Artist: ¥$, Kanye West & Ty Dolla $ign
Album: VULTURES 1
Song Title: KING
概要
本作「KING」は、¥$のデビューアルバム『VULTURES 1』を締めくくる、問題作にして究極のセルフ・ボースト(自己誇示)・トラックである。2022年の反ユダヤ主義的発言や双極性障害による奇行で社会から完全に「キャンセル」されたカニエだが、本楽曲ではメディアから貼られた「狂人、双極性障害、反ユダヤ主義者」というレッテルを自らフックで反復し、「それでも俺は王(キング)だ」と傲慢に宣言する。世間の批判(クリプトナイト)を無効化し、親がどれだけ彼を憎もうと「お前らの子供は俺の音楽に熱狂している」と嘲笑う姿は、彼の揺るぎないエゴイズムと絶対的なカリスマ性を象徴している。道徳を完全に超越した、ヒップホップ史に残るヴィラン(悪役)の凱旋歌だ。
和訳
[Intro: Kanye West]
After everything said, huh
全てが語られた後にな。
※メディアや世間がカニエについて、あらゆる批判や憶測を語り尽くした後の状況。
Wait, wait
待て、待て。
After everything said, huh
全てが語られた後にな。
Wait, wait
待て、待て。
[Chorus: Kanye West]
"Crazy, bipolar, antisemite"
「イカれてる、双極性障害、反ユダヤ主義者」。
※カニエがメディアから浴びせられたレッテルを、あえて自ら引用している。キャンセルカルチャーの言葉を逆手に取る、究極の開き直り。
And I'm still the king
それでも、俺は今でも「王(キング)」なんだよ。
Still the king
今でも王さ。
Still
今でもな。
They thought headlines was my kryptonite
奴らは、メディアの見出し(ヘッドライン)が俺のクリプトナイト(弱点)だと思ってたらしい。
※クリプトナイトは、スーパーマンの唯一の弱点となる架空の鉱物。どれだけバッシング記事を書かれても、俺のパワーは失われないという無敵の宣言。
Still the king
今でも王さ。
Still the king
今でも王さ。
[Verse 1: Kanye West & Ty Dolla $ign]
This what y'all all been waitin' for, huh?
お前らがずっと待ってたのはこれだろ?
Guess a real nigga couldn't take no more, huh
リアルな男は、これ以上我慢(テイク)できなかったってことさ。
Niggas mad 'cause they can't talk to Ye no more, huh
野郎共は、もうYeと話せないからってキレてるんだな。
※業界から一度追放されたことで、かつての取り巻きがKanyeにアクセスできなくなったことへの皮肉。
It was fucks given, now it ain't no more, huh
昔は気を使ってた(ファックス・ギヴン)が、今じゃもうどうでもいいんだよ。
If you ain't mean it, what you say it for, huh?
本気じゃないなら、なんでそんなこと言ったんだ?
She just wanna fuck at the Bottega store, huh
あの子はボッテガ(ヴェネタ)の店でヤりたがってるぜ。
※高級ブランドの店舗という非日常的で背徳的な空間での性行為の暗示。
Way she suck me off, I should be payin' more, huh
あの極上のフェラチオなら、俺はもっと金を払うべきだな。
Addicted to my bitch 'cause she actin' like a slut
俺のビッチに依存してる。あいつがアバズレ(スラット)みたいに振る舞うからな。
※現在の妻ビアンカ・センソリの過激な露出ファッションや振る舞いを、肯定し楽しんでいるライン。
Bring four sluts right now
今すぐ4人のアバズレを連れてこい。
Shut the hell up 'fore you gеt exiled
追放(エグザイル)される前に、黙ってろ。
And I'm still
そして、俺は今でも—
[Chorus: Kanye West]
"Crazy, bipolar, antisemitе"
「イカれてる、双極性障害、反ユダヤ主義者」。
And I'm still the king
それでも、俺は今でも王なんだ。
They thought headlines was my kryptonite, bitch
奴らは、メディアの見出しが俺の弱点だと思ってたらしいな、ビッチ。
I'm still the king
俺は今でも王さ。
I'm still the king
俺は今でも王なんだよ。
[Verse 2: Kanye West & Ty Dolla $ign]
Paparazzi love me, they show up to everything
パパラッチどもは俺を愛してる。俺の行くところ全てに現れるからな。
I can pay you double, let me put you on the team
俺なら倍のギャラを払えるぜ、お前らも俺のチームに入れてやるよ。
※自分を付け回すパパラッチすらも、金で雇って自分のPRチームに取り込めるという財力と余裕のフレックス。
White Castle to Italian castles, we did everything
ホワイト・キャッスルからイタリアの城まで、俺たちは全てをやってのけた。
※「White Castle」は米国の安価なスライダー(ミニバーガー)チェーン。どん底の安飯から、アルバム制作で滞在したイタリアの古城での生活まで、人生の底辺と頂点の両方を極めたというストリートの成り上がり精神。
Sold out every stadium, bitch, we got every wing
全てのスタジアムをソールドアウトさせた。ビッチ、俺たちは全ての棟(ウィング)を抑えてるぜ。
I don't give a— uh-uh, ooh
俺は知ったこっちゃ— uh-uh, ooh
Why— mmm, the king
なぜなら— mmm、俺は王だからな。
All that word of mouth couldn't take me out, huh-huh
あの数々の噂話(ワード・オブ・マウス)も、俺を消し去ることはできなかったな。
After all of that, your kids in the house goin' crazy
あれだけの騒動があった後でも、お前の家の中では、お前の子供たちが(俺の曲で)熱狂してるんだからな。
※親や世間がどれだけカニエを批判しキャンセルしようとしても、次世代の若者たちは彼の音楽を聴いて熱狂し続けているという痛烈な事実の突きつけ。Reddit等でも「VULTURESで最も核心を突いたパンチライン」と評価された。
[Outro: Kanye West]
'Cause I'm still the king
だって、俺は今でも王だからな。
Still the king
今でも王さ。
Still the king
今でも王さ。
Deadlines, I gave a shit, like
締め切り(デッドライン)なんて、俺が気にすると思うか?
※アルバムのリリース日を何度も延期し、業界のルールを無視するカニエの悪名高い習慣へのセルフパロディ。
Still the king
今でも王さ。
Still the king
今でも王さ。
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