Artist: ¥$, Kanye West & Ty Dolla $ign (feat. North West)
Album: VULTURES 1
Song Title: TALKING
概要
本作「TALKING / ONCE AGAIN」は、カニエ・ウェストとタイ・ダラー・サインによる共作アルバム『VULTURES 1』の中でも、最もエモーショナルでパーソナルな輝きを放つ楽曲である。前半の「TALKING」では、カニエの長女ノース・ウェストが堂々たるラップ・デビューを飾り、次世代のアイコンとしての存在感を誇示する。後半の「ONCE AGAIN」へと展開すると、一転して父親たちの苦悩と自省の物語へと深化する。タイ・ダラー・サインは、自身の過去の過ちを繰り返そうとする娘への不安を吐露し、負の連鎖(代々の呪い)を断ち切ろうとする親としての決意を歌い上げる。ジェームス・ブレイクの幽玄なボーカルサンプルと、親子の対話のような構成が、セレブリティの華やかさの裏にある「家族の遺産(レガシー)」と「教育」という普遍的なテーマを浮き彫りにした傑作だ。
和訳
[Part I: TALKING] [Chorus: James Blake]
You don't want no problems, you just— (Talking)
お前は揉め事なんて望んじゃいない、ただ——(口先だけさ)
※ジェームス・ブレイクの未発表曲「Talking」のボーカルをサンプリング。SNSやメディアで騒ぎ立てるだけで、実力行使はできないヘイターたちへの皮肉。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんてお断りだろ、ただ喋ってるだけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんてお断りだろ、ただ喋ってるだけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
[Verse: North West, James Blake]
I love it here
ここのバイブス、最高だね。
※ノース・ウェストによるヴァース。カニエのリスニング・パーティー等でも既に主役級の扱いを受けている彼女の自信の表れ。
We gonna take over the year for another year
今年も、その次の年も、俺たちがこの1年をジャックしてやるよ。
※"Take over"は支配する、乗っ取る。父カニエの帝国を継承する意志表明。
It's your bestie, Miss, Miss Westie
お前の親友(ベスティ)、ミス・ウェスティのお通りだよ。
※"Miss Westie"はノースの愛称。Reddit等では、彼女の堂々としたデリバリーが、初期のカニエの無邪気な自信を彷彿とさせると話題になった。
Don't tryna test me
俺を試そうなんて思うなよ。
It's gonna get messy
厄介なことになるぜ。
※"messy"は散らかった、泥沼の状態。子供らしい無邪気さと、ウェスト家の血を引く強気な姿勢が同居している。
It's gonna get messy
泥沼になるからな。
Just, just bless me
ただ、俺を祝福(ブレス)してくれ。
Bless me (Talking)
神の加護を。(口先だけさ)
It's your bestie, Miss, Miss Westie (Talking)
お前の親友、ミス・ウェスティさ。
Just tryna bless me (Talking)
俺を祝福してくれよ。
Just bless me, bless me (Talking)
ただ祝福して、加護を与えてくれ。
[Chorus: James Blake]
You don't want no problems, you just— (Talking)
お前は揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんてお断りだろ、ただ喋ってるだけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
お前は揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんてお断りだろ、ただ喋ってるだけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
お前は揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
揉め事なんてお断りだろ、ただ喋ってるだけさ。
You don't want no problems, you just— (Talking)
お前は揉め事なんて望んじゃいない、ただ口先だけさ。
(Talk)
(喋れよ)
[Part II: ONCE AGAIN] [Intro: Ty Dolla $ign]
Once again, the clouds are gatherin' to release what they held in (Ooh)
またしても、雲が溜め込んできたものを解き放つために集まってくる。
※ここから「ONCE AGAIN」パート。降りしきる雨(試練や感情の爆発)を予感させる、タイ・ダラー・サインによる詩的なメタファー。
What they held in (Held in)
溜め込んできたものを。
What they held in (Held in)
溜め込んできたものを。
What they held in (Held in)
溜め込んできたものを。
[Chorus: Ty Dolla $ign]
Once again, the clouds are gatherin' to release what they held in (Again, once—, yeah)
またしても、雲が溜め込んできたものを吐き出すために集まってくる。
Once again, the clouds are gatherin' to release what they held in
またしても、雲が溜め込んできたものを解き放つために集まってくるんだ。
[Verse: Ty Dolla $ign]
How much to stop the clock from speedin'? They might try to slow down
加速する時計を止めるには、いくら払えばいい? 奴らは時間を遅らせようとするかもしれない。
※子供の成長の速さに対する親の切ない焦燥感。金で買えない「時間」という概念への苦悩。
How much to stop my daughter from growin'? I just can't take it now
娘の成長を止めるには、いくら必要なんだ? 正直、今の俺には耐えられそうにねえ。
※タイの娘、ジェイリン(Jailynn)への愛。彼女が大人になり、残酷な世界に晒されることへの恐怖。
'Cause she just doing all the shit I did when I was her age
だってあの子は、俺が同じ年齢の頃にやってたバカなことをそのままやってるんだからな。
※「蛙の子は蛙」。自分の荒れた過去や過ちを知っているからこそ、娘が同じ轍を踏むことに恐怖している。
I don't know how I'm gonna tell her, but her dad's just afraid
どう伝えればいいか分からないが、親父である俺はただ怖いんだよ。
Of her choices, know that I've been through it
あの子の選ぶ道がな。俺自身がその道を通ってきたから分かるんだ。
I just hope I haven't been the wrong influence
自分が悪い影響を与えてしまっていないことを、ただ願うばかりさ。
※自由奔放なライフスタイルを送ってきたトップアーティストとしての自省。
Put her on game before the world put her through it
世界が彼女を痛めつける前に、世の中の仕組み(ゲーム)を教えてやらなきゃな。
※"Put someone on game"は知識や教訓を授けるという意味。冷酷なストリートや業界の現実から娘を守るための教育。
Ooh-ooh, oh-oh
Ooh-ooh, oh-oh
That's why I gotta break the curses that were sent for me
だからこそ、俺にかけられた呪い(負の連鎖)を断ち切らなきゃならねえんだ。
※"Generational curses"(世代間の呪い)。貧困、犯罪、不健全な人間関係など、親から子へ受け継がれてしまう負のカルマを自分の代で止めるという決意。
This is hard work working, this ain't destiny
これは必死の努力の結果だ。運命なんかじゃない。
※"Hard work working"は、良い親であろうとすること、そして成功を維持することが血の滲むような努力の産物であるという強調。
My motivation is just lookin' at my family tree
俺の原動力は、自分の家系図(ファミリーツリー)を眺めることさ。
I'm tryna make sure I contribute for the legacy
一族の遺産(レガシー)に、ちゃんと貢献できるように生きてるんだ。
※自分一代の成功に留まらず、子孫に何を残せるかという「レガシー」の視点。カニエの「DONDA」という名前を冠した活動とも共鳴するテーマ。
[Chorus: Ty Dolla $ign]
Once again, the clouds are gatherin' to release what they held in (Again-again, once again)
またしても、雲が溜め込んできたものを吐き出すために集まってくる。
Once again, the clouds are gatherin' to release what they held in
またしても、雲が溜め込んできたものを解き放つために集まってくるんだ。
[Outro: Kanye West]
Once again, the clouds are gathering to release what they held in (Oh, oh-oh, oh, oh-oh, oh)
またしても、雲が溜め込んできたものを吐き出すために集まってくる。
※カニエによるリフレイン。自身のこれまでの騒動や感情の爆発を、天候の急変に重ね合わせている。
Once again, the clouds are gathering to release what they held in (Oh, oh-oh, oh, oh-oh, oh)
またしても、雲が溜め込んできたものを解き放つために集まってくるんだ。
Once again, the clouds are gathering to release what they held in (Oh, oh-oh, oh, oh-oh, oh)
またしても、雲が溜め込んできたものを吐き出すために集まってくる。
Once again, the clouds are gathering to release what they held in (Oh, oh-oh, oh, oh-oh, oh)
またしても、雲が溜め込んできたものを解き放つために集まってくるんだ。
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