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Stop Playing With Me - Tyler, The Creator 【和訳・解説】

Artist: Tyler, The Creator

Album: DON’T TAP THE GLASS

Song Title: Stop Playing With Me

概要

タイラー・ザ・クリエイターのサプライズアルバム『DON’T TAP THE GLASS』に収録された本作は、タイトルの通り「俺を甘く見るな(ふざけるな)」とヘイターやフェイクな同業者たちへ強烈な警告を放つエゴイスティックなバンガーだ。映画『ジュース』の2Pacやマンデラ効果で有名なコメディアンのシンバッドといった文化的アイコンを引用しつつ、レブロン・ジェームズ(Bron)やマーベリック・カーター(Mav)といった超大物たちと肩を並べる現在の自身の圧倒的なステータスを誇示する。中でも「もし俺が乗っている飛行機が墜落したら、ニュースの見出しになるのは俺だけで、お前らは『その他数名(and others)』扱いだ」というラインは、Reddit等のヒップホップコミュニティで「近年稀に見る最も冷酷で強烈な格付けパンチライン」として絶賛された。アルバムの根底に流れる、動物園のガラス越しに見世物になることへの拒絶と、頂点に立つ者としての揺るぎないプライドが炸裂する一曲である。

和訳

[Intro]

Niggas really weird, bro
野郎どもはマジでキモいな、兄弟。

I stay out the way
俺は関わらないようにしてるんだ。

Bro
兄弟。

[Verse 1]

When I get to snappin' like doo-wop
ドゥーワップみたいにスナップ(指鳴らし/キレる)し始めると。

Really got the juice like 2Pac
俺はマジでジュース(権力・リスペクト)を持ってるんだ、2Pacみたいにな。
※juice=ストリートにおける権力や尊敬を意味するスラング。2Pacが主演を務めた1992年のヒップホップ映画『Juice』のダブルミーニング。

Shawty got a strong jaw, might chew rock
あの女は顎が強い、石(クラック/デカいダイヤ)でも噛み砕きそうだ。

Got me cummin' out the blue like nude cop
青(制服)から出てくる裸の警官みたいに、唐突に(アウト・ザ・ブルー)イかせてきやがる。
※out the blue(突然に)という慣用句のblueを、警官の青い制服に見立て、そこから飛び出してくる=全裸になる(予期せぬ性的快感)というタイラーらしい不条理な言葉遊び。

I been rockin' by myself, I'm through
俺はずっと一人でやってきた、もう(群れるのは)うんざりだ。

You jumped off the porch, me? I flew
お前らはポーチから飛び降りた(ストリートの生活を始めた)が、俺は? 飛んだんだよ。
※jump off the porch=親元を離れストリートのギャングやハスラーとして生き始めること。タイラーはストリートの底辺を這うのではなく、最初から高く飛翔(成功)したという矜持。

Niggas say I'm too sick, achoo
奴らは俺がヤバすぎる(病気だ)って言うんだ、ハックション。
※sick=「病気」と「最高にイケてる」のダブルミーニング。くしゃみの擬音(achoo)で締めている。

[Chorus]

Huh, stop playing with me, uh
ハッ、俺を甘く見るな(ふざけるな)、アー。

Huh, stop playing with me
ハッ、俺を甘く見るんじゃねえ。

Bitch, huh
ビッチ、ハッ。

Nigga, stop playin' with me
なぁ、俺を甘く見るなよ。

Fuck you and your mama, stop playing with me
お前もお前の母さんもクソ食らえだ、俺を甘く見るな。

Fuck you and your dreams, stop playing with me
お前もお前の夢もクソ食らえだ、俺を甘く見るな。

Huh, stop playing
ハッ、ふざけるのはやめろ。

Bro, huh, look
兄弟、ハッ、見な。

[Verse 2]

F40, that's the brand-new coupe
F40、それがおニューのクーペさ。
※Ferrari F40。数億円の価値を持つ伝説的なスーパーカー。

Stuff it with bitches, it's what the fuck I do
そこにビッチどもを詰め込む、それが俺のやり方だ。

Caught the plane with Mav, Bron there too
Mavと一緒に飛行機に乗った、Bronもそこにいたぜ。
※Mav=スポーツエージェントのマーベリック・カーター(Maverick Carter)。Bron=NBAの生ける伝説レブロン・ジェームズ(LeBron James)。世界的な大富豪やアスリートたちとプライベートジェットを共にする、異次元の交友関係のフレックス。

Thank the gods I'm nothing like you
神々に感謝するよ、俺がお前らとは全然違うことに。

Like you (Bitch, hold on)
お前らとは(ビッチ、待ってろ)。

Like you (Huh, you pussy)
お前らとは(ハッ、このプッシー野郎)。

Like you
お前らとはな。

Huh, nigga, stop playing with me
ハッ、なぁ、俺を甘く見るなよ。

[Chorus]

Huh, bitch, stop playing with me
ハッ、ビッチ、俺を甘く見るな。

Huh, nigga, stop playing with me
ハッ、なぁ、俺を甘く見るなよ。

Huh, huh, stop playing with me
ハッ、ハッ、俺を甘く見るな。

Huh, nigga, stop playing with me
ハッ、なぁ、俺を甘く見るなよ。

Fuck you and your mama, stop playing with me
お前もお前の母さんもクソ食らえだ、俺を甘く見るな。

Fuck you and your dreams, stop playing with me
お前もお前の夢もクソ食らえだ、俺を甘く見るな。

Fuck you and them kids, stop playing with me
お前もそのガキどももクソ食らえだ、俺を甘く見るな。

Nigga
なぁ。

[Verse 3]

Tell them boys hop off my dick (Tell them boys hop off my dick)
あのガキどもに、俺のディックから降りろ(媚びるな)って伝えな(俺のディックから降りろってな)。

You's a funky-ass bitch (You's a funky-ass bitch)
お前は悪臭のするクソビッチだ(悪臭のするクソビッチだ)。

Rah-tah-tah-tah-tah-tah-tah (Rah-tah-tah-tah-tah-tah-tah)
ラ・タ・タ・タ・タ・タ・タ(ラ・タ・タ・タ・タ・タ・タ)。
※銃声の擬音であり、前作『CHROMAKOPIA』のバンガー「Rah Tah Tah」へのダイレクトなリファレンス。

Tell them boys hop off my dick (Nigga, big tag)
あのガキどもに俺のディックから降りろって伝えな(なぁ、デカい値札だ)。

Only talk big shit, that's a big bag
デカいことしか言わねえ、それがデカいバッグ(大金)を稼ぐってことさ。

Niggas always hated on me, niggas been mad
奴らはいつも俺をヘイトしてきた、ずっとキレてやがる。

Pussy, we can line it up like a chin strap
プッシー野郎、チンストラップ(顎髭のライン)みたいに綺麗に並べて(決着をつけて)やるよ。
※line it up=「髭のラインを整える」と「一列に並べてボコボコにする(喧嘩の決着をつける)」のダブルミーニング。

I could grant a ho a wish, think I'm Sinbad
ビッチの願いを叶えてやれるぜ、俺がシンバッドだとでも思ってんのか。
※90年代のコメディアンであるシンバッド(Sinbad)が、映画『Shazaam』で魔人(願いを叶えるジン)を演じていたという有名な「マンデラ効果(人々の集団的な記憶違い)」への言及。実際にはシャキール・オニールが映画『Kazaam』で魔人を演じており、そのような映画は存在しないが、ヒップホップにおける高度なポップカルチャーの引用。

I'll cater to her, bitch, I'm Bin Lad'
彼女の要望に応えて(ケータリングして)やる、ビッチ、俺はビン・ラディンさ。
※ウサマ・ビン・ラディン。爆撃するように激しくセックスをするという過激な比喩表現。

Fast money, big shit, bitch, I been had
あぶく銭、デカいこと、ビッチ、俺はとっくに持ってたぜ。

Ears, neck, teeth, wheels like the Tin Man
耳、首、歯、ホイール、まるでブリキ男(ティン・マン)みたいにな。
※『オズの魔法使い』に登場する全身シルバーのブリキ男。プラチナやホワイトゴールド、ダイヤモンドなどのシルバー系ジュエリーで全身を固めているフレックス。

Spending Converse money, what I mean is
コンバースの金を遣う。俺が言いたいのは—
※長年契約を結んでいるConverseからの莫大な収入。

Burnin' white paper, that's a Zig-Zag
白い紙(紙幣)を燃やしてる、それはジグザグ(巻紙)さ。
※paper(金)を燃やすように贅沢に遣うことと、Zig-Zag(大麻を巻く有名なペーパーのブランド)を燃やして吸うことを掛けたワードプレイ。

Uh, huh, nigga
アー、ハッ、なぁ。

I drown in it like I swim bad (Yuck)
泳ぎが下手な奴みたいに、俺はその中(金や女の波)で溺れてるぜ(オエッ)。

Huh, nigga, look
ハッ、なぁ、見な。

Don't you try to downplay my name (Name)
俺の名前を軽く扱おうとするんじゃねえぞ(名前をな)。

You're "and others" if I crash this plane (Plane)
もし俺がこの飛行機を墜落させたら、お前らはニュースで「および数名(and others)」って扱われるんだよ(飛行機をな)。
※【重要】Reddit等の考察スレッドで大絶賛されたタイラーのキャリア屈指のパンチライン。もし有名人であるタイラーと同じ飛行機に乗っていて墜落事故が起きた場合、ニュースの見出しは「Tyler, The Creatorと"その他数名"が死亡」となり、お前らの名前など出ることすらないという、圧倒的な知名度と格の違いを見せつける究極のエゴ・フレックス。

Hated recess, I don't play no games
休み時間(リセス)は嫌いだった、俺は遊び(ゲーム)なんてしねえんだ。
※recess(学校の休み時間/遊びの時間)を引き合いに出し、自分のビジネスやストリートでの姿勢が常に本気(No games)であることを強調。

Nigga, stop playing with me
なぁ、俺を甘く見るなよ。

[Outro]

Bitch
ビッチ。

Don't tap the glass
ガラスを叩くんじゃねえよ。
※アルバムタイトル『DON'T TAP THE GLASS』の回収。セレブリティとしてガラス張りのケース(見世物)にいるタイラーの領域に、無遠慮に踏み込んでくるなというアルバム全体のメインテーマ。

Get your funky ass in that tub, bitch
その悪臭のするケツをバスタブに突っ込んどけ、ビッチ。
※自分を批判する暇があるなら体を洗え(自分の世話をしろ)という痛烈な捨て台詞で締めくくられる。