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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Let’s Call It Off - Drake (feat. Peter Bjorn and John) 【和訳・解説】

Artist: Drake (feat. Peter Bjorn and John)

Album: So Far Gone

Song Title: Let’s Call It Off

概要

本楽曲は、2009年にリリースされヒップホップの歴史を変えたミックステープ『So Far Gone』に収録された異色の一曲である。スウェーデンのインディー・ポップバンド、Peter Bjorn and John(ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン)の同名曲を大胆にサンプリング(リミックス)し、ヒップホップとインディー・ロックの境界線を溶かした初期OVOサウンドの実験的なアプローチが光る。歌詞においては、関係が冷め切っているにもかかわらず、別れを切り出す勇気が出ずにダラダラと付き合い続けてしまうという、Drake特有の「Sad Boy(女々しく脆い青年)」ペルソナが爆発している。「電話するたびに、私がどれだけ電話してこないかを責める」といったリアルすぎるカップルの口論の描写は、強さを誇示する従来のラッパー像を覆し、等身大の共感を呼ぶことで彼をスターダムへと押し上げた重要な要素である。

和訳

[Verse 1: Drake]

Uh, when did you get like this?
あぁ、いつからそんな風になっちまったんだ?

Least you coulda done is gone and give me a warning
せめて、去る前に警告くらいしてくれてもよかったのにな

I don't regret like this
こんな風に後悔したことはないよ

So I'll be right there when you wake up in the morning
だから明日の朝、君が目を覚ます時には俺はそこにいるつもりさ

Saying, "This just ain't my style"
そして「こういうのは俺のスタイルじゃない」って伝えるんだ

You can't say you're happy either
君だって幸せだとは言えないはずだ

You don't even smile for me, no
俺に向けて微笑んでくれることすら、もうないんだから

[Chorus: Peter Bjorn & John]

Did you agree we should let it be?
このままにしておくべきだって、君も同意したよな?

And did you agree it's a must?
それが絶対に必要だって、君も同意しただろ?

Let's call the whole thing off
もう、すべてを終わりにしよう(Let's call it off)

We just have had enough of us
俺たちはもう、お互いに十分ウンザリしてるんだ

Let's call the whole thing off
もう、すべてを白紙に戻そう

We just have had enough of us
俺たちにはもう限界なんだよ

[Verse 2: Drake]

When you decided to knock on my door
君が俺のドアをノックしようと決めた時

Did you remember what happened before?
以前に何があったか覚えていたかい?

The look on your face said you were expecting more
君の顔は、もっと多くを期待してるって語ってた

But some things look better inside of the store
でも、ショーウィンドウ(店の中)に飾ってある時の方が良く見えるものってあるんだよ
※恋愛をウィンドウショッピングに例えた秀逸なメタファー。手に入れる前は魅力的に見えても、実際に付き合ってみると期待外れだったという皮肉(Sad Boy特有の冷めた視点)。

[Chorus: Peter Bjorn & John]

Did you agree we should let it be?
このままにしておくべきだって、君も同意したよな?

And did you agree it's a must?
それが絶対に必要だって、君も同意しただろ?

Let's call the whole thing off
もう、すべてを終わりにしよう

We just have had enough of us
俺たちはもう、お互いに十分ウンザリしてるんだ

Let's call the whole thing off
もう、すべてを白紙に戻そう

We just have had enough of us
俺たちにはもう限界なんだよ

[Verse 3: Drake]

Look, leave me, leave me, I can't fucking stand you
なぁ、放っておいてくれ、頼むから。君にはもう我慢できないんだ

Wish I had the courage to say everything I planned to
俺が計画してたことを全部、面と向かって言える勇気があればよかったのに
※別れ話を頭の中で何度もシミュレーションしていたのに、いざ本人を目の前にすると口に出せないという、極めてリアルで女々しい本音の吐露。Mob Boss的な強がるペルソナとは対極にある人間臭さ。

My girlfriend, my girlfriend, call herself my girlfriend
俺の彼女、俺の彼女、君は自分のことを俺の彼女だって呼ぶ

Tell me that we 'posed to be together 'til the world end
世界が終わるまで俺たちは一緒にいる運命だ、なんて言うんだ

But I don't really feel that
でも俺は、そんなこと全く感じてない

I just really wanna turn the wheels back
俺はただ、時計の針(車の車輪)を巻き戻したいだけさ

Give you all your sweaters and your heels back
君のセーターもヒールも、全部君に返してやりたい

Convince you that time will heal that
「時間が経てば癒えるさ」って、君を説得したいんだ

Uh, you look for reasons for us to argue
あぁ、君は俺たちが口論するための理由ばかり探してる

I swear everytime I call, you just tell me how I don't call you
誓って言うよ、俺が電話するたびに、君は「なんで全然電話してくれないの」って文句を言うだけじゃないか
※R&B的なカップルの痴話喧嘩の描写。連絡不精の男と不満を溜める女という普遍的な関係性の破綻を、ユーモラスかつ悲痛に描いている。

Why you do that? Do that, do that, yeah
なんでそんなことするんだ? なんでさ、あぁ

[Chorus: Peter Bjorn & John]

Did you agree we should let it be?
このままにしておくべきだって、君も同意したよな?

And did you agree it's a must?
それが絶対に必要だって、君も同意しただろ?

Let's call the whole thing off
もう、すべてを終わりにしよう

We just have had enough of us
俺たちはもう、お互いに十分ウンザリしてるんだ

Let's call the whole thing off
もう、すべてを白紙に戻そう

We just have had enough of us
俺たちにはもう限界なんだよ