Artist: ¥$, Kanye West & Ty Dolla $ign
Album: VULTURES 1
Song Title: BURN
概要
本作「BURN」は、『VULTURES 1』の中で最も「オールド・カニエ」のバイブスを感じさせる、ファン熱狂のソウルフルな名曲だ。Band of Thievesの「Love Me or Leave Me」をサンプリングした軽快なビートの上で、カニエは自らの「キャンセル」騒動や莫大な資産の喪失を振り返る。「80億ドルを燃やして鎖を引きちぎった」というパンチラインは、アディダス等との契約解除によるビリオネアからの転落を、真の独立(解放)へと昇華させた彼の強烈なエゴイズムの象徴である。メディアの消費対象となる自身の姿をグラディエーターになぞらえつつ、バレンシアガやR・ケリーを皮肉るダークなユーモアも健在。全てを灰にして再び飛び立つ、不死鳥のようなエネルギーに満ちたトラップ・ソウルである。
和訳
[Refrain: Ty Dolla $ign]
Her body like the wild, wild west
彼女の体は、ワイルド・ワイルド・ウェスト(開拓時代の荒野)みたいだ。
※予測不能で危険な魅力を持つ女性の比喩。
What if you don't bow down? Yeah
もしお前がひれ伏さなかったらどうなる? Yeah
Ridin' in the wind, God bless
風に乗って走る、神のご加護を。
She's an inferno, it's a hell of a time
彼女は灼熱の炎(インフェルノ)、最高の(地獄のような)時間さ。
[Chorus: Ty Dolla $ign, Kanye West, Ty Dolla $ign & Kanye West]
Burnin' like a candlelight
キャンドルの灯りのように燃えている。
Your love is dangerous
お前の愛は危険だ。
Your love is, my love is
お前の愛は、俺の愛は。
Our love is
俺たちの愛は。
Burnin' like a candlelight (Are you not entertained?)
キャンドルの灯りのように燃えている。(お前ら、これでもまだ楽しめないのか?)
※"Are you not entertained?"は、映画『グラディエーター』でラッセル・クロウ演じる主人公が、血みどろの殺し合いを楽しむ観衆に向けて放った歴史的な名台詞。カニエの奇行や人生の崩壊をエンターテインメントとして消費する大衆とメディアに対する、強烈な皮肉と問題提起。
Your love is dangerous
お前の愛は危険だ。
Your love is, my love is (Are you not entertained?)
お前の愛は、俺の愛は。(お前ら、これでもまだ楽しめないのか?)
Our love is
俺たちの愛は。
[Verse: Kanye West]
Who's not entertained by my pain?
俺の痛みを見て楽しんでない奴なんているか?
※前述の『グラディエーター』の引用を受けたライン。
Who ain't cash a check off my name?
俺の名前を使って金を稼いで(小切手を受け取って)ない奴なんているか?
※カニエの名前を出して再生数や利益を稼ぐハイエナのような業界関係者への怒り。
When my campaign turned to cam-pain
俺の「キャンペーン」が、「キャン・ペイン(痛み)」に変わった時。
※自身のブランドや大統領選などの「キャンペーン(活動)」が、結果的に大炎上や精神的苦痛(ペイン)に変わってしまったという高度なワードプレイ。
I burned eight billion to takе off my chains
俺は80億ドル(約1兆2000億円)を燃やして、自分を縛る鎖(チェーン)を引きちぎったんだ。
※アディダス(Adidas)との提携解消により、自身の純資産が約80億ドル吹き飛び、フォーブスのビリオネアリストから外れた事件への言及。莫大な富を失うことを「奴隷の鎖からの解放」と言い切る、ヒップホップ史に残る凄まじいパンチライン。
Burn, baby, burn
燃えろ、ベイビー、燃えちまえ。
Sometimes it hurts, I guess I nеver learned
時々痛むけど、俺は結局何も学ばなかったみたいだな。
To who it may concern, the CEO of the firm
関係者各位へ。この会社(ファーム)のCEOは、
Is now somewhere smoking sherm with Big Worm
今どこかで、ビッグ・ワームと一緒にシャームを吸ってるぜ。
※"sherm"はPCP(強力な幻覚剤)を染み込ませたウィードやタバコ。"Big Worm"は映画『Friday』に登場する麻薬の売人。自分が企業のトップでありながら、完全に正気を失って危険なドラッグに手を出しているような「狂った状態」であることを自嘲気味にフレックスしている。
Man, a couple wrong turns
なあ、何度か道を間違えれば。
Could fry you forever, it's a permanent burn
永遠に黒焦げ(フライ)になっちまう。消えない火傷(パーマネント・バーン)さ。
※キャンセル・カルチャーにより、一つの失言で社会的に永久追放(パーマネント・バーン)される現代社会の恐怖。
You charging for cookie, that's bang for your buck
お前がクッキー(プッシー)の代金を請求するなら、それはコスパが良い(Bang for your buck)ってもんだ。
※"cookie"は女性器の隠語。OnlyFansやセックスワークで稼ぐ女性に対する言及。
If you kissin' on the mouth, you ain't charging enough
もし口にキスまでしてるなら、お前の請求額は安すぎるぜ。
※映画『プリティ・ウーマン』で主人公の娼婦が定めていた「口にはキスしない(心が伴ってしまうから)」というルールを引用しているというRedditの鋭い考察がある。ビジネスと割り切れないならもっと金を取れ、というシニカルなアドバイス。
You heard I was flyin' 'em out
俺が女たちを飛行機で呼び寄せてるって聞いたんだろ。
They was tryin' for clout, I was dyin' of gout
あいつらは名声(クラウト)欲しさに群がり、俺は痛風(ガウト)で死にかけてた。
※"gout"(痛風)は美食やアルコールによる「王様の病気」。取り巻きの女性たちが売名目的で近づく中、暴飲暴食の不健康な生活で痛風に苦しむビリオネアのリアルで滑稽な日常。
Man, the world gone mad
なあ、世界は狂っちまったよな。
Heard R. Kelly in the next Balenciaga ad
次のバレンシアガの広告には、R・ケリーが起用されるらしいぜ。
※カニエ流のブラックジョークの極致。児童性的虐待で服役中の「R. Kelly」と、子供を起用したBDSMを連想させる広告キャンペーンで大炎上したハイブランド「Balenciaga」を意図的に結びつけ、キャンセルカルチャーやファッション業界の偽善を嘲笑している。
[Chorus: Ty Dolla $ign, Kanye West, Ty Dolla $ign & Kanye West]
Burnin' like a candlelight (Burn)
キャンドルの灯りのように燃えている。(燃えろ)
Your love is dangerous
お前の愛は危険だ。
Your love is, my love is
お前の愛は、俺の愛は。
Our love is
俺たちの愛は。
Burnin' like a candlelight
キャンドルの灯りのように燃えている。
Your love is dangerous
お前の愛は危険だ。
Your love is, my love is
お前の愛は、俺の愛は。
Our love is
俺たちの愛は。
[Refrain: Ty Dolla $ign]
Her body like the wild, wild west
彼女の体は、ワイルド・ワイルド・ウェストみたいだ。
What if you don't bow down? Yeah
もしお前がひれ伏さなかったらどうなる? Yeah
Ridin' in the wind, God bless
風に乗って走る、神のご加護を。
She's an inferno, it's a hell of a time
彼女は灼熱の炎、最高の時間さ。
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