Artist: G.O.O.D. Music (Kanye West, Pusha T, Chief Keef, Jadakiss & Big Sean)
Album: Kanye West Presents: Good Music - Cruel Summer
Song Title: Don’t Like.1
概要
本作は、シカゴ発の巨大ムーブメント「ドリル・ミュージック」を世界規模へと押し上げた歴史的なアンセムである。当時16歳だったChief KeefとプロデューサーのYoung Chopが生み出したローカルヒット『I Don't Like』に衝撃を受けたKanye Westが、自らの陣営であるG.O.O.D. Musicの主力(Pusha T、Big Sean)に加え、NYの重鎮Jadakissを招集して公式リミックス(.1)を制作。2012年のコンピレーションアルバム『Cruel Summer』に収録された。Kanyeによるダークで壮大なアレンジが加わったビートに乗せ、各ラッパーが自らの「嫌いなもの(Don't like)」を次々と吐き出していく。特にKanyeのヴァースでは、メディアからのバッシングや同郷シカゴのストリートの重鎮たちへのシャウトアウトが詰め込まれており、単なるリミックスを超え、シカゴのHIPHOP史を新旧結ぶ重要なカルチャー的結節点としてReddit等のコミュニティでも高く評価され続けている。
和訳
[Verse 1: Pusha T]
Fraud niggas, y'all niggas, that's that shit I don't like
詐欺師野郎ども、お前ら全員、俺が嫌いなクソ野郎だ
※Pusha Tのヴァース。「Fraud」はストリートの経歴を詐称するフェイクなラッパーたちを指す。
Your shit, make-believe, rappin' 'bout my own life (Woo)
お前らのやってることは「ごっこ遊び」さ、俺のリアルな人生をラップしやがって(ウー)
※コカイン密売の実体験を持つPusha Tからすれば、他の大半のラッパーのストリート描写は自分の人生のパクりにすぎないというマウント。
That's rare, nigga (Woo)
それはレア(希少)だぜ、ニガ(ウー)
※(次の行へ続く)
Ric Flair, nigga (Woo)
リック・フレアーだ、ニガ(ウー)
※「Woo」というアドリブの元ネタである伝説的プロレスラーRic Flairへの言及。彼のような圧倒的なカリスマは現代において「希少(Rare)」であるという誇示。
The power's in my hair, nigga (Woo)
俺のパワーはこの「髪の毛」に宿ってるんだぜ、ニガ(ウー)
※旧約聖書の英雄サムソン(髪を切られるまで無敵の怪力を誇った)と、Pusha T自身のトレードマークである編み込みヘア(ブレイズ)を掛けている。
I give this beat the chair, nigga
俺はこのビートに「電気椅子」をお見舞いしてやるよ
※「Give the chair」は死刑を執行すること。このビートを完全に殺す(完璧に乗りこなす)という宣言。
SoHo or Tribeca, three hoes, trifecta
ソーホーかトライベッカで、3人のビッチと「3連単(トライフェクタ)」さ
※NYの超高級住宅街SoHoとTribecaでの豪遊。「Trifecta」は競馬の3連単(3つの要素が完璧に揃うこと)を意味し、3人の女性(Three hoes)と同時に遊ぶというフレックス。
Dope money, hope money, Hublot, my watch better
ドープ(麻薬)の金、希望の金、ウブロ、俺の時計の方が上だぜ
※麻薬で稼いだ汚い金が、ゲットーから抜け出す「希望の金」に変わったというストリートのリアル。そして高級時計Hublotの自慢。
My pen's better, you don't write, trendsetter, you clone-like
俺のペン(リリック)の方が上だ、お前は自分で書いてすらいない。俺はトレンドセッター、お前はただのクローンさ
※ゴーストライターを使っている(あるいは他人の真似ばかりしている)フェイクなラッパーへの強烈なディス。
Pay homage or K's vomit, ungrateful niggas I don't like, grrah
俺に敬意(オマージュ)を払え、さもなきゃ「K(AK-47)」が火を吹く(嘔吐する)ぜ。恩知らずな野郎どもは俺の嫌いなクソだ、グラァ
※「K's vomit」はAK-47アサルトライフルが弾丸を吐き出す様を描写している。
[Chorus: Chief Keef & Pusha T]
A fuck nigga, that's that shit I don't like (Bang-bang, hahaha)
クソ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バンバン、ハハハ)
※Chief Keefのアイコニックなコーラス。「Bang-bang」は彼の所属するGBE(Glory Boyz Entertainment)やシカゴのストリートの定番アドリブ。
A snitch nigga, that's that shit I don't like (Bang-bang, hahaha)
チンコロ(密告)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バンバン、ハハハ)
※(同上)
A bitch nigga, that's that shit I don't like (Bang-bang, hahaha)
ビッチみたいな野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バンバン、ハハハ)
※(同上)
Sneak disser, that's that shit I don't like (This Chicago, nigga)
陰口を叩く(スニーク・ディスする)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(ここがシカゴだぜ、ニガ)
※面と向かって言わずに、曲やSNSで遠回しにディスってくる卑怯なラッパーへの嫌悪感。
[Verse 2: Kanye West]
They smile in my face, that's what I don't like
連中は俺の目の前では笑顔を取り繕う、それが俺の嫌いなクソだ
※Kanye Westのヴァース。偽善的な業界人や取り巻きへの不満。
They steal your whole sound, that's a soundbite
連中はお前のサウンドを丸ごと盗みやがる、まさに「サウンドバイト(一かじり)」だな
※「Soundbite」はニュース等で切り取られた短い音声のこと。他人の音楽性を安易にパクる(Bite=噛む/盗む)フェイクなアーティストを「Soundbite」と掛けて皮肉っている。
The media crucify me like they did Christ
メディアは俺を十字架にかける、まるでキリストにしたみたいにな
※Kanye特有のメガロマニア(誇大妄想)と神格化。2009年のTaylor Swiftへのマイク強奪事件などを経て、メディアから過剰なバッシング(磔刑)を受けたという被害者意識。
They wanna find me not breathin' like they found Mike (Woah)
連中は俺が息絶えてるのを発見したいのさ、マイクを見つけた時みたいにな(ウォウ)
※「Mike」はマイケル・ジャクソン。メディアは大スターの悲劇的な死(スキャンダル)を常に待ち望んでいるという、エンタメ業界の残酷な消費構造への痛烈な批判。
A girl'll run her mouth only out of spite (Woah)
女はただの「腹いせ(スパイト)」だけで口を滑らせやがる(ウォウ)
※Kanyeのプライベートやゴシップをメディアに売り込む元カノや女性たちへの不満。
But I'd never hit a woman, never in my life (Ayy)
でも俺は絶対に女を殴ったりしない、これまでの人生で一度もな(エイ)
※(次の行へ続く)
I was in too deep like Mekhi Phife' (Ayy)
俺はメカイ・ファイファーみたいに「In Too Deep(深入り)」しすぎたのさ(エイ)
※1999年の犯罪映画『In Too Deep』に主演した俳優Mekhi Phifer(メカイ・ファイファー)の名前を用いたワードプレイ。女性関係に深くのめり込みすぎたことの比喩。
In that pussy so deep, I could have drowned twice (Woah)
あのアソコの中へ深く入りすぎた、二度くらい溺れ死んでもおかしくなかったぜ(ウォウ)
※直前の「In Too Deep」を受けた強烈な下ネタ。女性の魅力(肉海)に溺れたという露骨な表現。
Rose gold Jesus piece with the brown ice (Woah)
ローズゴールドのジーザス・ピースに、ブラウンダイヤの輝き(ウォウ)
※Kanyeのアイコニックなヒップホップ・ジュエリーのフレックス。
Eatin' good vegetary with the brown rice (Ayy)
玄米(ブラウンライス)と一緒に上質な野菜を食ってるぜ(エイ)
※直前の「ブラウンアイス(ダイヤ)」と「ブラウンライス(玄米)」で踏むという、Kanyeの奇妙でユーモラスなライミング。健康志向のセレブライフのアピール。
Girls kissin' girls, 'cause it's hot, right? (Ayy)
女の子同士がキスしてる、だってセクシーだろ?(エイ)
※(次の行へ続く)
But unless they use a strap-on, then they not dykes (Woah)
でもストラップ・オン(張型)を使わない限り、あいつらはダイク(レズビアン)じゃねえよ(ウォウ)
※クラブ等で男性の気を引くためにファッションでキスをする女性たちへの皮肉。「Dyke」はレズビアンを指す俗語。男の欲求を満たすためだけの薄っぺらなパフォーマンスだという指摘。
They ain't about that life, they ain't about that life (Woah)
連中はそんな(ストリートの)人生を生きてない、生きてないんだよ(ウォウ)
※「About that life」はストリートの危険な生き方を実践していること。口だけのフェイク野郎を一蹴している。
(Woah-oh-oh) We hangin' out the window
(ウォウ・オ・オ)俺らは車の窓から身を乗り出してる
※ドライブバイ(車からの銃撃)や、ストリートを我が物顔でクルージングする情景。
It's 'bout to be a Suge night (Ayy)
まるで「シュグ」の夜みたいになろうとしてるぜ(エイ)
※悪名高きDeath Row Recordsの創設者「Suge Knight(シュグ・ナイト)」と「A good night」を掛けた、ヒップホップ史に残る有名なパンチライン。暴力的で危険な夜(Suge night)になるぞという比喩。
Free Bump J, real nigga for life (Ayy)
バンプ・Jを解放しろ、あいつは一生モノの「リアル・ニガ」だ(エイ)
※ここから同郷シカゴへの熱いシャウトアウトが始まる。「Bump J」はKanyeとも親交の深かったシカゴの重鎮ラッパーで、当時銀行強盗の罪で服役中であった(2017年に釈放)。
Shoutout to Derrick Rose, man, that nigga nice (Woah)
デリック・ローズにシャウトアウト、あいつは最高の男だぜ(ウォウ)
※当時シカゴ・ブルズのスーパースターであったNBA選手Derrick Roseへの言及。怪我に苦しんでいた彼への熱いエール。
Shoutout to L.E.P., Jay Boogie, right? (Woah)
L.E.P.にシャウトアウト、ジェイ・ブギー、だろ?(ウォウ)
※「L.E.P. Bogus Boys」はシカゴのアンダーグラウンドを代表するラップデュオ。そのメンバーへのリスペクト。
Chief Keef, King Louie, this is Chi, right? Right?
チーフ・キーフにキング・ルーイ、ここが「Chi(シカゴ)」だろ?そうだろ?
※当時台頭してきたドリル・ミュージックの若きカリスマ「Chief Keef」と「King Louie」を大々的にフックアップ。Kanyeがシカゴの新旧のアイコンを繋ぎ合わせ、自らのルーツ(Chi)への愛と支配権を宣言してヴァースを締めくくる。
[Chorus: Chief Keef]
A fuck nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
クソ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(Chorusリフレインのため解説省略)
A snitch nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
チンコロ(密告)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(同上)
A bitch nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
ビッチみたいな野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(同上)
Sneak disser, that's that shit I don't like (Bang, nah)
陰口を叩く(スニーク・ディスする)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(同上)
[Post-Chorus: Chief Keef]
Don't like (Like, know what I'm sayin'?), don't like (Like, can you hear me, baby?)
嫌いなんだ(言ってること分かるか?)、嫌いなクソだ(聞こえてるか、ベイビー?)
※(同上)
A snitch nigga, that's that shit I don't like (Bang-bang-bang, Young Chop on the beat)
チンコロ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バンバンバン、ヤング・チョップ・オン・ザ・ビート)
※プロデューサーであるYoung Chopのアイコニックなプロデューサー・タグ。
[Verse 3: Chief Keef]
Fake Gucci, that's that shit that I don't like (Nah, nah, nah)
偽物のグッチ、そういうのが俺の嫌いなクソだ(ノー、ノー、ノー)
※Chief Keefのオリジナル・ヴァース。ストリートのリアルを追求する彼にとって、見栄を張るためのフェイクブランドは最大の侮蔑の対象。
I'm smokin' on this dope, higher than a kite (Ah)
俺はこの極上のハッパ(ドープ)を吸って、凧(カイト)より高くハイになってる(アー)
※「High as a kite」は極限までドラッグでキマっていることを意味する定番のイディオム。
This bitch gon' love me now, she gon' let me pipe (Yeah, yeah)
このビッチは今じゃ俺に夢中さ、俺に「パイプ(ヤらせる)」させてくれるんだ(イェー、イェー)
※「Pipe」は性行為(Pipeを突き立てる)を意味するシカゴのスラング。名声を得たことで女性が群がってくる状況。
Screamin', "Sosa, that's that nigga that I like" (Sosa)
「ソーサ、あなたこそ私の好きな男よ」って叫びながらな(ソーサ)
※「Sosa(ソーサ)」はChief Keefの有名なニックネーム。映画『スカーフェイス』の麻薬王アレハンドロ・ソーサに由来する。
I don't want relations, I just want one night (One night, nah, nah)
真剣な交際(リレーション)なんていらねえ、俺が欲しいのはワンナイトだけだ(ワンナイト、ノー、ノー)
※(同上)
'Cause a thirsty bitch, that's the shit that I don't like (Nah)
だって「ガツガツした(サースティな)」ビッチ、そういうのが俺の嫌いなクソだからな(ノー)
※「Thirsty」は金や名声に飢えて群がってくる女性への侮蔑。
I got tats up on my arm 'cause this shit is life (Shit is life, tatted)
俺の腕にはタトゥーが彫り込まれてる、だってこれが「人生」だからな(これが人生さ、タトゥーだらけだ)
※タトゥーは単なるファッションではなく、自分が経験してきたストリートの痛みや覚悟を刻み込んだライフスタイルそのものであるという宣言。
And I stunt so much in clothes 'cause I'm livin' life (Life, Louis, Gucci)
そして俺が服で死ぬほど見栄を張る(スタントする)のは、自分の人生を謳歌してるからさ(人生、ルイ・ヴィトン、グッチ)
※ゲットーの貧困から抜け出し、ハイブランドを着飾ることが彼にとっての「生きている証」である。
I come up on the scene, and I'm stealin' light (Nah)
俺がシーンに登場すれば、すべての光(スポットライト)を奪っちまう(ノー)
※たった一曲でヒップホップ界の頂点に立ち、Kanye Westすらも熱狂させた16歳の怪物の圧倒的な存在感。
Bitch, I'm high off life, got me feelin' right (300)
ビッチ、俺は「人生」そのものでハイになってる、最高の気分だぜ(300)
※ドラッグだけでなく、大成功した現在の状況そのものが究極の快楽であるという境地。「300」は彼の所属するシカゴのギャング・セット(Black Disciplesの派閥)の数字。
Bitch, I'm Chief Keef, fuck who don't like
ビッチ、俺はチーフ・キーフだ、気に入らねえ奴はクソ食らえだ
※(同上)
An-an-and bitch, we GBE, we just go on sight (GBE, baby, yeah, go)
そ、そ、そしてビッチ、俺らはGBEだ。見つけ次第、即ブッ殺してやる(GBE、ベイビー、イェー、ゴー)
※「On sight」はストリートの掟であり、敵対するギャングを発見した瞬間に(警告なしで)攻撃を仕掛けるという極めて暴力的な宣言。
[Chorus: Chief Keef & Big Sean]
A fuck nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
クソ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(Chorusリフレインのため解説省略)
A snitch nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
チンコロ(密告)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(同上)
A bitch nigga, that's that shit I don't like (Chief Keef)
ビッチみたいな野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(チーフ・キーフ)
※(同上)
Sneak disser, that's that shit I don't like (Chi-Town, D-Town, you know?)
陰口を叩く(スニーク・ディスする)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(チー・タウン、D-タウン、分かってるだろ?)
※Big Seanのアドリブ。「Chi-Town」はシカゴ、「D-Town」は彼自身の故郷デトロイトを繋ぐシャウトアウト。
[Verse 4: Big Sean]
You ready? Woah, we are not one and the same
準備はいいか?ウォウ、俺とお前らは全く別次元の存在だ
※Big Seanのヴァース。彼特有の小気味良いフロウとハングリーな内容が展開される。
Nigga, I'm fuckin' insane, fuck is you sayin'?
ニガ、俺はクソほどイカれてるんだ、お前は何を言ってやがる?
※(同上)
Yo' ass been doin' the same
お前らはずっと「同じこと」ばかり繰り返しやがって
※(次の行へ続く)
Shit, not doin' what you sayin', dang
クソッ、口で言ってることとやってることが伴ってねえんだよ、クソが
※口先だけのフェイクなラッパーへの苛立ち。
I told yo' old bitch she was fuckin' a lame
お前の元カノに言ってやったぜ、「お前はダサい(レイムな)野郎とヤってたんだな」ってな
※敵対する相手の女性を寝取り、さらに男のプライドを粉砕する定番のディス。
Turn one ho to a train
一人のビッチを「トレイン」に変えてやる
※「Pull a train」は一人の女性に対して複数の男性が連続して性行為を行う(輪姦)ことを意味するストリートのスラング。極めて過激で女性蔑視的なマチズモの表現。
Blaow, blang, my niggas holdin' that pain
ブラウ、ブラン、俺の仲間たちはその「痛み」を抱えて生きてるんだ
※「Blaow, blang」は銃声の擬音。デトロイトのストリートで仲間たちが経験してきたトラウマや苦悩。
I just hope you been prayin', bang, bang
お前がちゃんと祈りを捧げていることを願うぜ、バン、バン
※いつ銃撃されてもおかしくない環境にいる敵への冷酷な警告。
Ridin' for my niggas and that's for life
仲間のために車を走らせる(抗争する)、そしてそれは一生モノだ
※(同上)
High class, I'm just surrounded by these lowlifes
俺自身はハイクラス(一流)だが、周りはこんな「ローライフ(底辺の野郎ども)」に囲まれてるのさ
※成功して頂点に立った自分と、いまだにストリートのメンタリティから抜け出せない周囲(あるいは敵対者)との対比。
And I run this bitch like it's no lights
そして俺はこの場所(ビッチ)を、信号機(光)なんて無いかのように爆走してやる
※誰の指示(赤信号)にも従わず、自分のルールで業界を突き進むという決意。
Goin' hard the whole night 'cause I ain't goin' back to my old life
一晩中ハードにハッスルするぜ、だって俺は二度と「昔の(貧しい)生活」には戻らねえからな
※貧困への恐怖が、Big Seanの最大の原動力であることを示すライン。
I promise
約束するぜ
※(同上)
[Chorus: Chief Keef & Jadakiss]
A fuck nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
クソ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(Chorusリフレインのため解説省略)
A snitch nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah)
チンコロ(密告)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー)
※(同上)
A bitch nigga, that's that shit I don't like (Bang, nah; heh)
ビッチみたいな野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バン、ノー、ヘッ)
※Jadakissのアイコニックな笑い声(Heh)のアドリブ。
Sneak disser, that's that shit I don't like (Bang-bang)
陰口を叩く(スニーク・ディスする)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ(バンバン)
※(同上)
[Verse 5: Jadakiss]
I done sold purp' (Purple), I done sold white (White)
俺はパープ(マリファナ)を売り捌き、ホワイト(コカイン)も売り捌いてきた
※NY・ヨンカーズの伝説的グループThe LOXのJadakissのヴァース。大御所の風格でストリートのハッスルを語る。
Runnin' outta work, that's that shit I don't like (Mm)
「仕事(ブツ)」が底をつくこと、それが俺の嫌いなクソだ(ンー)
※「Work」は売るための麻薬のこと。売るモノが無くなる(稼げなくなる)ことが最大の恐怖であるというハスラーの真理。
She never let me hit (Nah), she gave me dome twice (Haha)
あの子は絶対に「本番(ヒット)」はさせてくれなかった(ノー)、でも「ドーム(フェラチオ)」は2回してくれたぜ(ハハ)
※「Hit」は挿入、「Dome」は頭(口での奉仕)を意味するスラング。大御所らしい下世話なユーモア。
She blowin' up my phone, that's that bitch I don't like, nah
今じゃあの子は俺の電話を鳴らしまくってる、そういうビッチが俺の嫌いなクソだ、ノー
※成功した途端に後からすり寄ってくる女性への嫌悪感。
Jean jacket with the sleeves cut
袖を切り落としたジージャンを着てな
※90年代のNYストリートのタフなファッション・スタイル。古き良きリアルなヒップホップを体現している。
Put the pressure on 'em just when they think that I eased up
連中が「俺はもう丸くなった」と思った瞬間に、強烈なプレッシャー(圧力)をかけてやるのさ
※ベテランになっても牙は抜けておらず、いつでも若手やシーンを圧倒できるという恐るべき宣言。
Thirty for the Cuban, 'nother thirty for the Jesus (Uh-huh)
キューバン・リンク(極太の金のチェーン)に3万ドル、ジーザス・ピースにもう3万ドルだ(アハ)
※「Thirty」は30,000ドルのこと。ヒップホップの象徴であるジュエリーへの投資。
Believe in ourselves when nobody else believed us, suckers
他の誰も俺たちを信じてくれなかった時に、俺たちは自分自身を信じ抜いたんだよ、クソ野郎ども
※JadakissがThe LOXとして過酷なストリートから這い上がり、Puff Daddy(Bad Boy)との契約闘争などを経て自らの力でレーベル(D-Block)を築き上げた歴史を凝縮した、重みのあるパンチラインで楽曲を締めくくる。
[Chorus: Chief Keef]
A fuck nigga, that's that shit I don't like
クソ野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ
※(Chorusリフレインのため解説省略)
A snitch nigga, that's that shit I don't like
チンコロ(密告)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ
※(同上)
A bitch nigga, that's that shit I don't like
ビッチみたいな野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ
※(同上)
Sneak disser, that's that shit I don't like
陰口を叩く(スニーク・ディスする)野郎、そういうのが俺の嫌いなクソだ
※(同上)
