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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Lift Up Your Voices - Sunday Service Choir 【和訳・解説】

Artist: Sunday Service Choir

Album: Jesus Is Born

Song Title: Lift Up Your Voices

概要

本楽曲は、世界的ポップスターSiaが2013年に発表した大ヒット曲「Elastic Heart」のサビのメロディを、完全なゴスペル・アンセムへと劇的に再構築(Secular to Sacred)した作品である。原曲は、有害な人間関係から生き延びるための「分厚い皮膚(Thick skin)」や「弾力のある心(Elastic heart)」といった、人間の自己防衛能力や自己の強靭さを誇示する世俗的なポップスであった。しかし、Kanye WestとSunday Service Choirは、このメロディに乗せる言葉を「人間の強さ(Ego)」から「神への完全な賛美と感謝」へと180度転換させている。我々が日々を生き抜くことができるのは自身のメンタルが強いからではなく、日々の糧を与え、毎朝目覚めさせてくれる神の恩寵(Grace)によるものであるという、極めて謙遜な信仰告白への置き換えである。何十人ものクワイアによる荘厳なコーラスワークと、ディレクターによる熱狂的な煽り(Exhortation)が交差するこの曲は、礼拝が教会の建物内に縛られず、日常のあらゆる場所で捧げられるべきだというSunday Serviceの核心的なヴィジョンを見事に体現している。

和訳

[Intro]

Lift up your voices now, sing praises unto God
さあ、今こそ声を上げ、神に賛美を歌いなさい
※Siaの「Elastic Heart」のサビ(You did not break me / 私はお前になんか壊されなかった)のメロディ。自己の強さの誇示から、詩篇150篇などに基づく「神への絶対的賛美」への劇的な主題の逆転である。

For all the things that He has done
主がなしてくださった、すべての偉大な御業のために
※詩篇126篇3節「主は私たちのために大いなることをなされた」の引用。自身の力ではなく、神の介入によってのみ救いがあるという神学的宣言。

All for it, all to Him, He is the morning sun
すべてはそのために、すべては主のために。主こそが朝の太陽なのだから
※「朝の太陽(Morning sun)」は、ルカの福音書1章78節「あけぼのの光が、いと高き所から私たちを訪れ」や、マラキ書4章2節「義の太陽が上る」のリファレンス。闇を打ち破るキリストの光のメタファーである。

Sing praises unto God
神に賛美を歌いなさい

We lift our voices to God (C'mon, let's take it up, everybody, lift up your voices)
我々は神に向けて、声を高く上げる(さあ、さらに高みへ引き上げよう、皆の者、声を上げよ)
※ディレクター(Jason White)の合図により、クワイアの霊的な熱量(バイブス)が一段階引き上げられるゴスペル特有のダイナミクス。

Lift up your voices now, sing praises unto God (For how many things?)
さあ、今こそ声を上げ、神に賛美を歌いなさい(主がしてくださった、どれほど多くのことに対して?)

For all the things that He has done
主がなしてくださった、すべての偉大な御業のために

All for it, all to Him (He is), He is the morning sun (Come on and lift your voice and sing)
すべてはそのために、すべては主のために(主こそが)。主こそが朝の太陽なのだから(さあ、声を上げて歌いなさい)

Sing praises unto God
神に賛美を歌いなさい

We lift our voices to God (To the King of Kings, to the Lord of Lords, c'mon and lift 'em)
我々は神に向けて、声を高く上げる(王の王、主の主へ。さあ、声を上げよ)
※『ヨハネの黙示録』19章16節におけるキリストの最高主権の称号。Kanyeの『Jesus Is King』のテーマとも完全に一致する。

We lift our voices to God (Say it again, c'mon, "Lift up your voices now")
我々は神に向けて、声を高く上げる(もう一度言え、さあ、「今こそ声を上げよ」と)

Lift up your voices now, sing praises unto God (For how many things?)
さあ、今こそ声を上げ、神に賛美を歌いなさい(主がしてくださった、どれほど多くのことに対して?)

For all the things that He has done
主がなしてくださった、すべての偉大な御業のために

All for it, all to Him, He is the morning sun (C'mon, c'mon, use that voice)
すべてはそのために、すべては主のために。主こそが朝の太陽なのだから(さあ、さあ、その声を使うのだ)

Sing praises unto God
神に賛美を歌いなさい

We lift our voices to God (Hallelujah, hallelujah, hallelujah)
我々は神に向けて、声を高く上げる(ハレルヤ、ハレルヤ、ハレルヤ)

We lift our voices to God (Sing it)
我々は神に向けて、声を高く上げる(歌いなさい)

[Bridge]

Oh, we praise You, Lord
おお、我々はあなたを賛美します、主よ

Oh, we praise You, Lord (He's been so good to us, praise You)
おお、我々はあなたを賛美します、主よ(主は我々にこれほどまでに良くしてくださった。あなたを賛美します)
※詩篇116篇12節「主が私に良くしてくださったことすべてに、私は何を報いようか」に対する、会衆の直接的な応答の祈り。

Oh, we praise You, Lord (For who You are, for what You've done)
おお、我々はあなたを賛美します、主よ(あなたが神であられるゆえに、あなたがなしてくださった御業のゆえに)

Oh, we praise You, Lord
おお、我々はあなたを賛美します、主よ

[Chorus]

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します
※Worship(伏し拝む)とPraise(称える)という、神に対する二つの核心的な信仰姿勢。

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します
※Adore(深く敬愛する)とLove(アガペーの愛で愛する)。この4つの動詞の詠唱が、エゴを完全に消し去ったSunday Serviceの究極の目的を表している。

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

[Post-Chorus]

For all of the things You have done
あなたがなしてくださった、すべての御業のために

For all of the things You have done (He put food on the table, He woke us up this morning, for all)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(主は食卓に糧を供え、今朝我々を目覚めさせてくださった。そのすべてのために)
※黒人教会の伝統的な感謝の祈り(Grace)。日々の糧(マタイ6章11節)や、朝目覚めること自体が当たり前ではなく神の恵み(哀歌3章22-23節「主のあわれみは朝ごとに新しい」)であるという、日常に根ざした深い神学である。

For all of the things You have done (All the strength today, tell 'em, tell 'em)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(今日のすべての力を与えてくださった。皆に伝えよ、伝えよ)

For all of the things You have done (C'mon, can we put it all together? Let Him know, we worship)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(さあ、すべてを一つに合わせられるか? 我々が礼拝していることを、主に知っていただこう)

[Chorus]

We worship, (Praise) we praise You
我々は礼拝し、(賛美を)あなたを賛美します

(Adore) Adore You, (Love You, Lord) we love You
(崇め)あなたを崇め、(主を愛します)あなたを愛します

We worship, (Hallelujah) we praise You
我々は礼拝し、(ハレルヤ)あなたを賛美します

(We adore You) Adore You, (We so love You) we love You
(我々はあなたを崇めます)あなたを崇め、(我々はあなたを深く愛します)あなたを愛します

We worship (Yeah, yeah, yeah), we praise You (Woo)
我々は礼拝し(イェー、イェー、イェー)、あなたを賛美します(ウォウ)

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, (We praise You) we praise You
我々は礼拝し、(我々はあなたを賛美します)あなたを賛美します

(We adore You) Adore You, we love You
(我々はあなたを崇めます)あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

(Adore) Adore You, we love You
(崇め)あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, we praise You
我々はあなたを礼拝し、あなたを賛美します

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

We worship, (Praise) we praise You
我々は礼拝し、(賛美を)あなたを賛美します

(Adore) Adore You, we love You
(崇め)あなたを崇め、あなたを愛します

[Post-Chorus]

For all of the things You have done
あなたがなしてくださった、すべての御業のために

For all of the things You have done (Hallelujah, hallelujah, He's done so many things)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(ハレルヤ、ハレルヤ、主はかくも多くのことをなしてくださった)

For all of the things You have done
あなたがなしてくださった、すべての御業のために

For all of the things You have done
あなたがなしてくださった、すべての御業のために

[Interlude]

C'mon, c'mon, lift those hands up right where you are
さあ、さあ、今あなたがいるその場所で、両手を高く掲げよ
※テモテへの手紙第一2章8節「男たちは、怒ったり言い争ったりせずに、清い手を上げてどこででも祈るように」に基づく、礼拝の身体的表現の指示。

C'mon, c'mon, open your mouth and just sing a praise and tell 'em
さあ、さあ、口を開いてただ賛美を歌い、皆に伝えるのだ

How good God has been
神がどれほど我々に良くしてくださったかを

For who He is? Our protection, our healer, our deliverer
主とはいかなるお方か? 我々の守り手、我々の癒やし主、そして我々の解放者である
※詩篇18篇2節「主は私の巌、私のとりで、私の救い主(Deliverer)」に基づく。かつてのKanyeが頼っていたセキュリティや現代医療(Lexapro等)ではなく、唯一の真の守り手(Jehovah Nissi)であり癒やし主(Jehovah Rapha)としての神への帰依。

He will never fail us
主は決して我々を見捨てられない
※申命記31章6節「主ご自身があなたとともに進まれる。主はあなたを見放さず、あなたを見捨てない」の絶対的な保証。

C'mon, lift it up to Him, lift it up, lift it up, lift it up
さあ、主に向けて声を上げよ、上げよ、上げよ、上げよ

C'mon, He wants to hear you sing today
さあ、主は今日、あなたの歌声を聴くことを望んでおられるのだ

Sing it in the car, sing it in the park, it doesn't matter
車の中で歌おうが、公園で歌おうが関係ない
※ヨハネの福音書4章21-24節でイエスが語った「霊と真理による礼拝」の現代的表現。礼拝は宗教的施設(教会堂)に限定されるものではなく、日常のあらゆる場所で行われるべきだというSunday Serviceの根本理念である。

C'mon, let Him know how much you feel, how you feel about Him
さあ、あなたがどれほど感じているか、主に対してどう感じているか、主に知っていただくのだ

[Chorus]

(Yeah, we worship) We worship, (Yeah) we praise You
(イェー、我々は礼拝し)我々はあなたを礼拝し、(イェー)あなたを賛美します

(Adore) Adore You, (Yeah) we love You
(崇め)あなたを崇め、(イェー)あなたを愛します

We worship, (We praise) we praise You
我々はあなたを礼拝し、(我々は賛美する)あなたを賛美します

(Adore you) Adore You, we love You
(あなたを崇める)あなたを崇め、あなたを愛します

(We lift our hands) We worship, (We bow ourselves) we praise You
(我々は両手を掲げ)我々はあなたを礼拝し、(我々はひれ伏し)あなたを賛美します
※手を上げる(勝利・依存)と、ひれ伏す(服従・敬畏)という相反する身体的動作を同時に歌うことで、神の絶対的権威と恵みの両極を体現している。

(Before your King) Adore You, (Nobody like You) we love You
(あなたの王の御前で)あなたを崇め、(あなたに並ぶ者はいない)あなたを愛します

(King of Kings) We worship (Yes, we do), we praise You (Yeah)
(王の王よ)我々はあなたを礼拝し(アーメン、その通りです)、あなたを賛美します(イェー)

Adore You, we love You
あなたを崇め、あなたを愛します

(Put those hands together, we love You)
(両手を打ち鳴らせ、我々はあなたを愛しています)
※クワイアと会衆が完全に一体化(Holy Ghostに満たされた状態)し、賛美が絶頂に達する。

[Outro]

(For all) For all of the things You have done
(すべてのために)あなたがなしてくださった、すべての御業のために

For all of the things You have done (Come on, everybody sing that praise)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(さあ、皆でその賛美を歌うのだ)

For all of the things You have done (For all)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(すべてのために)

For all of the things You have done (Come on, last time)
あなたがなしてくださった、すべての御業のために(さあ、最後にもう一度)

For all of the things You have done
あなたがなしてくださった、すべての御業のために
※自我を手放し、ただ神の恵みのみを反復し続ける静寂の余韻。世俗のサバイバル・ソングが、完全に天国的な神への感謝の捧げ物へと昇華されて曲を閉じる。