボウル)のスーパースポーツカーに乗ってな
※「fish bowl」は車の窓ガラスにスモークフィルムを貼らず、中が丸見えの状態にすること。暗殺を恐れてスモークを貼るラッパーが多い中、あえて自分が乗っていることを見せつける大胆なフレックス。
VVSs invisible, shine on my arms
VVSのダイヤは透明(インビジブル)で、俺の腕で輝いてる
※「VVS」は透明度が高く、内包物が肉眼で見えない(invisible)最高級のダイヤモンド。
Racks got me gone, got me feeling King Kong
札束(ラックス)のおかげでハイになってる、キングコングになった気分だ
※強大な力と圧倒的な支配感。
Trappin' out the house, keep some fire in the slums
トラップハウスから売り捌く、スラムには常に火種(銃とクスリ)を欠かさねえ
※「fire」は極上のマリファナや銃器のこと。
High skills, poppin' pills, then we solo for 'em
高度なスキル、ピルをキメて、あいつらのためにソロで動く
Shorty them on a drill, they 'bout to go out and perform
若い衆はドリル(襲撃)の最中だ、今から外に出てパフォーマンス(殺し)をキメるのさ
※「drill」は敵対ギャングへの襲撃。「perform」と表現することで、ストリートの殺し合いをエンターテインメントやビジネスのタスクのように冷酷に処理している。
Hop in the Phantom, then I skrrt away
ファントムに乗り込んで、スキール音を鳴らして走り去る
※ロールスロイス・ファントム。富の象徴。
Millionaire cover, what else I'ma say?
雑誌の表紙を飾るミリオネアだ、これ以上何を言う必要がある?
[Chorus]
I don't give a fuck how good she look, ain't trustin' none of the tings
あの女がどれだけイイ女だろうが知ったこっちゃねえ、どんなビッチも信用しねえよ
I got white girls on me, Avril Lavigne
俺の周りにはホワイト・ガールたちがいる、アヴリル・ラヴィーンみたいにな
When I smell the smoke, nigga, I turn to gasoline
スモーク(揉め事)の匂いを嗅ぎつけると、俺はガソリンに変わるんだ
Underground like I'm UGK, but I'm Supreme
俺はUGKみたいにアンダーグラウンドだが、同時にシュプリーム(至高)でもある
We ain't spoon-fed, nigga, we came up servin' fiends
俺たちは甘やかされて育ったわけじゃねえ、ジャンキーどもにクスリを捌いて這い上がったんだ
Hit my target every time, it's like I'm shootin' a beam
毎回確実にターゲットを仕留める、まるでビームを撃ち抜くようにな
Ridin' Bentley presidential, I'll give a nigga his wings
プレジデンシャル仕様のベントレーを乗り回し、逆らう奴には翼(死)を与えてやる
The street made me a king
ストリートが、俺を王(キング)にしたんだ
[Verse 2]
I just blew a check, could've bought a mansion
今さっき大金(小切手)を吹っ飛ばした、マンションが買えるくらいの額をな
※常軌を逸した散財。
Ice all white, Marilyn Manson
アイス(ダイヤ)は真っ白だ、まるでマリリン・マンソンみたいにな
※最高品質のカラーレス・ダイヤモンド(Ice)の白さを、顔を真っ白に塗ったゴシック・ロックスターのマリリン・マンソンに例えたワードプレイ。ドラッグのコカイン(白)を含意している可能性もある。
Get it out the mud, started spendin'
泥水(ゲットー)から這い上がって、散財し始めたんだ
※「mud」はどん底の貧困層、またはコデインシロップ(リーン)のこと。
Sent that boy to Maryland, Steve Francis (Swish)
あのボーイ(ヘロイン)をメリーランドへ送り込んだぜ、スティーブ・フランシスみたいにな(スウィッシュ)
※Geniusでも話題の巧みなスポーツ・リファレンス。「boy」はヘロインやストリートの走り使い(ランナー)のスラング。元NBAスターのスティーブ・フランシスがメリーランド大学でプレーしていたことと掛け、麻薬をメリーランド州へ流した(シュートを決めた=Swish)ことを表現している。
You ain't shit until you become a big dog
お前はビッグ・ドッグ(大物)になるまでは、ただのクソだ
※ストリートにおける冷酷なヒエラルキーの真理。力と金を持たない者は誰からもリスペクトされない。
You ain't shit until you become a big dog (Yeah, yeah)
大物になるまでは、何の価値もねえ
You ain't shit until you become a big dog
大物になるまでは、ただのクソだ
You ain't shit until you become a big dog, yeah
お前はビッグ・ドッグになるまでは、何の価値もねえんだよ
[Chorus]
(Why don't you trust me?)
(どうして俺を信じないんだ?)
I don't give a fuck how good she look, ain't trustin' none of the tings
あの女がどれだけイイ女だろうが知ったこっちゃねえ、どんなビッチも信用しねえよ
I got white girls on me, Avril Lavigne
俺の周りにはホワイト・ガールたちがいる、アヴリル・ラヴィーンみたいにな
When I smell the smoke, nigga, I turn to gasoline
スモーク(揉め事)の匂いを嗅ぎつけると、俺はガソリンに変わるんだ
Underground like I'm UGK, but I'm Supreme
俺はUGKみたいにアンダーグラウンドだが、同時にシュプリーム(至高)でもある
We ain't spoon-fed, nigga, we came up servin' fiends
俺たちは甘やかされて育ったわけじゃねえ、ジャンキーどもにクスリを捌いて這い上がったんだ
Hit my target every time, it's like I'm shootin' a beam
毎回確実にターゲットを仕留める、まるでビームを撃ち抜くようにな
Ridin' Bentley presidential, I'll give a nigga his wings
プレジデンシャル仕様のベントレーを乗り回し、逆らう奴には翼(死)を与えてやる
The street made me a king
ストリートが、俺を王(キング)にしたんだ
[Outro]
(I knew we couldn't trust them)
(奴らを信用できないって分かってたさ)
I don't give a fuck how good she look, ain't trustin' none of the tings
あの女がどれだけイイ女だろうが知ったこっちゃねえ、どんなビッチも信用しねえよ
I got white girls on me, Avril Lavigne
俺の周りにはホワイト・ガールたちがいる、アヴリル・ラヴィーンみたいにな
When I smell the smoke, nigga, I turn to gasoline
スモーク(揉め事)の匂いを嗅ぎつけると、俺はガソリンに変わるんだ
Underground like I'm UGK, but I'm Supreme
俺はUGKみたいにアンダーグラウンドだが、同時にシュプリーム(至高)でもある
We ain't spoon-fed, nigga, we came up serving fiends
俺たちは甘やかされて育ったわけじゃねえ、ジャンキーどもにクスリを捌いて這い上がったんだ
Hit my target every time, it's like I'm shootin' a beam
毎回確実にターゲットを仕留める、まるでビームを撃ち抜くようにな
Ridin' Bentley presidential, I'll give a nigga his wings
プレジデンシャル仕様のベントレーを乗り回し、逆らう奴には翼(死)を与えてやる
The street made me a king
ストリートが、俺を王(キング)にしたんだ
