Artist: ¥$, Kanye West & Ty Dolla $ign (feat. Quavo)
Album: VULTURES 1
Song Title: PAPERWORK
概要
本作「PAPERWORK」は、カニエ・ウェストとタイ・ダラー・サインの『VULTURES 1』に収録された、アトランタの重鎮クエヴォ(Quavo)を客演に迎えたアグレッシブなクラブバンガーである。最大の特徴は、ブラジルのスラム街(ファヴェーラ)発祥のダンスミュージック「バイレファンキ(Funk Carioca)」の強烈なビート(DJ Ari「Faz Macete 1」)をサンプリングしている点だ。歪んだ重低音とポルトガル語のループに乗せ、金(ペーパー)を稼ぐハッスル、打算的な恋愛、物質主義的な快楽が赤裸々に語られる。タイトル通り、契約や紙幣(Paperwork)が全てを支配する資本主義のリアルと、リル・ダークへのシャウトアウト等に見られる高度なワードプレイが、狂騒的なビートの上で完璧に融合した異色作である。
和訳
[Intro: Kanye West]
Let me get my paper right
俺の金(ペーパー)の計算を合わせさせてくれ。
※"paper"は金、紙幣のストリートスラング。夜の街へ繰り出す前に、まずはビジネス(金稼ぎ)を片付けるというハスラーのマインド。
Then come out, let's play tonight
そしたら街へ出て、今夜は遊び狂おうぜ。
Let me get my paper right
俺の金の計算を合わせさせてくれ。
Then come out, let's play tonight
そしたら街へ出て、今夜は遊び狂おうぜ。
[Verse 1: Kanye West & Quavo]
Back on that for the paper (Soo)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(Soo)
Benjamin Frank, that's my neighbor (Ah)
ベンジャミン・フランクリンが俺の隣人さ。(Ah)
※100ドル紙幣の肖像であるベンジャミン・フランクリン。常に大金が身近にある(隣にいる)というフレックス。
Deep in the night, let's get dangerous (Thief)
深夜に、危険な遊びをしようぜ。(泥棒)
We not the type to point fingers (Nah)
俺たちは、人のせいにして指を差すようなタチじゃねえ。(Nah)
※ストリートの掟である「Snitch(密告)しない」ことへの言及。
She took the pipe, now she famous (Smash)
あの子は俺のパイプ(男根)を咥えて、今じゃ有名人さ。(Smash)
※大物ラッパーと肉体関係を持つことで、インフルエンサー等として名声を得る女性への露悪的な皮肉。
It's plenty paper in rotation (Woo)
大金がぐるぐると回ってる(ローテーションしてる)ぜ。(Woo)
Let's pick a private location (Let's go)
プライベートな場所を選ぼうぜ。(Let's go)
It's a no relation vacation (Let's roll)
これは「関係性(リレーション)ゼロ」のバケーションさ。(Let's roll)
※真剣な恋愛関係やしがらみを伴わない、ただの遊びの旅行。
Went crazy, now let's go amazing
クレイジーに暴れたな、次はアメイジング(最高)なステージへ行こうぜ。
You could pick out your favorite purse (Yeah, yeah)
お気に入りのバッグを選んでいいぜ。(Yeah, yeah)
Bitch, better get your paperwork
ビッチ、お前も自分の書類仕事(ペーパーワーク)を片付けな。
※金を稼ぐための努力、あるいはセレブと遊ぶための秘密保持契約(NDA)へのサインの比喩。タイトルを回収するパンチライン。
Back on that for the paper (Cash)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(キャッシュ)
Back on that for the paper (Woo)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(Woo)
Back on that for the paper (Woo)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(Woo)
Back on that for the paper (Woo)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(Woo)
Back on that for the paper (Woo)
またあの金稼ぎに戻るぜ。(Woo)
[Break]
Bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda
ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ。
※ポルトガル語で「尻(Ass)」を意味するスラング。ブラジルのバイレファンキのビートに合わせ、女性の尻が激しく揺れる様子を煽る強烈なブレイクダウン。
Bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda, bunda
ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ、ブンダ。
[Verse 2: Ty Dolla $ign & Quavo]
Baby, chill, don't worry 'bout that
ベイビー、落ち着けよ。そんなこと気にしなくていい。
You don't need a real job
まともな仕事(リアル・ジョブ)なんて必要ねえんだ。
Forget about all the problems
全ての問題なんて忘れちまえ。
You can go call your mama
ママに電話して教えてやれよ。
Tell her you married to the mob
「マフィア(Mob)と結婚したの」ってな。
※"Married to the mob"は1988年のマフィア映画のタイトル。絶対的な権力と資金力を持つ男に囲われ、一生安泰であるという危険なフレックス。
This one is a real vibe
こいつはマジで本物のバイブスだぜ。
Lay back, enjoy the ride
寝そべって、このライド(ドライブ/セックス)を楽しめよ。
Lay back, enjoy the ride
寝そべって、このライドを楽しめよ。
Lay back, enjoy the ride
寝そべって、このライドを楽しめよ。
Lay back, enjoy the ride (Quavo)
寝そべって、このライドを楽しめよ。(Quavo)
Lay back, enjoy the ride
寝そべって、このライドを楽しめよ。
[Verse 3: Quavo & Kanye West]
Paying you, I'm late for work (Work)
お前に金を払ってたら、仕事に遅れちまったぜ。(Work)
My excuse, I pay for twerk (Twerk)
俺の言い訳は、「ケツ振り(トゥワーク)に金を払ってた」ってことさ。(Twerk)
※ストリップクラブでダンサーに大金を落としていたための遅刻。
She prefer we play in Turks
あの子はタークス(・カイコス諸島)で遊ぶのがお好みらしい。
※カリブ海のセレブ御用達の高級リゾート地。
It's a pay per view, don't play with her (No)
これは「ペイ・パー・ビュー(有料視聴)」だ、あの子をからかうなよ。(No)
※彼女の肉体や時間はタダではなく、金銭的な対価が必要であるという資本主義的な恋愛関係。
Drunk off X, it was supposed to be percs
エクスタシー(X)で酔っぱらっちまった。パーコセット(鎮痛剤)のつもりだったのにな。
※ドラッグの混同による酩酊状態の描写。
Let me get my paper right
俺の金の計算を合わせさせてくれ。
Said she the voice, who she supposed to be, Durk?
彼女が「自分は(ストリートの)声(The Voice)だ」って言うんだ。誰のつもりだ? リル・ダークか?
※シカゴを代表するラッパーLil Durkの異名である"The Voice (of the Heroes)"を引用した見事なワードプレイ。
Then come out, let's play tonight
そしたら街へ出て、今夜は遊び狂おうぜ。
How about I ask you this question first (Ooh, yeah, yah)
まず俺から、この質問をさせてくれ。(Ooh, yeah, yah)
What you gon' do for this baby Birk'? (Okay, yeah)
この「ベイビー・バーキン」のために、お前は何をしてくれるんだ?(Okay, yeah)
※エルメスの超高級バッグ「バーキン」の小さいサイズ。これを買い与える対価として、女性に何を要求するのかという打算的な交渉。
She said it's giving, she's s'posed to serve (Okay, yeah)
彼女は「それは『ギビング(最高にイケてる)』ね、私は奉仕(サーブ)しなきゃ」って言った。(Okay, yeah)
※"It's giving"や"serve"といった、現代のZ世代・クィア文化発祥のスラングを巧みに多用している。
I said, "What would you do if the roles reverse?"
俺は言った、「もし俺たちの役割が逆だったら、お前はどうする?」ってな。
She said, "You'll make mami late for work"
彼女は言った、「あなたは私(マミ)を仕事に遅刻させるでしょうね」って。
※冒頭の「仕事に遅れた」というラインに対する鮮やかなアンサー。役割が逆転(女性が金持ちで、男性が尽くす側)しても、ベッドでの快楽のせいで結局仕事に遅刻するだろうという洒落た着地。
You'll make mami late for work
あなたは私を仕事に遅刻させるでしょうね。
You'll make mami late for work
あなたは私を仕事に遅刻させるでしょうね。
You'll make mami late for work
あなたは私を仕事に遅刻させるでしょうね。
You'll make mami late for work
あなたは私を仕事に遅刻させるでしょうね。
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