Artist: Sunday Service Choir
Album: Jesus Is Born
Song Title: That’s How the Good Lord Works
概要
本楽曲は、1982年にThe Joubert Singersが発表し、伝説的クラブ「パラダイス・ガラージ」でラリー・レヴァンに愛されたゴスペル・ディスコの金字塔「Stand on the Word」の鮮烈なカバーである。かつてシカゴ・ハウスやクラブ・ミュージックの快楽主義を自身のヒップホップに取り込んできたKanye Westが、ここではクラブカルチャーの根底に流れる「霊的歓喜」を本来のゴスペル(神への賛美)へと完全に還元(Secular to Sacred)している。「神を疑わず、御言葉の上に立て」というシンプルな教えは、双極性障害や世間の猛烈な批判など、予測不可能な波乱の人生を歩んできたKanye自身が、自らの知恵やエゴを捨て、すべてを「神の不可解にして完全な御業(That’s how He works)」として受容したことの究極の信仰告白である。クワイアと会衆が一体となって生み出す圧倒的なグルーヴは、聴く者を理屈を超えた霊的なトランス状態へと導き、神の力の前に立たせるマスターピースだ。
和訳
[Intro: Sunday Service Choir]
Can we make just one big choir? (Yes)
我々全員で、一つの巨大なクワイア(聖歌隊)になれるか?(アーメン)
※ディレクター(Jason White)による会衆への呼びかけ。Sunday Service(日曜礼拝)の目的が、単なるパフォーマンスの観賞ではなく、参列者全員が賛美に参加し「一つのキリストのからだ(第一コリント12章12節)」を形成することにあると宣言している。
And you know in choirs, we gotta rock
クワイアにいる以上、我々は全身で揺れ動かなければならない
※「Rock」は音楽に身を委ねるというストリートの表現だが、ここではダビデ王が主の御前で力の限り踊ったように(サムエル記下6章14節)、神への喜びを肉体全体で表現するペンテコステ派的な賛美のダイナミズムを意味する。
Y'all ready to rock? Let's go
皆の者、準備はいいか? さあ、行くぞ
[Pre-Chorus 1]
Ooh, ooh, ooh, ooh (That's nice, sing it again)
ウー、ウー、ウー、ウー(素晴らしい、もう一度歌え)
Ooh, ooh, ooh, ooh (Tenors, sing it)
ウー、ウー、ウー、ウー(テナー・パートよ、歌うのだ)
That's how He works, that's how, the Good Lord, He works (Ooh, ooh, ooh, ooh)
それこそが主の働き。それこそが、我らの善き主のなされる御業なのだ(ウー、ウー、ウー、ウー)
※ローマ人への手紙11章33節「おお、神の知恵と知識の富は、なんと深いことでしょう。そのさばきは、なんと測り知れず、その道は、なんと尋ねがたいことでしょう」に基づく。人間のちっぽけな理性(エゴ)では理解できない人生の試練や奇跡も、すべては善き神(Good Lord)の壮大な計画の一部であるという深い神学的受容。
That's how He works, that's how, the Good Lord, He works (Ooh, ooh, ooh, ooh)
それこそが主の働き。それこそが、我らの善き主のなされる御業なのだ(ウー、ウー、ウー、ウー)
Everybody put your hand on it, bounce
皆の者、手拍子を合わせ、弾むのだ
※ゴスペル・ディスコのビートに対するディレクターの煽り。教会とダンスフロアの境界線が完全に溶解し、神聖なる喜び(Holy Ghost joy)が爆発する。
[Chorus 1]
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how He works
それこそが、主の働きなのだ
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how He works
それこそが、主の働きなのだ
[Post-Chorus 1]
We must not question the Good Lord
我々は、善き主を疑い、問い詰めてはならない
※ヨブ記において、苦難に直面したヨブが神の真意を問い詰めた後、神の圧倒的な主権の前に口をつぐんだエピソード(ヨブ記40章4節)に通じる。かつてのKanyeが社会や運命に対して抱いていた反逆心(Questioning)を手放し、神の完全なる主権に服従する姿勢。
Have faith in God and trust his word
神に信仰を抱き、その御言葉(みことば)を信頼するのだ
※箴言3章5節「心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りに頼るな」という絶対的依存の宣言。
We don't know how, we don't know when
我々は、それがどのように、いつ起こるのかを知らない
※マタイの福音書24章36節「ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます」に基づく、キリストの再臨や神の奇跡のタイミングに関する無知の告白。
To see this day, so we should stand
この日(主の日)を目撃するために、だからこそ我々は(御言葉の上に)立たねばならないのだ
※エペソ人への手紙6章13節「すべての事をして、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい」という霊的戦いへの備え。
[Pre-Chorus 1]
Ooh, ooh, ooh, ooh (Come on, that's nice, y'all doin' good, come on, hey)
ウー、ウー、ウー、ウー(さあ、素晴らしい、皆よくやっている、さあ、ヘイ)
Ooh, ooh, ooh, ooh (Are you rocking with us? I see ya, come on tenors, lemme hear ya)
ウー、ウー、ウー、ウー(共に揺れ動いているか? 見えているぞ、さあテナーよ、声を聴かせてくれ)
That's how He works, that's how, the Good Lord, He works (Ooh, ooh, ooh, ooh, come on)
それこそが主の働き。それこそが、我らの善き主のなされる御業なのだ(ウー、ウー、ウー、ウー、さあ)
That's how He works, that's how, the Good Lord, He works (Ooh, ooh, ooh, ooh, oh yeah)
それこそが主の働き。それこそが、我らの善き主のなされる御業なのだ(ウー、ウー、ウー、ウー、オー・イェー)
Put your hand on it, bounce
手拍子を合わせ、弾むのだ
[Chorus 1]
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how He works
それこそが、主の働きなのだ
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how the Good Lord works
それこそが、我らの善き主のなされる御業
That's how He works
それこそが、主の働きなのだ
[Post-Chorus 1]
We must not question the Good Lord
我々は、善き主を疑い、問い詰めてはならない
Have faith in God and trust his word
神に信仰を抱き、その御言葉を信頼するのだ
We don't know how, we don't know when
我々は、それがどのように、いつ起こるのかを知らない
To see His day, so we should stand
主の日を目撃するために、だからこそ我々は立たねばならないのだ
[Pre-Chorus 2]
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉(みことば)の上に立て(神の御言葉の上に)
※The Joubert Singersの原曲のタイトルであり核心部分。マタイの福音書7章24節における「岩の上に家を建てる賢い人」のメタファー。「Word(言葉)」は神の約束であり、ヨハネの福音書1章1節の「初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」に示されるキリストご自身を指す。
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉の上に立て(神の御言葉の上に)
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉の上に立て(神の御言葉の上に)
Stand
堅く立て
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉の上に立て(神の御言葉の上に)
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉の上に立て(神の御言葉の上に)
Stand on the Word (The Word of God)
御言葉の上に立て(神の御言葉の上に)
Stand
堅く立て
※クワイアの執拗な反復は、世俗の激しい嵐(世間の非難、メンタルの崩壊、富の誘惑)の中にあっても、決して揺るがない信仰の土台を築き上げるという強固な決意の表れである。
[Chorus 2]
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
※エレミヤ書32章17節「ああ、神、主よ。あなたは、大いなる御力と伸ばされた御腕とをもって天と地を造られました。あなたにとって不可能なことは何一つありません」という圧倒的な全能の神(El Shaddai)の宣言。かつて自らを「神(I Am A God)」と呼んだKanyeが、真の全能者は唯一の神のみであることを認める霊的な到達点。
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
※詩篇62篇11節「力は神のもの」の完全な引用。「Power」という楽曲で自身の権力と影響力を誇示した過去の彼が、すべての権能(Power)を神に返還する(Secular to Sacred)決定的なフレーズである。
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard
不可能なことなどない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God (Come on)
力は、神のものなのだ(さあ)
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard
不可能なことなどない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard
不可能なことなどない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Nothing too hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
Power belongs to God
力は、神のものなのだ
There is nothing to hard for God
神にとって、不可能なことなど何一つない
※ディスコティックなグルーヴとゴスペルの反復が極限まで高まり、自我(エゴ)が完全に消失した状態で曲が幕を閉じる。神の全能性だけが空間に響き渡る、Sunday Serviceの熱狂を象徴するエンディング。
