Artist: Yeat & King Kylie
Album: ADL
Song Title: Let King Tonka Talk
概要
Yeatのアルバム『ADL』に収録された本作は、彼の最終形態とも言える絶対的ペルソナ「King Tonka」の権力誇示と、ポップカルチャーの頂点に君臨するKylie Jenner(King Kylie)の衝撃的なカメオ参加が融合した強烈なバンガーである。タイトルの「King Tonka」は、Yeatが愛用する超大型SUV(Tonka)に由来し、シーンにおける無敵のボスとしての自己定義だ。特筆すべきは、Verse 1の終盤で「BBL(豊尻手術)をした女がカイリー・ジェンナーに見えた」というラインから、本物のKylie Jennerを2014〜2016年のTumblr/Snapchat時代の伝説的モニカである「King Kylie」として召喚するシームレスな構成である。Yeatの常軌を逸したドラッグ依存(亀やゾンビのようにスローになる状態)や、ネットのアンチ(キーボードウォーリアー)に対する冷笑を交えつつ、圧倒的な「Largest in this bitch(シーンの頂点)」としての立ち位置を誇示している。Genius界隈でも「CDG(コム・デ・ギャルソン)」のメタファーなど高度なワードプレイが絶賛されており、彼の帝国の強固さを象徴する一曲だ。
和訳
[Chorus: Yeat]
Hold on, yeah, let King Tonka talk
待てよ、イェー、キング・トンカ様に喋らせろ。
※「King Tonka」はYeatの富と権力を象徴するボスのアルターエゴ(別人格)。Tonkaはおもちゃの重機ブランドだが、彼特有のスラングで超大型の高級SUVや無敵の存在を指す。
I just walked inside this club, I got two bitches and they grabbin' on me (Uh, King Tonka)
クラブに入った途端、2人のビッチが俺に群がってくるぜ(アー、キング・トンカだ)。
Yeah (Ah, ooh)
イェー(アー、ウー)。
[Verse 1: Yeat]
I just walked inside this club, I got two bitches down there grabbin' on me
クラブに入った途端、下のほうで2人のビッチが俺に掴みかかってくるんだ。
She be thinkin' that just 'cause we fucked, this shit is matrimony (Fuck)
ヤッたってだけで、結婚(マトリモニー)したと勘違いしてやがる(クソが)。
When she find out that I fucked her friend, she gon' be mad she knew me
俺が彼女のダチともヤッたって知ったら、俺と出会ったことすら後悔して発狂するだろうな。
I'm on demon time all day, I don't ever have the time to fuckin' tell her
一日中悪魔のモード(デーモン・タイム)だ、わざわざあいつに説明してやる暇なんてねえよ。
※「Demon time」は深夜帯に行われる不道徳な性的行為やストリートの活動を指すスラング。同情や情けを一切かけない冷酷なスタンス。
And she always give good head like shе a fortune teller
あいつは占い師みたいに最高のフェラ(ヘッド)をしてくれるぜ。
※ヒップホップ特有のワードプレイ。「Fortune teller(占い師)」は人の「頭(心の中や未来)」を読むが、ここでは「Head(オーラルセックス)」が上手いことと掛けている。
And whеn I came all on her chest (Uh), it makes a brand-new sweater (Uh, CDG)
あいつの胸にぶちまけたら、新品のセーターの出来上がりだ(アー、CDG)。
※精液を胸に射精する行為を「白いセーター」に見立てる過激なライン。「CDG(Comme des Garçons:コム・デ・ギャルソン)」のPLAYラインの象徴的な「胸にあるハートのロゴ」と掛けて、精液がブランドロゴのように胸に付着している様子を表現した天才的なメタファー。
And she wan' come inside this world, decidin' if I let her (Ah)
あいつはこの(俺の)世界に入りたがってる、許可するかは俺次第だ(アー)。
And I be smackin' on her ass when she leave the Sprinter
スプリンターを降りる時、あいつのケツを思い切り叩いてやるんだ。
※「Sprinter」はMercedes-Benz Sprinterバン。ラッパーやVIPが移動用やパーティー用に使用する巨大な高級バンのこと。
When we fuckin', she be screamin' every vowel, she know every letter (Oh, woah)
ヤッてる時、あいつはすべての母音を叫びまくる、アルファベットを全部知ってるみたいにな(オー、ウォウ)。
※「A, E, I, O, U」といった母音(喘ぎ声)を絶え間なく発する女性を、アルファベットを知り尽くしていると表現するユーモラスな描写。
I be higher than a god, lil' bitch, and look at me, I'm put together
俺は神よりもハイだぜ、ビッチ。見てみろ、これでも完璧にキマッてるだろ。
Every time I pull up on these pussies (Ha), bitch, I change the weather
俺がこの雑魚どもの前に現れるたび、ビッチ、天候すら変えてやるんだ(ハッ)。
※札束の雨を降らせる(Make it rain)ことや、自身の存在がその場の空気を完全に支配し、嵐(熱狂)を巻き起こすことの比喩。
Brand new BBL, I thought this bitch was fuckin' Kylie Jenner
新品のBBLだ、このビッチはカイリー・ジェンナーかと思ったぜ。
※「BBL(ブラジリアン・バット・リフト)」は脂肪吸引と注入による豊尻手術。Kylie Jennerのアイコニックなプロポーションを引き合いに出し、次のコーラスでの本人の登場へ繋ぐ完璧なセットアップ。
[Chorus: Yeat, King Kylie, Yeat & King Kylie]
Hold on, let King Kylie talk
待てよ、キング・カイリー様に喋らせろ。
※「King Kylie」は2014〜2016年頃にKylie Jennerが名乗っていた、ポップカルチャーに絶大な影響を与えた伝説的なペルソナ。Yeatの「King Tonka」と対をなす形で召喚されている。
I just walked inside this club and all these bitches, yeah, they grabbin' on me (Oh, don't let her)
クラブに入った途端、そう、このビッチどもが私に群がってくるの(オー、やめさせな)。
They could never (No)
あいつらには絶対無理ね(ノー)。
Mm, get off of me (Ho)
ンー、私から離れなさいよ(ホー)。
[Verse 2: Yeat]
Oh, this girl can't get off of me (She can't)
オー、この女は俺から離れられないんだ(無理だな)。
This money change the world, it got me overseas (Oh yeah)
この金が世界を変える、俺を海外まで連れて行くんだ(オー、イェー)。
Every time I touch this bitch, it's third degree
俺がこのビッチに触れるたび、第3度熱傷レベルだぜ。
※「Third degree」は最も重度の火傷。お互いの熱量や、2人が交わるときの危険なバイブスを示している。
That's how I fuck her (Ah, ah, ah, ah, ah, ah)
そうやって俺はあいつを抱くんだ(アー、アー…)。
Yeah, it's hard for us to be discreet (Shh)
ああ、俺らがこっそり目立たずやるなんて無理な相談だぜ(シーッ)。
I could fuck you, yeah, right now in the middle of the street (Fuck)
今すぐストリートのど真ん中でお前を抱くことだってできるぜ(クソ)。
I be geekin' out my mind, but bitch, it help me sleep, uh (Yeah)
正気を失うくらいガンギマリだが、ビッチ、それが俺を眠らせてくれるんだ(イェー)。
※大量のオピオイドやリーン(コデイン)の摂取により、極度のHigh状態(Geekin')を通り越して昏睡(Sleep)に陥る薬物依存のリアルな描写。
I don't really have the time, lil' bitch, you know it's me (Uh), yeah
暇なんてねえんだよ、ビッチ、俺が誰だか分かってるだろ(アー)、イェー。
I don't wanna waste time with that lil' bitch
あのビッチと時間を無駄にしたくねえ。
Wanna waste no time with that lil' bitch (Okay)
あのビッチと無駄な時間は過ごしたくねえんだ(オーケイ)。
But she gon' pull up on me and mount it, climb all up on my dick (Mount it, yeah)
でもあいつは俺のところに乗り付けて、マウントを取って、俺のモノに登りやがる(マウントだ、イェー)。
We got way too much of this money, bitch, this fluid got me sick
金が腐るほどありすぎる、ビッチ、この液体(フルイド)のせいで吐き気がするぜ。
※「Fluid」はリーン(プロメタジンとコデインのシロップ)のこと。富に溺れると同時に、ドラッグの副作用で肉体が限界を迎えていることの暗示。
I flew this bitch out from Toronto, she sing sopranos when I hit (Ah)
トロントからこのビッチを呼び寄せた、俺が突くたびソプラノ歌手みたいに歌う(喘ぐ)ぜ(アー)。
※「Toronto」はDrakeやThe Weekndの出身地であり、R&B的な「Toxic(有毒)な恋愛」やクラブカルチャーの象徴的な都市としてヒップホップで頻繁に引用される。
I might as well be a bartender, when she pull up, she gon' sip
いっそバーテンダーにでもなろうかな、あいつが来たら飲みまくる(シロップを啜る)からな。
I'm a nicotine fiend, she a hookah and I rip (Uh)
俺はニコチン中毒、あいつは水タバコ(フーカー)だ、思い切り吸い込んでやるよ(アー)。
We could let this shit go down right now, I shoot it from the hip (Bop)
今すぐここで事を構えてもいいんだぜ、腰だめで撃ち抜いてやる(バップ)。
We could pull up every city and we sinkin' every ship
どの街に乗り込んでも、奴らの船(キャリア)を全部沈めてやるよ。
I be talkin' so much shit, I might be the richest shit lil' kid (I am)
俺はデカい口を叩きまくる、史上最高にリッチなガキかもな(俺のことだ)。
If she doin' her alone, and she be jumpin' up in that shit
あいつが1人でやってるなら、俺もその状況に飛び乗ってやるよ。
Feel like a turtle, like a zombie, bitch, I'm fried up in this bitch (Okay)
亀みたいに、ゾンビみたいに感じるぜ、ビッチ、俺はこの中で完全に脳が揚がっちまってる(オーケイ)。
※ダウナー系ドラッグ(リーンやパーコセット)の過剰摂取により、動作が極端に遅く(亀)なり、感情が麻痺(ゾンビ)している状態。「Fried」は脳が焼け焦げたような酩酊状態を示すスラング。
Slap my bitches, I'm gon' run my money up, then make her kiss (Uh)
ビッチのケツを叩く、俺は金を稼ぎまくって、あいつにキスさせるんだ(アー)。
You be talkin' 'bout this shit, you never live, it don't exist (You be lyin')
お前らはネットで語るだけだ、そんな生活してねえし、存在すらしてねえよ(嘘つき野郎)。
We can sit here, you be lyin', everybody notice it (They hidin')
ここに座っててもいいぜ、お前が嘘ついてるのは全員お見通しだ(隠れてるな)。
And you can go talk shit online, I'm still the biggest in this bitch (You hide)
ネットで好きなだけアンチコメでも叩いてろ、結局俺がこの中で一番デカい存在(トップ)なんだよ(お前は隠れてる)。
※匿名で批判するだけのヘイター(ネットバンガー)に対するCEO視点からの最終宣告。
[Outro: Yeat & LUCID]
Oh, uh, the biggest
オー、アー、一番デカい存在だ。
Let King Tonka talk to you, and I did
キング・トンカ様に語らせてみな、俺はそうしたぜ。
Uh, we could pull up, it's okay
アー、いつでも乗り込んでやるよ、問題ねえ。
Bitch, I could do this all day
ビッチ、こんなこと一日中だってできるんだぜ。
No playin' with me, don't play
俺と遊んでる(ふざけてる)場合じゃねえぞ、やめとけ。
Let King Tonka
キング・トンカ様に。
Won't you let King Tonka talk?
キング・トンカ様に喋らせてみないか?
Won't you let King Tonka talk?
キング・トンカ様に喋らせてみないか?
Let King Tonka talk
キング・トンカ様に喋らせろ。
Won't you let King Tonka?
キング・トンカ様に。
Let King Tonka talk
キング・トンカ様に喋らせろ。
Won't you let King Tonka?
キング・トンカ様に。
