Artist: Drake (feat. Voyce)
Album: Room for Improvement
Song Title: Special
概要
本楽曲は、2006年にリリースされたDrakeのデビュー・ミックステープ『Room For Improvement』に収録された初期の重要曲である。フィーチャリングにはトロントのローカルR&BシンガーであるVoyceを迎えている。後のDrakeの代名詞とも言える「特定の元カノの名前を羅列する」「真実の愛を探し求めるエモーショナルな(Sad Boy的な)一面」と、「他の男とは違うという自信過剰で傲慢な一面」の二面性がすでに明確に表れているのが特徴だ。また、映画や著名人のネームドロップ、さらにはミックステープのタイトルである「Improvement(改善)」という単語を歌詞に忍ばせるなど、彼がキャリア初期から高度な自己プロデュース能力とリリシズムを持っていたことを証明する1曲である。
和訳
[Intro]
Uh yeah man, VO
あぁ、そうだぜ、VO
※VOは本楽曲に参加しているトロント出身のR&Bシンガー、Voyce(ヴォイス)のこと。
Back again like we never left huh
ずっとここに居たかのように、また戻ってきたぜ
I'm sending this out to any of my girls thats different man
これを、他とは違う「特別」な俺の女の子たち全員に捧げるよ
Anybody thats special
特別な君たちへな
You know I wanna be honest with you women so I'mma start off like this
お前ら女性陣には正直でいたいから、こんな感じで始めさせてもらうぜ
[Verse 1: Drake]
Uh look, I'm bold from the get go, go by the title of Drake
なぁ見ろよ、俺は最初から大胆不敵だ、Drakeって名前でやってる
And treating me like the rest is a vital mistake
俺をそこらの有象無象と同じに扱うのは、致命的なミスだぜ
※キャリア最初期でありながら、すでに自身を特別な存在として位置づける「Mob Boss(ボス)」的な傲慢さが垣間見えるライン。
I'm hopin that ain't nobody else as special as you
お前くらい特別な女は他にはいないって願ってるよ
When I say I've been disappointed I'm addressing a few
俺が「ガッカリした」って言う時は、特定の数人に向けて言ってるんだ
I finesse then I groove
俺は巧みにやり過ごして、ノッていく
While most of the 8 to 9's in my past
過去に俺が8点や9点をつけてたようなイイ女たちも
Now get a rating thats less than a 2
今じゃ2点以下の評価にしかならねぇよ
※自身のステータスが上がったことで、過去の女性たちの魅力が色褪せて見えるという皮肉めいたフレックス。
Its true, I been talking to Aleshia, Keisha and Nadia
本当さ、アリシア、キーシャ、ナディアと話してた
And Shadia, had to throw peace signs to a lot of ya's
それにシャディアもな、お前らの多くにはピースサインで別れを告げなきゃならなかった
※Drakeの専売特許とも言える「過去の女性の実名を曲中で羅列する」手法。彼のSad Boy(未練がましい)ペルソナの原点である。
Payback, to the same chicks from way back
昔からの同じ女たちへのしっぺ返しさ
Never call, now they wanna be where I stays at
全然電話してこなかったくせに、今じゃ俺のいる場所に来たがる
Now they got the new boy, I'm trying to move forward
あいつらには新しい男がいるが、俺は前へ進もうとしてるんだ
And pass me, classy, something like Drew Lord
俺を通り過ぎていく、Drew Lordみたいに上品な女が欲しい
※「Drew Lord」は当時のトロントのローカルな人物、もしくはアパレル等の固有名詞と推測される。Jude Law(ジュード・ロウ)などの聞き間違いで文字起こしされた可能性もあるが、いずれにせよ「上品さ(Classy)」の象徴として引用している。
A new me, cool, see I never get around
新しい俺、クールだろ、俺はフラフラ遊び歩いたりしない
If I dont change now I dont think I'll ever settle down
今変わらなきゃ、一生落ち着くことなんてできない気がするんだ
Even if I gotta travel a bit
少し旅に出なきゃならないとしてもな
I'll go around the world and back
世界中を回って戻ってくるよ
Cause I know that once I have it thats it and uh
だって一度手に入れたら、それで終わりだって分かってるからな
[Hook]
(Yeah man; yeah)
(あぁ、そうだぜ)
You can't just love me like they do
他の女たちと同じような愛し方じゃダメなんだ
(Talk to 'em V; I need somebody special in you girl)
(V、言ってやれ。お前の中に特別な何かが必要なんだよ)
I need someone special in you
お前の中に特別な何かを求めてる
(I know they out there somewhere dude; Ho!)
(どこかにいるはずだって分かってるぜ)
I know that out there theres a few
外の世界には、そんな女が数人はいるって分かってる
(Put ya hands up ladies; Yeah man)
(レディーたち、手を挙げてくれ)
See I've been searching I don't what to do
ずっと探してるんだ、どうすればいいか分からないくらい
Can you help me?
俺を助けてくれないか?
(Uh)
(あぁ)
She gotta be special
彼女は「特別」じゃなきゃダメなんだ
(Yea; You gotta hold me down baby)
(あぁ、俺をしっかり支えてくれよ、ベイビー)
By that I mean that you gon hold me down
つまり、俺を支え続けてくれるってことさ
(Uh)
(あぁ)
You gotta be special
お前は特別じゃなきゃな
(Yeah; You never know right?)
(あぁ、誰がずっと側にいてくれるかなんて分からないだろ?)
Cause you never know how people stick around
だって、人がどうやって側に居続けてくれるかなんて誰にも分からないから
(Uh)
(あぁ)
Gotta be special
特別じゃないとな
A girl I can love that sees nothing wrong with getting used to me
俺の扱いに慣れることを何とも思わない、愛せる女の子
Yeah my name ain't change but I'm far from the man that I used to be
あぁ、俺の名前は変わってないが、昔の俺とは大違いだぜ
[Verse 2: Drake]
Since a young dude the flow was nasty acidic
ガキの頃から俺のフロウはヤバくて酸性(刺激的)だった
Ever since the demo dog
デモテープを作ってた頃からな、相棒
And groupies are gettin' brave
グルーピーの女たちも大胆になってきてる
Now they ask me for
今じゃあいつら、俺に頼んでくるんだ
Rappers, I write 'em a verse
ラッパーたちには、俺がヴァースを書いてやる
And ask me to spit it
それで俺にラップしてくれって頼んでくるのさ
※当時からすでに他アーティストへのゴーストライティングやフックの提供を行っていたDrakeのスキルの高さを誇示している。
But I pay no mind though
でも俺はそんなの気にしないぜ
Cause they know I know
だって俺が分かってるってことを、あいつらも知ってるからな
Hard as these niggas working man
こいつらがどれだけ必死に働こうが
They won't sign so
契約なんて取れやしないんだ
Drake and VO back
DrakeとVOが戻ってきたぜ
I take it you know that
分かってるよな
You take it sitting down
座って受け入れるか
Or you can take it to gold black
それともゴールドとブラックの世界へ持っていくかだ
※自身のブランドのカラーや、成功の象徴としてのゴールドを仄めかしている。
And since Drake done took it from curls to waves
Drakeがカーリーヘアからウェーブヘアに変えてからというもの
Its been kind of like a whirlwind phase
まるで旋風のような時期が続いてるんだ
※Drakeの初期のトレードマークだった髪型の変化(カールからウェーブへ)を、彼自身のキャリアの波(旋風)と掛けた巧妙な言葉遊び。
I mean I had my share of women
つまり、俺もそれなりに女と遊んできたってことさ
Now a nigga gettin' girls for days
今じゃ俺は何日も途切れることなく女をゲットしてる
With most of 'em its seemin' like they world is staged
あいつらの大半は、まるで作り物の世界を生きてるみたいだがな
But from Georgia to BK and all around the world
でもジョージアからブルックリン(BK)、そして世界中で
Get your hands in the air if your avoiding the cliche
ありきたりなのを避けたいなら、手を挙げな
If you've been hurt and you alone be steady
もし傷ついて独りぼっちでも、しっかり立ってろ
These the same dudes from rewind, grown and ready, and uh
俺たちは巻き戻した時と同じヤツらさ、成長して準備万端だぜ
(Yea; uh)
(あぁ)
You can just love me like they do
他の女たちと同じようには愛せない
(Vo we back man; Its a beautiful thing dog)
(Vo、俺たち戻ってきたぜ。美しいことだろ)
I need someone special in you
お前の中に特別な何かが必要なんだ
(Uh; I'm looking for somebody special man I'm serious; Ho!)
(あぁ、マジで誰か特別な人を探してるんだ)
I know that out there, theres a few
外には数人いるって分かってる
(I know that they out there man)
(どこかにいるはずだって分かってるぜ)
See I've been searching, I dont know what to do
ずっと探してる、どうすりゃいいか分からないくらい
(Ho! You gotta help me man)
(頼むから助けてくれよ)
Can you help me?
助けてくれないか?
(Uh)
(あぁ)
Special
特別じゃなきゃ
(Uh; yea; I need you to hold me down babe)
(あぁ、俺を支えてくれよベイビー)
By that I mean that you gon hold me down
つまり、俺を支え続けてくれるってことさ
(Uh)
(あぁ)
Gotta be special
特別な女じゃないと
(Yeah; You never really know right?)
(あぁ、本当のところは誰にも分からないだろ?)
Cause you never know how people stick around
人がどうやって側に居続けてくれるかなんて分からないからな
Special
特別じゃなきゃ
A girl I can love that sees nothing wrong with getting used to me
俺の扱いに慣れることを何とも思わない、愛せる女の子
Yeah my name ain't change but I'm far from the man that I used to be
あぁ、俺の名前は変わってないが、昔の俺とは大違いだぜ
[Verse 3: Drake]
Look theres requirements to be an admirer
いいか、俺のファンになるには条件があるんだ
Still the new version of fresh needa a Nia or Tyra
新しい「フレッシュ」の定義には、ニアやタイラみたいな女が必要なのさ
※Nia Long(ニア・ロング)やTyra Banks(タイラ・バンクス)という、90年代〜00年代のブラックカルチャーにおける究極の美の象徴をネームドロップしている。
So we can be Jenny and Swayze
そうすりゃ俺たちはジェニーとスウェイジになれるだろ
※1987年の大ヒット恋愛映画『ダーティ・ダンシング』の主演、ジェニファー・グレイとパトリック・スウェイジのカップルを引き合いに出し、ロマンチックな関係を表現している。
I told you I'm careful with my heart girl, many have played me
言っただろ、俺は自分の心に慎重なんだ、大勢の女に遊ばれてきたからな
※Drakeの代名詞「トラウマを抱えたSad Boy」の心情吐露。
Or maybe it's karma
それともカルマのせいかもしれない
They say is a charmer
人は俺を魅力的な男だって言う
Halfway to a knight so I stay in a armor
騎士になる途中だから、鎧を着たままなのさ
※心を守るために鎧(警戒心)を解けない状態を、中世の騎士に例えている。
I'm fire on the move
動いてる時の俺は火のようさ
A tire looking smooth
タイヤみたいにスムーズに回る
I'm not perfect but I got a desire to improve
俺は完璧じゃない、でも「改善(Improve)」したいという願望があるんだ
※ミックステープのタイトル『Room For Improvement(改善の余地)』を巧みに回収したパンチライン。
I'm special
俺は「特別」だ
Like kids in a graduating class
卒業クラスにいる子供たちみたいにな
Having more trouble than others when adding basic math
簡単な足し算で他の子より苦労しているような
※Special Education(特別支援学級)の「Special」と掛けている。天才ゆえの不器用さや、周囲との違いを強調するメタファー。
Need you to be special like areba to cootmore
お前にも特別であってほしいんだ、areba to cootmoreみたいにな
※Genius等の解読でも難解とされているライン。地元の人物やトロントのローカルな固有名詞の可能性が高いが、公式の歌詞起こしのエラーである可能性も指摘されている。
Double O, top secret agents with suits on
ダブルオー(00)、スーツを着たトップシークレットのエージェントさ
※「007(ジェームズ・ボンド)」の引用。洗練されたスパイのような身のこなしと、秘密主義(Top Secret)をアピールしている。
Something so deep it da drown me
俺を溺れさせるくらい深い何か
Friends are some cool dudes
俺のダチはクールな奴らばかりだ
I vouch for the people around me
俺の周りの人間は、俺が保証する
On your end its simple
お前の方はシンプルだ
All you have to do
お前がすべきことはただ一つ
Is give me no reason for other lovers after you and uh
お前の後に、他の恋人を作る理由を俺に与えないことさ
※「お前が完璧なら浮気しない」という、自己中心的で傲慢なプレイボーイのロジック。
(Yep; ho!; Were makin history right now man)
(あぁ!俺たち今、歴史を作ってるんだぜ)
You can't just love me like they do
他の女たちと同じようには愛せない
(Yea; And you a legend for real, ima give you that man)
(あぁ、お前はマジでレジェンドだ、それは認めるぜ)
I need someone special in you
お前の中に特別な何かが必要なんだ
(Uh; Yea; I know they out there man)
(あぁ、外にはいるって分かってるぜ)
I know that out there theres a few
外には数人いるって分かってる
(Ho!; Yeah uh)
(ホー!あぁ)
See I've been searching I don't what to do
ずっと探してる、どうすりゃいいか分からないくらい
(You gotta help me baby)
(助けてくれよ、ベイビー)
Can you help me?
助けてくれないか?
Special
特別じゃなきゃ
(All around the world)
(世界中どこでも)
By that I mean that you gon hold me down
つまり、俺を支え続けてくれるってことさ
(From LA to VA)
(ロサンゼルスからバージニアまで)
Special
特別じゃないとな
(Memphis Tennessee whats goin' on)
(テネシー州メンフィス、調子はどうだ)
Cause you never know how people stick around
人がどうやって側に居続けてくれるかなんて分からないからな
Gotta be special
特別な女じゃないと
A girl I can love that sees nothing wrong with getting used to me
俺の扱いに慣れることを何とも思わない、愛せる女の子
Yea my name ain't change but I'm far from the man that I used to be
あぁ、俺の名前は変わってないが、昔の俺とは大違いだぜ
[Outro]
Vo and D-R-A-K-E
VoとD-R-A-K-E
We them boys that you came to see (so get busy ya'll)
俺たちがお前らの見たかったヤツらさ(さぁ、盛り上がろうぜ)
Yep we take it to the same degree
あぁ、俺たちは同じレベルまで持っていくぜ
So let loose since you came with me (get busy ya'll)
俺と一緒に来たんだから、リラックスしなよ(盛り上がろうぜ)
Vo, D-R-A-K-E
Vo、D-R-A-K-E
We them boys came to see (get busy ya'll)
俺たちが見るために来たヤツらさ(盛り上がろうぜ)
Yeah we take it to the same degree
あぁ、俺たちは同じレベルまで持っていく
So let loose cause you came (get busy ya'll)
来たんだから、リラックスしなよ(盛り上がろうぜ)
