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#1 (Intro) - Future & Metro Boomin 【和訳・解説】

Artist: Future & Metro Boomin

Album: WE STILL DON’T TRUST YOU

Song Title: #1 (Intro)

概要

『WE STILL DON’T TRUST YOU』のDisc 2の幕開けを飾る本作「#1 (Intro)」は、前作収録の「Like That」でKendrick Lamarが火をつけたヒップホップ界の「ビッグ3(Drake、J. Cole、Kendrick)」論争に対する、Futureからの直接的かつ冷徹なアンサーである。人気ポッドキャスト番組『The Brilliant Idiots』でのCharlamagne Tha Godの音源をサンプリングし、「過去10年間で最もシーンに影響を与えたのはFutureであり、彼はビッグ3どころかナンバー1である」という強烈なステートメントを掲げている。トラップミュージックというジャンルそのものを定義し、無数のクローンを生み出してきたFutureの絶対的な自信と、シーンにおける真の支配者が誰であるかを見せつける、象徴的かつ挑戦的なイントロダクションだ。

和訳

[Interlude: Charlamagne Tha God, Future & Andrew Schulz]

And it hurt me to say it (This beat is so, so Metro)
これを口にするのは心が痛むんだがな(このビート、マジでメトロって感じだ)
※米国の人気ラジオパーソナリティ、Charlamagne Tha God(シャーラメイン・ザ・ゴッド)の発言。彼は過去にFutureに対して批判的なスタンスを取ったこともあったため、「認めるのは悔しいが」という前置きをしている。背後にはMetro Boominの代表的なプロデューサータグが鳴り響く。

It really hurt me to say it (Southside, Southside, Southside)
マジで認めたくないことなんだが(サウスサイド、サウスサイド、サウスサイド)
※アトランタを代表する名プロデューサー、Southside(808 Mafia)のプロデューサータグ。本作でも共同プロデューサーとして参加しており、トラップミュージックの重鎮たちが顔を揃えていることを示している。

I can find a million Future clones all around the world (Yes)
今や世界中に、100万人ものFutureのクローン(模倣者)がいるぜ(その通りだ)
※「Yes」と相槌を打つのはコメディアンのAndrew Schulz(アンドリュー・シュルツ)。マンブルラップやオートチューンを駆使したメロディックなトラップスタイルなど、現代のヒップホップの基盤はFutureによって作られたと言っても過言ではなく、無数のフォロワーを生み出している事実を指摘している。

I don't think there is any rapper that has influenced culture (I agree)
カルチャーにこれほどの影響を与えたラッパーは他にいないと思うんだ(同感だね)

And music (I agree)
音楽そのものにもな(間違いない)

More than Future over the last decade (It's, it's)
過去10年間において、Future以上の影響力を持った奴はいないってことさ(ああ、それは…)
※2010年代初頭のアルバム『Pluto』や『DS2』から始まり、トラップをアトランタのローカルミュージックから世界のメインストリームへと押し上げた彼の功績を称賛している。単なるセールスだけでなく、ストリートカルチャーや若者のライフスタイルに与えた影響は計り知れない。

I think Future had influence, people want to be Future (Mmm)
Futureの影響力は絶大だ、みんなFutureになりたがってるんだから(うむ)

People want to sound like Future
みんなFutureみたいなサウンドを出したがってるのさ

It's wild to me that we don't—
俺たちがFutureをそこに含めないのは、マジで狂ってると思うぜ…

It's not a big three, it is a fantastic four
「ビッグ3」じゃねえ、「ファンタスティック・フォー」なんだよ
※GeniusやRedditでも大いに沸いたハイライト。「ビッグ3」とはKendrick Lamar、J. Cole、Drakeの3人を指す。Kendrick Lamarが前作の「Like That」で「Motherfuck the big three, nigga, it's just big me(ビッグ3なんてクソ食らえ、俺一人だけだ)」とラップしたのを受け、Charlamagneは「Futureを含めた4人(マーベル・コミックのヒーローチーム名にかけて)であるべきだ」と提唱している。リリシストとしての側面ばかりが評価される風潮への痛烈なカウンター。

And Future is in that (This beat is so, so Metro)
そしてFutureは間違いなくその一角に入ってる(このビート、マジでメトロって感じだ)

You can put him, you—, he might be two, huh, three
あいつをランクインさせるなら…そうだな、2位か、いや3位かもしれないが

He might—can even be number one
いや…あいつは「ナンバー1」にだってなり得る存在さ
※アルバムのDisc 2の1曲目にして、タイトル「#1」の鮮やかな回収。リリシストの頂上決戦として語られるビッグ3論争を一段高い場所から見下ろし、「シーンへの影響力とカルチャーの創造」という観点においてはFutureこそが頂点(ナンバー1)であるという、王者としての絶対的なステートメントでこの壮大なプロジェクトの幕を開けている。